バハムート

目次

新たな蛮神

ウリエンジェ : 第七の月が没し……新たなる陽が産声をあげし日……
大地を揺るがした咆哮を、覚えておいでですか……?
ウリエンジェ : 各地の蛮神との関係を調査したものの、
我々が知る中に、それとおぼしき存在はない……。
すなわち「新たな蛮神」と言えるでしょう……。
ウリエンジェ : 屠られし3体の蛮神は、理によりてエーテルに還り……
片や新たな蛮神の胎動が大地に響く……。
その兆候とおぼしき地震が、頻度を増しています。
ウリエンジェ : 先の作戦では、多くの者がエーテルに還りました。
各国では、欠けた絆を取り戻せぬまま……。
猛る蛮族に踊らされ、憂慮ばかりがつのっています。
ウリエンジェ : 迫る危機に……新たな蛮神を討たんとする者あり……。
その方は、優秀な冒険者を……
あなたの力を必要としています。
ウリエンジェ : 新たな蛮神の調査には、盟主も理解を示しています。
「暁の血盟」とも縁のあるその方が、
「ワインポート」で、あなたの訪れをお待ちでしょう……。

クエスト『新たな蛮神』を引き受けた!

アリゼー : はじめまして……ではないわね。
追悼式典以来かしら?
アリゼー : 私は、アリゼー・ルヴェユール。
あなたの活躍は兄……アルフィノから聞いていたの。
待っていたわ。
アリゼー : アルテマウェポン破壊作戦を成功に導き、
漆黒の王狼……敵将ガイウスを討ち取ったとか。
実力は申し分ないようね。
アリゼー : だから、この作戦を行うにあたり、
ウリエンジェにあなたをよこしてもらったの。
アリゼー : 今回、あなたを呼んだのは、
帝国基地「カストルム・オクシデンス」を調べるためよ。
アリゼー : 5年前、第七霊災を引き起こした「メテオ」……。
その衝撃は地脈を傷つけ、あの基地の地下にも、
迷宮のような空間を作っているというわ。
アリゼー : 敵将ガイウスが、リットアティンをあの基地に置いたのは、
基地の地下を調べさせるためでもあった……
オクシデンスは、侵攻拠点ではなかったってことね。
アリゼー : あなたが「蛮神」の討伐に奔走していた丁度その頃、
正体不明のエーテル反応が活発化したわ。
そして、オクシデンスも急に騒がしくなった。
アリゼー : 基地の地下に眠る「メテオの痕跡」と、
そのエーテル反応……おそらく未知なる蛮神と関係がある。
アリゼー : 私のお祖父様……賢人ルイゾワ・ルヴェユールは、
5年前の「カルテノーの戦い」で
メテオを止めるために「神降ろし」を行ったわ。
アリゼー : そして、メテオ……月の衛星「ダラガブ」から生まれた
古の蛮神「バハムート」とともに、
光の中へと消えてしまった……。
アリゼー : 私は、真実を知りたいの。
お祖父様の行方や、世界の新生に秘められた謎……
第七霊災の隠された真実を、必ず見つけてみせる。
アリゼー : ……それが、私なりのエオルゼアの守り方だから。
アリゼー : 「カストルム・オクシデンス」の最深部に直接乗りこみ、
「メテオの痕跡」の謎を探ります。
あなたには、それに協力してほしいの!
アリゼー : ……自分で見ないと気がすまないのよ。
例の委員会や、各国のグランドカンパニーなんて、
私にしてみれば、そんなものに頼る方がどうかしてるもの。
アリゼー : 私は、私のやり方でエオルゼアを守ると誓ったの。
危険を恐れないのなら、どうか私に力を貸してほしい。
……あなたは、私の剣になる覚悟がある?
アリゼー : ……いい返事ね、さすがは英雄だわ。
誰かさんみたいに政治に動く人より、よっぽど信頼できる。
アリゼー : さあ、調査に乗り出すわよ。
まずは「カストルム・オクシデンス」に侵入して、
地下への経路を確保する必要があるわ。
アリゼー : 経路を確保できたら、このワインポートにいる
「ジャ・ブロッカ一等甲兵」に報告してもらえるかしら。
アリゼー : 敵将ガイウスを下したあなたなら、できるはずよ。
エオルゼアが誇る、冒険者の力……
その真価を私に見せて。

クエスト『新たな蛮神』の目的『ワインポートで協力者と話す』を達成した!

アリゼー : まずは「カストルム・オクシデンス」に侵入して、
地下への経路を確保してほしいの。
英雄であるあなたなら、きっとできるはずよ。

クエスト『新たな蛮神』の目的『「カストルム・オクシデンス」を進攻』を達成した!
ジャ・ブロッカ一等甲兵 : カストルム・オクシデンスの調査、大変ご苦労!
さすが噂のTrick……
帝国の要塞など、もはや恐るるに足らないか!
ジャ・ブロッカ一等甲兵 : おっと、失礼。私はアリゼーお嬢様の手の者。
今は訳あって「黒渦団」の一員ということになっているが、
お嬢様より話は伺っているから安心してくれ。
ジャ・ブロッカ一等甲兵 : ……ふむふむ、お嬢様が探していらした、
地下への経路を確保できたようだ。
次からは、私が先導しよう。
ジャ・ブロッカ一等甲兵 : アリゼーお嬢様も、出立の準備を整えてお待ちだ。
君の準備ができ次第、お嬢様と君たち一行を、
私がオクシデンスの地下へと送り届ける。
ジャ・ブロッカ一等甲兵 : 地下に広がる「メテオの痕跡」は未知の領域だ。
帝国の拠点以上の危険も予想される。
強い仲間を集め、しっかりと準備を整えてくれ!

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1層

アリゼー : メテオの傷痕……
内側は、こんな風になっていたのね。
アリゼー : まるでクリスタルの洞窟だわ。
エーテルが濃くて、息が詰まりそう……。
アリゼー : 冒険者なら、これと同じ橙色のクリスタル……
偏属性クリスタルを目にしたことがあるでしょう?
アリゼー : 大地から吹き上がるように輝くクリスタルは、
5年前、ある物が地脈を貫き、エーテルが噴出した証……。
アリゼー : その地脈を裂いたものこそ、私たちの目の前にある
古代アラグ文明の遺物……月の衛星「ダラガブ」の破片。
アリゼー : 第七霊災をもたらした「メテオ」の正体にして、
その内に蛮神「バハムート」を有していた巨大な拘束具よ。
アリゼー : 偏属性クリスタルは「ダラガブ」の破片に傷つけられた
星の悲鳴なのかもしれない。
それは、世界が新生しても消えないまま……。
アリゼー : ……すごい、こんな状況になっても、
ダラガブの防衛機構はまだ機能しているのね。
古代アラグ文明は、数千年前に滅んだというのに。
アリゼー : そうか……帝国軍はこれを求めてたんだ……。
古代アラグ文明の超越した技術力を、
我が物にしようとしたんだわ……。
アリゼー : 私たちは、古の秘密に踏み入ろうとしている。
危険な戦いは避けられないけれど……
第七霊災の真実をつかむまで諦めるわけにはいかない。
アリゼー : さあ、ここからが本番よ。
……あなたたちの力で、道を拓いて!

アリゼー : あれは……翼……?
なんていう大きさなの……!
アリゼー : 空を覆うような、漆黒の翼……。
……間違いないわ。
アリゼー : あれは蛮神「バハムート」の翼……
5年前にエオルゼアを焼き払った、あいつの翼よ!
アリゼー : カルテノーの戦いの最中……
ダラガブから解放された「バハムート」を再封印するため、
お祖父様は「エオルゼア十二神」の力を顕現させたわ。
アリゼー : けれど「バハムート」は、十二神の力を打ち砕き、
最後はお祖父様もろとも閃光の中に消えた……。
アリゼー : その後の行方はわかっていなかったけれど、
まさか、こんな場所にあったなんて……。
アリゼー : でも「バハムート」が伝承のとおりに蛮神だったなら、
倒されたときにエーテルに還るはず……。
アリゼー : お祖父様は勝ったの?
それとも……。
アリゼー : ……先へ進みましょう。
お祖父様の意思を無駄にしないためにも、
真実を確かめないと。

4層

アリゼー : おかげさまで順調ね。
ふふ……思ってたより、余裕じゃない?
さすがは私の剣ってところかしら。
アリゼー : さて、ずいぶん深くまで潜ってきたけれど……。
ここはやけに広いのね。
アリゼー : 変な形。
まるで指みたいな……。
アリゼー : うそ……ここは「バハムート」の掌なの!?
まいったわ、さすがにすごい迫力ね……。
アリゼー : やっぱり活動は止まっているようだけど、
エーテルに還らず残り続けている……。
いったいどういうこと?
アリゼー : 「バハムート」が大量のエーテルに還ったことが、
エオルゼアが新生する動因になったと思っていたのに……
これでは説明がつかないわ。
アリゼー : だとしたら、何がエオルゼアを蘇らせたというの?
5年前の戦いを、もっと深く知る必要がありそうね……。
アリゼー : いいわ、先へ進みましょう。
まだ調べていない区画があるようだけど、
いったいどこまで続いてるのかしら……?

