ウェルリト戦役

目次

ウェポン襲来

解放軍の将校

Ace殿、お待ちしておりました。
エオルゼアに向けて放たれたという対蛮神兵器の迎撃にあたり、
作戦本部として利用してほしいとのことです。

すでに、ガイウス・バエサルと彼の部下たちは、
現地へと向かっています。

解放者殿も向かわれるのであれば、
「アラミゴ解放軍の上級闘士」に案内を頼まれると良いでしょう。

クエスト『ウェポン襲来』を引き受けた!

アラミゴ解放軍の上級闘士

話は聞いております。
「エオルゼア同盟軍本陣」への案内は、私にお任せください!

クエスト『ウェポン襲来』の目的『アラミゴ解放軍の上級闘士と話す』を達成した!

ヴァルドラン

これまでは名乗る機会がありませんでしたね。
私はヴァルドランと申します。

セウェラ

セウェラだ、よろしく頼む。
まずは「ガイウス」様から話を聞いてもらいたい。

ガイウス

……来てくれたか、英雄よ。
すぐにでも本題に移りたいところだが、
作戦に参加するか否か判断するためにも、情報が必要だろう。
まずは改めて、現状を共有させてもらいたい。

我らが掴んだ情報によると、
凍結されていたアルテマウェポン開発計画を引き継いだのは、
再編された帝国軍第VII軍団のようだ。

すでに複数の試作機が建造段階まで進んでおり、
そのうち「ルビーウェポン」という名で呼ばれる機体が、
エオルゼアに投入されんとしている。

そこで、我は同志と……ここにいるセウェラとともに、
稼働試験中のルビーウェポンの破壊を試みたのだが……

セウェラ

作戦は失敗したんだ。

アルテマウェポンの装甲データを参考に、
破壊に充分な爆薬を用意して、奇襲を仕掛けたんだけどね。

ルビーウェポンの装甲は、
私たちの想定を大きく上回る性能だったんだ。

ガイウス

アルテマウェポンが有していた蛮神の力を吸収する能力、
あれと同じ機構が、ルビーウェポンにも実装されているらしい。

おそらく、属州での反乱鎮圧時に何らかの蛮神を喰らい、
あの並外れた重装甲を手に入れたのだろう。
姿形も原型機とは大きく異なっていた。

しかも、変幻自在に可変する「爪」を持っていてな。
我らは反撃を受け、撤退を余儀なくされたのだ。

セウェラ

その際、ガイウス様は私をかばって負傷されてしまったんだ。
平然としているように見えて、立っているだけでもお辛いはず……。
半端者の私なんかのために……。

ガイウス

この程度の傷、案ずる必要はない。
アルテマウェポン開発計画は、我が始めさせたこと……。
故にこそ、我が命を賭してでも止めなければならぬ。

ヴァルドラン

とはいえ、怪我人の貴方では、
矢避けにもなれずに犬死にするのが関の山でしょう。

何より、敵の情報に詳しい貴方を失えば、今後に悪影響が及ぶ。
ここは素直に、英雄殿に協力を仰ぐのが得策だと思いますが。

ガイウス

……この者が、ルビーウェポンを打ち倒す力を持っていることは、
誰よりも、我が理解している。

かつてエオルゼアを攻め、戦場で相対した我には、
かような頼みをする資格など、ありはしないだろうが……
うぬ……いや、貴殿の力を貸してはもらえぬだろうか。

■何と言う?
▷戦いなら任せろ!
▷エオルゼアの危機なのであれば

ガイウス

……貴殿の決断に感謝する。

ヴァルドラン

協力を了承してもらえて助かりました。
先程、傍受した通信によれば、敵の進軍開始は近い様子……
早急に防衛体制を整えねばならない状況なのです。

ギムリトダークの防衛線上で待ち構え、
ルビーウェポンを迎撃しましょう!

戦闘の準備が整い次第、
「アラミゴ解放軍の輸送兵」に声をかけてください!

ガイウス

嫌な風だ……。
これも我が愚かさの因果だというのか……。

数時間前 属州都市「ウェルリト」郊外
魔導兵器格納庫――

魔導技師の声

ルビーウェポン、発進シーケンスへ移行。
格納庫に残っている整備兵は、待避してください。

疑似聖石システムの起動を確認……。
融合率良好……拒否反応は見られません。
いつでも発進できます。

凜々しい女性の声

了解。
コードネーム、「ネール・ヴァン・ダーナス」……
APW-III「ルビーウェポン」、出るぞ!

クエスト『ウェポン襲来』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

アラミゴ解放軍の輸送兵

ヴァルドラン殿より、承っております。
私が責任を持って、
あなたを迎撃ポイントまでお連れいたします。

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クエスト『ウェポン襲来』の目的『アラミゴ解放軍の輸送兵と話す』を達成した!

ガイウス

ルビーウェポンの爪は、
剣のように鋭く、そして鞭のように自在に動く。
思わぬ方向からの攻撃に注意すべきであろう。

ヴァルドラン

我々は、これまでアシエンを追ってきました。
ルビーウェポンが吸収した未知の蛮神というのも、
奴らの介在によって、召喚されたものではないでしょうか。

セウェラ

悔しいが、半端者の私では足手まといになるだけだ。
いざという時に備え、脱出経路の確保を担当させてもらおう。

「ルビーウェポン破壊作戦」の攻略を開始した。

コードネーム「ネール・ヴァン・ダーナス」
適性戦力を確認……戦闘行動を開始する……!

凜々しい女性の声

今こそ、アタシたちのルビーウェポンの力を見せる時……!
戦闘データのロードを開始……
コード「ネール・ヴァン・ダーナス」……スタンバイ。

フレキシブルクロー起動……!

