6.4 玉座の咎人

目次

ラザハンで腹ごしらえ

ヴァルシャン : Ace、よく来てくれた。
そろそろ皆の状況を確認したいと思っていたのだ。
ヴァルシャン : まず、ヴォイドに渡る新たな手段を検討するため、
オールド・シャーレアンに向かったヤ・シュトラだが……
今のところ、まだ連絡はない。
ヴァルシャン : そのためか、エスティニアンは暇を持て余しているようでね。
鍛錬くらいしか、やることがないと言っていたから、
星戦士団の稽古を任せておいたよ。
ヴァルシャン : そしてゼロだが……
ゼロ : ……呼んだか?
ヴァルシャン : ああ、宮殿内にいたのか。
Aceが顔を出してくれたゆえ、
現状を共有していたのだ。
ヴァルシャン : ゼロ、君はこれから何を?
ゼロ : エーテルの補給に向かうところだ。
ゼロ : …………お前たちも来るか?
ヴァルシャン : ゼロからの初めての誘いとあっては、
断るわけにはいかないな。
ヴァルシャン : ちょうど市井の様子を見て回りたいとも思っていたし、
喜んで同伴させてもらおう。
ヴァルシャン : Ace、君も来るだろう?
ゼロ : ならさっさと行くぞ。
補給の前に、バザールの方へ寄る必要がある。

クエスト『ラザハンで腹ごしらえ』を引き受けた!

ヴァルシャン : ラザハンの経済状況を知りたければ、
バザールへ出て、人々の表情や声色に注意するように……。
これは、アヒワーンら歴代の太守たちから教わった手法でね。
愛想のいい商人 : おや、ゼロさんのお連れさんかい?
この人がひとりじゃないなんて、珍しいね。
ゼロ : まずここで、商人から香辛料を手に入れる。
メリードズメイハネでエーテルの補給を重ねていたら、
そうするようにと言われたんだ。
愛想のいい商人 : なにせ、ゼロさんの舌は特別ですからね。
スパイスに慣れたラザハン人でもびっくりするような、
「刺激的な味」がお好みだ。
愛想のいい商人 : メリードズメイハネに常備されているスパイスだけじゃ、
とてもじゃないが、ゼロさん好みの料理は作れない。
だから専用のスパイスを用意してるのさ。
愛想のいい商人 : とはいえ、同じ風味が続いちゃ飽きがくるってものだ。
今日は特別に、お連れさんが追加のスパイスを選んでみては?
愛想のいい商人 : それをいつものと調合すれば、
ひと味もふた味も違った刺激になる!
今後の参考にもなりそうだし、是非頼みますよ。
ゼロ : いいだろう。
お前が選ぶのであれば不満はない。
私より、この世界の料理に詳しいだろうからな。

クエスト『ラザハンで腹ごしらえ』の目的『ゼロと話す』を達成した!

ヴァルシャン : バザールに集まるスパイスは、実に多種多様でね。
しかも、そのどれもが一級品だと評判だ。
ゼロ : 商人が言うところの「刺激的な味」でさえあればいい。
風味やら何やらは、お前の判断に委ねるとしよう。
愛想のいい商人 : どれも、香りや味を試してもらってかまわないけど……
ゼロさん向けのスパイスはかなーーり刺激的だから、
手に取るのは少量にしといた方がいいですよ!

スパイスの詰まった袋がある。
さまざまなスパイスが用意されているようだ……。

どのスパイスを手に取る?

▷真っ赤でつややかなスパイス

見るからに辛そうなスパイスだ。
一口で汗が噴き出すような料理を作ることができるだろう。

▷黒くて香りの強いスパイス

香ばしく刺激的な匂いのスパイスだ。
これを料理に使えば、食欲をそそる味になるかもしれない。

▷赤くて小粒なスパイス

柑橘類のような香りのスパイスだ。
これを料理に使えば、さっぱりと食べやすくなるかもしれない。

▷黄金色の乾物スパイス

乾燥させた植物を粉末にしたと思しきスパイスだ。
黄色味がかっていて、爽やかな香りがする……。

愛想のいい商人 : おっ、いいのを選んだね!
それじゃ、ほかのスパイスと調合するから、
味見をしてみてよ!

「調合された専用スパイス」を手に入れた!
この場で使用し、味見してみよう。

クエスト『ラザハンで腹ごしらえ』の目的『スパイスの詰まった袋を調べて調合された専用スパイスを入手』を達成した!

ゼロ : きちんと刺激があるかどうか、
お前の反応で確かめさせてもらう。
ヴァルシャン : 良くも悪くも新鮮なスパイスだ……
一気に口に入れるのは避けた方がいい。
愛想のいい商人 : ささ、お渡ししたスパイスを、ここで味見してくださいよ!

▷真っ赤でつややかなスパイス
▷黒くて香りの強いスパイス
▷赤くて小粒なスパイス

調合された専用スパイスを味見した!
爽やかな香りとともに、
口内にビリビリとした痺れと辛さが走る……!

▷黄金色の乾物スパイス

ゼロ : その反応を見るに、充分な刺激があるようだな。
ゼロ : 店主、こいつが試食したのと同じ調合のスパイスをくれ。
愛想のいい商人 : はいよ!
メリードさんによろしくな!

クエスト『ラザハンで腹ごしらえ』の目的『ゼロの近くで調合された専用スパイスを使う』を達成した!

メリード : いらっしゃいませ。
メリードズメイハネへようこそ。
ヴァルシャン : ゼロは、教えたとおり、この店に通ってくれていたのだな。
専用のスパイスを持ち込むとは、すっかり常連だ。
ゼロ : 今日も世話になる。
このスパイスで「いつもの」を頼めるか?
メリード : ご贔屓にしていただいて、ありがとうございます。
メリード : これだけあれば、ゼロ様御用達の「特製カレー」が、
大鍋いっぱいに作れますわ。
ゼロ : さすがにそれは多すぎるな……。
メリード : でしたら、ゼロ様からのご厚意という形で、
ほかのお客様にも「特製カレー」を振る舞うのはどうでしょう?
メリード : せっかく太守様と冒険者様もお連れいただいたのですから、是非!
皆、きっと喜びますよ。
ゼロ : わかった、そうしてくれ。
メリード : 承知しました、すぐにご用意いたしますね。
メリード : おふたりとも、ゼロ様と同じカレーでよろしいですか?
辛さを控えめにすることもできますが……。
ヴァルシャン : せっかくの申し出だが、
この身体では十分に味わうことが難しいのだ。
私はまた別の機会にいただくとしよう。
ヴァルシャン : 君は遠慮せず、好きなものを頼むといい。

何と言う?

▷ゼロと同じ「特製カレー」で!
▷辛さ控えめで……!

メリード : かしこまりました。
では、お席にてお待ちください。
ヴァルシャン : ゼロ、君が我が国に馴染んでくれてよかった。
ラザハン自慢のスパイス料理が口に合ったようだな。
ヴァルシャン : この高温多湿な風土では、食欲を増進し、
汗をかいて体温を下げるためにも辛味が好まれる。
ゆえに、多種多様な香辛料の栽培や活用が進んでいるのだ。
ヴァルシャン : 食物が傷むのを防ぐ効果もあって、他国での需要も高い。
ラザハンはそうした特産品を、どこに対しても、
商いの上では平等に取引してきた……。
ヴァルシャン : それがかえって多くの富をもたらし、
中立国という立場を揺るがぬものにしたというわけだ。
ゼロ : もっぱらエーテルだけを取引している私たちと違って、
あれやこれやと大変そうだな。
ヴァルシャン : かつて、私にとってこの地は、
海底で見つけた次元の裂け目を監視するための、
羽休めの場にすぎなかった。
ヴァルシャン : しかし今では、ラザハンに生きる子ら皆が愛しい。
ヴァルシャン : 賑やかで、鮮やかで、
終末の影響をも乗り越えようとしている……
この美しい都と人の営みを、姉さんにも見せてやりたいのだ。
ゼロ : 美しい、か……。
ルビカンテも同じことを言っていたな。
ゼロ : たしかにこの世界は、
私たちが失って久しい、目映さがある。
もう一度手に入れたいと思うほどの……。
ルビカンテ : いかにも……。
終わった世界を今さらどうこうすることはできない。
だが、異なる世界を手にすれば状況は変わる。
ルビカンテ : 我らは再び、尊厳ある生命に戻るのだ……!
ゼロ : だが、私は奴に、誰かから奪うのでは意味がないと……
他人とは、強さでも契約でもないもので繋がっていたいと……
思わず口走っていた。
ゼロ : その意味は、自分でもまだはっきりと解っていない。
私は……私が求める繋がりの正体を知りたいんだ。
ヴァルシャン : 君が答えに辿りつけるよう、願っている。
それまで引き続き、力を貸してくれ。
アルカソーダラ族の男性 : お、おい、あれ……!
好奇心旺盛な男性 : 何事だ……?
メリード : 本日は太守様の御客人、ゼロ様のご厚意により、
ご希望の方に「特製カレー」を振る舞わせていただきます。
刺激的なお味ですので、気をつけてお召し上がりください!
好奇心旺盛な男性 : おうい!
そのカレー、挑戦させてくれ!
アルカソーダラ族の男性 : うっ……匂いがもう……辛い……ッ!
好奇心旺盛な男性 : ぐああ!
か、かれぇーーーーー!
ヴァルシャン : この身体は、人らしく見えるよう、
大抵の食物を処理できるようになっているが……
ヴァルシャン : あれはさすがに、どうだろうな。
メリード : おまちどおさま。
どうぞ、ごゆっくり……。
ゼロ : ゆっくりなど、していられるか。
私は待っていたんだ……これを……。
ゼロ : さあ、補給するぞ……!

何と言う?

▷辛かった……!
▷うまかった……!

ヴァルシャン : 君たちが満足できたようでなによりだ。

ヴァルシャン : せっかくだし、メリードに料理を包んでもらって、
エスティニアンにも届けるとしよう。
ヴァルシャン : この時間なら、メーガドゥータ宮の客間に戻っているはずだ。
ふたりも、よければともに来ないか?

食事によって、血行が促進された……!
血行促進XXII:激辛カレーを食べて血行が促進された状態。全身が熱く燃えるようだ……!

クエスト『ラザハンで腹ごしらえ』の目的『ゼロと話す』を達成した!

ヴァルシャン : 特製カレーに挑戦する者があれほどいるとは。
皆、元気があって良いことだ。
ゼロ : 満足だ……。
メーガドゥータ宮の官人 : 皆様、お帰りなさいませ。
メーガドゥータ宮の官人 : エスティニアン様に差し入れを?
それはさぞお喜びになるでしょう。
お部屋にいらっしゃいますから、ご案内いたしますね。
ヴァルシャン : エスティニアン、いるか?
差し入れを持ってきたのだが……。
エスティニアンの声 : ああ……いるぞ……入れ……。
ヴァルシャン : メリードズメイハネ自慢の、イカのマサラだ。
……食べられるか?
エスティニアン : ほう。
イカは干物の方が好きだが、
まぁ、ありがたく食わせてもらおう。
エスティニアン : お前たちも、魔女殿が戻るまでは手持ち無沙汰か。
もてなしなんぞはできんが、好きにくつろいでいけ。
ゼロ : ……この部屋では脱いだ方が?
ヴァルシャン : いや、彼も服を着るだろう……今すぐに。
ヤ・シュトラ : みんなここにいたのね、探したわよ。
ヴァルシャン : 戻ってきてくれたか!
では、再び第十三世界に向かう方法が……!?
ヤ・シュトラ : ええ、そのために少しばかり月に行ってきたわ。
ウリエンジェにも協力を依頼して、ね。
ウリエンジェ : ヴォイドへ渡った月竜アジュダヤを救うため……
そして、原初世界を奪わんとするゴルベーザを止めるためと……
委細、伺っております。
ヤ・シュトラ : ルビカンテによれば、アジュダヤもゴルベーザも、
ヴォイドの月にいるということだったでしょう?
ヤ・シュトラ : とはいえ、月へと向かう技術は、
こちらの世界でも哲学者議会が長年苦心して確立したもの。
ヴォイドに渡ってから、月を目指すというのは現実的ではないわ。
ヤ・シュトラ : だから私たちは、闇雲に世界を渡るのではなく、
あちらの月に繋がるゲートを開かなければならない。
ヴァルシャン : そんなことが可能なのか?
ヤ・シュトラ : ええ……。
原初世界と鏡像世界は、もともとひとつの存在だった。
歩んできた歴史は違えど、土地そのものは酷似しているわ。
ヤ・シュトラ : そして、私たちを第一世界に召喚した「誰かさん」によれば、
ふたつの世界の位置座標はリンクしている……
ヤ・シュトラ : 早い話が、こちらの月にゲートを開ければ、
第十三世界の月に降り立てるだろうということなのよ。
ヤ・シュトラ : 無論、ゲートを開ければ、妖異が攻め入ってくる可能性もある。
それでまずウリエンジェに相談を持ち掛けたというわけ。
ウリエンジェ : 月の監視者やレポリットたちに、話は通してあります。
具体的な妖異対策は今後詰めていく必要がありますが、
協力は惜しまないとのこと……。
エスティニアン : そこまで根回しが済んでいるんだ。
ゲートを開ける方法も、わからず仕舞いとは言うまいな?
ヤ・シュトラ : ラザハンやシャーレアン……
世界各地で、長年にわたりヴォイドは研究されてきた。
ヤ・シュトラ : それらの成果と、私たちが積み重ねてきた知識、経験。
加えて人造アトモスを作り上げたことで、
ひとつの理論を導き出せたの。
ヤ・シュトラ : 恐らく、いけるわ。
ほかならぬ月にならば、私たちは、
ヴォイドゲートを開くことができる……!
ヤ・シュトラ : ただし、かなり大掛かりな準備が必要よ。
強力な妖異を召喚するときと同様に、
莫大な量のエーテルが必要になる……。
ヤ・シュトラ : アジュダヤを連れ帰れるほどのゲートとなれば、なおさらね。
ヤ・シュトラ : 私の考えた策はこうよ。
何かしらの手段で集めたエーテルを、ガレマルドに運ぶ……
あそこには「バブイルの塔」があるわ。
ヤ・シュトラ : 以前、ファダニエルがゾディアークの封印を破るために、
塔から攻撃を放ったことを覚えていて?
ヤ・シュトラ : あの機能を利用すれば、
集めたエーテルを一気に月へと流し込めるはず。
それを使って術を発動させ、ゲートを開くの。
ヴァルシャン : とすると、地上でその手はずを整える者と、
月側の準備を進める者が必要になるか……。
ヤ・シュトラ : ご明察。
私はもう一度月に向かって、術の準備をしつつ、
ゲートが開いたあとの妖異対策を講じるわ。
ヤ・シュトラ : 月の監視者やレポリットの力を借りるのはもちろん、
今回の件を知る錬金術師たちにも、声をかけてみるつもりよ。
ニッダーナを筆頭にね。
ヤ・シュトラ : 彼女たちの護衛役として、あなたに同行を頼めるかしら?
エスティニアン : いいだろう。
部屋での鍛錬にも、飽きてきたところだ。
ウリエンジェ : 地上での準備は、僭越ながら私が主導させていただきましょう。
ひとりでの完遂は困難ゆえ、皆さんのお力をお貸しください。
ヤ・シュトラ : では、行くとしましょうか。
ヤ・シュトラ : ゴルベーザの野望を止めるためにも、
必ずヴォイドゲートを開くわよ。