アリゼー : 見たことのない装置だけど……
エーテルを奔らせて……制御すれば……。
アリゼー : いいわ、私がやってみる。
アリゼー : ……ところで、気がついた?
あなたが倒したドラゴンに装置がついていたわ。
おそらくあれは制御装置ね。
アリゼー : つまり、何者かに操られていたってこと。
そうね……さながら、竜の防衛機構ってところかしら。
アリゼー : ドラゴン族をも支配する術を持っているなんて、
さすがは古のアラグ文明。
イシュガルドの民が聞いたら歓喜しそうね。
アリゼー : 使いようによっては、あの国をどうとでも転がせる。
ああ、帝国軍は案外それを狙っていたのかも……。
アリゼー : なんにせよ、妙なものを作ってくれたものね。
遥か昔に栄華を誇ったといわれる「魔科学」か……。
アリゼー : 見て!
あ、あれは……!
アリゼー : 蛮神「バハムート」……!?
アリゼー : あれは心臓……いえ、クリスタル……?
そんな……「バハムート」は生きているというの……!?
未知なる蛮神の正体は、やっぱり……ッ!
アリゼー : 嫌よ……認めない……認めたくない……!
「バハムート」が生きてるのなら、
お祖父様の死に、どんな意味があったというの!?
アリゼー : くっ、脱出しましょう。
このまま準備もなく挑める相手じゃないわ……!
アリゼー : 待って! 誰かいる!!
あれは…………そんな……ッ!
アリゼー : お、お祖父様……?
まさか、ルイゾワお祖父様なの!?
アリゼー : どうして……どうして行ってしまうの……?
ずっとずっと、探していたのに……。
アリゼー : お祖父様ぁぁぁぁぁッ!
アリゼー : ……わかってる。
とにかく一度、ここから出ましょう……。

アリゼー : ここは……?
アリゼー : 北ザナラーンのようだけど……。
信じられない、東ラノシアにいたはずなのに。
アリゼー : 今の転送装置のせい?
それとも、本当にこれだけの距離を移動して……
いえ、そんなことよりも!
アリゼー : あなたも、大空洞にいた人影を見たでしょう!?
あれはお祖父様……ルイゾワお祖父様よ!
アリゼー : お祖父様は生きていたの!
蛮神なんかに、負けてなかったのよ……!
アリゼー : ……だったらなぜ、帰ってきてくれないの……。
ルイゾワお祖父様……。
アリゼー : ……とにかく、今回の調査は終了ね。
驚くことばっかりで、頭が悲鳴を上げそうよ。
アリゼー : そうね、「砂の家」で調査結果を整理しましょう。
ウリエンジェに話もあるし、ちょうどいいわ。
アリゼー : あなたたちがいてくれて、本当に助かったわ。
やっぱり強いのね、エオルゼアの冒険者は。
……ありがとう。

第七霊災の真実を求めて

アリゼー : 砂の家か……少し雰囲気が変わった気がするわ。
ウリエンジェにも概要を伝えてあるから、
さっそく調査結果を整理しましょう。

ウリエンジェ : 英雄の凱旋……よく戻られました……。
アリゼー様から、ご報告は受けています……。
ウリエンジェ : アリゼー様は、我が師ルイゾワ様の令孫……。
御身に災厄がかからぬかと、案じておりましたが、
すべては私の、浅はかな杞憂だったようです……。
ウリエンジェ : さあ、あなたの手に入れた鍵で、
さらなる世界の真理を、解き明かしましょう……。

クエスト『第七霊災の真実を求めて』を引き受けた!

アリゼー : ……では、調査結果を整理しましょう。
ウリエンジェ、あなたからも報告があるそうね?
ウリエンジェ : みなさんが脱出してきたのと同じ頃に、
蛮神の予兆とおぼしき地震が観測されています。
ウリエンジェ : 場所はザナラーン北部や、モードゥナ地方……
しかるに震源は……運命の地「カルテノー平原」。
アリゼー : おかしいわね……。
あの周辺で蛮神が召喚された報告はなかったはずよ。
アリゼー : まさか、私たちが「バハムート」を見たのが、
カルテノー平原の地下だったということ?
ウリエンジェ : 可能性は、高いかと……。
アリゼー : そう……5年前に消えたはずの蛮神「バハムート」は、
平原の地下深くに潜伏し、
再生が果たされる日を待ち続けていたということね……。
ウリエンジェ : 私たちが追ってきた、エーテルの乱れ……
それも、かの蛮神が地に奔る力を奪っていたと思えば、
合点のいく話でしょう……。
ウリエンジェ : 古の蛮神「バハムート」……。
エオルゼアの命を啜り、いずれ地上に舞い戻る……。
そのときこそ……真なる終わりが訪れん……。
アリゼー : ……ええ、私だって諦めてはいないわ。
生きていたのは、ルイゾワお祖父様も同じこと。
アリゼー : ああ、そうか……だから……。
お祖父様はきっと、独りあの場所にこもって
バハムートを封じ続けてきたんだわ……。
ウリエンジェ : ルイゾワ様が……?
それは望むべくもない話。
我が師はもう……。
アリゼー : 私がお祖父様を見間違えるはずはない!
あの場所にいたのは、確かにルイゾワお祖父様だった。
アリゼー : 迷宮の奥へ消えてしまったけれど……
大地に突き刺さったダラガブの破片なら、まだ2本ある。
きっとまた会えるはずよ。
アリゼー : 何としてでも侵入方法を調べ上げて、
必ず、お祖父様と再会してみせるわ!
ウリエンジェ : ……では、私は各国のグランドカンパニーに伝達を。
不用意に事実が知れれば、混乱が起きましょう……
第七霊災を呼び戻さぬよう、民の統率が必要です。
アリゼー : そんなもの、放っておいてもアルフィノが勝手にやるわ。
……もっとも、今はエオルゼアの統一組織を作るのに
ご執心なようだけど。
アリゼー : ウリエンジェ、あなたは私とともに、
蛮神「バハムート」に関する調査を続行よ。
アリゼー : あの迷宮からお祖父様を連れ戻し、
第七霊災の真実を、白日のもとにしてみせる!
アリゼー : あなたは、その時がくるまで準備を怠らないで。
……これから先も、あなたの力が必要になる。
アリゼー : それも、私の剣ではなく、
「バハムート」と向き合う、エオルゼアの剣としてね。
エオルゼアはまだ、真の危機を脱していないのだから。

クエスト『第七霊災の真実を求めて』をコンプリートした!

再び深き淵へ

ウリエンジェ : カルテノー平原の地下に広がる大迷宮……。
古の蛮神眠りし地より、新たな真実がもたらされました。
すべては、あなたの功績によるもの……。
ウリエンジェ : ですが、真実は新たな謎を呼び、
探求者を深き淵へと誘っている……。
今こそ「メテオの傷跡」に挑み、調査すべき刻……。
ウリエンジェ : まもなく、アリゼー様がいらっしゃいます。
再び世界の真理を求めて……
探求の旅を、はじめましょう。
アリゼー : ごめんなさい、待たせたわね。
アリゼー : ……Trick。
引き続きの協力に感謝するわ。
アリゼー : さっそくだけど、「メテオの傷跡」の……
そう……「大迷宮バハムート」についての話をしましょう。
わかっている事実と、今回の作戦についてね。
アリゼー : 私たちは前回の調査で、新たな蛮神の反応を探るため、
「メテオの傷跡」……すなわち月の衛星「ダラガブ」の
落下跡へと侵入したわ。
アリゼー : それは、地中に広がる巨大な迷宮……。
その深層では、蛮神「バハムート」が
傷つきながらも顕現しつづけていた。
アリゼー : ……それだけじゃない。
私たちはそこで、5年前に奴と相打ちになったはずの
ルイゾワお祖父様の姿を見た……。
ウリエンジェ : ダラガブは、古代アラグ文明の遺産……。
そこで私は、学術研究機関「聖コイナク財団」に在籍する
同志ラムブルース氏に、情報の提供を呼びかけました……。
ウリエンジェ : 氏によれば……ダラガブとは「太陽の力」を集め、
かのクリスタルタワーへ注ぐため、建造されたのだとか。
ウリエンジェ : 伝説の豪炎「メガフレア」を易々と操るほどの、
蛮神「バハムート」の力……それを核として利用すべく、
ダラガブの内へと封じたのだと推測されます……。
アリゼー : あなたは、最深部で見た光景を覚えてる?
……再生中と思われる蛮神「バハムート」は、
古代アラグ文明の巨大な装置に囲まれていた。
アリゼー : 私たちは「聖コイナク財団」からの情報にそって、
あの装置を、ラグナロク級「拘束艦」と
呼称することにしたわ。
アリゼー : 「拘束艦」の役目は、2つあると推論立てているの。
……ひとつは、「太陽の力」を集積するための核として、
蛮神「バハムート」を捕らえておくこと。
アリゼー : そして、もうひとつは……
核である「バハムート」が消滅しないよう維持することよ。
生かさず、殺さずってわけね。
ウリエンジェ : 蛮神「バハムート」が封印されたのは、数千年の昔……。
それが、今もなお顕現し続けられるのは……。
アリゼー : ……そう、信者なき蛮神である「バハムート」を、
何らかの方法で維持していたから。
アリゼー : 再生に使われている装置……
おそらく、あれがその役目をしている。
アリゼー : つまり、「拘束艦」をすべて停止させることができれば、
蛮神「バハムート」は、消滅するはずよ。
ウリエンジェ : 前回の侵入時に確認した、稼働中の「拘束艦」は3つ……。
……うちひとつは、方角的に黒衣森へと落着した、
ダラガブの残骸と通じているとみられます……。
アリゼー : 北部森林にあるダラガブの破片……
追加調査の結果、ようやく侵入方法をみつけたの。
今回は、そこから第二の「拘束艦」への侵攻を試みる。
アリゼー : そのためには、エオルゼアの剣たるあなたに、
もう一度、調査部隊の指揮を任せたいの。
アリゼー : ……もちろん、私も一緒に行くわよ。
アリゼー : ダラガブの破片に近い「フォールゴウド」に、
私の手の者を送り込んでいるわ。
準備ができたら、そこで合流しましょう。
アリゼー : ……すべての「拘束艦」を停止させて、
必ず、お祖父様を救い出すのよ……。

クエスト『再び深き淵へ』を引き受けた!