対地プライマルウェポン、アンロック……。

この爪は、こんな使い方だって……!

バインダーを展開……強襲形態に移行する!

グッ……この程度の加速……耐えてみせる……!

ルビーが負けるっていうの……!?

さよなら……みんな……。
やっぱりオーバーソウルモードを使うしかないみたい……。

疑似聖石システム

操縦者との精神融合率、100%に上昇……。
システムシャットダウン、再起動を開始します……。
疑似聖石システム、オーバーソウルモード起動……。
戦闘データ、ロードを開始……。

戦闘データ、コード「ネール・ヴァン・ダーナス」……スタンバイ。
生体コアの「上書き」を開始します。

凜々しい女性の声

まって、なにこれ……どうなってるの……?
オーバーソウルモードが……まさか……!?
い、嫌よ、やめ、て……アタシは「ネール」じゃ……
アタシは、アタシは、アタ…は、私は…………

禍々しい女性の声

余はネール・ヴァン・ダーナス……!
メテオ計劃を、推進せし者なり……!

偉大なるアラグの知を以て、
メテオ計劃を推し進めん!

兄様を失った悲しみと、無能な父への怒り……
それが鎧となって、我が身を守る……!

なぜだ、余の美しき凶星は落ちたはず!
余の計劃が、失敗したというのか!?

いいや、余は不屈である……!
今ふたたびメテオ計劃を!

魔の流星よ、余に仇なす者を滅してみせよ!

星屑よ、降り注げ!
計劃を阻む者に死を……!

流星よ、降れ!
「けだもの」ども、止められるものなら止めてみせよ!

「ルビーウェポン破壊作戦」の攻略を終了した。

ガイウス

遠方から戦闘の様子を見ていたが、
実に見事な戦いぶりであった。
だが、貴殿も感じたはずだ。
ルビーウェポンは、アルテマウェポンを凌ぐ性能だと……。
この先、開発がさらに進めば脅威度は増し続けるだろう。

そう見越したエオルゼア同盟軍も、
この手のものに詳しいあの男に、協力を要請したようだが……。

帝国の兵か?
残骸の回収にでも来たか。

長身の帝国兵

アリー、どういうつもりだ……!

ガイウス

アリーだと……?

長身の帝国兵

あなたは……義父上(ちちうえ)!?

ガイウス

アルフォンス……
後ろにいるのは、レックスか?
そうか……。
新たなウェポンを建造し、再びエオルゼアへ侵攻せんとする、
此度の帝国軍の動きには、お前たちが関与していたか。

レックス

ハッ!
義父上こそ、どうして、帝国の敵であるはずの英雄と、
肩を並べているんだ?

アリー

生きているって知った時から、私たちはずっと……
義父上が戻ってくるのを待っていたんだよ!

ガイウス

……我が帝国軍に戻ることは、二度とない。

アリー

どうして……?
ヴァリス帝殺害の容疑で指名手配されているから?
そんなことは何かの間違いだったって、
私たちが証明してみせるよ!

だって、私たちはみんな、
義父上に命を救ってもらったんだから……!

レックス

へえ……
ウェルリトの路上で凍えそうになっているところを、
ガイウス様に拾われたのか。

アルフォンス

そうだ。
たまたま、あの御方が通りがかっていなければ、
今ごろ、僕と妹……アリーは死んでいただろう。

レックス

オレたちも似たようなもんさ。
3人とも、流行病で親が死んじまって、
途方に暮れている時にガイウス様と出会ったんだ。

アルフォンス

みんな、ガイウス様に命を救われたんだな。
僕たちは、この大恩にどう報いたら良いのか……。

ミリサンディア

あの人は、帝国軍の軍人……
アタシたちにできることと言えば、
いずれ軍に入って、命がけで戦うことくらい……。

アルフォンス

帝国軍、か……。

リコン

大人たちはみんな、
帝国軍を怖がっているように見えるけど……。
ああいうのを「アッセイ」って言うんだっけ……?

アルフォンス

確かにそうだが……
ガイウス様だけは、ほかのガレアン族とは違う気がするんだ。

レックス

強者が弱者を導く先にこそ、未来がある、
それが、あの御方が掲げる理念なんだとさ。
実際、ガイウス様は、オレたち「弱者」を導いてくれた……。

アルフォンス

……よし、決めたぞ。
元は拾われたこの命、あの御方のために使ってみせる。
帝国軍に入り、ガイウス様をそばで支えることでな。

レックス

その話、オレも乗ったぜ……!
路上じゃ、コソ泥にでもならない限り生きていけないもんな。
だったら少しでも、強者に近づきたいってもんさ。

アルフォンス

よし。
僕たちは、同じ志を持った兄妹だ。
ともに、あの御方のために戦おう。

アリー

……ねえ、みんなが兄妹なら……
ガイウスさまは、おとうさん、なの?

アルフォンス

む……そういうことになる……のか?

レックス

おいおい、頼むぜ!
アルフォンスのアニキよぉ!

アリー

だけど、エオルゼアでの戦いで、義父上は行方知れずになり、
私たちの運命は大きく変わってしまった……。
もっと早く、義父上が生きていることがわかっていたら、
こんなことには……。

ガイウス

どういうことだ?

アリー

私たちは…………

ガイウス

待て、アルフォンス。
あの魔導兵器に乗っていたのは、何者だ?
ネール・ヴァン・ダーナスが蘇ったわけではあるまい。

レックス

わかんないのか、義父上?

アルフォンス

あれに乗っていたのは、ミリサンディアです。

ガイウス

ミリサンディアが……。
うぬらは、血の繋がりはなくとも、
心で繋がった兄妹であったはず!
何ゆえ、妹を犠牲にするような真似を!?