クエスト『ラザハンで腹ごしらえ』をコンプリートした!

冥き門を開くには

ヴァルシャン : 君の仲間たちの全面的な協力に、頭が上がらないな。
ゼロ : お前たちの仲間というのは、いったいどれだけいるんだ?
ウリエンジェ : では、ヴォイドゲートを開けるべく、
私たちは地上での準備に取り掛かるとしましょう。
皆様、準備の方はよろしいでしょうか?
ヴァルシャン : すまないがこの身体を、
青年型の人形に替えてきてもよいだろうか。
アルキミヤ製薬堂の錬金術師が、整備してくれているのだ。
ウリエンジェ : もちろんです。
では、我らもアルキミヤ製薬堂にご一緒して、
支度が整うのを待たせていただきましょう。

クエスト『冥き門を開くには』を引き受けた!

ゼロ : ヴォイドゲートを開くのは、
並大抵のことではないと理解している。
手順が多いのも道理だろう。
ヴァルシャン : 待たせたな。
ウリエンジェ : これは、凛々しいお姿で。
今後の計画を思えば、頼もしい限りです。
ウリエンジェ : では改めて、我らが魔女の計画について、
お話しいたしましょう。
ウリエンジェ : 私たちはバブイルの塔の機能を用いてエーテルを送り、
嘆きの海にヴォイドゲートを開いて、
第十三世界の月へと向かわんとしています……。
ウリエンジェ : それにあたって私たちが担う地上側の準備には、
大きくふたつの課題があるのです。
ウリエンジェ : ひとつめ……。
莫大なエーテルを確保し、バブイルの塔へと運び込む方法。
ウリエンジェ : かの塔は元来、各地に据えた「終末の塔」を経由し、
強制的に地脈のエーテルを吸い上げていました。
ですがそれでは、環境を大きく破壊してしまう……。
ウリエンジェ : 私たちは安全な別の方法で、多くのエーテルを得て、
それをバブイルの塔まで送らねばなりません。
ウリエンジェ : ふたつめは、バブイルの塔を使用することの是非について。
ウリエンジェ : 月への転移装置に関しては、イルサバード派遣団の管理のもと、
使用されておりますが……
異なる用途での使用となれば、話も変わってくるはず。
ウリエンジェ : 改めて、派遣団に使用の許可を得るべきかと存じます。
ヴァルシャン : であれば、まずは大前提となるエーテルの用意から、
話を進めるのが良いだろうな。
……莫大なエーテルの供給源に、何かあてはないのか?
ウリエンジェ : 今だからこそ使えそうなところがひとつ。
ご案内いたしますので、
「ラザハン・ランディング」へと向かいましょう。

クエスト『冥き門を開くには』の目的『ウリエンジェと話す』を達成した!

ゼロ : ここには、たまに来ている。
特に何があるというわけではないが見晴らしがいいんでな。
ヴァルシャン : 最悪の場合、我が眼を差し出すことも考えていたが、
ウリエンジェに策があるようで安心した。
しかし、莫大なエーテルの供給源とは、いったい……。
ウリエンジェ : 皆さんお揃いですので、出発するといたしましょう……。
このランディングから海都リムサ・ロミンサを経由し、
まずはオールド・シャーレアンに向かいます。
ウリエンジェ : 最終的な目的地は、北洋諸島に連なる「ハーム島」。
その奥地には地脈の結節点が地表に露出し、
エーテルが噴出する場所があるのです。
ウリエンジェ : 例の「方舟計画」では、かの地でエーテルを採集し、
月と往還する際の動力にあてる予定だったとか……。
ウリエンジェ : しかし、私たちは終焉を謳うものに立ち向かうべく、
方舟をウルティマ・トゥーレを目指すために用いました。
ウリエンジェ : そこは月よりはるか遠き天の果て。
なればこそ、ハーム島のエーテルでは事足りるはずもなく、
より大きな力を有するマザークリスタルが用いられたのです。
ウリエンジェ : 然れば、ハーム島のエーテルは使われず仕舞いのはず。
哲学者議会の許可を得ることができれば、
これを利用できる可能性はあるでしょう。
ゼロ : やれやれ……。
慣れてはきたが、こちらの世界での取引は何かと手順が多いな。
ウリエンジェ : その点はどうかご容赦を。
公的には「暁」が解散となっている今、
哲学者議会への許可申請にも、段取りが必要です。
ウリエンジェ : 具体的には、バルデシオン委員会に相談するのが良いかと。
彼らなら、正当な手段でもって申請ができるはず……
さっそく分館を訪ねてみるとしましょう。

クエスト『冥き門を開くには』の目的『ウリエンジェと再度話す』を達成した!

ヴァルシャン : オールド・シャーレアンに来たのは……
星渡る船を完成させるため、父の鱗を渡したとき以来だな。
ウリエンジェ : クルル嬢たちもさぞ、
バルデシオン委員会の仕事でお忙しいことでしょう。
力を貸してくれる余裕があるといいのですが……。
ゼロ : 向かう先は、エーテルが湧き出す島か。
妖異からしてみれば、願ってもない地だ。
オジカ・ツンジカ : Ace、おかえりぃ~!
いろんな人たちを連れて、どうしたの~?
ウリエンジェ : ご無沙汰しております、オジカ殿。
バルデシオン委員会のお力をお借りしたく、
こちらへ伺ったのですが……。
オジカ・ツンジカ : そういうことなら、臨時代表のクルルにどうぞ~!
ホールの中で、古い資料の整理をしてるよ~。
オジカ・ツンジカ : ちょうど別のお客さんも来てるんだけど……
君たちも知っている人だし、深刻な雰囲気でもなかったから、
とりあえず入ってみたら~?
クルル : あら、よく見知ったふたりと……
あとのふたりは、はじめましてかしら?
ヴァルシャン : この身体では、そうなるな。
少しばかり背は伸びたが、変わらずヴァルシャンとでも、
ヴリトラとでも呼んでくれ。
ゼロ : 私のことは気にするな。
ただの同行者だ。
ウリエンジェ : 来客中に失礼を……。
出直した方がよろしいでしょうか?
クルル : 大丈夫よ、内緒の話というわけでもないし!
クルル : エレンヴィルさんには、グリーナーとして、
ときどき情報提供をしてもらっているの。
クルル : 彼らの仲間内に、うちの委員会が究明すべきもの……
未解明の遺物や魔法についての噂が流れていないか、ってね。
エレンヴィル : ……が、俺が遠出しなくちゃならないハメになってな。
エレンヴィル : 成り行き次第では、しばらくこっちを空けることになる。
音信不通だなんだと騒がれちゃ困るから、
念のため、報告にあがったわけだ。
ウリエンジェ : おや……。
僻地での収集依頼でも入りましたか?
エレンヴィル : いいや、ギルドシップ絡みの仕事じゃない……。
エレンヴィル : どちらかといえば、里帰りみたいなもんだ。
エレンヴィル : それで、おたくらは?
こっちこそ邪魔ならさっさと退散するが。
ヴァルシャン : いや、君はこのあたりの島々にも詳しいのだろう?
先を急いでいるわけではないのなら、ともに話を聞いてほしい。
ヴァルシャン : 私たちは、ヴォイドへ乗り込むため準備をしている。
この世界に侵攻せんとする妖異ゴルベーザを止め、
我が姉を救うために……!
ヴァルシャン : 新たなゲートを開けるためには、大量のエーテルが要る。
それがハーム島で手に入るかもしれないと聞き、
伝手を求めて、ここへ来たわけだ。
クルル : 第十三世界からの侵攻……
そんなことになっていたなんて……。
エレンヴィル : 終末の騒動から、さほど日も経ってないってのに、
よくそんな案件を見つけてくるな……。
エレンヴィル : おたく、「世界の危機」を収集させたら、
一流のグリーナーになれるんじゃないか?
エレンヴィル : それにしても、ハーム島か……。
確かにあそこはエーテルが湧き出すことで有名だな。
哲学者議会の直轄地で、俺は行ったためしがないが。
クルル : そこでエーテルの採集をしたいということは、
つまり、哲学者議会の許可を取ればいいのよね?
クルル : ……わかったわ。
あなたたちの活動は未解明の脅威に挑むものであると判断し、
バルデシオン委員会は賛同、支援します。
クルル : 哲学者議会には、私から申請書を出してみる。
こちらも少しずつだけど活動を再開しているし、
邪険には扱われないはずよ。
ヴァルシャン : ありがとう、頼もしいかぎりだ……!
ウリエンジェ : あなたに、もうひとつ質問をさせてください。
ウリエンジェ : 終末の折、この星からの大撤収が実行されていたとして……
ハーム島で採集されたエーテルは、
どのように方舟へ積み込まれる予定だったのでしょうか?
ウリエンジェ : グリーナーとして、何かご存知ではありませんか?
エレンヴィル : 悪いが、あの島からエーテルを運んだなんて話は、
同業者からも聞いたことがない。
方舟の製造に携わった連中に聞いてみるべきじゃないか?
エレンヴィル : 最近仕事でやりとりした、
リトルシャーレアンの「マーグラット」って研究者が、
動力まわりの担当だったとか言ってたな……。
エレンヴィル : 申請の結果を待つ間にでも、よければ訪ねてみるといい。
ウリエンジェ : 有益な情報に感謝します。
あなたが遠方からご帰還なさるころには、
事態が収束しているように努めましょう。
エレンヴィル : ドウイタシマシテ。
……それじゃ、俺はこのへんで。
クルル : 私もさっそく申請書に取り掛かるわ!
事が進んだら連絡するから、
リトルシャーレアンに行ってもらって大丈夫よ。
ウリエンジェ : では、お言葉に甘えると致しましょう。
クルル : さて、みんなのためにも気合を入れて……
クルル : 古い資料を整理してる途中だったわ。
まずは片付けからね……。
クルル : あら……?
クルル : あとあと……!
やるべきことが終わってからだわ。

クエスト『冥き門を開くには』の目的『バルデシオン分館のオジカ・ツンジカと話す』を達成した!