アナエル中牙士 : Trick様ですね。
……お待ちしておりました。
アナエル中牙士 : お静かに……私はアリゼー様の手の者。
今は、双蛇党の一員として、
この黒衣森での活動を補佐しております。
アナエル中牙士 : お嬢様からお聞きになっているでしょうが、
今回の作戦で突入していただくのは、
「アルダースプリングス」にあるダラガブの破片です。
アナエル中牙士 : おそらく、内部はラノシアの破片と同様に、
変異した凶暴な魔物が巣食っていると思われます。
アナエル中牙士 : ここより南西、ダラガブの破片のそばに、
我々の同志が待機しています。
彼から詳しい状況を聞くと良いでしょう。

クエスト『再び深き淵へ』の目的『フォールゴウドのアナエル中牙士と話す』を達成した!

眼光鋭い二等牙兵 : 冒険者か……こんな場所に何の用だ?
ここは、主を失ったゴーレムが彷徨う危険な地。
用がないなら、早々に立ち去ることだな。
眼光鋭い二等牙兵 : し、失礼いたしましたっ!
あなたがTrick様ですね。
お嬢様より、話は伺っております。
眼光鋭い二等牙兵 : ご覧ください。
この先が、今回調査していただくダラガブの破片……
「大迷宮バハムート」の「第二突入口」となります。
眼光鋭い二等牙兵 : ここは、帝国の手もついていない場所。
厄介な帝国軍の介入はございませんが、
破片への道もまた、開拓されていない状態でした。
眼光鋭い二等牙兵 : 私たちが、何とか突入口までの道のりを切り拓きましたが、
それも破片の手前まで……。
……内部となると、完全に未知の領域です。
眼光鋭い二等牙兵 : 作戦目的となる「拘束艦の制御装置」は、
迷宮の如き地下空間の、最深部にあると思われます。
眼光鋭い二等牙兵 : ……私からご説明できるのは、これだけです。
眼光鋭い二等牙兵 : そろそろ、フォールゴウドにお嬢様が到着なさっているはず。
アナエル中牙士のもとで合流なさるといいでしょう。
眼光鋭い二等牙兵 : ……侵攻作戦は困難なものになると予想されます。
準備を万全に整えてください。
そして、くれぐれもお気をつけて……。

クエスト『再び深き淵へ』の目的『眼光鋭い二等牙兵と話す』を達成した!

眼光鋭い二等牙兵 : フォールゴウドへ戻り、アナエル中牙士のもとで
アリゼー様と合流なさってください。
侵攻作戦、くれぐれもお気をつけて……。

アナエル中牙士 : Trick様。
ダラガブの破片は、ご覧になれましたか?
アナエル中牙士 : ……突入口の確保ですら、我々は苦戦を強いられました。
迷宮侵攻に伴う危険は、計り知れません。
どうか、お気をつけて……。
アナエル中牙士 : お嬢……いえ、ア、アルフィノ様!?
ど、どうしてこちらに!?
アルフィノ : ウリエンジェから、新たな作戦が始まると聞いたのでね。
彼と、少し話をしにきたのさ。
アルフィノ : Trick……。
君なら察しているかもしれないが、
妹……アリゼーは、私以上に祖父を慕っていてね。
アルフィノ : ……それゆえ、祖父のことになると無理をする。
今も代行者として、エオルゼアを守ろうとしているように。
アルフィノ : しかし、頑なな想いは、時に諸刃の剣と化す……。
闇雲に祖父を追いかけているだけでは、
彼女自身が「バハムート」に魅入られる可能性すらあろう。
アルフィノ : 彼女には、戦う意味が必要なのさ。
この世界のために、何を目指し、何を賭すのか……
いずれ、そのための大きな「決断」を迫られる。
アルフィノ : ルイゾワではない、アリゼーによる決断をね。
……祖父はもう、いないのだから。
アルフィノ : Trick。
妹のことを、よろしく頼む。
アルフィノ : 彼女が、戦う意味を見出すとしたら……
きっとそれは、ほかならぬ君との冒険の中でだろう。
……兄である私が、そうであったようにね。
アルフィノ : では、私は行くとしよう。
作戦の無事を祈っているぞ!
アルフィノ : ……ああ、君。
私がここに来たことは、
くれぐれもアリゼーに黙っておいてくれたまえよ。
アナエル中牙士 : ま、間もなく、お嬢様も到着なさるはず……。
Trick様。
作戦成功の吉報をお待ちしております!

クエスト『再び深き淵へ』をコンプリートした!
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1層

アリゼー : ……景色が変わった。
なるほど、これが本当の姿というわけ……。
アリゼー : あれほど大きなダラガブの破片が
大地を貫いているんですもの。
傷の証である、偏属性クリスタルがない方が不自然だわ。
アリゼー : 恐らく、この周辺に漂うあまりに濃いエーテルが、
風景を歪めて見せていたのね。
アリゼー : ……やはり、平穏な作戦にはならないみたいよ。
Trick、十分に気をつけて。
アリゼー : 私たちは必ず最深部に到達し、
蛮神「バハムート」を修復している拘束艦を止める。
お祖父様を助けるためにも……必ず。
アリゼー : ひとまず、ふもとの方へ進みましょう。
あそこに見えている亀裂から、
破片の内部に入ることができそうだわ。

2層

アリゼー : あれは……?
あの「白銀の鎧」は、まさか……!
アリゼー : Trick、気をつけて!
にわかには信じがたいけど……
私の知る限り、あれを鎧う者はただひとりよ。
アリゼー : 漆黒の王狼……ガイウス・ヴァン・バエサルと、
権衡する力を持つといわれた、
ガレマール帝国第VII軍団長……。
アリゼー : そして5年前、エオルゼア侵略のために、
「メテオ計劃」を主導した人物……。
アリゼー : 白銀の凶鳥……ネール・ヴァン・ダーナス!
第七霊災の元凶よ!
???? : ネール……ヴァン……ダーナス…………。
???? : 嗚呼……それは七度目の終焉の折、戦に敗れた弱者の名。
我のふるき名は、この神域にいささか似合わぬ……。
ネール・デウス・ダーナス : 我は「彼の御方」の……偉大な「神」の忠実なる下僕……。
ネール・デウス・ダーナスである。
アリゼー : 神……まさか、蛮神「バハムート」のこと……?
奴は、バハムートのテンパードだというの!?
ネール・デウス・ダーナス : バハムート! おお、バハムート!
大いなる神の御名……!
その衛士となった悦びに、我が身はうち震えて止まぬッ!
ネール・デウス・ダーナス : この地は御神と、その「愛し子ら」を抱くゆりかご。
愚かなヒトよ、我のある限り神域は侵せぬと知れ。
決して……決してだ…………。
アリゼー : ……なぜ、ネールがこんなところに。
兄の話によれば、第七霊災時に死亡したはず……。
アリゼー : ともかく、油断せずに進みましょう。
テンパードになっているなら、まともな対話は望めない。
……厄介な相手が現れたわね。

3層

アリゼー : カストルム・オクシデンスの地下と似ている……。
どうやら、かなり地中深くまで来たようね。
アリゼー : 見て、あの筒状の装置。
上の階層にあったのと同じものだわ。
でも、こんな場所にまで……?
アリゼー : 中はよく見えないけれど……
あの中には「キメラ」が入っているのかもしれないわ。
あなたが倒してきたような、ね。
アリゼー : 古代アラグ文明は、キメラの生成に長けていたと言うわ。
……ゆえにダラガブ内には、無数の化物が巣喰っていた。
蛮神「バハムート」の封印を外敵から守るためにね。
アリゼー : 装置の中で生き続けるキメラ……。
……ネールの言った「愛し子ら」とは、
キメラのことなのかしら……。
アリゼー : 考えをまとめるのは、無事に帰還してからね。
……今は先へ進みましょう。

4層

アリゼー : あ、あれは……ダラガブ!?
そんな……ありえない! この場所はいったい……!?
ネール・デウス・ダーナス : ここは墓場だ……。
かつて英雄に討たれた、ネール・ヴァン・ダーナスの墓場。
ネール・デウス・ダーナス : ……我が計劃に呑まれた弱者の墓場。
ネール・デウス・ダーナス : 神域に踏み入りし、愚かな「けだもの」の墓場であるッ!
アリゼー : まずい……ッ!
ネール・デウス・ダーナス : あの時、エーテルと散った我が身は、
「彼の御方」の御手により、時世に新生を果たしたのだ。
ネール・デウス・ダーナス : そして……神は、深淵で仰せになった。
ネール・デウス・ダーナス : ヒトには敗北を! ヒトには絶望を!
あの終焉を、いまひとたび再演せよとッ!
アリゼー : ……まさか、蛮神「バハムート」の力を得たというの!?
そんな……嘘でしょ……。
ネール・デウス・ダーナス : 嗚呼……神よッ!
このネールめに貴方様の役をくださるとは、恐悦至極!
必ずや素晴らしき饗宴といたしましょう!
ネール・デウス・ダーナス : さあ……「けだもの」よ、牙を剥け!
ネール・デウス・ダーナス : 真の第七霊災の幕開けであるッ!