アルフォンス

すべては、「ウェポン」完成のため……
これ以上は、帝国軍を去った義父上には、関係のない話です。
育てていただいたことには感謝しています……が、
今のあなたは私たちにとって、もはや敵以外の何者でもない。
次に戦場で出会った時は、容赦はしない。

レックス

義妹(いもうと)が……ミリサンディアが、
決死の覚悟で成し遂げようとした作戦を、ぶち壊しやがって!
エオルゼアの英雄さんよ……オレは、アンタを許さねえ……!!

クエスト『ウェポン襲来』の目的『「ルビーウェポン破壊作戦」を攻略』を達成した!

ヴァルドラン

ルビーウェポンの破壊作戦、お疲れさまです。
ガイウス隊長の、暗い表情が気になりますが……さて。

セウェラ

私とガイウス様があれだけ苦戦し、敗走するほかなかった、
ルビーウェポンを破壊してみせるとは……。
これが英雄と呼ばれる存在か……。

ガイウス

…………。

シド

帝国軍が、新たな「ウェポン」を造って、
エオルゼアにけしかけてきたって聞いて来てみたら、
まさか、あんたがいるとはな。
魔導城の戦い以来だな、ガイウス……
いや、今は「影の狩人」なんて名乗っているんだったか?

ガイウス

……あの機体、ルビーウェポンのコクピットの中には、
まだ操縦者が……ミリサンディアが乗ったままのはずだ。
ヴァルドランに立ち会わせる故、中を調べてくれ。

シド

なんだか様子がおかしいな。
ミリサンディアってのは、あいつの知り合いか?
……そうか。
ルビーウェポンに乗っていたのは、
かつてガイウスが保護したガキのひとりだったのか。

あいつは、才能ある人物を見出し、育てるのが上手かったからな。
リウィアだって、ガイウスが引き取った孤児のひとりさ。

シド

それに……「メテオ計劃」にのめり込んだ親父が、
オレを見捨てたとき、後見人になってくれたのもガイウスだった。
親父より、よほど父親らしいと思ったほどさ。
だが、実の親父は、皇帝の命令で無謀な実験を強行して、
ボズヤという都市ひとつを、壊滅させる惨事を引き起こした。

オレは、それを止めようとしたんだが……
ガイウスは、侵略戦争を優先し、力を貸してはくれなかった。
そして、帝国の覇権主義に不審を抱いたオレは、亡命を決意した。

シド

次に会った時は、張り飛ばしてやろうと思っていたが……
しおらしい、あいつの顔を見たら、そんな気も失せちまった。
アシエンに踊らされた結果、
大勢の部下と大義を喪ったことが、よほど堪えたのか……。
今は、孤児のことで頭がいっぱいらしい。

それなら、さっさとルビーウェポンの中を調べてやるか。
お前は、ガイウスの所で待っていてくれ。

クエスト『ウェポン襲来』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

セウェラ

ルビーウェポンの操縦者はどうなったのだ?
遠目には、コクピットに、激しい破損はないようだが……。

ガイウス

……気がかりなことは多いが、
今はシドの調査が終わるのを待つしかあるまい。

シド

まだ調査は終わっちゃいないが気になることがあってな。
先に伝えさせてくれ。
ルビーウェポンのコクピットを開いて、
中身を確認したんだが……

ガイウス

どうした……?
すでにミリサンディアが亡くなっていたとでも?

シド

ああ、残念だがな……。
それに……チクショウ……なんて言えばいいんだ!
アレは、人の形を成しちゃいなかった!
ルビーウェポンのコアと、完全に融合しちまっていたんだよ!

ガイウス

融合……だと……!?
生きたまま、兵器の部品にされていたとでもいうのか?

ヴァルドラン

英雄殿……
あらためてルビーウェポンとの戦闘の様子を、
聞かせていただいても構いませんか?

ガイウス

ネールを名乗る音声は、傍受していたが……
なぜ、ミリサンディアが死した軍団長を名乗るのだ?

シド

これは推測に過ぎないが……
コアと一体化させた操縦者に対して、
ネールの記憶を上書きしたのかもしれない。
ネールは「白銀の凶鳥」と呼ばれたほどの猛将だ。
その戦闘経験を再現できれば、そこらの兵を乗せるより、
よほど戦えそうなものだろう……?

ガイウス

別人の戦闘経験を、操縦者に上書きするだと……
そのようなことが可能なのか?

■何と言う?
▷戦技を継承するソウルクリスタルについて話す
▷エスティニアンが戦った試作魔導兵器について話す

▷戦技を継承するソウルクリスタルについて話す

ガイウス

ほう、古の魔法や戦技を継承するクリスタルか……
確かにそのようなものがあると、聞いたことがある。

シド

正直、詳しい理論については、
さらに調査してみないことにはサッパリだ。
だが、類似の事例がある以上、可能性は高いと見ていい。

ガイウス

軍団長級の戦闘経験と、蛮神から吸収した特殊能力か……。
確かに合理的ではあるが、人と機械を融合させるなど、
人の道から外れている……!

ヴァルドラン

しかし、技術的に可能だとしても、まだ疑問は残ります。
第七霊災直前に死んだはずのネールのデータを、
彼らは、どうやって入手したのでしょう?

シド

その点に関しては、思い当たる節がある。
オレの方で引き続き調べさせてみるさ。

ガイウス

では、セウェラを補佐につけよう。
彼女は従軍経験も豊富で、最新の魔導兵器についても詳しい。
お前のサポートもこなせるはずだ。
我はヴァルドランとともに、ルビーウェポンの侵攻ルートを辿って、
「ウェポン」の開発拠点を探る。

アルフォンスらを探し出して、
あやつらの目的を聞き出さなければなるまい。

貴殿には、「解放軍の将校」に戦況を報告しておいてもらいたい。
何かわかったら、同盟軍の者らに使いを頼もう。

ヴァルドラン

孤児たちとの再会をキッカケに、
帝国軍に戻ろうなどという思いが芽生えてはいないだろうな?
あの約定を忘れたとは言わせない。
もし、違えることがあれば……

お前は、私が殺す……ガイウス・バエサル。

クエスト『ウェポン襲来』の目的『ガイウスと再度話す』を達成した!