ヴァルシャン : 幾度訪れても、ここは不思議な場所だな。
私もかつては洞窟で暮らしていたが、
そこに新たな空を作ろうなどとは、思いつきもしなかった。
ウリエンジェ : こちらが、マーグラットさんかと。
マーグラット : おや、お客人……?
締め切り明けの、軽快(ライト)で燦々(ライト)な私に何か用かい?
ウリエンジェ : 急にお声がけして申し訳ございません。
私たちは、あなたが方舟の動力まわりをご担当されたと聞き、
こちらへ伺いました。
ウリエンジェ : よければ教えていただきたい……。
方舟を月への往還に用いる想定だったころの計画では、
どのようにハーム島からエーテルを運ぶつもりだったのですか?
マーグラット : ああ、それなら単純な話さ!
「エーテルタンク」っていう専用の容器を作ったんだよ。
要は樽を作って、ワインを運ぶのと同じだね。
マーグラット : 最終的には出番がなかったけど、出来は悪くなかったとも。
超高純度のクリスタルにだって勝るくらい、
エーテルを濃縮して収めることができたんだからさ。
マーグラット : はー……なんだか遠い昔のことのようだねぇ……。
あのころは本当に大変だった。
激務に続く激務、冗談みたいな進行、迫り来る締め切り……。
マーグラット : それに比べて最近の私ときたら!
毎日ベッドでゆっくり寝て、固くないご飯を食べて……
なんだかすっごく生きてるって感じ!
マーグラット : ヒハハハハハ……!
身体ってこんなに軽かったんだ!
我が世の春だよ、もう、最高に楽しーッ!!
ヴァルシャン : ……それは大変結構なことだ。
ちなみに、使われなくなったエーテルタンクがどうなったか、
君は知っているだろうか?
マーグラット : 忙しかったことしか思い出せない……。
ワタシノ、キオク、ドコ……?
マーグラット : ああでも、それを知っていそうな人が、休暇から帰ってきてる。
このリトルシャーレアンで、
とびきり浮かれた格好をした人を探してみてよ!
ウリエンジェ : ありがとうございます、マーグラット嬢。
私たちはその方を探してみますので、
あなたもどうか、お体に気をつけてお過ごしください。
ウリエンジェ : では、私たちは手分けをして……
休暇明けという情報を手がかりに、
とびきり「浮かれた格好の人物」を探すといたしましょう。

クエスト『冥き門を開くには』の目的『リトルシャーレアンのマーグラットと話す』を達成した!

マーグラット : ヒハハハハハ……!
今の私ならなんでもできそう!!

ククロ・ダンクロ : お、Aceじゃねぇか!
どうしたどうした、元気にしてたか?
ククロ・ダンクロ : エーテルタンクに詳しいか、だと?
そりゃ、あたりめぇだ!
アレを量産したのはウチの工房だからよ!
ウリエンジェ : なるほど、マーグラット嬢がおっしゃっていたのは、
ククロ・ダンクロ殿のことでしたか。
休暇から無事にお戻りになって、何よりです。
ククロ・ダンクロ : おうよ!
だが、なんだってエーテルタンクなんかに、
興味を持ったんだ?
ウリエンジェ : では、私から説明させていただきましょう……。
ククロ・ダンクロ : なるほどなぁ……事情はわかった。
ククロ・ダンクロ : あんたらには、とんでもなく世話になった。
その上、いらなくなったエーテルタンクを役立ててくれるなら、
協力を惜しむ理由はねぇ!
ククロ・ダンクロ : ただまぁ、哲学者議会のお許しがねぇと、
そもそもハーム島には入れねぇんだけどよ……。
???? : その点は心配ない。
ククロ・ダンクロ : うっっひゃぁ!?
モンティシェーニュの爺様に、フルシュノの旦那!?
フルシュノ : 突然すまない、ククロ殿。
バルデシオン委員会から申請を受け、寄らせてもらった。
フルシュノ : さて、申請があったハーム島でのエーテル採集の件だが……
条件つきで許可することが決まった。
フルシュノ : かの島は濃密なエーテルが湧き出す環境的な特性から、
獰猛な魔物が集まりやすいのだ……。
道中、それらの駆除を行ってもらいたい。
ゼロ : ……それだけの対価でいいのか?
ヴォイドゲートを開けるほどの莫大なエーテルを、
なぜ、そうも易々と差し出せる?
モンティシェーニュ : すんなりと申請が通ったことにご不満かの?
無論、おぬしらが欲するものを安く見積もってはおらん。
モンティシェーニュ : だとしても、バルデシオン委員会と、
その協力者たるおぬしらの功績は、十二分に評価されるべきもの。
哲学者議会とて、恩を返したいと考えていたのじゃ。
ゼロ : 恩、か……。
フルシュノ : すでに「知神の港」に、船を用意させた。
ハーム島への足として使ってもらいたい。
ククロ・ダンクロ : じゃあ俺は、しまい込んだエーテルタンクを引っ張り出して、
飛空艇に積み込んでおくぜ。
安全が確保され次第、そっちに運ぶからよ!
クルル : 私はバルデシオン委員会の仕事に戻るわね。
ほかにも協力できることがあったら、いつでも言って!

クエスト『冥き門を開くには』の目的『浮かれた格好の人物を探す』を達成した!

ヴァルシャン : 順調に進んでいるな。
ウリエンジェたちが立てた計画が明確なことと、
君たち皆が紡いだ縁のおかげなのだろう。
ゼロ : 恩か……。
あいつらもアリゼーのように、誰かのために動く奴らなんだな。
ウリエンジェ : まさか自ら足を運んでくださるとは……。
快諾してくださった哲学者議会に、感謝いたしましょう。
陽気な船頭 : ハーム島に行きたいんだって?
フルシュノ様から話は聞いてるよ!
陽気な船頭 : 全員そろっているならすぐにでも船を出すが、
どうするね?
ゼロ : おい、出発しないのか?
ウリエンジェ : ええ、あとひとり協力を仰いでいるのですが……
サンクレッド : 待たせたな。
ヴァルシャン : サンクレッド、君だったか!
サンクレッド : ほう、ずいぶん大きくなったな「ヴァルシャン」。
サンクレッド : ウリエンジェから連絡をもらって来てみれば、
どうも新たな問題を前に、苦心してるらしいじゃないか。
サンクレッド : それで、お前がゼロだな?
ガレマルドでの活躍は聞き及んでる。
よろしくな。
ウリエンジェ : 彼は戦力としてはもちろんのこと……
悩めるあなたの、良き師となることでしょう。
ウリエンジェ : 他者との「繋がり」について、知りたいのでしょう?
彼ならば、自分なりの答えを示してくれるはず……
頃合いを見計らって、聞いてみてはいかがでしょうか。

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クエスト『冥き門を開くには』の目的『知神の港の陽気な船頭と話す』を達成した!

サンクレッド : ゼロについては正直、できることは多くないと思うが……。
道中でお前たちを護ることにかけては、任せろ。
ウリエンジェ : さあ、参りましょう。
目指すはシャーレアン本島の北に座すハーム島です。
ゼロ : 私が求める繋がりについて、そいつが何か知っていると……?
ヴァルシャン : ヴォイドゲートを開くために……
なんとしてもエーテルを確保するぞ!
陽気な船頭 : ハーム島の周辺はなぁ、絶えず流氷が流れ付くもんで、
直接、接岸するのは難しいんだ。
船で行けるところまでは行くから、氷伝いで上陸してくんな!

「星霊間欠 ハーム島」の攻略を開始した。
「星霊間欠 ハーム島」の攻略を終了した。

ククロ・ダンクロ : よぉ、魔物退治ご苦労さん!
さっそくエーテルの充填作業を進めさせてもらうぜ。
ククロ・ダンクロ : 満タンまで入れるには、ちーっとばかし時間がかかる。
わりぃが、終わるまで周りを見張っておいてくれるか?
ククロ・ダンクロ : ほかにも魔物がいたらおっかねぇしよう……。
ククロ・ダンクロ : あっ、そうだ。
ククロ・ダンクロ : 充填したタンクは、どこで使う予定だ?
近くだったら、このまま飛空艇で届けてやれるが……。
ヴァルシャン : ガレマルドの、バブイルの塔へ運びたいのだ。
ククロ・ダンクロ : ははーん。
とすると、あちらさんへ救援物資を運ぶ定期便に乗せた方が、
航路に慣れてて安心だな!
ククロ・ダンクロ : よっしゃ、戻り次第、すぐに手配しといてやるよ!
あんな重てぇモン、チョコボだって乗せたがらねぇからな。
ヴァルシャン : 協力に感謝する。
君たちの厚意を、決して無駄にはしまい。
サンクレッド : 順調そうだな。
お前たちだけでも大丈夫だったんじゃないか?
ゼロ : その言葉の根底にあるものは、なんだ……?
ゼロ : 庇護しているわけではないが、突き放しているわけでもない。
力による脅しや、契約によって作られた関係では、
決してそんな風にはならない……。
ゼロ : 答えろ、お前たちの間にある「繋がり」は何なんだ?
サンクレッド : 俺にとっての、こいつらとの繋がりか。
そうだな……。
サンクレッド : たとえ、どこの空の下にいても……
あいつならきっと大丈夫だと、信じられること。
サンクレッド : 妄信や諦めじゃない。
相手の生き方を、想いを、知ってるからこそ、
おのずとそう思えてくるんだ。
サンクレッド : そんな「信頼」こそが、俺たちを繋いでる。
……言葉にすると、月並みかもしれないがな。
ゼロ : 信頼…………。
ゼロ : 思い出した……知っている言葉だ……。
だが……忘れ去るほど久しく、使わなくなっていた。
ゼロ : 妖異同士の取引や、ゼノスとの契約にはなかったもの。
闇の氾濫前の時代ですら、メモリア戦争に身を投じた私たちに、
それは存在しなかった……。
ゼロ : 味方だったはずのメモリア使いが、
闇の力に魅入られ、あっさりと裏切るんだ。
珍しくもない、ありふれた出来事だった。
ゼロ : だから誰もがひとりひとりで戦って……
そして、闇に敗れたんだ。
ゼロ : 私は、お前たちのような繋がりを……
信頼を、誰かと結んだことがない。
ゼロ : それは、どうすれば手に入る……?
サンクレッド : こいつのそばにいれば、いずれわかるだろうさ。
サンクレッド : ほらな。
お前たちだけでも大丈夫、だろ?
ウリエンジェ : おや、もうお話はよろしいので?
サンクレッド : あれは俺には青臭すぎる。
島を出次第、裏方に戻らせてもらうぞ。
サンクレッド : その前に、ひとつ……
ウリエンジェ、お前にも「あの話」がきたか?
ウリエンジェ : ええ、依頼人はシャーレアンの賢人をご所望だとか……。
他国を広くまわり、表向きは所属のない我々に、
白羽の矢が立ったようですね。
サンクレッド : 引き受けるとなったら、お前と一緒だろうな。
そのときは頼むぞ、大先生。

クエスト『冥き門を開くには』の目的『「星霊間欠 ハーム島」を攻略』を達成した!

サンクレッド : ゼロもなかなか、素直そうないい奴じゃないか。
ヴァルシャン : ククロには大変世話になった。
次の休暇には、ぜひラザハンへと招待しよう。
ゼロ : 本当にお前といれば、
信頼を結ぶことができるのか……?
ウリエンジェ : これで無事にエーテルが入手できましたね。
ガレマルドへの運搬の手はずまで整えてくれたククロ殿には、
頭が上がりません……。
ウリエンジェ : そしてサンクレッド、あなたも……。
急な呼び出しにも関わらず来てくださって、助かりました。
サンクレッド : 気にするな、いつでも呼べばいい。
それまでは互いに、やるべきことをやっていこうじゃないか。

クエスト『冥き門を開くには』をコンプリートした!

サンクレッド : じゃあまたな。

エーテル供給計画

ウリエンジェ : では、改めて……。
エーテルタンクの輸送はククロ殿が、
手配してくださるとのこと。
ウリエンジェ : これで、私たちの目的のひとつ、
エーテルの確保と運搬について、達成することができました。
ウリエンジェ : 次は、そのエーテルを月へと射出するため、
バブイルの塔の使用許可を得る必要があります。
ウリエンジェ : こちらは、とにもかくにもガレマルドへ向かわなければ。
キャンプ・ブロークングラスにて、
イルサバード派遣団を率いる「ルキア」殿に相談してみましょう。

クエスト『エーテル供給計画』を引き受けた!