アリゼー : そうか……。
……あなたは、とっくに「死んでいた」のね。
アリゼー : あなたは肉体を失い、エーテルとなった。
でも、そのエーテルは何らかの理由でバハムートに囚われ、
「エーテル体」として「生かされて」いた……。
アリゼー : ……でも、もう終わり。
あなたの神は、あなたを見放したのよ。
ネール・デウス・ダーナス : 神だと……?
違う……余が信ずるのは、己の力のみ……。
ましてや、蛮神にすがるなど、余のすることか!
ネール・ヴァン・ダーナス : 余は……ガレマール帝国第VII軍団長、
ネール・ヴァン・ダーナスぞ……。
ネール・ヴァン・ダーナス : 嗚呼……なるほど……。
余は知らぬ間に魅入られていたのだな。
ダラガブに封じられし、古の蛮神「バハムート」に……。
アリゼー : あなた、まさか正気が!?
蛮神「バハムート」の支配が解けたの……!?
アリゼー : そう……もうテンパードにしておく理由がないのね……。
今度こそ、エーテル界へと還るから……。
ネール・ヴァン・ダーナス : ふふ……皮肉ではないか。
偉大なるアラグの遺産で、不浄な蛮神を滅さんとした余が、
当の蛮神に利用されようとは……。
ネール・ヴァン・ダーナス : しかし、それがすべてだと思わぬことだ、小娘。
メテオ計劃を進めたのは、まごうことなき余の意志である。
ネール・ヴァン・ダーナス : 所詮は、余も俗物であったということか……。
挙句に死まで奪われて……まこと滑稽な話よ……。
アリゼー : ……私たちは、第七霊災の真実を探しているの。
答えて……あのときルイゾワお祖父様に……
世界に何があったの?
ネール・ヴァン・ダーナス : ほう、賢人ルイゾワの孫娘であったか。
ふふ……かように無情な宿命があろうとはな。
ネール・ヴァン・ダーナス : 小娘よ、知りたければ進め……。
その方の欲する真実は、大迷宮の果てにある。
だが、それは絶望へ至る道……真実こそが、残酷なのだ。
アリゼー : どういうこと……?
蛮神「バハムート」の復活を阻止すれば
お祖父様も助かる……そうではないの!?
ネール・ヴァン・ダーナス : ……覚悟せよ。
志が挫ければ進むにあたわず、力なくば生きるにあたわず……
先を拓くは、ただ、穢れなき強さのみ。
ネール・ヴァン・ダーナス : 弱き者は悲嘆に暮れ、涙に濡れるほかあるまい。
かつて……弱き少女であった余が、そうであったように……。
???? : ……滅せよ、堕ちた凶鳥。
まったくもって期待はずれよ。
ネール・ヴァン・ダーナス : ああ……余の赤き月……余の力…………。
なんて…………眩しい………………。
アリゼー : ネールを消した者の、あの声……。
……いいえ、まさかね。
アリゼー : ……このまま拘束艦を止めに行きましょう。
大丈夫……拘束艦をすべて止めれば、お祖父様を救えるわ。
ええ、きっとよ……。

アリゼー : 思ったより、蛮神「バハムート」の再生が進んでる……。
早く、この拘束艦を停止させましょう。
アリゼー : この拘束艦の制御装置……。
うん、様子は違うけど、仕組みはラノシアの拘束艦と同じね。
……私が止めるわ。
アリゼー : ……Trick、実はね。
ネールが、蛮神「バハムート」の力を纏ったとき、
私、あなたでも勝てないかもしれないと思ったの。
アリゼー : 相手は蛮神本体じゃないし、あなたが強いのも知ってる。
でも蛮神「バハムート」は、
お祖父様ですら命を懸けて戦った強敵だから……。
アリゼー : それでも、こうしてここまで来られた。
アリゼー : ……人は強いのね。
そして、とても尊い可能性を持っている。
アリゼー : お祖父様が守りたかったものは、きっとこれなんだわ。
私にも……少しだけ、わかったような気がする。
アリゼー : さあ、地上へ戻りましょう。
ウリエンジェに報告して、状況を整理しないと!
アリゼー : お、お祖父様……本当に……!?
……でも……なぜ……。
ルイゾワ : ここまでじゃ、アリゼー。
これ以上、拘束艦に干渉することは許されん。
アリゼー : な、何を言っているのです……?
蛮神「バハムート」の復活阻止には、
拘束艦を停止しないと……!
ルイゾワ : ……聞けぬというのであれば、ここで始末するまでじゃ。
アリゼー : ねえ、本当に……本当に、お祖父様なの……?
どうして……こんなこと……!?
ルイゾワ : 愚かな孫娘よ……。
ルイゾワ : ……このような持たざる者すら退けられんとは。
凶鳥も語るに落ちるな。
ルイゾワ : 覚えておくがよい。
すべては大いなる意志がため……。
ルイゾワ : 我が神「バハムート」こそが絶対であると!
ルイゾワ : ……慈悲だ、去れ。
再び、この地に踏み入るようであれば、
次はおぬしとて容赦はせん。
アリゼー : あの光……ネールと同じ……。
…………ならば、お祖父様はもう……。
アリゼー : ……お祖父様はもういないわ。
あれは、お祖父様を穢すただの幻影……。
アリゼー : だったら私は、全力であいつを叩き潰す!
……そして、お祖父様の魂を、
バハムートの支配から解放してみせる……ッ!
アリゼー : 蛮神「バハムート」……
私の愛するお祖父様を取り込んだお前を、絶対に許さない!
……絶対に、絶対にッ!

真実と決断

アリゼー : どうにか地上に戻ってこられたようね。
転移先は前と同じ……北ザナラーンだったみたい。
アリゼー : ……さっきは守ってくれてありがとう。
あなたは、先に砂の家へ戻って、
ウリエンジェに報告をお願い。
アリゼー : 私も、すぐに後を追いかけるから……。
大丈夫……少し疲れたから、休んでいくだけよ……。

クエスト『真実と決断』を引き受けた!

アリゼー : 砂の家へ戻って、ウリエンジェに報告をお願い。
私も……すぐに後を追いかけるから……。

ウリエンジェ : 英雄の凱旋……よくぞ戻られました……。
その眼は、使命を果たした者の眼……。
「拘束艦」は沈黙したようですね。
ウリエンジェ : しかして、万事は無事にならず……。
あなたに落ちた影の理由を、お聞かせください。

クエスト『真実と決断』をコンプリートした!

ウリエンジェ : ……白銀の凶鳥、ネール・ヴァン・ダーナス……。
そして、我が師が……。
ウリエンジェ : ……それでは、ルイゾワ様のエーテルは、
ネールと同様に蛮神「バハムート」に取り込まれ、
かの蛮神のテンパードになったというのですね……。
ウリエンジェ : なんという……ことでしょう……。
……エーテルを束ねし虚構なる幻影とはいえ、
ルイゾワ様と相対するは、私でさえ耐え難きこと……。
ウリエンジェ : ……ましてや、アリゼー様にとっては如何ほどか。
この戦い、もはや協力を望むべきではないかもしれません。
???? : 余計な心配は不要よ、ウリエンジェ。
ウリエンジェ : アリゼー様……。
アリゼー : 私は奴らを倒すと決めた……それがすべて。
それよりも、今回判明した事実を整理させてちょうだい。
ウリエンジェ : ……委細承知しました。
ウリエンジェ : 報告から察するに、今回の要となるのは、
大迷宮の衛士となったネール・ヴァン・ダーナスです……。
ウリエンジェ : 第六星暦末期……エオルゼアを制さんと侵攻せし、
ガレマール帝国軍第VII軍団の長。
それが「白銀の凶鳥」こと、ネールでありました。
ウリエンジェ : 彼の者の生家、ダーナス家はアラグの知を受け継ぐ一門……。
それゆえに月の衛星「ダラガブ」の正体を知り、
エオルゼア侵略に用いんとしたのです……。
ウリエンジェ : しかし、制御を司るクリスタルタワーは、当時まだ地中。
ダラガブへの交信を試行錯誤するうちに……
その内に眠る蛮神を目覚めさせ、魅入られたのでしょう。
アリゼー : ……そして、数千年の時を越えて、
蛮神「バハムート」の新たなテンパードが誕生したのね。
アリゼー : 戦いに敗れ、その命はエーテルへと散ったけれど、
「バハムート」に吸収され、エーテル界には還れなかった。
ネール……哀れな存在よ。
アリゼー : 蛮神「バハムート」のテンパード……。
それが、奴らだけだったのならいいのだけれど……。
アリゼー : ネールが言った「愛し子らを抱くゆりかご」という言葉……
狂言と捨て置くには、妙にひっかかるの。
アリゼー : もし、ほかにもテンパードがいるのならば、
「拘束艦」を止めるのと同時に、
そいつらの排除も必要になるでしょうね。
ウリエンジェ : アリゼー様……。
ルイゾワ様にも引導を渡すと……そうおっしゃるのですね。
しかし……本当によろしいのですか?
アリゼー : ……何度も言わせないで。
蛮神「バハムート」と、それに関するすべてを断つこと……
それだけが、お祖父様を救うのよ。
アリゼー : テンパードの件も含め、しばらくこちらで調査を進めるわ。
次の作戦が立案されるまで、あなたは休息をとっていて。
アリゼー : まだ気の抜ける状況じゃないけれど……
おつかれさま、Trick。
ウリエンジェ : ……そうですか。
あれから5年、もう逝ってしまわれたと知っていて尚、
こんなにも……悲しいものなのですね……。
ウリエンジェ : 我が師ルイゾワ……。
真理とは、真実とは……いったい何なのでしょう……。
ウリエンジェ : これまで、それに至ることこそ、
私たちシャーレアンの務めと信じてきました……。
ウリエンジェ : ……しかし、その真実が悲しみと絶望を呼び、
他者を傷つけるものであっても……
それでも、明かさねばならないのでしょうか……。
アルフィノ : ……それが君の「決断」だとでも言うのかい、アリゼー。
アルフィノ : ならば、次は「鍵」を使うことになるだろう。
Trickでも、暁の血盟でもない……
私たちが持っている「真実の鍵」をね。
アルフィノ : 鍵は、扉を閉めるためにもあるんだ。
……蛮神「バハムート」は、閉じられるべき過去なのさ。