解放軍の将校

ルビーウェポンの破壊に成功し、
エオルゼア侵攻を食い止めたとのこと、伝令より聞き及んでいます!
さすがのご活躍ですね!
それでは、詳細な戦況をお聞かせ願えますか?

ありがとうございます。
お伝えいただいた内容は、報告書にまとめて、上に提出いたします!

それでは、作戦の遂行、お疲れさまでした!
何か動きがあるまで、お待ちください!

クエスト『ウェポン襲来』をコンプリートした!

一方 属州都市「ウェルリト」郊外
魔導兵器格納庫――

アリー

兄さん、どうして義父上に真実を伝えなかったの……?
あの人なら、きっと私たちを助けてくれたはず……。

アルフォンス

そうであろうな。
義父上は心の優しい御方だ。
我らの計画を知れば、きっとお止めになるだろう。
だが、「ウェポン」の開発を止めるわけにはいかない。
ミリサンディアの犠牲を、無駄にしたくはない……。

たとえ、義父上に失望されようともな……。

レックス

なあに、全部片付いた後に、
みんなで頭を下げに行けばいいさ。

リコン

それまで、みんな生きていられるかな……。

レックス

おいおい……次のパイロットが誰だと思ってるんだ?
このオレが、サファイアウェポンですべて終わらせてやるさ。

アリー

約束だよ、レックス……
絶対に、生きて帰ってきてね……。

飛べ! ウェルリトへ

解放軍の将校

これはこれは、Ace殿!
ガイウス・バエサルの配下の者より、
あなたに言伝を預かっております!
なんでも、急ぎ伝えたいことがあるとのこと。

よろしければ、「アラミゴ解放軍の上級闘士」に声をかけ、
彼らが待つエオルゼア同盟軍本陣に向かってください。

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』を引き受けた!

解放軍の将校

「アラミゴ解放軍の上級闘士」と話して、
エオルゼア同盟軍本陣へと向かわれるのがよろしいでしょう!

アラミゴ解放軍の上級闘士

話は聞いております。
「エオルゼア同盟軍本陣」への案内は、私にお任せください!

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『アラミゴ解放軍の上級闘士と話す』を達成した!

セウェラ

来てくれたか、Ace。
つい先ほど、ガーロンド・アイアンワークスによる、
ルビーウェポンの解析が終わったらしくてね。

これからシド殿を呼んで、話を聞くところだったんだ。
君も同席するだろう?

では少しの間、ここで待っていてくれ。

シド

よう、お前も来てたんなら話が早いな。
すでにガイウスには話したんだが、
ルビーウェポンを解析してわかったことを伝えたい。
やはり、オレの見立てのとおり、
あの機体には、操縦者に他者の経験や技術といった、
「戦闘データ」を上書きするシステムが搭載されていた。

セウェラ

戦闘データを移植すれば、
どんな素人でも、達人のように戦うことができる、と……。
ガイウス様も仰っていましたが、そんなことが可能なのですか?

シド

コクピットのモニターがまだ生きていたんでな、
強制起動をかけたところ、ある文字が浮かび上がったんだ。
「疑似聖石システム」……とな。

セウェラ

「疑似聖石」……?

シド

アルテマウェポンは、アシエンが黒聖石サビクと呼ぶ、
未知の物質をコアとして使っていた。
そしてオレは、別の場所でも聖石と呼ばれる物を見たことがある。
黒聖石サビクにも引けを取らないほど、強い力を持つ物質だった。

疑似聖石と言うからには、あの機体には、
聖石と名のつく物質を模した何かが、搭載されている可能性が高い。
あくまで、推測に過ぎないがな……。

セウェラ

疑似聖石システムとやらのおかげで、
操縦者がネールのようにふるまったというのは、わかりました。
ですが、第七霊災時に戦死したネールのデータを、どうやって?

シド

ガイウスによれば、帝国軍の将校が身につけている、
最新式の魔導甲冑には、胸元にある装置が内蔵されているそうだ。
エオルゼアでは、古くより戦技や魔法の知識を継承するために、
「ソウルクリスタル」という道具を使ってきたんだが……
それの帝国版といったところだな。

セウェラ

そんな噂を聞いたことはありましたが……
帝国兵たちは、効果なんて信じていませんでしたよ。
蛮族のまじない道具だと、馬鹿にしていたくらいです。

シド

まじない道具か……言い得て妙だな。
実際問題として半ば失敗しかけていたんだ。

いや、言い方を変えよう。
おそらく、魔導甲冑の装置には、戦闘に関する記憶のエーテルが、
しっかりと蓄積されていたはずなんだ。

だが、エーテル学に関しては遅れている帝国がやることだ。
抽出したエーテルに混入した、ネールの怨念に気づかず、
すべてを操縦者に上書きしてしまった……。

それが、ルビーウェポンのコアと融合して増幅された結果、
操縦者が怨念の怪物へと変じてしまったというのが、オレの推測だ。

セウェラ

では、操縦者が死亡したのは、システムの不具合だったのですか?

シド

これまでの情報から考えると、ルビーウェポンの操縦者が、
肉体ごとコアに取り込まれたのは、システムの暴走としか思えない。
……しかし、果たして、本当にそうなのか……?

おっと、ちょうどいいところに戻ってきたな。
こうしてオレたちだけで考えていても仕方がない。
続きは「ガイウス」たちも交えて話し合おう。

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『セウェラと話す』を達成した!