ゼロ : またここに来ることになるとはな。
ウリエンジェ : ガレマルドの地は、
以前より安定して暖をとれるようになったと聞いております。
とはいえ普段の服では凍えてしまいますので……。
ヴァルシャン : 防寒着を着込んでみたが、どうだろうか。
以前にヤ・シュトラから指摘されたのでな、
訪問先の環境に適した格好を……と思ったのだ。
マキシマ : Aceさん、こちらの方々は……?
ルキア : Ace殿か。
先日の妖異の件では、補給部隊の救出から根源の対策まで……
世話になったな。
ルキア : それで、今日はどのような用件で?
ヴァルシャン : 突然押しかけてすまない、イルサバード派遣団の指揮官殿。
異界に囚われた我が姉を救うため、
そしてヴォイドからの侵攻を阻止するため、協力を求めたいのだ。
ルキア : そのようなことが……。
なにはともあれ、まずは相談という形で、
話を持ってきてくださったことに感謝いたします、太守殿。
ルキア : バブイルの塔を再起動させ、エーテルを射出するとなると、
たしかに様々な問題が生じましょう。
ルキア : 技術的な確認も必要ですが……
なにより、ガレマルドの国民感情に懸念があるのです。
マキシマ : 帝国が崩壊したのち、この地に生きる人々を、
我々は暫定的に「ガレアン・コミュニティ」と称しております。
マキシマ : 無論その多くはガレアン人であり、
エーテルを扱った技術や魔法に抵抗がある者が多い。
マキシマ : その上、蛮神アニマによる被害の記憶も新しい。
バブイルの塔に再びエーテルが送られ、輝きを帯びれば、
混乱と動揺は避けられません。
ゼロ : ゴルベーザは、この世界を奪うつもりだ。
それを防ぐためならば、多少の混乱など捨て置いて、
皆の安全をとるべきだと思うが。
マキシマ : ええ、もちろん我々は、
ことの重要性を理解できているつもりです。
マキシマ : ですが、ガレアン・コミュニティに属す者の多くは、
エーテルや魔法に類する知識を持たない。
現状を説明しても、理解や同意を得るのは難しいでしょう。
ゼロ : わからないな……
この地の者たちは、妖異の脅威を実感しているはずだろう。
マキシマ : たとえば……ここに寒さに凍える人がいたとしましょう。
そして、あなたは火を点けることができ、
善意から暖を取るよう勧めている。
マキシマ : ですが、その相手が「火」というものを知らず、
ただ過去に「火傷を負った経験」だけがあったとしたら?
マキシマ : 火を恐れ、逃げようとするかもしれません。
あるいは危害をくわえられると考え、
身を守ろうと、あなたに襲いかかってくるかもしれない。
ヴァルシャン : 過去にバブイルの塔が用いられたとき、
多くがテンパードとなって、甚大な被害が出た。
それが火を知らぬ者にとっての、火傷の記憶か……。
ヴァルシャン : だが、諦めるわけにはいかない。
その懸念を払拭できるように模索したいのだ。
ルキア : もちろんです。
派遣団としても、出来得る限り協力しましょう。
ヴァルシャン : では、私たちは「アルフィノ」たちのもとへ。
ガレアン・コミュニティとも親しい彼らに、
どうすべきか相談してみたい。
ヴァルシャン : ウリエンジェ、君は残って技術面の相談を進めてもらえるか?
こちらは、私たちが必ず話をつけてみせる!

クエスト『エーテル供給計画』の目的『キャンプ・ブロークングラスのルキアと話す』を達成した!

ウリエンジェ : アルフィノ様やアリゼー様、そしてあなた方なら、
必ずやガレアン・コミュニティの皆様を説得できましょう。
私はそれを信じ、己の為すべきことをいたします。
ルキア : 私たちも、派遣団の皆に今回の件を共有しよう。
サポートは任せてくれ。
マキシマ : 正直なところ、以前までなら申し出を断っていたでしょう。
ガレアン・コミュニティにも派遣団にも……
バブイルの塔を気にかけている余裕がありませんでしたから。
マキシマ : ですが、皆が少しずつ前を向き、再起しつつある今ならば、
あなた方の言葉も届くのではないかと思っているのです。

ヴァルシャン : 君が来るまでに、大方の事情は話しておいた。
ゼロ : 凍えながらにして火を恐れる、か……。
恐怖で縛られた者に、正しい判断などできないというのは、
妖異でも同じかもしれないな。
ユルス : バブイルの塔、か……。
アリゼー : Ace、あなたたちが、
また私たちを頼ってくれて嬉しいわ。
アルフィノ : Ace、ヴリトラから話は聞いたよ。
ヴォイドゲートを開くために、バブイルの塔を再起動させ、
エーテル射出機能を用いたい、とね。
アルフィノ : 確かに、事情を知らないガレアンたちが、
その計画を聞けば、恐れを抱く可能性が高いだろう。
ユルス : ああ、反発が起こることも充分に考えられる。
派遣団との関係だって、悪化するかもしれない。
ユルス : ここまで少しずつ築いてきた信頼関係に、
亀裂を生まないためにも……
強引な進め方だけは避けてもらいたい。
ゼロ : 信頼、か。
またその言葉を聞いたな……。
アリゼー : 結局のところ、まずは言葉を交わして、
お互いの主張をすり合わせるしかないと思うわ。
彼らの気持ちを蔑ろにしていないと、伝わるようにね……。
アリゼー : この計画の必要性を一方的に伝えるんじゃなくて、
彼らの希望も聞くことで、お互いの妥協点を探りましょう。
ユルス : なら、ガレアン・コミュニティの中でも、
発言力の強い要人たちがいる避難所に案内しよう。
事情を説明できる奴がついてきてくれると助かる。
ヴァルシャン : 私が同行しよう。
ゼロ、君も来てくれないか?
アリゼー : 私とアルフィノは、
タッパーズデンに向かって話をつけてくるわ。
元属州民たちの考えも聞いておきたいもの。
アルフィノ : Aceは、テルティウム駅を頼む。
ここの皆は、君のことをよく知っているから、
率直な意見交換ができるはずだ。
ユルス : よし、決まりだな。
それぞれ対話が終わったら「フォルム・ソリウス」に集合だ。
あそこなら、どうあれ気兼ねなく話ができるからな。

クエスト『エーテル供給計画』の目的『テルティウム駅のアルフィノと話す』を達成した!

真面目そうな少年 : やめて……バブイルの塔の話は聞きたくないよ!
真面目そうな少年 : あの塔には、触れちゃいけないんだ!
あぶないのも怖いのも、もう嫌だよ!

気弱そうな老女 : おぉ、怖い、怖い……。
バブイルの塔をまた動かしたいだなんて、
とんでもないことだよ……。
気弱そうな老女 : 私はね、属州で暮らしていたころ、
住居を魔法で焼き払われたことがあるのさ。
気弱そうな老女 : あんた方には良くしてもらったけれど、
この身に染み付いた魔法への恐怖は拭えない。
魔法に関わるあの塔も、怖くてたまらないよ……。

マリウス : バブイルの塔の再起動?
おい、やめろ、あんなおぞましいもんの話は聞きたくないし、
もう二度と見たくねぇ。
マリウス : たまに外に出るたび、視界に入って……
同僚の精神が侵されていったのを思い出しちまう。
さっさとぶっ壊れてくれりゃあいいのにな。

物静かな男性 : ほう、君たちがバブイルの塔を使うことに対して、
どのように感じるのか聞きたいだって?
物静かな男性 : あの塔を再起動することが、
妖異の侵攻を防ぐことと、どんな関係があるのか……
正直、君が語る理屈は、よくわからないよ。
物静かな男性 : だが、君たちは私たちを助けてくれた。
その恩人が必要だと言うのなら、無理に反対したいとも思わない。
そんなところかな……。

ポッパエア : 今は禍々しい姿になってしまったけれど、
皇帝陛下がおわす魔導城は、私たちの誇りだったのよ。
ポッパエア : その用途がどうあれ、異国の人たちが管理するのではなく、
私たちガレアンの手に取り戻したい……。
ポッパエア : でも、そんなことを言ったら、
派遣団から支援を打ち切られてしまうんじゃないかって……。
ごめんなさい、どうか忘れてちょうだい。

クエスト『エーテル供給計画』の目的『テルティウム駅で情報を集める』を達成した!

ゼロ : そっちも対話とやらは終わったのか?
ユルスたちもすぐに来る、が……。
ゼロ : 少々厄介なことになったぞ。
ユルス : Ace、こちらは……
政務官のグナエウス殿と、メッティウス殿だ。
ユルス : ガレマール元老院にほど近い避難所、セナトゥス駅にて、
新たな体制作りを進めてくださっている。
ユルス : バブイルの塔の再起動について相談したところ、
派遣団側と話がしたいとのことで、お連れしたんだが……
アルフィノとアリゼーはまだ戻ってきていないか。
メッティウス : 全員揃っていなくともかまわん。
バブイルの塔の所有権について、明らかにさせてもらおう。
メッティウス : あの塔は、もとをただせば皇帝陛下の居城。
我らがガレマール帝国の叡智と権威の結晶ともいうべき、
極めて重要な遺産である!
メッティウス : 貴様ら他国の者どもが、支援を名目に帝都へと入り込み、
我が物顔で魔導城を専有している現状……
まことに許しがたい。
グナエウス : 帝国の旧体制が崩壊したことは認めよう。
しかし、それは内戦の結果であって、
エオルゼア、および東方諸国に対して敗北したわけではない。
グナエウス : ゆえに、我らが領土や遺産を、
他国に奪われるいわれはない、ということである。
この当然の権利を主張するため、こちらに参ったのだ。

クエスト『エーテル供給計画』をコンプリートした!

ガレマルドの今

ヴァルシャン : 彼らもまた、国を守ろうと必死なのだろう。
建設的な対話を行うためにも、ガレアン・コミュニティのことを、
もっとよく知りたいのだが……。
ゼロ : こいつらとは初対面で、境遇も価値観も違い、
まるで繋がりがないはずだ……。
それでも対話を続けるつもりなのか?
グナエウス : 権利を主張するため、
我らは派遣団との交渉の席に着く意思がある。
侵略しているつもりでないなら、要求に応じるべきだ。
メッティウス : 交渉とは言っても、我らは一歩も譲るつもりはないからな。
ガレマルドは、我らガレアンのものなのだから!
ユルス : 政務官殿たちが派遣団との対話を望んでいるのなら、
ひとまず、近くて安全なテルティウム駅にお送りしたい。
アルフィノやアリゼーにも、通信で伝えておこう。
ヴァルシャン : ……メッティウス殿、グナエウス殿。
私たちはセナトゥス駅に戻り、
ほかの者たちにも話を聞いてみてよいだろうか?
ヴァルシャン : 塔そのものは派遣団の管轄下にあるが、
此度の再起動は、私の希望にほかならない。
であれば、私もまた交渉の席に着くべきだろう。
ヴァルシャン : しかし、現状ではまだ、
ガレアン・コミュニティに対する知識が不十分……
これでは良い落としどころも見つけられまい。
ヴァルシャン : 駅の人々を勝手に説得するような振る舞いはしないと誓おう。
互いに傷つけあわず、歩み寄れる方法がないか……
あなた方の国のことをもっと知りたいのだ。
グナエウス : ……構わん。
だが、少しでも妙なそぶりをすれば、
直ちに衛兵が駆けつけることになるだろう。
ユルス : ここからの道のりなら、政務官殿の護衛は俺ひとりで充分だ。
Aceたちは、
セナトゥス駅へ向かうといい。
ユルス : 俺もおふたりを送り届けたあと、遅れてそちらに合流する。

クエスト『ガレマルドの今』を引き受けた!

ゼロ : ここはテルティウム駅と違い、
扉を閉ざして、見張りを立たせているんだな。
プリムス : ユルス殿から通信にて事情は聞いている。
グナエウス殿が、立ち入り許可を与えたそうだが、
くれぐれも問題を起こすんじゃないぞ。
ヴァルシャン : ここがセナトゥス駅だ。
政治に関わる要人たちの仮拠点となっているらしく、
警備が厳しいが……
ヴァルシャン : グナエウス殿から訪問の許可を得ていることを、
ユルスが通信にて伝えてくれたようだな。
ゼロ : さっき訪れたときには、あいつらに遮られて、
ろくに中の様子を見ることもできなかった。
これで、ようやく入れるな。
ヴァルシャン : ああ、そうだな。
さっそく、中に入らせてもらおう。

クエスト『ガレマルドの今』の目的『ヴァルシャンと話す』を達成した!

ゼロ : テルティウム駅と構造は変わらないようだが……
様子はだいぶ違って見えるな。
ヴァルシャン : では、Ace。
ここにいる人々に話しかけ、他国との関係について、
どう考えているのかを聞いてみよう。
ヴァルシャン : 加えて、この避難所の様子も知っておきたい。
気になるものがあれば観察し、心に留めておいてくれ。
ヴァルシャン : 彼らの考えや状況を正しく把握できれば、
そこに妥協点を探るための糸口が見いだせるかもしれない。
よろしく頼む。

クエスト『ガレマルドの今』の目的『セナトゥス駅のヴァルシャンと話す』を達成した!

大小さまざまな箱が積まれている。
イルサバード派遣団からの支援物資を受け入れているようだ。

見覚えがある古びたタルだ。
ラピス・マナリスで発見した青燐水が、
どうやらここにも運び込まれているようだ……!

クエスト『ガレマルドの今』の目的『セナトゥス駅の様子を調べる』を達成した!

ペラギア : 一介の衛兵に過ぎない私には、
他国との関係をどうすべきかなんてわからない。
ペラギア : だけどな、ここにいる要人方は、
生き残った者たちの暮らしを守るために必死なんだ。
私は、彼らを信じるよ。

マルクス : 他国との関係か……複雑な想いがあるよ。
私は生存した市民たちの把握と、物資の手配を担当していてね。
マルクス : 市民の生活を維持するためには、
イルサバード派遣団の支援は欠かせない。
その現実を嫌というほど知っているのさ。
マルクス : 一方で、属州の独立を受け入れるにしても、
ガレマルドの割譲だけは避けたいという思いもある。
だから魔導城の権利の主張は、行うべきだと考えているんだ。

クエスト『ガレマルドの今』の目的『セナトゥス駅の住人と話す』を達成した!