ふたつの欠片

ウリエンジェ : 未だ秘めたる謎の多き、第七霊災……。
真実を求め進むほどに、苦難と悲哀に苛まれん……。
ウリエンジェ : ……それでも、アリゼー様は進み続けるおつもりです。
この険しき道に、あなたという「剣」の与えられんことを……。
アリゼー : ……あら、あなたも来ていたのね。
ウリエンジェ : これは、アリゼー様……。
此度はどうしてこちらへ……?
アリゼー : 次の「拘束艦」に突入するための準備が難航していてね……。
たまには、あなたの意見を直接聞こうと思ったのよ。
アリゼー : Trickもいてくれるなら、ちょうどいいわ。
……本題に入る前に、今の状況を確認しましょう。
アリゼー : 知ってのとおり、私たちの倒すべき敵は「バハムート」……
第七霊災の折、月の衛星「ダラガブ」より出でて、
地上を焼き尽くした蛮神よ。
アリゼー : 奴は、カルテノー平原の地中深くで、まだ顕現し続けているわ。
今は深手を負って修復中だけれど、
いずれ完全な姿となれば、地上に出てくるかもしれない。
アリゼー : そうなってしまう前に、私たちは、
「バハムート」を修復している古代アラグ文明の機構……
「拘束艦」を、すべて停止させなければならないの。
ウリエンジェ : 「バハムート」の復活を阻止するには、もうひとつ……
蛮神に祈りを捧げる者、すなわち信者の排除が必要です……。
ウリエンジェ : 彼の蛮神はすでに、第七霊災で散ったはずの、
ガレマール帝国第VII軍団長「ネール」を
己が信者として取り込んでいました……。
ウリエンジェ : ネールはあなたが討ちましたが……
その言葉からは、さらなる信者の存在が予見されています。
アリゼー : ……すくなくとも、テンパードがもうひとりいるのは確実よ。
そう……賢者「ルイゾワ」……私のお祖父様がね……。
ウリエンジェ : アリゼー様……。
我が師ルイゾワは、第七霊災の到来を防がんと、
命を懸けて「バハムート」と戦われた……。
ウリエンジェ : 信者となって現れしは、昔日を映す幻影にも等しく……
囚われの魂が語るは、真を歪めし……虚実の言葉……。
アリゼー : ……わかっているわ。
相手が何であれ、私は絶対に歩みを止めたりしない。
アリゼー : お祖父様に代わって、エオルゼアを救済することこそが、
私にできる、唯一の弔いなのだから……!
アリゼー : だけど、実際の調査は、手詰まりになっていてね……。
残り2つの拘束艦に繋がっていると思われる、
「ダラガブの破片」への突入口が見つからないのよ。
ウリエンジェ : 一度……Aceさんとともに……
ダラガブの破片を、訪ねてみては如何でしょうか……。
ウリエンジェ : たとえ道が開かずとも、いずれは挑む艱難……。
目前にすることで、得られるものもあるかと……。
私はここに残り……異なる解の来訪を待ちましょう……。
アリゼー : 異なる解……?
……まあいいわ、私も現地にはしばらく行ってなかったしね。
アリゼー : それじゃあ、同行をお願いできるかしら?
目的となるダラガブの破片は、
東ザナラーンとモードゥナにあるの。
アリゼー : まずは、東ザナラーン……
「バーニングウォール」の破片に行ってみましょう。
私の派遣した調査員がいるはずだから、訪ねてみて。

クエスト『ふたつの欠片』を引き受けた!

ルヴェユール家の使用人 : あなたは、もしや……
お嬢様に協力してくださっている、
Trick殿ではありませんか?
アリゼー : ダラガブの破片の調査は進んだかしら。
内部への突入口は見つかりそう?
ルヴェユール家の使用人 : お嬢様……申し訳ございません。
全力で調査にあたっているものの、内部への道は、まだ……。
ルヴェユール家の使用人 : ダラガブの破片は、ここからでも十分見える距離にあります。
しかし、この地の特性が、調査を困難にしているのです。
ルヴェユール家の使用人 : この一帯には、おそらく大規模な地脈がある……。
そのため、ダラガブの破片が突き刺さった際に、
特に多量のエーテルが噴出したのでしょう。
ルヴェユール家の使用人 : 噴き出たエーテルは「偏属性クリスタル」となり、
破片の周辺に複雑な地形を作り上げました。
……結果、破片への到達が、大変困難になっているのです。
ルヴェユール家の使用人 : どうにか接近できる箇所から探ってはいるものの……
内部への突入口を見つけるには至っておりません。
アリゼー : そう……もどかしいけれど、仕方ないわね……。
一刻も早く突入口を見つけられるよう、
調査を続けてちょうだい。
アリゼー : ……ここから破片を眺めていても、収穫はなさそうね。
このまま、もうひとつの破片を見に行きましょう。
モードゥナの「唄う裂谷」にあるはずだわ。
ルヴェユール家の使用人 : 僭越ながら、お嬢様……。
実は、彼の地を担当している調査員との定時連絡が、
先刻から途絶えているのです。
ルヴェユール家の使用人 : 「唄う裂谷」は、オーガが跋扈する危険な地。
もしかすると、調査中に何かあったのかもしれません……。
アリゼー : なんですって!?
だとしたら、なおさら急いで行くべきだわ……!
アリゼー : Trick、力を貸してちょうだい。
モードゥナの「唄う裂谷」で、調査員を探しましょう。

クエスト『ふたつの欠片』の目的『バーニングウォールのルヴェユール家の使用人と話す』を達成した!

ルヴェユール家の使用人 : 「唄う裂谷」は、オーガが跋扈する危険な地。
もしかすると、調査中に何かあったのかもしれません……。
どうか、仲間とお嬢様を、よろしくおねがいします。

ルヴェユール家の使用人 : ありがとうございます……!
オーガに襲われて、こんな場所で動けなくなってしまい……。
冒険者さんが来てくださって、助かりました。
アリゼー : 危険な調査を任せてしまって、すまないわね。
……それで、破片の内部へは突入できそうかしら?
ルヴェユール家の使用人 : どひゃぁ! お、お嬢様……!
わたくしめが不甲斐ないばかりに、こんな場所までご足労を!?
も、もも、申し訳ございません!
ルヴェユール家の使用人 : わたくしが調査しているダラガブの破片は、
この先にあるのですが……。
ルヴェユール家の使用人 : ご覧のとおり、破片は鋭く大地に突き刺さっているものの、
地上に露出しているのは、外郭のごく一部だけ……。
突入できるような場所がないのでございます。
ルヴェユール家の使用人 : 破片のたもとを掘ってみるという手もありますが、
このクリスタルの大地を、何ヤルム掘ればいいやら……。
帝国製の掘削機があったとしても、途方もない作業です。
ルヴェユール家の使用人 : ……調査員として結論を出すのであれば、
ここからの突入は、ほぼ不可能と言えるでしょう。
アリゼー : 参ったわね……。
こうしている間にも、蛮神「バハムート」の修復は進んでる。
ぐずぐずしている時間はないというのに……。
ウリエンジェ : ウリエンジェです……聞こえますか……?
「暁」のリンクシェルで失礼します……。
ウリエンジェ : 待望せし、異なる解がもたらされました……。
残る拘束艦へ、突入できるかもしれません……。
ウリエンジェ : 詳しくは、直接ご説明いたしましょう……。
アリゼー様をつれて……
北ザナラーンの「青燐精製所」へお越しください……。

クエスト『ふたつの欠片』の目的『唄う裂谷のルヴェユール家の使用人を救助する』を達成した!

ルヴェユール家の使用人 : わたくしのことは、心配なさらないでください。
本当に突入方法が見つかったのなら、すぐに撤退します。
あなたは、お嬢様と「青燐精製所」へ……。

ウリエンジェ : 彼方よりの来訪……お手間をおかけしました……。
残る拘束艦へ突入するための秘策は、
この地でのみ為せる技ですので……。
アリゼー : この地って……北ザナラーン……?
ここには、突入できるようなダラガブの破片はなかったはずよ。
ウリエンジェ : されど、見えざる道は繋がる……。
過去、拘束艦から脱出してきた際に……
必ずこの地へと転送されていたことを、覚えておいでですか。
ウリエンジェ : 転送とは、大地を巡りしエーテルの奔流……
すなわち地脈を用いて、目的地へと運ぶ術……。
アリゼー : ……そうか、出口となっていた「ダラガブの爪」と拘束艦は、
エーテルの奔流で繋がっているのね。
アリゼー : だったら、「ダラガブの爪」へと流れるエーテルをさかのぼれば、
残る拘束艦にも転移できるかもしれない……!
ウリエンジェ : はい……先立って調査をしたところ……
見えざる道は2つのみにあらず、幾筋かに分岐していました。
残る拘束艦とも繋がってるのは、疑う余地もなき事実……。
ウリエンジェ : そこで、シャーレアンのエーテライト技術を応用し……
拘束艦への簡易転送網を形成したのです……。
アリゼー : すごいわ……!
これで、残る2つの拘束艦へ突入できるのね!
アリゼー : ……でも、この方法のこと、どうして今まで黙っていたの?
そこまで段取りが進んでいるなら、
ずいぶん前に思いついていたんじゃない?
ウリエンジェ : …………この解は、我が身が導いたにあらず。
私はただ、真実と真実を繋ぐ、使者にすぎません……。
アリゼー : どういうこと……?
だって、「バハムート」の調査を進めているのは、
私とあなた、それにTrickだけでしょう……?
アリゼー : ……とにかく、「ダラガブの爪」に行ってみましょう。
どういう経緯があったにせよ、
「バハムート」の復活を止められるなら構わないわ。

クエスト『ふたつの欠片』の目的『青燐精製所のウリエンジェと話す』を達成した!