セウェラ

「ガイウス」様から話を聞こう。

シド

ルビーウェポンの操縦者が、肉体ごとコアに取り込まれたのは、
本当にシステムの暴走だったのか……?

ヴァルドラン

斥候から戻ったばかりで、ひどく疲れていますが……
そんなことを言ってられる状況でもないのです。

ガイウス

よいところに来た。
同志ヴァルドランが、有力な情報を持ち帰ったのだ。

ヴァルドラン

ルビーウェポンの侵攻ルートを遡ってみた結果、
「ウェルリト」と呼ばれる属州から出撃したことが判明しました。
どうやら、そこがウェポンの開発拠点のようです。

■何と言う?
▷ウェルリトとは?
▷聞いたことがない地名だ

▷ウェルリトとは?

セウェラ

ここギムリトを挟んで、西にあるのがアラミゴだとすると、
その反対の東側に接するのがウェルリトだ。
とっくの昔に、帝国の属州にされてしまった、哀れな都市だがな。

ヴァルドラン

そのとおりです。
ずいぶん詳しいようですね。

セウェラ

別に……。

ガイウス

ウェルリトは、アルフォンスら……
ルビーウェポンとの戦いの後に、我らの前に現れた、
あの青年たちの故郷でもある。
どうやら、あやつらがウェポンの開発に、
深く関与しているらしいな。

ヴァルドラン

ウェルリト辺境のターンクリフという街に、
飛空戦艦用の補給整備基地があるのですが……
そこに先日、「ウェポン」らしき兵器が運び込まれたようです。

ガイウス

ターンクリフといえば沿岸部だったな。
急ぎ攻め込み、アルフォンスらを保護せねばならぬが……
ここからでは、いかんせん距離がある。
エオルゼア同盟軍に協力を要請すれば、
船を用意してくれようが、海から攻めるとなると……

シド

オレのエンタープライズを出そう。
実は、ウェポンに対抗するための秘策を用意していてな、
そいつを運ぶために、この辺りまでやってきているんだ。

ガイウス

秘策だと?
そのような話は聞いていないが……。

シド

秘密だから秘策なんだろうが。
ちょうどいい。
敵地に攻め込む前に、お前に使い方を教えておかないとな。

ここまで運ぶよう手配するから、少し待っていてくれ。

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

ヴァルドラン

ターンクリフには、ギムリトから敗走してきた帝国兵たちもいます。
攻め込むのは、容易ではないでしょう。

セウェラ

シド殿の用意した秘策とやらが気になるな。

ガイウス

あやつ、いったい何をするつもりだ……?

シド

どうだ、Ace?
こいつが、お前のために用意した秘策……
ガーロンド・アイアンワークスによる、
アルテマウォリアーのカスタムモデル……!
略して「Gウォリアー」だッ!

ガイウス

これはアラグの……
いずこかの遺跡より発掘したということか……?

シド

ああ、ウチの連中が魔大陸を調査した際に発見したものだ。
こんなこともあろうかと、改修しておいたのさ。

ガイウス

この機体ならば、
ターンクリフの基地を電撃的に叩けるか……。

シド

Ace、準備はいいか?
まずは、シミュレーターを使って、
操縦方法を覚えてもらうぞ。

「飛べ! ウェルリトへ 」の攻略を開始した。

シド

これより、Gウォリアーの操縦訓練を始める。
操縦に慣れてもらうために、3つの課題を用意した!
今から、まったく動かない「標的システム」を表示する。
まずは自由に動かして、撃破してみろ!

複数の武装が搭載されているからな……
ひととおり、試してみるといい。

シド

標的の撃破を確認……よくやった!
次は、特殊兵装の説明に移る。

ひとつ目の特殊兵装は、「ブーストモード」だ。
一時的に機体の出力を高め、敏捷性と機動性が強化できる。
ただし、使用中は常に機体に負荷がかかり続ける。
長時間使い続ければ、自滅するだけだから注意してくれ。

習うより、慣れろだ……。
「ブーストモード」を使ってみろ……!

聞こえているか、Ace?
「ブーストモード」を使ってみるんだ。

移動してみれば、機動性の向上を実感できるはずだ。
それに、機体の耐久値が減ることもわかるだろう。

シド

よし、いいだろう。
「ブーストモード」を、再度選択して解除するんだ。

どうした、「ブーストモード」を再選択し、解除するんだ!
機体が壊れちまうぞ!?

損傷を受けた時には、「自己修復」機能を使ってくれ!
機体の耐久値やエーテル値を回復できるぞ。

シド

さあ、実践といこう。
「ブーストモード」を利用しながら、標的と戦ってもらうぞ。

今度の標的は、連続で範囲攻撃を行うよう設定してある。
「ブーストモード」で回避しながら、撃破するんだ。
いいぞ、「ブーストモード」を解除してくれ。
次の特殊兵装の説明に移るぞ。

どうした、「ブーストモード」を再選択し、解除するんだ!
機体が壊れちまうぞ!?

シド

ふたつ目の特殊兵装は、「エーテルバリア」だ。
防御フィールドを展開して、ダメージを軽減することができる。
ただし、使用中はエネルギーを消費し続ける。
ほかの武装が使用できなくなるから、使いすぎは禁物だぞ?

では、「エーテルバリア」を展開してみるんだ。

聞こえているか、Ace?
「エーテルバリア」を使ってみるんだ。

そうだ、コクピットからも防御フィールドが見えるだろう?
エネルギー残量の減り方にも注目してくれ。

シド

よし、そこまでだ。
「エーテルバリア」を、再度選択して解除するんだ。
どうした、「エーテルバリア」を再選択し、解除するんだ!
エネルギーが底をつくぞ?