ヴァルシャン : ああ、魔導城について教えてくれ。

ゼロ : 寄せ集めの贅沢そうな家具……。
どことなく、トロイアコートに似ている。

ペラギア : 静かに。
中でお休みになっている方もいるのだ。

マルクス : 私は生き残った者の生活を守ることで精一杯だが、
グナエウス殿は、新たな国家像を描いておられる。
頼もしいお方だよ。

ヴァルシャン : ひととおり見てまわってきただろうか?
どんなことを見聞きしてきたのか、教えてくれ。
ヴァルシャン : 私が聞いた意見も、似たようなものだ。
生き残るために派遣団の支援を受け取りながらも、
そんな現状を良しとせず、苦々しく思ってさえいる……。
ゼロ : 矛盾しているな。
嫌なら受け取らなければいいだろうに。
???? : だから、その件は許可できないんですって!
無理なものは無理なんです!
ユルス : 合流しようと来てみれば……何があった?
ヴァルシャン : 私たちにもさっぱりだ。
急に口論を始めたようなのだが……。
ヴァルシャン : そんなに声を荒らげてどうしたのだ?
セクンドゥス : いや、その、自分は……
真面目そうな派遣団員 : ああ、助かった。
イルサバード派遣団からの要望が、
どうしても聞き入れてもらえなくて困っているんです。
真面目そうな派遣団員 : 我々は、ここセナトゥス駅に支援物資を送るにあたって、
輸送ルートの安全を確保したいのです。
管理を外れた魔導兵器が、徘徊していますからね。
真面目そうな派遣団員 : ですが、兵器を排除したいと申し出たところ、
問答無用で却下されてしまって……。
セクンドゥス : し、仕方ないじゃないですか!
我が国の技術が流出するようなことがあれば阻止しろと、
上官、ひいては政務官方から、命じられているんです。
セクンドゥス : 貴方たちが駆除した魔導兵器を、
盗み出さないなんて誰にも保証できないでしょう?
私たちはガレマールという国を守るために、仕方なく……。
ユルス : 政務官……メッティウス殿とグナエウス殿か。
派遣団との間に軋轢が生まれるようなことは避けたいが、
どうしたものか……。
ゼロ : こちらの世界で紡がれる繋がりは、
対等な取引でも、力による主従でもない分、
ややこしくなっているというわけか。
ヴァルシャン : 対等な取引……そうか……!
ヴァルシャン : 君も苦しい立場にいることを理解している。
上層部の命令があるなら、兵としては従わざるを得まい。
ヴァルシャン : 私にひとつ考えがあるのだ。
総指揮を執るルキア殿に話をつけてくるゆえ、
この場は預からせてくれないか?
真面目そうな派遣団員 : はぁ、自分はかまいませんが……。
ヴァルシャン : では皆で一度、
「キャンプ・ブロークングラス」へ戻ろう。
この国と私たち、相互に利のある解決策を思いついたのでな。

クエスト『ガレマルドの今』の目的『ヴァルシャンと話す』を達成した!

ウリエンジェ : バブイルの塔の内部構造について確認を進めておきました。
エーテルタンクの接続も可能かと。
ルキア : 戻られたか、Ace殿。
ヴァルシャン : 私に任せてくれ。
ユルス : なんだろうな、考えって。
ゼロ : ヴァルシャンひとりの力でどうにかなる問題なのか?
真面目そうな派遣団員 : ルキア殿、マキシマ殿と話をつけるって、
この方たちはいったい何者なんです……?

マキシマ : 皆さんお戻りですね。
バブイルの塔の再起動について、
進展があったということでしょうか?
ヴァルシャン : ああ、皆に話したいことがあるのだ。
ヴァルシャン : 私はラザハン太守として、
ガレアン・コミュニティとの通商条約を建言する。
ルキア : 詳しくお聞かせ願えるか?
ヴァルシャン : ガレマルドの者らは国家の崩壊を経験して、なお……
この地で生きたいと望んでいる。
ヴァルシャン : 今そんな彼らを支えているのは、
あなた方、派遣団の支援であることは間違いない。
ヴァルシャン : だが支援する側とされる側では、どうしても力の差が生じる。
この地の者を脅かさないと、どんなに説得しても、
真に納得してもらうことは難しいのだろう。
ヴァルシャン : ゆえに私は、
ガレアン・コミュニティに「対等な取引」を提示したいのだ。
ヴァルシャン : あなた方の支援によって生きていく力を取り戻した彼らが、
次は、自分たちの力で生きていくために。
ユルス : ……口だけなら、何でも言える。
具体的に、どういった取引を考えているんだ?
ヴァルシャン : ラザハンは、ガレマール帝国と相互不可侵条約を結んでいた。
そして我らには売却できる物資の用意がある。
ヴァルシャン : 対してガレアン・コミュニティは、
魔導技術や、バブイルの塔の利用権を売ることができる。
ヴァルシャン : 魔導技術が普及すれば、
二次的に青燐水を輸出することも可能となるだろう。
文化や技術の多様化は、ラザハンの民にとっても利益となる。
ヴァルシャン : 私は……
取引を五分に行うからこそ、対等な関係でいられることを、
異界の仲間に教えられたのだ。
マキシマ : この国の未来を見据えたご意見、感謝します。
私たちに反対する理由はありません。
マキシマ : 中立国であるラザハンが先陣を切ってくだされば、
きっと他国もそれに続き、新たな流れが生じるでしょう。
ヴァルシャン : そう思ってもらえるならば、協力を頼めるだろうか?
テルティウム駅に、ガレアンの政務官たちが待機している……
彼らにこの話をするにあたって、証人となってもらいたい。
ルキア : マキシマ殿、こちらは私に任せて行ってきてほしい。
ウリエンジェ : 塔の使用方法について具体的なお話を聞けましたので、
私もそちらへ同行いたしましょう。

クエスト『ガレマルドの今』の目的『キャンプ・ブロークングラスのマキシマと話す』を達成した!

ルキア : なるほど、対等な取引か……。
中立国たるラザハンの主は、未来を見据えたやり手のようだ。
真面目そうな派遣団員 : 取引の件が、関係の雪解けに繋がるといいですね。
自分も押しつけにならない程度に、
危険の排除を提案し続けてみようと思います。

グナエウス : 交渉の準備が整ったのか?
メッティウス : ぞろぞろと連れだって……
バブイルの塔の所有権について、
我らは一歩たりとも譲るつもりはないからな。
ヴァルシャン : もちろん我らも、
ガレアン・コミュニティの権利を侵害するつもりはない。
どうか、これからの話をさせてくれ。
ヴァルシャン : 私はラザハンの代表として、
ガレアン・コミュニティと通商条約を結びたいのだ。
マキシマ : イルサバード派遣団の支援とて、永遠には続かない。
いつの日かガレアンは、新たな体制の下で、
自立してゆかねばなりません。
マキシマ : それを誰より強く望んでいるのは、あなた方のはず。
なればこそ、自立の助けとなる収入源の確保は、
急務と言えるのではないでしょうか。
グナエウス : ふむ……我が国には技術と燃料資源はあれど、
鉱物資源や食料をはじめ、不足している物資も多い。
それらの供給を受けるにしても外貨は必要……。
グナエウス : 我らの不利益とならないような、
真に正当な取引ができるのであれば、悪くない。
メッティウス : 待たれよ……!
貴殿は皇帝に仕えた身でありながら、
我が国を裏切り、他国に切り売りするつもりなのか!?
グナエウス : ……現状の僅かな資産を活用することこそが、
国家再建の第一歩だと思うのだ。
メッティウス : 愚かな……臣民として許されざる判断だ!
すぐにセナトゥス駅へ戻り、
貴殿の処分と他国の横暴への対処を審議させてもらう!
ユルス : メッティウス殿!
おひとりで外に出られては……!!

クエスト『ガレマルドの今』をコンプリートした!

歩み寄る先に

ヴァルシャン : 前向きに考えてくれる者がいるのは嬉しいが、
去ってしまった彼が心配だ……。
ゼロ : ………やはりどんなに言葉を尽くしても、
相容れない奴らだっているんじゃないか。
ウリエンジェ : あの方は文官であって、武官ではない。
戦いは不得手なのではないでしょうか。
マキシマ : メッティウス殿……!
グナエウス : メッティウスめ……。
政務官ともあろうものが、怒りで我を忘れるとは。

ユルス : メッティウス殿を追わなければ……!
セナトゥス駅までの道のりは、
戦えない者がひとりで進むには危険すぎる。
ヴァルシャン : では、マキシマ殿にここを頼み、私たちが捜索にまわろう。
ヴァルシャン : セナトゥス駅に戻るのであれば、
急げば「ウルバニッシマ区」のどこかで見つけられるはずだ。
魔導兵器などと遭遇していないといいのだが……!

クエスト『歩み寄る先に』を引き受けた!

マキシマ : 私はグナエウス殿と、ここに残ります。
あなた方は「ウルバニッシマ区」に向かい、
メッティウス殿の捜索を……。

クエスト『歩み寄る先に』の目的『メッティウスを探し、襲われていたら敵を討伐』を達成した!

メッティウス : た、助かった……のか……?
ヴァルシャン : よかった、無事だったのだな!
メッティウス : こ、こんなことで恩を売ろうとしたって無駄だぞ……!
ユルス : メッティウス殿……
あなたが祖国を愛していることは、
充分に伝わっています。
ユルス : ここは俺たちの帝都だというのに、
支援を受けなければ暖を取ることさえままならない。
そんな現状を憂うのは、あなただけではないのです。
ユルス : 自分も……ずっと、怖れと不安の中にいます。
何が正しいのか、どの道を選ぶべきなのか……
ユルス : 答えはでません。
ユルス : だからこそ、問い続けたいと考えています。
……今このときの現実から、目を背けずに。
メッティウス : そこに希望が見える日が、来るのだろうか……。
ユルス : 生きていれば、きっと。
ユルス : それまでに多くの物事が変わっていったとしても、
我々が生き抜き、繋ぐことで、「鎖」は未来に続いていく。
ユルス : 環が結び合い、連なってこその「鎖」です。
どうか、ともにこの国の明日を考えてはいただけないでしょうか。
メッティウス : 若輩のお前に、国の何たるかを説かれるとは……
政務官失格だな……。
メッティウス : ……今一度、テルティウム駅での話し合いに戻りたい。
すまないが、護衛を頼めるだろうか。
メッティウス : お前たちにも、非礼を詫びよう。
助けてくれたこと……感謝する。
ゼロ : 待て、ユルス。
……聞きたいことがある。
ゼロ : お前もつきあえ。
サンクレッドに、そばにいろと言われたからな。
ウリエンジェ : では、メッティウス殿は私たちでお送りしましょう。
ユルス : それで、何を聞きたいんだ?
ゼロ : お前も「信頼」を結べるんだな。
だからさっきの男は、強制されてもいないのに、
話し合いに応じることにしたんだろう?
ユルス : ええと、ここに突っ立ってるのもなんだし、
とりあえず…………歩くか。
ユルス : そうか……。
ゼロはそんな経緯で、お前たちと一緒にいるんだな。
ユルス : だが、ゼロの求めてる繋がりってものを、
俺が説明できるかどうか……。
ユルス : 自分で言うのもなんだが、
とくべつ交友関係が広い方じゃない。
休みの日も、弟と妹につきあってばかりだった。
ユルス : さっきの説得だって、ただ日頃考えていたことを……
ユルス : ……いや。
伝えてみようと思ったこと自体が、
アルフィノやアリゼーに、感化されてたのかもしれない。
ユルス : 信頼は、多分、伝播するんだ。
信じてくれた人がいると、自分も誰かを信じてみようと思う。
ユルス : そうじゃなかったら、そもそも対話を選ばなかったはずだ。
俺が最初、イルサバード派遣団のキャンプから、
黙って物資を盗もうとしていたようにな……。
ゼロ : ……だったら、私の世界に信頼がないのも納得だ。
ゼロ : 誰からも信じられなかったから、誰も信じなかった。
その積み重ねだったんだろう……どこまでも……。
ゼロ : すべての生命が妖異になる前、メモリア戦争の時代から、
私たちは力の強弱や利害関係で互いを判断してきた。
ゼロ : 他人を利用しろ、利用される側になったらおしまいだ……
そんな風に構えていなければ、生き残れない世界だった。
ゼロ : だから私も、母の遺志を……
世界を救うという、善なるメモリア使いたちの意地を、
ただひとりで果たそうとしたんだ。
ユルス : ひとりで世界を……。
本当に誰も、お前の仲間にならなかったのか?
ゼロ : …………そういえば。
一度だけ、そんなことを真剣に持ち掛けられたな。
ゼロ : ある村に立ち寄ったとき出会った、剣士と魔道士の二人組。
闇のメモリア使いの襲撃から、村人たちを護ったのだという。
ゼロ : 私も闇のメモリア使いと戦っているのだと知ると、
同志だなんだと、喜んでな……。
ゼロ : 曰く、彼らはバロンという国の兵士で、
メモリア戦争を終結させる手立てを探して、
各地を巡っていたらしい。
ゼロ : ともに来ないかと誘われたが、
当時の私にしてみれば、相手が二人組という時点で論外だった。
ゼロ : 他人と組んでいる奴には、必ず裏がある。
下手をすれば、数の暴力でこちらを屈服させる気かもしれない。
だからすぐに断ったよ、さがない言葉でな。
ゼロ : 彼らは強要するでもなく引き下がった。
計画を仕損じて憤慨するんじゃないかと身構えたが、
ただ寂しげで……変な奴らだと感じたよ。
ゼロ : ……今になって思えば、あの二人組だけは、
互いを心から信頼していたのかもしれないな。
ゼロ : 信じることを知っていたから、私のことも信じようとした……
なんて、調子のいい空想か。
ゼロ : 私はその後も、ひとりで戦い続けた。
だがあるとき、徒党を組んだ闇のメモリア使い相手に、
無様に敗れてしまったんだ。
ゼロ : 悔しかった。
あのときばかりは、誰かに助けてほしいと願った。
傷は痛く、氷は冷たく、心は弱りきっていた……。
ゼロ : その瞬間だったよ、世界が壊れたのは。
ゼロ : お前たちの言う闇の氾濫が起こり、
私はひとり、次元の狭間に閉じ込められた。
ゼロ : 亀裂を見つけ、再び故郷に戻ったときには、
妖異のみが生きる世界になりはてていたんだ……。
ゼロ : そうして私は、誰かを信じる機会を失った……というわけだ。
ゼロ : 元より世界を救うだけの実力もなかったのだし、
ためらわず、あの二人組の手を取ってみればよかったのかもな。
ゼロ : もしもそれで、お前たちのように信頼を結べていたら……
あんな無様な姿で世界の終わりを迎えはしなかっただろう。
ゼロ : まあ、すべては終わったことだ。
どんな仮定をしたところで、現実は変わらない。
ユルス : 過去がどうだったとしても、ゼロは今、生きてるだろ。
ユルス : 俺たち帝国民が、まさしく過渡期にあるように……
生きていれば、望んでいなくたって変化がもたらされる。
お前にだって必ずな。
ユルス : できなかったことが、今もできないとは限らないんじゃないか?
ユルス : 実際、この世界でお前と行動をともにしてる奴は、
お前のことを信頼しているように見える。
ユルス : そうじゃなかったら……
あいつらと出会う前のお前だったら、
パンひとつの借りで妖異と戦ってくれたか?
ユルス : 俺だって、お前を信頼の置ける奴だと思ってるよ。
ゼロ : …………まただ。
ゼロ : お前たちが、力尽きそうな私を助けにきてくれたときと同じ。
嬉しいのに泣きたいような……
言葉にならない熱が、胸の内を巡っている。
ゼロ : これが信頼なら、私はどう応えればいい……?