ウリエンジェ : …………この解は、我が身が導いたにあらず。
私はただ、真実と真実を繋ぐ、使者にすぎません……。

アリゼー : 転送網の調整をしているのね……。
でも、どうして不滅隊が……?
???? : あれは、不滅隊に所属するルヴェユール家の者だ。
……君だって、いつも同じ手を使うだろう?
アリゼー : アルフィノ……!
あなた、どうしてここに……!
アルフィノ : ここにいるのは当然さ。
ウリエンジェには黙っていてもらったが……
拘束艦への転送を提案し、準備を整えたのは、私だからね。
アルフィノ : ……先に断っておくが、メテオの傷跡の調査に、
君の嫌いな「政治」を介入させるつもりはない。
混乱を避けるため、各国を遠ざけた君の判断には賛成だ。
アルフィノ : 一方で、蛮神「バハムート」の復活が進んでいるのであれば、
何としてでも、それを退けなければならないだろう……。
アルフィノ : だから、転送網を整えたのは、
私個人からできる最大限の支援だとでも思ってほしい。
アリゼー : ウリエンジェ……!
あなた、調査のことをアルフィノに話したのね!?
ウリエンジェ : 申し訳ありません……。
ですがアリゼー様は、ルイゾワ様を討たんとしている……。
ウリエンジェ : それが、たとえ傀儡とされた幻影であれ……
同じように魂をわけたアルフィノ様だけは、
知っておくべき事実と思ったのです……。
アリゼー : ……私たちは、テンパードとなったお祖父様を討って、
蛮神「バハムート」の復活を阻止するわ!
アリゼー : 止めようとしても無駄よ!
私は私のやり方で、エオルゼアを救済する。
お祖父様が遺した意志を、私がやりとげるの……!
アルフィノ : お祖父様のために、か……。
君の戦う理由は、いつだってそうだ。
到底、君自身の「決断」とは、言えないままじゃないか。
アリゼー : なんですって……!?
ひとりでわかったような口を利かないで!
あなただって、エオルゼアの救済を目指しているじゃない!
アリゼー : お祖父様の守ろうとしたエオルゼアを、私たちが守る……
そのために、ふたりでこの地へやってきたんでしょう!?
アルフィノ : ああ、その目的は変わっていないよ。
だが……君はただ、お祖父様を追いかけていたいだけだ。
アルフィノ : 自分の守るべき「エオルゼア」が何なのか……
アリゼー、君はきっと答えられない。
アルフィノ : ……何にせよ、蛮神「バハムート」の復活阻止が最優先だ。
テンパードと化した祖父を討つことにも、異論はない。
アルフィノ : ただし、今回の調査には、私も同行させてくれないか。
ルヴェユール家の子息として、
結末を見届ける権利はあるはずだ。
アリゼー : ……わかったわ。
でも、これは私たちの進めてきた戦いよ。
余計な口出しは許さないから。
アーケンラッド闘軍曹 : お嬢様、私は拘束艦への転送網の構築を任された、
アーケンラッドと申します。
アーケンラッド闘軍曹 : 間もなく転送網の準備が整いますので、
お嬢様とTrick様も、突入のご準備を……。
私は「青燐精製所」で待機しておりますので。
アリゼー : ……私も準備をしてくるわ。
大丈夫……これは私自身の「決断」よ……。
あなたと進んできた道は、きっと間違っていないもの……。

クエスト『ふたつの欠片』の目的『アリゼーと話す』を達成した!

アーケンラッド闘軍曹 : Trick様、お待ちしておりました。
皆様を拘束艦へ転送する準備は、すでに整っております。
アーケンラッド闘軍曹 : 残る拘束艦は、東ザナラーンとモードゥナにある破片から、
接続されているはずのものです。
……現場は、すでにご覧になってきたそうですね。
アーケンラッド闘軍曹 : 我々が設置した転送網により、
今回は、拘束艦の内部へ、直接転送されることとなります。
道程こそ省けるものの、危険度は高いとお考えください。
アーケンラッド闘軍曹 : では、あなた様の準備ができ次第、転送を開始しましょう。
まずは、東ザナラーンの破片から繋がる拘束艦へ……。
ご健闘をお祈りしております。

クエスト『ふたつの欠片』をコンプリートした!
新しいコンテンツがコンテンツファインダーの「通常コンテンツ」に登録されました。

アーケンラッド闘軍曹 : 「大迷宮バハムート」の最深部たる拘束艦へ、
皆様を転送いたします。
くれぐれもお気をつけて……そして、ご健闘を!

1層

アルフィノ : これが、ダラガブの破片の内部……。
アリゼー : ええ、拘束艦であることは間違いなさそうね。
……しかも、稼働してる。
アリゼー : どうやら作戦は成功みたい。
私たち、目的の拘束艦に侵入したんだわ。
アリゼー : ここも含め、稼働中の拘束艦はあと2つ……。
蛮神「バハムート」の復活を阻止するには、
それぞれの第一艦橋に向かい、動作を停止させる必要がある。
アリゼー : まずは、こちらの拘束艦を停止させましょう。
奴の再生は、今も進んでいる……。
あまり時間の余裕はないわ。
アリゼー : 何の装置かしら……?
前の拘束艦で見たものと、形状が似てるわね。
アリゼー : キメラを保存する装置かと思っていたけれど、
決め付けるのは早計か……。
アリゼー : 未知の防衛機構という可能性もある……。
十分に警戒して進みましょう。

アリゼー : ドラゴン族……。
装置の中で眠っていたのは、キメラだけじゃなかったのね。
アリゼー : でも、何故これほどの数を……?
アラグ帝国に、ドラゴン族を制御する技術があったのは
知っていたけれど……。
アリゼー : そもそも、協力関係にある者同士だったら、
一方的に制御したりはしない……。
つまり、アラグ帝国にとって、ドラゴン族は敵だった……?
アリゼー : 衛星「ダラガブ」に、あえて敵を封じた理由は何……?
衛士とするなら、キメラだけでよかったはずよ。
アルフィノ : アリゼー、ひとつ聞かせてほしい。
アルフィノ : ……蛮神「バハムート」は、誰の願いで顕現した?
テンパードの正体を、君はもう掴んでいるのかい?
アリゼー : ……いいえ、まだよ。
最初は「信者なき蛮神」なのかとも考えたけどね。
アリゼー : ただ、テンパードと化したネールの、
「愛し子らのゆりかご」という言葉に引っかかっているの。
アリゼー : おそらく、お祖父様を穢す幻影のほかにも、
信者が潜んでいて…………。
アリゼー : まさか……そんなことって……!?
アリゼー : 信じられないけど、つじつまが合う……。
きっと間違いない……。
アリゼー : 蛮神「バハムート」を召喚したのは、
太古のドラゴン族だったのよ……!
アリゼー : アラグ帝国は、ダラガブの核として、
「バハムート」を顕現させ続けたかった。
それで、テンパードであるドラゴン族ごと閉じ込めたんだわ!
アルフィノ : 蛮神を倒しても、テンパードがいるかぎり、
いずれは再召喚される。
アルフィノ : そのことを知ったアラグ帝国は、
テンパードたる太古のドラゴン族をあえて生かし、
蛮神「バハムート」の「糧」とした……。
アルフィノ : 彼らの超越した魔科学があってこその芸当だ。
我々には、とても真似できないよ。
アリゼー : 冗談じゃないわ……!
人が顕現を強いてきた蛮神が、
第七霊災でお祖父様を……人を討ったというの!?
アルフィノ : ……今度は、人を恨むかい?
アリゼー : 馬鹿にしないで。
私は、こんなことで目的を違えたりしない……。
アリゼー : 「バハムート」の復活を完全に阻止するには、
すべてのテンパードを排除するほかないわ。
アリゼー : このまま拘束艦を停止させれば、
ドラゴン族の生命を維持する仕掛けも止まるはずよ。
……先を急ぎましょう。

2層

アルフィノ : アリゼー、この区画は……。
アリゼー : ええ、入るときに、もしかしたらと思ったけど……。
ここは、壊れる前の「ダラガブ」を模してるのね。
アリゼー : ダラガブに封じられていた「バハムート」も、
こんな光景を見続けていたのかもしれない。
アリゼー : いくつもの拘束艦に囚われ、消えることもできず……
数千年の間、ただ、人への恨みを募らせる……。
アリゼー : 人には敗北を、人には絶望を……か。
なるほど、ネールにそう命じるわけだわ。
アリゼー : 蛮神「バハムート」が抱く恨みは、深くて重い。
だからこそ、奴の復活は絶対に阻止しなくてはならない。
アリゼー : それにね……。
殺したいほど相手が憎いのは、こちらも同じなのよ……!