いい調子だ。
次は「エーテルバリア」を利用しながら、標的と戦ってみろ。

この標的は、回避不可能な攻撃を行うよう設定してある。
「エーテルバリア」で攻撃を防御しながら、撃破するんだ。

「エーテルバリア」を展開して、攻撃を受けるんだ!
そのまま受け続ければ、機体が保たないぞ……!

シド

飲み込みが早いじゃないか、Ace!
これにて訓練を終了する……!

セウェラ

こ、これが……シド殿の秘策……。

ヴァルドラン

いきなりあれに乗れとは、無茶を押しつけられたものですね。

ガーロンド社の整備員

シミュレーターで、「Gウォリアー」の操縦方法を再確認しますか?
Gウォリアーの動かし方がわからなくなったら、
また声をかけてください!

ガイウス

操縦方法は身についたか?

■何と言う?

▷問題ない
ガイウス

よし。
ならば向かうぞ、ターンクリフへ!

▷もっと練習したい
ガイウス

では、「ガーロンド社の整備員」に声をかけ、
シミュレーターにて、操縦技術を磨くがよい。

ガイウス

迎撃に出てきたか……。
新型の「ウェポン」のようだが、あれには、いったい誰が……?

シド

降下後、すぐに戦闘になるぞ!
準備はいいか、Ace!?

■音声でシステムを起動せよ!
▷システム起動!
▷アイ・ハブ・コントロール!
▷動け、Gウォーリアー!

シド

さあ、出撃の合図をくれ!

■出撃を宣言せよ!
▷Ace、行きます!
▷上手くやれるかわからないけど……
▷Gウォーリアーで行く!

シド

よし、ぶちかましてこい!

決然とした男性の声

ほう……敵の新兵器か……。
その実力、見極めさせてもらうぞ……!

ガイウス・バエサル

水棲種族が崇める蛮神でも喰らったか……。
「ブーストモード」と「エーテルバリア」を駆使するのを忘れるな!

決然とした男性の声

青燐の炎よ、我が幻影となれ……!

ガイウス・バエサル

この反応は……魔導アルテマ……!?
英雄よ、「エーテルバリア」で耐え抜くのだ……!
潜航した……!?
海中からの攻撃に警戒するのだ……!

ロックオンされている!?
「エーテルバリア」を使うのだ……!

見よ、タレットを自爆させるつもりのようだ!
「アルテマバスター」で一掃せよ……!

「ブーストモード」を使え……!
高速移動で、攻撃を回避するのだ……!

サファイアウェポン

サファイアウェポンの力を解放する……!
幻影よ、防御陣を敷け!

ガイウス・バエサル

高エネルギー反応……ヤツに撃たせるなッ!
サーヴァントを排除した後、サファイアウェポンに攻撃を集中せよ!
先にサーヴァントを排除せねば、攻撃が通らぬぞ……!
タレットなら無視して構わん……!

タレットは無視して、サーヴァントを狙え……!
守りを突き崩してから、サファイアウェポンを攻撃するのだ!

「飛べ! ウェルリトへ 」の攻略を終了した。

ガイウス

サファイアウェポンの撃破、ご苦労だった。

■何と言う?
▷終わった……!
▷任務、完了……

ガイウス

これより、ターンクリフ市街へ上陸する。
あの街で何が起こっているのか……
此度の操縦者が誰であったのか、調べねばならぬ。

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『ガイウスとさらに話す』を達成した!

セウェラ

英雄というものは、魔導兵器の操縦までこなしてみせるのか……。

ヴァルドラン

ここはウェルリトの郊外にあたる場所です。

過去を悔いる老人

……ワシに何か用か?

▷あなたの事を教えてほしい
過去を悔いる老人

名乗るほどの名は、あいにく持ち合わせておらん……。
こうして過去を見つめ、後悔の念だけを膨らませながら、
老いという罰を甘んじて受ける日々を送っておる。
かつてワシは、医者をしておった。
じゃが、救った命より、救えなかった命の方が多い……。
特に10年ほど前にあった流行り病は、悲惨でな。

ワシは、ガレアン族に言われるがまま、
数少ない薬を、帝国市民権を持つ者にだけ投与していったのじゃ。
そう、ワシはウェルリトの同胞たちの多くを、見捨てたのじゃよ。

▷ここはどんなところだ?
過去を悔いる老人

ウェルリト地方の南端にある小さな街……
名をターンクリフという。
古くからこの地方で暮らすヒューラン族と、
異国から流れ着いたアウラ族の少数民族が暮らしておった。
ガレマール帝国の連中に、占領されるまではな……。

奴らは、この何もない街を飛空戦艦の給水基地に改造した。
さらに数ヶ月前からは、怪しげな研究に使い始めての……。
新兵器の開発をしておったという噂じゃが……さてな。

そんな帝国軍の技術者連中も、
お前さんたちが来ると、あわてて逃げていきよった。
今頃、どこで何をしておるのやら……。

ヒューラン族の元徴用兵

撤退のどさくさに紛れ、家族のもとへ戻ることができました。
これも、あなた方のおかげです。
本当にありがとうございました。
しかし、第VII軍団を率いている、
ウァレンス軍団長は、非常に執念深い男……。
いつ戻ってくるかと考えると、不安感も拭えません。

寂しげな婦人

あなた方が、この街から帝国軍を追い払ってくれたんでしょう。
本当に、感謝していますよ。
ここターンクリフの街は、
亡くなった主人と過ごした思い出の場所なの……。
あの人も、きっと喜んでいるに違いないわ。