何と言う?

▷思うようにすればいい
▷まずは友好の握手から!

ユルス : じゃあ、ほら。
ユルス : 別に、いちいちこうしなくたって、
仲間にだって友にだってなれるけどな。
ゼロ : 友……ああ、そうか……。
ゼロ : おのずと信じることができる、
そんな相手を、友と呼ぶのか……!

クエスト『歩み寄る先に』の目的『メッティウスを救助』を達成した!

ユルス : ゼロの臆面もない言動に、最初は驚いたが……
今はどこまでも素直なやつなんだと思ってる。
ゼロ : お前たちと話せてよかった。
私の心を占めていた想いに、ようやく答えが出た。
ゼロ : ヴァルシャンたちも無事に着いているだろうし、
「テルティウム駅」に戻るか。

クエスト『歩み寄る先に』をコンプリートした!

マキシマ : メッティウス殿も、あなた方もご無事でなによりです。
マキシマ : ガレアン・コミュニティの顔役も集まっておられますね。
通商条約を提案するまたとない機会かと。
グナエウス : ああ、派遣団やラザハンの代表に聞いた話もまとめておいた。
先ほど確認してもらったが、貴殿も異論なかろう?
メッティウス : ああ、醜態を晒した上に、具体的な話を任せきりにして……
申し訳ない。
アリゼー : タッパーズデンにも、塔が再起動されることを、
不安視している人がいたけど……
アリゼー : 私たちの目的が、ヴォイドからの侵攻を阻止するためだって、
イチから説明したら、最終的には納得してくれたわ。
妖異絡みの騒動があったばかりだったしね。
ヤレック : ついでに汲みあげた青燐水を届けにきたんだが……
セナトゥス駅に籠もってた連中まで、集まってるようじゃないか。
グナエウス : 皆、聞くがよい!
グナエウス : 今なおこの地に残りし帝国民……
すなわちガレアン・コミュニティは、
此度、ラザハンと通商条約を結ぶこととなった!
グナエウス : そして最初の取引として、
この者らに対し、バブイルの塔の利用を正式に許可したい。
対価として得た物資は、コミュニティの者らに平等に分配する。
グナエウス : これは支援ではなく、対等な取引だ。
我らの復興と自立への、大きな前進となるだろう。
ヴァルシャン : ラザハンとしても、諸君が持つ技術や資源を求めている。
この取引を皮切りに、ガレアン・コミュニティとラザハンが、
お互いに利益を得る関係となることを希望したい。
メッティウス : 詳細な条件に興味のある者は集まってくれ。
ガレマルドに残っている者、全員に伝えたい話だ。
アルフィノ : ガレマルドの民は、長く苦痛に満ちた生活を強いられ、
新たな一歩を踏み出せずにいた。
アルフィノ : そこへ持ち掛けられた、対等な取引関係……
彼らにとっては、何よりの希望となっただろう。
ウリエンジェ : 良い「取引」のおかげで、
私たちも、大手を振ってバブイルの塔を再起動できる。
エーテルタンクも間もなく到着する予定だそうです。
アルフィノ : それをバブイルの塔に接続して、
合図を待って月へとエーテルを送ればいいんだね?
アリゼー : なら、その役割は私たちが担うわ。
あなたたちはヴォイドへ向かうんだから、
こっちでの作業は任せて!
ヴァルシャン : ありがとう、ふたりとも。
ゼロ : ……頼んだ。

月の「剣」

アルフィノ : 支援される、その先を……。
ラザハンとガレアン・コミュニティとの通商条約は、
双方にとって利のある名案だと思うよ。
アリゼー : ねぇ、聞いた?
ゼロの「頼んだ」って言葉……
なんだか、燃えてきちゃうわよね。
ユルス : 支えられながらでも……
この国は少しずつ、前に進んでいると感じている。
ヴァルシャン : ガレマールの卓越した魔導技術が輸出されれば、
ラザハンの子らに新たな知識や刺激をもたらすだろう。
錬金術師たちもさぞ喜ぶだろうな。
ゼロ : アルフィノやアリゼーも仲間だ、そうだろう?

ウリエンジェ : では、私たちは改めて……
ヴォイドへと向かう計画について、現状を整理いたしましょう。
ウリエンジェ : エーテルタンクを手配し、
バブイルの塔の使用許可を得たことで、
月にエーテルを送り込む準備が整いました。
ウリエンジェ : これを以って、私たちの受け持った地上の準備は完了……。
しかし、月の準備を担当するヤ・シュトラからは、
いまだ連絡が来ておりません。
ヴァルシャン : 彼女は、ゲートを開く術の仕込みと、
開いたあとに向けた妖異対策を進めると言っていたな。
ヴァルシャン : いずれも複雑な対応が必要であることは、想像に難くない。
時間が掛かっているのも、頷ける話だ。
ウリエンジェ : ええ、ですから我々も月へと向かい、
彼女たちの手伝いに回れればと思うのです。
ウリエンジェ : ただし……あなたには別件が。
地上の準備が終わり次第お伝えするようにと、
ヤ・シュトラから頼まれていた内容です。
ウリエンジェ : 曰く、此度の作戦においては、
アジュダヤをヴォイドの月から連れ帰ることも見据えて、
巨大なゲートを開く……。
ウリエンジェ : 眼を抜かれ、疲弊しているであろう彼女を、
同じ七大天竜に支えてもらえると心強い、とのことです。
ヴァルシャン : 「ヴリトラ」が出てこい、というわけか……。
ヴァルシャン : 承知した。
私とて、星渡る龍ミドガルズオルムの仔が一翼。
少し時間はかかるだろうが、竜の身で月へと向かおう。
ヴァルシャン : 万全を期すためにも、この身体は帰還させ、
制御に用いていた私の眼を回収しよう。
ヴァルシャン : アジュダヤと再会するまで、
カイナッツォから取り戻した彼女の眼は、
君に持っていてもらいたい。
ヴァルシャン : ……頼めるだろうか?
ウリエンジェ : 月での準備が整い次第、リンクパールでお伝えします。
バブイルの塔からのエーテル射出は、
ヤ・シュトラの号令に従っていただければと。
アリゼー : わかったわ。
いつでもいけるように待機しておくから。
ユルス : ゼロも、頑張れよ。
ゼロ : なに……少し故郷に戻るだけだ、難しい話じゃないさ。
ヴァルシャン : ではまた、嘆きの海で……!

クエスト『月の「剣」』を引き受けた!

ユルス : もちろん、お前のことも応援してる。
……頑張れよ!
アルフィノ : 通商条約のことは、当事者同士に任せるのがいいだろうね。
私たちはバブイルの塔の再起動に専念するよ。
アリゼー : バブイルの塔のことは任せて!

ゼロ : 月か……。
原初世界にもこんな荒涼とした場所があるのだと、
ゼノスに使役されていたときに思った記憶がある。
ウリエンジェ : ヤ・シュトラには、すでに連絡を入れました。
すぐにこちらへ来てくださるそうです。
ヤ・シュトラ : 悪いわね、手伝いに来させてしまって……。
ウリエンジェ : 地上の準備は、ひととおり完了しております。
バブイルの塔へは、アルフィノ様とアリゼー様が……
かの天竜への伝言も済みました。
ヤ・シュトラ : みんなありがとう。
短い間に、素晴らしい成果ね。
ヤ・シュトラ : こちらは、月の監視者の協力も得て、
どうにかゲートを開くための術式を展開し終えたわ。
ヤ・シュトラ : あとは地上からエーテルが流し込まれれば……
理論上は、第十三世界の月と繋がるはずよ。
ニッダーナ : こんな偉業に携われて、私たちも大興奮!
人造アトモスについて研究したときに、
ヴォイド関連の資料を片っ端から浚った甲斐があったよ!
ニッダーナ : それになんと、ヤ・シュトラさんが、
アラグ帝国の妖異召喚にまつわる文献も見せてくれたの。
かの聖コイナク財団の秘蔵資料だよ!?
ニッダーナ : 魔科学が、いかにしてヴォイドゲートを制御し、
妖異の軍勢を率いるに至ったのか……
作業をするにあたって、すごく参考になったよ!
ヤ・シュトラ : 異世界への召喚について話を聞きがてら、
グ・ラハ・ティアに頼んだのよ。
ヤ・シュトラ : 高名なアラグの専門家なら、
当然、借りてこられるでしょう……?
ヤ・シュトラ : 私は信じるわ。
時代も地域も超えて、人が積み重ねてきたものを。
そして、私自身のことを。
ヤ・シュトラ : だから残る準備は、ゲートが開いたあとの対策として、
「対妖異防衛網」を作り上げることだけ。
……手伝ってもらえて?
ウリエンジェ : 対妖異防衛網……やはり、あの方法で……?
ヤ・シュトラ : ええ、この場所にはすでに、
闇の存在を留める手立てが備わっているのだもの。
使わない手はないわ。
ヤ・シュトラ : 私たちは、ゼノスに破壊された「剣」を修復する……。
ヤ・シュトラ : ゾディアークの封印機構を再起動させ、
侵入してくる妖異を押し留めるのよ……!
ニッダーナ : 修復の主立ったところは、
月の監視者さんが引き受けてくれてるんだ。
ニッダーナ : ただ、いくつか不安要素が残っててね……。
みんなで協力して、それを潰そうって話してたところ!
ヤ・シュトラ : 時間も惜しいことだし、
「剣」のもとへ移動しながら話しましょうか。

クエスト『月の「剣」』の目的『涙の入江のウリエンジェと話す』を達成した!