3層

アリゼー : 蛮神「バハムート」……!
アルフィノ : なんという大きさだ……。
お祖父様は、こんなものを相手に戦ったのか……。
アリゼー : 思った以上に再生が進んでいるわね……。
急いで拘束艦を停止させましょう。
アリゼー : お祖父様……!
アリゼー : いいえ、違うわ……お前は「バハムート」の信者……。
奴に生かされているだけの、お祖父様の幻影……!
アリゼー : 優しくて、正しくて、大好きだった……!
私のルイゾワお祖父様じゃないッ!
ルイゾワ : 警告を聞けぬ、愚かな孫娘よ……。
わしを否定するならば、おぬしらに正義があるというのか?
アルフィノ : 正しいと信じたから、ここへ来たのです。
エオルゼアを守るために、
蛮神「バハムート」という脅威を見過ごすことはできない。
アルフィノ : 5年前、お祖父様は命をかけて「バハムート」と戦った。
……これはあなたの正義でもあったはずだ!
ルイゾワ : さような目先の争いが、わしの正義とな。
ならば聞け、愚かな孫たちよ……。
ルイゾワ : 第三星暦の終わり……
南方大陸メラシディアは、アラグ帝国の侵略を受けた。
ヒトは暴虐のかぎりをつくし、尊き大地が奪われていく……。
ルイゾワ : かの地に住まうドラゴン族は、救いを求めて祈った。
始祖たる七竜「バハムート」にな。
祈りは始祖を神に変え、死の淵より呼び覚ました……。
ルイゾワ : だがヒトは、これをも利用した。
……己の主我のために、さらなる非道を歩んだのじゃ。
ルイゾワ : わしはかつて、第七霊災の到来を防がんと、
救いを求めて十二神を降ろした。
ルイゾワ : その心と、メラシディアのドラゴン族の心に、
何の相違があろうか……。
ルイゾワ : 選ばれた種であるというヒトの驕りこそが、
主我を増長させ、他への理解を失わせる。
……そして、自ら目を伏せて真実を閉ざすのじゃ。
ルイゾワ : ヒトという存在があるかぎり、
ドラゴン族の憎悪の因縁を断つことはできぬ。
ルイゾワ : ならば、ヒトの根絶によって彼らを解き放つ。
……これが、わしの正義よ!
アリゼー : そんなの、お祖父様の本当の望みじゃないわ!
お祖父様なら、決して人を見捨てたりはしない!
アリゼー : だって、人の強さを信じていたから……。
人が力を合わせれば、正しい道も拓けると信じたから、
命を懸けて守ったんでしょう!?
ルイゾワ : 戯言を……。
ヒトを信じることこそ、まこと愚かしい。
ルイゾワ : ヒトは、ともに歩むどころか、解りあうことさえできぬ。
他を理解できぬがゆえに、悪戯に戦火を広げ、
惨劇を歴史に刻むのじゃ……。
ルイゾワ : 現に血を分けたおぬしらですら、解りあえておらぬであろう。
エオルゼアを救済するという大義名分を利用し、
各々の主我で動く……アラグ帝国のそれと何が違う。
ルイゾワ : ともにあれと願って授けた魔道書も、
無用の長物であったようじゃな……。
アルフィノ : 私たち兄妹については、おっしゃるとおりかもしれません。
……ですが、お祖父様の口から、
エオルゼアの人々を否定する言葉は聞きたくなかった。
アルフィノ : そこまでメラシディアのドラゴン族に肩入れするのは、
「バハムート」のテンパードにされたからなのですか?
アルフィノ : それとも……。
お祖父様が「人を超えた存在」となったからなのですか。
ルイゾワ : ほう、その可能性に気付いておったか。
わしが何を思い、何を為したか……
それはエオルゼア新生の真実へと続く、最後の答えじゃ。
ルイゾワ : 知りたくば、力ずくで暴くがいい。
神と成りし我が身を屠り、真実を奪ってみせよ!
アリゼー : お祖父様、なの……?
嘘よ……これじゃまるで「蛮神」じゃない……ッ!
アルフィノ : 見るんだ、あれは偽者でも幻影でもない。
私たちの愛した、お祖父様だ。
だからこそ……!
アリゼー : お願い、お祖父様を……
ルイゾワを倒してッ!

アリゼー : 今度こそ、お祖父様は消えてしまった……。
でも……これで、よかったのよね……。
ルイゾワ : ここにおるぞ、アリゼー。
わしのかわいい、孫娘よ……。
アリゼー : お祖父様……?
ルイゾワ : 見事じゃ、光の戦士たち。
お前さんたちのおかげで「バハムート」の支配が解けた。
ルイゾワ : ……わしがルイゾワとして生きる、
最後の時間を得られたようじゃ。
アリゼー : じゃあ本当に……
本当に、私の知るお祖父様なの?
アルフィノ : お祖父様……。
一度でも本心を疑うような真似をしたこと、
どうかお許しください。
ルイゾワ : 何を言うか、アルフィノ。
……事実、わしは蛮神になりかけたのだ。
むしろ、賢い孫たちを誇りたいくらいじゃよ。
ルイゾワ : アルフィノ、アリゼー。
……ふたりとも、世話をかけたな。
アリゼー : お祖父様、教えてください。
さっきの姿はいったい……。
第七霊災で、何が起こったのですか?
ルイゾワ : ああ、今こそ語ろう。
第七霊災の真実を……。
ルイゾワ : あれは、5年前……。
ガレマール帝国とエオルゼア同盟軍が争った、
「カルテノーの戦い」でのこと……。
ルイゾワ : ネールの策略により落とされた、月の衛星「ダラガブ」から、
蛮神「バハムート」が現れたのじゃ。
ルイゾワ : わしは十二神を召喚してエーテルの檻を作り、
奴を再び封印せんとした……。
ルイゾワ : しかし、あまりに強大な「バハムート」の力によって、
檻は砕け散ってしまったのじゃ。
ルイゾワ : わしは、残された力で未来に希望を託し、
自らの死を覚悟した……。
ルイゾワ : あの時、十二神の檻が砕けたことで、
周囲には大量のエーテルが漂っていた……。
ルイゾワ : そこに戦っていた人々と、わしの強い祈り……
滅びゆくエオルゼアの「再生」を願う祈りが呼応して、
わし自身が、蛮神に等しい力を得たのじゃ。
ルイゾワ : 不死鳥フェニックス……
太古より再生の象徴として崇められてきた幻獣。
ルイゾワ : フェニックスと化したわしは「バハムート」を討った。
奴の身体は飛散し、エーテルは大地へと還元された……。
ルイゾワ : ……そう、エオルゼアの新生が始まったのじゃ。
ルイゾワ : わしは、すぐに己の力を手放した。
すべてのエーテルを大地の再生に使うため……
自らが完全なる蛮神とならぬためにな。
ルイゾワ : だが、蛮神「バハムート」の執念は、あまりに深かった。
奴は消滅の間際で、わしを喰らった……。
ルイゾワ : わしは力を手放しきれず、
半神ともいえる存在のまま取り込まれたのじゃ。
アルフィノ : そして、「バハムート」のテンパードと化した……。
アリゼー : 消滅寸前だった「バハムート」は、
お祖父様が手放した力、すなわちエーテルを取り込み、
寸でのところで活力を得た……。
アリゼー : それによって消滅が止まり、
地中に身体の一部が残っていたのね。
アルフィノ : エオルゼアの大地が変わってしまったのは、
再生の途中で、エーテルが還元されなくなったから……?
ルイゾワ : さよう……。
活力を得た「バハムート」は、自己を修復するために、
その時点で大気に残っていたエーテルを食い尽くした。
アリゼー : だから「バハムート」は生き延びた。
それでも、完全には修復できなかったみたいだけど……。
ルイゾワ : あの時、すでにエオルゼアの大部分は再生していた。
残っていたエーテルだけでは、「バハムート」の巨体を、
維持することはできなかったのじゃろう。
ルイゾワ : だが、奴は……
アラグの仕掛けによって、生かされ続けてきた蛮神。
ルイゾワ : 「バハムート」が完全に消滅しないかぎり、
その存在を維持してきた拘束艦が、
奴の身体を探しあてて修復する……。
ルイゾワ : 地上ではダラガブの破片が刺さっているだけに見えても、
この5年、拘束艦は「バハムート」を探して地を掘り進んでいた。
ルイゾワ : そして、この地中深くで奴の心核を見つけ、
現在に至ったのじゃ。
ルイゾワ : 光の戦士よ。
蛮神「バハムート」を完全復活させてはならん。
ルイゾワ : 人とドラゴン族、どちらの罪を問うかではない。
この地に、お前さんの守りたいものがあるかぎり……
奴に勝たねばならんのじゃ。
ルイゾワ : それが、わしからの最後の願い。
……どうか、エオルゼアを守っておくれ。
ルイゾワ : 最後の拘束艦への道を開いた。
行くのじゃ……「バハムート」と第七霊災を、
真の過去にするために!
ルイゾワ : アルフィノ、アリゼー。
こちらに来なさい……。
ルイゾワ : これからは、わしに願ってはならない。
それぞれの力で、かけがえのないものを見つけ、
守っていきなさい。
ルイゾワ : ……できるかね?
アルフィノ : はい、お祖父様……。
私は新生したエオルゼアとともに、
未来へ歩んでいこうと思います。
ルイゾワ : ……アリゼー。
お前さんは、わしが人を信じていたと言った。
心の底に閉じ込められていても、きちんと聞こえておったよ。
ルイゾワ : あれは、お前さん自身の気持ちじゃろう?
深い怒りと悲しみの先に、お前さんはもう、
かけがえのないものを手にしている……。
ルイゾワ : 彼らとともに、戦い抜きなさい。
……わしは、お前さんの強さを信じているよ。
アリゼー : 約束します……。
だからお祖父様も……今度こそ安らかに……。
ルイゾワ : ……かつて、蛮神が散る際のエーテルを浴びることで、
その力を再現する術があったという。
ルイゾワ : わしは完全なる蛮神ではないが、
ふたりが守りたいものを守れるように……
おまじないをかけておこう。
ルイゾワ : ……アルフィノ、アリゼー。
わしのかわいい孫たちよ……。
お前さんたちの未来に、光のあらんことを…………。
アリゼー : 行きましょう、最後の拘束艦へ!

4層

アリゼー : ついに、ここまでたどり着いたのね。
アリゼー : 蛮神「バハムート」……
最後の拘束艦を止め、お前を消し去る!
アリゼー : この反応、まさか……!
再生中の本体が、私たちを止めようとしてる……!?
アルフィノ : くっ……大丈夫か、アリゼー!?
アリゼー : 再生は終わってないのに……なんて力……ッ!
アリゼー : ダメ、次の一撃がきたら……!
アリゼー : ……諦めてどうするの?
戦い抜くって、約束したばかりじゃない……!
アリゼー : はい、お祖父様……。
今なら、ちゃんと応えることができるわ……。
アリゼー : そうよ……私をここまで連れてきてくれた人がいる……。
エオルゼアの剣として……何度も何度も、死戦を越えて……!
アリゼー : だから、私も信じられる。
人の強さを……私の強さをッ!
アリゼー : 「バハムート」ッ!
お前には、もう何も奪わせない!
アリゼー : お祖父様の愛した地を、大切な人が生きる地を……
お前の恨みで焼かせはしないッ!
アリゼー : くっ……!
アルフィノ : やっと、聞くことができたよ……。
君自身の「決断」を。
アルフィノ : 大丈夫さ……。
私たちならやれる、奇跡を起こせる。
アルフィノ : 私たちの心は、今、同じ場所にある!
アルフィノとアリゼー : エオルゼアに、未来を!
アリゼー : 私たちが、あなたを届ける!
「バハムート」の心核を、打ち砕いてッ!