解放軍の兵士

第VII軍団の本隊は、未だに戦力を残しています。
おそらく、内陸部にあるウェルリトの都に部隊を集め、
反撃の機会を窺っているのでしょう。
一方で、この街から脱出した、
「ウェポン」の開発チームがどこに逃れたのかは不明です。
その辺りの目撃情報について、聞き込みをしているのですが……。

ガーロンド社の整備員

ちょうど、「Gウォリアー」を整備しているんですが……
よろしければ案内させていただきますよ。

▷機体の概要を聞く
ガーロンド社の整備員

人型対蛮神兵器「Gウォリアー」……。
魔大陸で発見された古代アラグ文明の遺物を、
我が社が総力を挙げて改修した機体です。
元となった機体から、解析不能な要素を徹底的に取り除き、
安全かつ信頼できる構造に調整している点が特徴です。

そのぶん、性能に制約が増えていますが、
アシエン由来の未知なる技術を使って失敗した、
アルテマウェポンと、同じ轍を踏むわけにはいきませんから……。

さらに、制御機構には生体認証システムを追加し、
シド会長が選んだ人しか、操縦できないようにしているんです。
技術は自由のために……この兵器を悪用させないための対策ですよ。

▷頭部ユニットを確認する
ガーロンド社の整備員

デュアルアイ式のセンサーを採用した頭部は、
極めて完成度が高く、索敵能力にも優れています。
追加したのはリンクパール通信用の、
ブレードアンテナくらいのものですよ。

▷腕部ユニットを確認する
ガーロンド社の整備員

見た目こそ大きな変化はありませんが、
腕部は、かなり改良しました。
ウェポンマウントとしての機能を盛り込み、
追加兵装「エーテルサーベル」が利用可能になっているのです。

▷背部ユニットを確認する
ガーロンド社の整備員

背部には、我が社の飛空艇技術を応用した、
ブースター・ユニットを装備しています。
この処置により、自律飛行能力を獲得……
洋上でも戦闘できるようになりました。
航続距離は短いんですけどね……。

▷機体の肩に乗ってみる
▷機体に近づいてみる
▷ターンクリフの街に戻る
ガイウス

見事な戦いぶりであった。
Gウォリアーに乗った、初めての戦闘で、
あれだけ動かしてみせるとはな。
すでに、シドが敵機の解析を始めているようだ。
遠巻きに様子を確認するとしよう。

レックス

へへ……流石は義父上(ちちうえ)とエオルゼアの英雄だ。
こんなに早くこの拠点を見つけて、電撃的に侵攻してくるなんてな。

こうなったら、サファイアウェポンで迎え撃つしかない……か。
と、言っても……調整不足のサファイアウェポンじゃ、
せいぜい時間稼ぎがいいとこだろうが……。

ここがオレの死に場所か……。
案外、早かったな……。

????

待つんだ、レックス。

レックス

リコン!?
こんなところで何をしてやがるッ!
お前には、残りの「ウェポン」を持ち出せと命じたはずだッ!!

リコン

その役目は君に任せるよ、レックス。
サファイアウェポンには僕が乗る。

レックス

何を言ってやがる!
こいつのパイロットに選ばれたのはオレだ!
お前は戦わなくていいんだ!

それに……こいつはまだ調整が終わっていないんだ。
戦うどころか、満足に動かすことすら……。

リコン

その心配はいらないよ。
疑似聖石システムを、オーバーソウルモードで運用するからね。

レックス

お前……それがどういう意味かわかって言ってんのか?
ミリサンディアの最期を知らないわけじゃないだろ!

リコン

もちろん……
いくら死を覚悟していたとは言っても、
ミリサンディアだって、あんな死に方は……。

でも、彼女が命がけで手に入れた情報のおかげで、
システムは改良され、完成度は一段階上がっている。

レックス

そういう問題じゃない!
オーバーソウルモードを起動すれば、コアに侵食されて、
操縦者の死は確実だってことが言いたいんだ!

リコン

だからこそだよ、レックス。
今、君みたいに優秀なパイロットを失えば、
アルフォンスの計画に支障が出てしまう。
兄妹の中で、パイロット適性が低いのは僕だけだ。
……ここで犠牲になるべきは、僕なんだよ。

レックス

それは違うッ!

リコン

……義父上に引き取られてから、僕たちは兄妹として暮らしてきた。
でも、戦いが苦手な僕は、君たちに守ってもらってばかりで、
何の力にもなれなかった。

今、サファイアウェポンに乗ることが、
君たちのために僕ができる、たったひとつの戦いなんだ。

君は、開発途中の「ウェポン」とともにターンクリフを脱出して、
何としても「あの機体」を完成させてくれ。

それが、僕たち義姉弟の……
ミリサンディアと、僕の願いだ……。

レックス

……リコン、お前の決意はよくわかったぜ。
必ず「ウェポン」を完成させてみせる。

だからよ……先に行って待っていてくれよな!
向こうの世界でまた会おうぜ……兄弟ッ!

リコン

ありがとう、レックス。
君たちの弟として過ごした日々は、本当に満たされていた。
僕の人生は……とても幸せだったよ。

さあ、行こう、サファイアウェポン。
デキの悪い僕たちにも、やれることはあるはずさ!
どうせなら、義父上の鼻を明かしてやろう!

ガイウス

……超える力で、どんな過去を視た?