エスティニアン : お前たちの方は順調だったか?
ニッダーナ : ゾディアークを封印していたという「剣」……。
実物を見ると圧倒されるよ!
ゼロ : あちらから侵入してくる妖異を押し留める力、か。
こちらから半妖が向かう分には、影響がないと思っていいな?
ウリエンジェ : 方々から助力を受けているとはいえど、
この短期間で術式を展開し終えるとは……。
さすがは我らが魔女ですね。

ヤ・シュトラ : それじゃあ改めて、
対妖異防衛網に関する残りの作業について説明するわね。
ヤ・シュトラ : 私たちは、月の監視者と連携して「剣」を修復する予定よ。
ゾディアークの封印機構を再利用して、
妖異を留める、その名のとおり防衛網を敷くの。
ヤ・シュトラ : ただし「剣」は、
ゾディアークという巨大な存在を封印するためのもの。
小型の妖異がすり抜けてしまう恐れがあるわ。
ヤ・シュトラ : そこで第二の防衛網として、
レポリットたちのマシンの力を借りようと思っているの。
ヤ・シュトラ : Ace、ゼロ、ウリエンジェ。
あなたたちは、ベストウェイ・バローで、
「リヴィングウェイ」と合流してもらえるかしら?
ゼロ : いいだろう。
面識がない相手だが、こいつらについていくとする。
ヤ・シュトラ : 私は、エスティニアンやニッダーナたちと手分けをして、
「剣」をまわって修復を進めるわ。
お互いに、作業が終わったら連絡を入れるようにしましょう。

クエスト『月の「剣」』の目的『ヤ・シュトラと話す』を達成した!

ニッダーナ : 「剣」の修復、頑張るよー!
ヤ・シュトラ : 私たちは「剣」をまわって修復を進めるわ。
まずはこの「霊水の剣」からね。
エスティニアン : こちらのことは、ヤ・シュトラと俺たちに任せておけ。

ウリエンジェ : リヴィングウェイ、こちらは変わりないですか?
ゼロ : なんだこの生き物は?
リヴィングウェイ : お待ちしておりました!
ヤ・シュトラさんから事情は伺っておりますわ!
リヴィングウェイ : 第十三世界へのゲートを開くにあたり、
わたくしたち自慢のマシン……警備用サポーターたちを、
第二の防衛網として配備したいのだとか。
リヴィングウェイ : とり急ぎ搬出の準備を進めておりますので、
このフロアの北東でお待ちいただけますか?

クエスト『月の「剣」』の目的『リヴィングウェイと話す』を達成した!

ウリエンジェ : レポリットたちの変わらぬ協力に感謝、ですね。
ゼロ : ここに暮らしてる奴らは、
獣じみた見た目だが、知性は高いようだな。
加えて、お前たちと同類の手伝い好きか……。
リヴィングウェイ : お待たせしましたわ!
マッピングウェイ : やあ、久しぶりぃ。
大急ぎで警備用サポーターを集めてほしいって言われたから、
出せるだけ引っ張り出してきたよぉ。
ウリエンジェ : 素晴らしい。
あなた方の行動力には、いつも助けられていますね。
リヴィングウェイ : そんな……フフ……それほどでもありませんわ……!
リヴィングウェイ : ハイデリン様から授けられた役目はもう終わっている。
とはいえ、ヒトのお役に立つということは、
やはり本質というか本懐というか抗いがたいウルトラハピネス。
リヴィングウェイ : これからも! 遠慮なく! ずいずいと!
わたくしたちにお任せくださいませ!
リヴィングウェイ : さてさて、こちらのサポーターたちは本来、
月を警備するために配備されるものです。
リヴィングウェイ : 妖異と戦ったことはありませんが……
そこはそれ、適した戦い方をインプットすることで、
一騎当千の働きをするようになりますわ!
リヴィングウェイ : というわけで!
妖異をよく知る皆様に、サポーターとの模擬戦をお願いしても?
ゼロ : なら、私が適任だろう。
ゼロ : よく知るどころか、半ば妖異のようなものだからな。
スリーピングウェイ : 何だか知らねぇが発進だぁッ!
スリーピングウェイ : そぉれ発進発進発進発進ンンン!
リヴィングウェイ : も、もう充分ですわ!
リヴィングウェイ : ううぅ、圧倒的な敗北……!
この経験を活かして改造、妖異抹殺マシンを、
ただちに作り上げなくては……ッ!
マッピングウェイ : んー……。
これ、改造の前に一旦修理しなきゃダメだねぇ。
ウリエンジェ : 申し訳ありません。
修理には時間がかかりそうでしょうか……?
マッピングウェイ : 普段のペースで考えたら、
5ニンジン分、小気味よくって感じかなぁ。
マッピングウェイ : ただ、もし、もしもだよ?
キミたちが、ボクらを励ましてくれたなら……
マッピングウェイ : 2ニンジン分まで、短縮、できちゃうかも……?
ゼロ : 今度はお前が適任だな。

レポリットたちは、人に励まされることを期待している。
彼らに、エモート「励ます」をしてまわろう。

クエスト『月の「剣」』の目的『指定地点で待機』を達成した!

ウリエンジェ : 拙い言葉かもしれませんが……
私にできうる限りを尽くし、彼らを鼓舞いたしましょう……。
ゼロ : ヴォイドの月にも、こういう奴らがいたんだろうか。
まぁ、いずれにせよ妖異になっただろうがな。
リヴィングウェイ : ヒトとアーテリスを護るためならば、
わたくしたちは、もちろん喜んで協力いたしますわ。
あなたの励ましがあれば、よりウルトラハピネスというだけで!

スリーピングウェイ : うん……むにゃ……。
スリーピングウェイ : んがっ!!
また発進ンンン!?
スリーピングウェイ : なんだ違うのか……。
細かいパーツを見ていると、眠気が……ふぁぁ……。
だけど、がんばるー……。
スリーピングウェイ : 妖異……絶対抹殺……むにゃ……。

マッピングウェイ : もちろん、修理は進めてるよ~?
ただ、もしも、ボクらを「励まして」くれたなら……。
マッピングウェイ : えへへ、ありがとう~!
やっぱり直接励ましてもらえると、
俄然やる気がわいてくるねぇ~!
マッピングウェイ : この調子なら、2ニンジン分どころか、
1ニンジン半まで短縮できちゃいそうだよ~!

シンギングウェイ : ヒトにお願いされてマシンの修理、改造だなんて、
楽しいことこの上ないな!
シンギングウェイ : フン フフーン!
へへっ、Aceが見守ってくれるなら、
オレ、余計はりきっちゃうな!
シンギングウェイ : 普段の、大気維持システムの保持に比べたら、
これくらいのマシンの調整、なんのそのだ!

グローウィングウェイ : わわわわわっ!
ごごご、ご期待に応えられるよう、精一杯がんばります!
グローウィングウェイ : あああありがとうございます!
ほかならぬAceさんから、
直接励ましてもらえるなんて、嬉しいです……!
グローウィングウェイ : よーし……!
アーテリスのヒトのために、
サポーターたちに頑張ってもらわないと……!

クエスト『月の「剣」』の目的『レポリットたちに「励ます」をする』を達成した!

リヴィングウェイ : フフフ……みんなの張り切りようったら!
リヴィングウェイ : おかげさまで、
サポーターたちの修理も、もう間もなく完了いたしますわ!
リヴィングウェイ : 対妖異用マシンの整備と配置は、お任せくださいませ!

クエスト『月の「剣」』をコンプリートした!

ヤ・シュトラ : ……聞こえるかしら?
おかげさまで「剣」の修復はどうにか完了よ。
ヤ・シュトラ : そちらの作業が終わり次第、合流して頂戴。
いよいよヴォイドゲートを開けるわよ……!

ヴォイドの月

ゼロ : ヤ・シュトラからの呼び出しか。
ウリエンジェ : 無事に「剣」の修復も完了したようですね。
レポリットのマシンの配備とあわせて、
対妖異防衛網の構築も大詰めを迎えたと言えるでしょう。
ウリエンジェ : では、急ぎヤ・シュトラと合流を。
彼女の号令を以て、ヴォイドゲートを開くとしましょう。

クエスト『ヴォイドの月』を引き受けた!

ニッダーナ : エスティニアンさんが護ってくれたおかげで、
「剣」の修復はバッチリだよ!
ゼロ : いよいよだな。
エスティニアン : 妙なサボテンにちょっかいを掛けられたりもしたが、
錬金術師たちに危害もなく、概ね異常なしだ。
お前たちの作業も終わったのか?
ウリエンジェ : ヤ・シュトラには、
マシンの整備と配置について、お伝えしておきました……。
ウリエンジェ : そして、あなた方がヴォイドへ向かったあとのことは……
私たちにお任せください。
ゲートと対妖異防衛網の維持に努めましょう。

ヤ・シュトラ : マシンの配備、助かったわ。
これでゲートを開けるための準備がすべて整った……
手順だけ最終確認をしておきましょう。
ヤ・シュトラ : 第一段階として、まずアルフィノたちに連絡。
バブイルの塔を再起動し、エーテルの送信を開始する。
ヤ・シュトラ : 十分な量のエーテルが月へと到達したら、第二段階に移行。
私とウリエンジェで協力して術式を展開し、
ヴォイドゲートを開くわ。
ヤ・シュトラ : 続く第三段階で、あなたの手も貸して頂戴。
私が合図したら「剣」にエーテルを注ぎ込んでほしいの。
それをトリガーに防衛網が起動するようにしてあるわ。
ヤ・シュトラ : それじゃあ、みんな……行動開始よ!
ヤ・シュトラ : 待たせたわね。
月側の準備も、すべて整ったわ。
アルフィノ : よかった。
バブイルの塔も、すでに再起動が完了している。
今すぐそちらにエーテルを送っても?
ヤ・シュトラ : ええ、お願い。
アリゼー : いくわよ、アルフィノ!
ニッダーナ : エーテル……すごい量……っ!
ヤ・シュトラ : ウリエンジェ、そちらも術式の展開を開始して頂戴。
ヴォイドゲートをこじ開けるわよ!
ヤ・シュトラ : 次元に裂け目ができはじめたわ……!
あなたは「剣」の起動を!
ヤ・シュトラ : ゲートは開いた……
封印機構も作動しているように見える……あとは……
ゼロ : それが効果を発揮するか、だな。
好奇心旺盛な妖異 : ゴルベーザ様に命じラレテ、来てミレバ……
ナント大きな門ダロウ!
好奇心旺盛な妖異 : ここが約束の地……
エーテル豊かナ「彼の地」ということカ!
好奇心旺盛な妖異 : ウギャアッ!
ウリエンジェ : 図らずも実証できたようですね。
封印機構は、想定どおりに機能していると……。
ヴリトラ : 遅くなった。
事は順調に進んでいるようだな。
ヤ・シュトラ : ええ、私たちの開いたゲートから妖異がやってきた。
第十三世界に繋がっている証拠だわ。
ニッダーナ : すごいよ、ヤ・シュトラさん!
この場に立ち会えて、アタシたちも嬉しい!
ヤ・シュトラ : ありがとう。
みんなの協力のおかげよ。
ヤ・シュトラ : この成功は、次元跳躍の基礎理論が確立できたことも意味するわ。
ヤ・シュトラ : アシエンは世界を統合するために、
鏡像世界を特定の属性の力に偏らせることで、次元の壁を破壊し、
そのエーテルを原初世界に流し込もうとしてきた。
ヤ・シュトラ : では、なぜ鏡像世界は、別の鏡像世界とではなく、
原初世界に統合されてしまうのかしら?
ウリエンジェ : 原初世界だけに、なにか特別な力が働いていると……?
ヤ・シュトラ : ええ、本来ひとつだった世界は、
原初世界を起点に、元に戻ろうと引きあうのでは、と考えたの。
ヤ・シュトラ : そしてハイデリンはおそらく、
統合引力ともいうべき、世界が引き合う力を抑え込んでいた。
だからこそ、「停滞」の力を司る存在として創られたのよ。
ヤ・シュトラ : 一方でヴォイドは闇、つまり「活性」の力に偏っている。
だからこそ、ハイデリンによる抑制効果が崩れやすく、
クラックが自然発生するほどに繋がりやすいんじゃないかしら。
ヤ・シュトラ : 今回は、こうした仮定の下で、
もっとも強い引力の先を狙って、次元の壁に穴を開けた。
ヤ・シュトラ : 言い換えれば、行き先がヴォイドだからこそ成功しただけ。
基礎理論が固まったとはいえ、
これだけでは、ほかの鏡像世界は狙えないわ。
ヤ・シュトラ : それでも、第八霊災後の未来では、
第一世界への次元跳躍をやってのけた人たちがいたのだから……
理論を突き詰めていけば、いずれ必ず……!
エスティニアン : 魔女殿の夢は、大きく前進したというわけだな。
ヤ・シュトラ : まだまだこれからよ。
ヤ・シュトラ : だからこそ、ヴォイドからの侵攻で研究の邪魔はさせないわ。
さあ、アジュダヤを探して、ゴルベーザの計画を阻止するわよ!
ヴリトラ : 皆、私の背に乗るんだ。
ヴォイドゲートの位置まで、大穴を降りよう。
ウリエンジェ : では、私は錬金術師の皆さんを地上に送り届け、
レポリットたちと連携して、ゲートを監視しておきましょう。
ニッダーナ : みんな、気をつけて!
必ず無事に帰ってきてね……!
ヴリトラ : さあ、今再びヴォイドへ!
ヤ・シュトラ : ここが……第十三世界の月……?
ゼロ : ああ、間違いない。
闇の氾濫からこちら、天に昇るのはいつも血のように赤い月だ。
エスティニアン : 妖異の大群とご対面かと思っていたが、ずいぶんと静かだな。
ゼロ : ゴルベーザは、自身の領域がどこにあるのか、
限られた配下にしか伝えていないということだった。
なら、これほど閑散としているのも頷ける。
ゼロ : だが、気は抜かない方がいい……。
ここから原初世界に侵入した妖異がいた以上、
奴の駒が潜んでいないともかぎらないからな。
ヴリトラ : 姉さん、近くにいないのか……!?
エスティニアン : そう焦るな、ヴリトラ。
ひとまず周りの状況を確認してみるべきじゃないか?
ヴリトラ : すまない、気が急いた……。
ヴリトラ : では、私は上空をひとまわりしてこよう。
君たちは地上を頼む。

クエスト『ヴォイドの月』の目的『霊水の剣付近のヤ・シュトラと話す』を達成した!