アリゼー : おかえりなさい……!
アリゼー : ……最後の拘束艦を停止させるわ。
アリゼー : 心核を砕かれた「バハムート」を修復する機構はなくなり、
メラシディアのドラゴン族たちも、真の眠りにつくでしょう……。
アリゼー : これでやっと……。
本当にすべてが終わったんだ……。
アリゼー : ……アルフィノは知っていたのね。
お祖父様が、人を超えた存在になったこと。
アルフィノ : 確信があったわけじゃない。
ただ、状況から見て、その可能性が高いと思っていた。
アルフィノ : カルテノーの戦いの最後……。
人々が目にしたのは、絶望の光景だったという。
そこから世界が新生する方法を、私なりに考えてみた結果さ。
アリゼー : 相変わらず、冴えすぎていて嫌になるわね……。
アリゼー : でも、その可能性に気付いたからこそ、
私がお祖父様に執着することを危険視していた……。
アリゼー : あなた、真実を知った私が、
信者になるかもしれないって思ったんでしょ?
同行を申し出たのも、いざとなったら止めるためね?
アルフィノ : ……すまなかったよ、本当に。
今となれば、無用な心配だったと思っているさ。
アルフィノ : だが、最後にひとつだけ確認させてくれ。
……君は、第七霊災の真実をどう扱うつもりだい?
アリゼー : 第七霊災の真実とはつまり……
エオルゼアを新生に導いたのが、人の祈りから生じた、
半蛮神「フェニックス」だったということ。
アリゼー : この事実が知られれば、人は再び祈りを捧げるでしょう。
未だ混沌としたエオルゼアを、
不死鳥の力で再生するために……。
アルフィノ : だが、蛮神は星の命を喰らって顕現する。
……もたらされるのは救いではなく、破滅だ。
アルフィノ : だからこそ、祈りを捧げさせてはいけない。
エオルゼアを守ろうとしたお祖父様を、
真の蛮神にしてはならないんだ。
アルフィノ : アリゼー、君のお祖父様を想う気持ちが、
私たちを第七霊災の真実へと導く「鍵」だった。
アルフィノ : だが、鍵は扉を開くためにあるだけじゃない。
過去を……知られたくない真相を閉じるにも、また鍵は必要だ。
アルフィノ : お祖父様を想えばこそ、私たちだけの真実にする……。
その鍵で、「バハムート」とお祖父様の物語を閉じよう。
アリゼー : ……大丈夫よ、今ならわかるもの。
アリゼー : 世界を守るために必要なのは、
真実を突きつけることじゃなかった。
アリゼー : あの日消えたはずの蛮神「バハムート」は、
二度と現れることはない……
その結末のほかに、何かいる?
アリゼー : さあ、地上に帰りましょう。
きっと、ウリエンジェが待ちわびてるわ!

真成を胸に……

アリゼー : みんな、無事に戻ってこれたみたいね。
ふぅ……こんな淀んだ空でも、やっぱり外っていいものだわ。
アリゼー : 約束した通り、第七霊災の真実は口外しないつもりよ。
……とはいえ、メテオの傷跡に潜む脅威が退けられたことは、
各国に共有しておくべきでしょうね。
アリゼー : 余計な詮索から、真実を守るため……
そして、あの危険な場所へ、誰も立ち入らせないためにも、
メテオの傷跡の封鎖を進言するとしましょう。
アリゼー : ……何にせよ、まずはウリエンジェに報告しないとね。
「青燐精製所」で待っているはずだから、行きましょう。

クエスト『真成を胸に……』を引き受けた!

アルフィノ : 君たちが戦ってくれたとはいえ、
あんな場所に同行するのは、心身が削れる思いだったよ。
すごいな……君も、アリゼーも……。

アリゼー : まずは、ウリエンジェに報告しないとね。
「青燐精製所」で待っているはずだから、行きましょう。

ウリエンジェ : 光は深淵までをも照らし、再び地上に輝かん……。
ウリエンジェ : あなた方の帰還をお待ちしておりました。
拘束艦は、地の底で黙したのでしょうか……?
アルフィノ : 拘束艦は停止したよ……2つともね。
アリゼー : 蛮神「バハムート」は、完全に消滅したわ。
ウリエンジェ : アリゼー様! アルフィノ様!
こ、これは……何たる凄惨な様相……!
ウリエンジェ : 不肖なれど、師の令孫を預かりし身……。
おふたりに大事があれば、
我が師ルイゾワに顔向けができません。
ウリエンジェ : して、怪我の様態は……?
い、痛みはあるのですか……?
アリゼー : ふふっ……。
ウリエンジェでも、こんなに慌てることってあるのね!
アリゼー : 大丈夫よ、怪我はほとんど治ってるから。
多分これも、お祖父様のおかげだわ。
ウリエンジェ : 我が師の……?
それは思いもよらぬ運命の巡り。
しかも、拘束艦を2つも止めたとは、いったい……。
アリゼー : 詳しくは後で話す。
それよりも、至急頼みたいことがあるの。
アリゼー : 蛮神「バハムート」が消滅したこの機に、
各地のメテオの傷跡を封鎖したいのよ。
アリゼー : それから、各国にも危機が去ったことを伝えないと。
仰々しい書簡にしたためている場合じゃないし、
すぐに都市をまわる準備を……
アルフィノ : 待った……。
そういった手回しなら、私とウリエンジェで受け持とう。
アリゼーは、しばらく体を休めていた方がいい。
アリゼー : ……どうして?
私、元気だって言ってるのに。
アリゼー : あっ、さてはアルフィノ、この件を政治の餌にする気ね?
あなたって、いつも大事なところを持ってくんだから!
アルフィノ : いや、私はだな……。
ウリエンジェ : アリゼー様。
アルフィノ様は、己の役目を……
すなわち、兄らしい心遣いをなさっているのかと。
アルフィノ : ……手回しなら、私の方が得意だというだけさ。
書簡を書くことさえ面倒くさがる、アリゼーに比べてね。
アルフィノ : 行こう、ウリエンジェ。
近くまでチョコボ・キャリッジを手配してくれ。
詳しい話も、そこでしよう。
アリゼー : アルフィノ……!
アリゼー : ……私たち、道は違っても、目指すところは同じよね?
アルフィノ : もちろんだとも。
あの奇跡が一度きりのものだったとしても……
心はまだ、同じ場所にあるはずだ。
アリゼー : ……うん、ありがとう。
アリゼー : 少し、場所を変えましょうか。
行きたいところがあるから、もう少しつきあってもらえる?
アリゼー : ……やっぱり、先に身支度を整えさせて。
ウリエンジェの言うとおり、私、酷い格好だわ……。

アリゼー : やっぱり、地上の風景は変わらないのね。
アリゼー : 蛮神「バハムート」が消えても、
ダラガブの破片はなくならない……。
この先何十年も、変わらずに残り続けるんだわ。
アリゼー : ……それでも、人の命は続いていく。
新生したエオルゼアを、ゆっくりと受け入れながらね。
アリゼー : もっと、破片のそばまで行きましょう。
アリゼー : ……アルフィノのことだから、
第七霊災の真実は、上手く隠すと思うわ。
アリゼー : 偽りなき真実、すなわち「真成」は、
然るべき時まで眠りについて……
もしかしたら、永遠に人々へ明かされないのかもしれない。
アリゼー : それはもちろん、私も了承してるけど…………。
アリゼー : 「バハムート」が消えたのは、あなたの功績よ。
それを誰にも伝えられないことが、少し……
ううん、本当はすごく悔しいのよ。
アリゼー : ……そうね。
記録に残らなくたって、変わらないもの。
それが「真実」……。
アリゼー : 私、ずっと覚えてる。
あなたがお祖父様の魂を救い、
「バハムート」からエオルゼアを救った英雄だって。
アリゼー : 誰が称えなくても、この地に人が生きるかぎり、
きっと残っていくわ。
アリゼー : ……良さそうね、ここにしましょう。
アリゼー : お祖父様とネール、メラシディアのドラゴン族たち……
第七霊災で失われた、すべての者に…………。
アリゼー : 蛮神「バハムート」との戦いは終わったわ。
たくさんの犠牲と祈りをうけて新生した世界を、
私たちは、明日に向かって生きていく……。
アリゼー : 悲しくても、立ち上がれたから。
私も……エオルゼアも。
アリゼー : ……私ね、この件の後始末が終わったら、旅に出てみる。
アリゼー : お祖父様の遺志を追うのではなく……
私自身の、守るべき「エオルゼア」を見つけていくの。
アリゼー : そして、私なりのやり方で守っていきたい……。
アリゼー : いつか、あなたの力にもなれたらいいんだけど。
あなたは、私がこの地で最初に見つけた、
かけがえのないものだから……。
アリゼー : これから先も、いろんな試練と戦って、
強くなっていくんでしょう?
アリゼー : ……私も負けない。
もちろん、アルフィノにだって負けないわ。
アリゼー : そして、いつの日か。
私が、エオルゼアの「剣」になってみせる……。
アリゼー : それまで、しばらくさよならよ。
アリゼー : ありがとう……エオルゼアを守った、本当の光の戦士……。
あなたの未来にも、光がありますように。

クエスト『真成を胸に……』をコンプリートした!

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