「闇の氾濫」の影響か、月面は赤く染まっている……。

エスティニアン : ゴルベーザの駒が出てこようが、返り討ちにしてやるさ。

どれだけ目をこらしても、生き物や建造物は見えない。
荒涼とした大地が、どこまでも広がっている……。

ヤ・シュトラ : 監視者の館やベストウェイ・バローもなさそうね。
もともと存在していなかったのか、
「闇の氾濫」に呑み込まれてしまったのか……。

神経を研ぎ澄ましてみたものの、
自分たちのほかに、何の気配も感じない……。
どうやら、確認できる範囲にアジュダヤはいないようだ。
大穴のそばの「ゼロ」と話してみよう。

クエスト『ヴォイドの月』の目的『赤き月の探索地点を調べる』を達成した!

ゼロ : お前も、この大穴が気になるか?
ゼロ : 何か、構造物があるな。
降りて確認してみるべきか……?
ヤ・シュトラ : やはりここが一際怪しいわね。
ヤ・シュトラ : これとよく似た大穴が、原初世界の嘆きの海にもあった。
ゾディアークが封印されていた「闇の揺り籠」よ。
ヤ・シュトラ : だとすると、この奥底には、
分割されたゾディアークの力が封じられていたのでしょう。
ヤ・シュトラ : 原初世界にいた本体が消滅した以上、
それらの力も消え去ったものと思っていたけれど……
ヤ・シュトラ : この大穴には、ひときわ濃い闇が満ちているわ。
ゾディアークの残滓なのかしら……それとも……?
ヴリトラ : 聞こえた……姉さん……ッ!
ヴリトラ : 皆、もう一度乗れ!
この大穴の中に……姉さんがいる!
ヴリトラ : 姉さん!
ヴリトラ : わかるだろう、私だ!
姉さんを助けにきた……!
ゼロ : お前、確か竜の眼を預かっていただろう。
アジュダヤ : ああ……私は…………
アジュダヤ : ヴリトラ……?
あなたが、なぜここに……?
ヴリトラ : ああ、よかった……!
ヴリトラ : 本当にアジュダヤ姉さんだ……!
ずっと、ずっと、会いたかった……!
ヴリトラ : ずいぶんと遅くなってしまったが、姉さんを助けにきた。
さあ帰ろう、私たちの世界へ……。
アジュダヤ : 嬉しいけれど……それは、叶わないわ。
竜の力をもってしても、この呪縛は破れない……。
アジュダヤ : これは、ゴルベーザと名乗った男の、
執念そのものなのだから……。
ゼロ : やはり、ここがゴルベーザの領域なのか。
アジュダヤ : あなた、ヒトと行動しているの……?
ヴリトラ : ああ……。
ここまでくるのを助けてくれた、大事な仲間だ。
アジュダヤ : そう……。
それだけ長い年月が過ぎたのね……。
アジュダヤ : ……あのとき、私たちはアラグ帝国と戦っていた。
彼らが呼び寄せた妖異の軍勢が、メラシディアを蹂躙したの。
アジュダヤ : 私はティアマットを助けたくて、この世界に飛び込んだ。
「暗闇の雲」の軍勢を、ひとりでも多く倒せればいいと……。
アジュダヤ : けれどこちらでは、妖異は何度でも蘇ってくる。
世界を繋ぐ門が閉ざされ、帰るすべも失って、
次第に疲弊した私は…………。
ヴリトラ : 姉さんが妖異の軍勢を留めておいてくれたおかげで、
原初世界では、多くの同胞の命が救われた。
ヴリトラ : 今は……ときにヒトとも絆を結びながら、
穏やかに、健やかに生きている。
ヴリトラ : 私だってそうだ。
姉さんを探すうちに出会った者たちと、多彩なる都を作った。
ヴリトラ : あの美しきラザハンを、姉さんにも見せたい。
そのためには、この呪縛をなんとかして解かなければ……。
アジュダヤ : ……ゴルベーザは、
傷口から闇の力に蝕まれ地に伏していた私に、
こう言って近づいてきた。
アジュダヤ : 「そのままでは、お前も妖異に堕ちる。
 私なら、それを止めてやることもできる」と……。
アジュダヤ : その結果が、この呪縛……
たしかに妖異にはならずとも羽ばたくこともできず、
幾千年もの間、エーテルを喰らわれ続けてきたの。
エスティニアン : ほう……。
七大天竜の一翼ともあろう者が、
呪縛には抗えぬと、虜囚のままでいるつもりなのか?
アジュダヤ : 無礼な物言いだこと……。
それが激励なのだとしたら、まるでニーズヘッグだわ。
アジュダヤ : 術者であるゴルベーザを倒すことができれば、
呪縛は自ずと解けるでしょう。
彼について教えれば、気概は買ってもらえるかしら?
エスティニアン : 悪くない。
ゴルベーザの弱点か? それとも居所か?
アジュダヤ : この呪縛を維持するためか、
彼はあまり遠くへ行けないようなの。
アジュダヤ : 大抵のことは配下の妖異に命じて済ませるけれど、
ときおり月面に出ることがある……。
アジュダヤ : 彼の気配は、いつも決まって同じ所で立ち止まるわ。
ここからおおよそ南の方角……
そこに「何か」があるはずよ。
エスティニアン : だ、そうだ。
上に戻って、奴が立ち止まっていた理由を、
突き止めてやろうじゃないか。

クエスト『ヴォイドの月』をコンプリートした!

落ちゆくもの

ゼロ : さあ、アジュダヤが言っていた、
ゴルベーザについての手がかりを探すぞ。
ほかの奴らも、もう方々に散らばっている。
ゼロ : 私はこのあたりを見てまわるから、
お前はもっと「南」の方角を探してみろ。

クエスト『落ちゆくもの』を引き受けた!

ゼロ : お前はもっと「南」で、
ゴルベーザについての手がかりを探してみろ。
エスティニアン : このあたりには手がかりらしきものはないな。
となると、もっと南か……?
ヤ・シュトラ : ざっと確認したけれど、
ここより西にはなにもなさそうよ。
あなたも、より南東の場所を探してみてもらえるかしら?
ヴリトラ : 地表には、まったくといっていいほど建造物がない。
姉さんの言っていた、ゴルベーザに関する「何か」も、
目立たないように隠されているのかもしれないな……。

岩陰に、なにかきらめくものがある……!

ゼロ : なにか見つけたのか?
ゼロ : メモリアだな。
いったい誰の……?

相棒らしき男 : お前たちは騙し、奪い、殺めた。
最期に申し開きはあるか……?
闇のメモリア使い : ないね……。
あいつらが、馬鹿で弱かっただけだ。
他人なんて頼ろうとして……。
闇のメモリア使い : お前らも、お互いに気をつけておけよ……?
古臭い英雄ごっこなんぞ、どうせ長続きはしない……。
闇のメモリア使い : 相棒に寝首を掻かれて思い知るのさ。
先に裏切った方が……マシだったとな……。
闇のメモリア使い : ざまあ、みろ……だ……。

……汝の魂に 救済がもたらされんことを

相棒らしき男 : 俺はとても、こいつらのために祈る気になんてなれない。
お前こそが本当の英雄だよ。

そう言ってくれるな
すべては時代の流れがもたらしたこと

こやつらとて こんな戦争の時代に生まれなければ
猜疑心に憑りつかれることはなかっただろう

相棒らしき男 : メモリア戦争……。
一刻も早く収束の手立てを見つけて、
王のもとへ帰らねばな。
安堵した村人 : ありがとうよ……。
あの連中を追い払ってくれて、どれほど救われたか……。

……あの者は?

安堵した村人 : ああ、お前さん方と同じで、
闇の力に堕ちたメモリア使いと戦っているんだそうだ。
相棒らしき男 : 朗報だな。
今度こそ、仲間が増えるかもしれないぞ。
ゼロ : 断る。
ただでさえも怪しい黒兜に、
ノコノコついていく道理はない。

そうか……

ゼロ : ……じゃあな。
私は先に行かせてもらう。
相棒らしき男 : 目的は同じだろうに、うまくいかないものだな。
これもお前の言うとおり、時代の流れというやつか……。

平和のためにメモリアの力を使う者は もう少ない
彼女とも 手を取り合えるとよかったのだが

相棒らしき男 : まあいいさ。
俺とお前がいれば、百人力なんだ。
下手に水を差されるよりは、このままの方が動きやすい。
相棒らしき男 : さて……
この近辺でやり残したことは、もうないな?
相棒らしき男 : 王から一時帰還せよとのご命令だ。
帰ろう、俺たちの祖国バロンへ!

ゼロ : もしや、また過去を視たのか?
ゼロ : ……記憶の中で私の姿を見ただと!?
ゼロ : 話の流れからするに、例の二人組か……?
だとしたら、このメモリアに封じられているのは……
ゴルベーザ : 貴様らか……
異界より来たりし、聖戦に抗う者どもは……。
ヴリトラ : 姉さん!
ゼロ : お前は……あのときの……!
ゴルベーザ : ほう……かつての私を知っているのか?
ゴルベーザ : 闇に染まりながら、人の姿を保っているのも珍しいが……
よくも過去を覚えているものだな。
ゴルベーザ : まあいい、問うべきはほかにある。
……貴様が、我が配下を仕留めたメモリア使いか?
ゼロ : だったらどうする……?
ゴルベーザ : この世界の者ならば、私とともに戦え。
魂の救済……聖戦のためにな……。
ゼロ : フン……ともに戦えだと?
駒として戦えの間違いじゃないのか……?
ゼロ : 聖戦だか何だか知らないが、
お前が欲しているのは、私ではなく私の能力だろう。
思いどおりにならないと知れば、魔法で縛るはず。
ゼロ : そんな関係はもうたくさんだ。
私は、自らの意思で、想いを同じくする「友」のために戦う!
ゴルベーザ : そうか……それは残念だ。
ゴルベーザ : 貴様らの目的は、この竜だな?
ゴルベーザ : 報告を聞いた当初、
計画に支障をきたしかねない要素は取り除くべしと、
ルビカンテどもに足止めを命じたが……
ゴルベーザ : よもや、ここまで追ってこようとは!
なんたる好都合!
ヴリトラ : どういうことだ……!
ゴルベーザ : この竜が私に囚われて幾星霜……
自由はなく、弱り果てたところに、貴様らが現れたのだ。
ゴルベーザ : 然れば、竜は想いを強めただろう。
ゴルベーザ : 「帰りたい」……。
故郷たる世界に帰りたいとな!
それこそが、救済を成就する鍵なのだ!
ヴリトラ : ああ、姉さんの身体が……!
ヤ・シュトラ : 闇のエーテルが侵食している……!
妖異と化してしまうわ!
アジュダヤ : ヴリトラ……逃げて…………!
ゴルベーザ : 仕上げだ!
我に従え、黒竜よ!
ゴルベーザ : 殺せ。
ヴリトラ : やめるんだ、姉さん……!
エスティニアン : 貴様ッ……!
ゴルベーザ : この者どもの相手をしてやれ。
ヴリトラ : 助けてくれ……
姉さんを、どうか…………。
ゴルベーザ : 世界が闇に呑まれる前……
私は、果てなき戦争に身を投じていた。
ゴルベーザ : ゆえに、わかる。
あの竜のほかに、この場で誰が強者であるかを。
ゴルベーザ : では、お相手願おうか。

何と言う?

▷もとより、お前の野望を止めに来た……!
▷お前を倒して、アジュダヤを解放する

ゴルベーザ : 忌々しい光だ……。
ゴルベーザ : 光ある世界で生きてきた貴様に、
私の……この世界の苦しみがわかるものか……!
ゴルベーザ : 救済の邪魔はさせぬ……邪魔はさせぬぞッ!

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クエスト『落ちゆくもの』の目的『ゴルベーザの手がかりを探す』を達成した!

玉座の咎人

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