そうか……。
あの機体を通して読み取ったか……
リコンの、兄妹を強く想う心を……。

シド

まだ軽く調べた程度だが……
やはり、今回も操縦者の肉体は、
コアと完全に融合してしまっているようだ。

ガイウス

レックスが運び出したという、残りの「ウェポン」……
これ以上の犠牲が出る前に見つけねば……。

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

ヴァルドラン

貴方は、ガイウス・バエサルを見て、どう感じますか?
帝国の軍団長として、エオルゼアを侵攻せんとしたガイウス。
影の狩人と名乗り、かつての部下たちの仇を討たんと、
アシエンを追うガイウス。

そして……今は、己を父と慕う兄妹たちを救うため、
帝国に戦いを挑んでいる……。

いったい、どれが本当のガイウス・バエサルなのか、
私にはわからない……。

ただひとつ言えることは、彼にも、流れている……
あの、非道で残虐なガレアン族の血が……。

ヴァルドラン

20年前、アラミゴが制圧されたあの日のこと……
当時、グリダニアに従わず、森の中で生きていた、
私たちシェーダー族の縄張りにも、帝国軍の部隊がやってきました。

帝国軍の強大さを知らず、無謀にも戦いを挑んだ私たちは、
魔導兵器に蹴散らされ、あっという間に散り散りに。
気づいた時には、森の中で独りになっていました……。

どうにか集落に戻ってみるも、
妻子はおろか、同胞ひとりさえ見つけることができませんでした。

妻を、子どもを、同胞たちを求めて森を彷徨うこと数ヶ月。
ビターミルという集落に収容されたふたりが、
毒ガス兵器、黒薔薇の実験の犠牲になっていたことを知ったのです。

ヴァルドラン

……それから、20年。
目的もなく暮らしていると、双蛇党が帝国軍と戦うために、
冒険者部隊を募っていることを聞きつけました。

そして私は、妻子の命を奪ったガレアン族に復讐するため、
かつては反発したグリダニアの軍門に下ることを決意した……。
その後は、マーチ・オブ・アルコンズ作戦にも参加しました。

貴方も魔導城プラエトリウムで戦っていたそうですね。
実は私も、あの場所にいたのですよ。
もっとも、建物の倒壊に巻き込まれ、負傷してしまいましたが。

どうにか命だけは助かった私は、廃墟の中で、
半死半生のガイウス・ヴァン・バエサルを見つけたのです。
それは、復讐を誓う私にとって、千載一遇の好機でした。

ヴァルドラン

妻子の復讐だと武器を向ける私に、ガイウスは言いました。

「ならば、この命くれてやってもよい。
だが、その前にやらねばならぬことがある」

「我を謀り、人の歴史を操らんとしたアシエン。
奴らを狩りつくさねばならない……。
その後ならば命をやろう」とね。

命乞いかと疑いもしましたが、
以来、奴がアシエンとの戦いで、何を為すのか見届けるため、
「影の狩人」となったガイウスと行動を共にしているのです。

ですが、奴が他のガレアン族と同様に、
誰かを傷つけようものなら…………私がこの手で殺します。

もう、誰も妻と子のような目に遭わせたくはないですし、
誰にも私のような想いをさせたくありませんから……。

ヴァルドラン

おっと、長々とつまらない話をしてしまい、申し訳ありません。

サファイアウェポンの解析も進んでいる頃合いでしょう。
「セウェラ」を介して、シド殿から詳しい話を聞いてみましょうか。

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『ヴァルドランと話す』を達成した!

セウェラ

そろそろ、シド殿も何か掴んでいるかもしれないな。
格納庫に行って呼んでこよう。

シド

よう、待たせたな。

ガイウス

現時点で、何かわかっていることがあれば、聞かせてもらいたい。

シド

格納庫の中を調べてみたんだが、ほとんどの資料が燃やされていた。
それでも、一部、かろうじて読めたファイルがあってな。
サファイアウェポンに搭載された戦闘データについて判明した。

ガイウス

言動や戦術から推測するに、あの機体に搭載されていたのは、
「レグラ・ヴァン・ヒュドルス」の戦闘データであろう?

シド

それに、まだ解析の途中だが、
サファイアウェポンは未完成のまま運用していたようだ。
撃破できたのは、そのおかげもあるだろうな。

ヴァルドラン

そのような機体でも、ああまで英雄殿と渡り合ってみせるとは……
疑似聖石システム、厄介ですね……。

シド

より効果的な対策を見つけるために、
さらに残骸の解析を進めてみるつもりだが……
まだ時間はかかるだろう。

ガイウス

貴殿は、格納庫でのリコンとレックスの会話を視たのであろう?
2人が話していた内容について、詳しく教えてはもらえぬか?

シド

リコンとレックスの発言からすると、
ネールの怨念が現れたのは、やはり想定外の出来事だったようだな。
そして、今回はシステムが改良され、暴走を防げた、と……。
だが、それよりも気になるのは……

ガイウス

オーバーソウルモードを起動すれば、
コアに侵食されて、操縦者は確実に死ぬ……
本当に、2人はそう話していたのか?

……では、操縦者がウェポンのコアと一体化してしまうのは、
不具合などではなく……あくまで「仕様」だということか……?

確実に操縦者が命を落とすことがわかっていて、
兄妹たちを「ウェポン」に乗せるなどと……
どういうつもりだ……アルフォンス……!!

セウェラ

アルフォンスは、何かを計画している口ぶりだったようですが……。

ヴァルドラン

どんな計画だろうと……家族の命に替えられるはずがありませんよ。

ガイウス

英雄が視た過去によれば、
レックスが、開発途中の残りのウェポンを運び出したようだが……
ならば、まだ兄妹たちの中から犠牲者が出てしまうということだ。

何としても、彼らがどこへ向かったのかを突き止め、
オーバーソウルモードとやらを発動させる前に、ウェポンを止める。
さすれば、操縦者が命を落とすことはないはずだ。

これ以上、誰も死ぬ必要などないのだ……。

ヴァルドラン

ならば、じっとしている時間なんてありませんよ。

私は、孤児兵たちの足取りを追います。

ガイウス……貴方も同行を……。
セウェラ、貴方はシド殿のお手伝いを。

セウェラ

わかった。
ガイウス様のことは頼んだぞ。

ヴァルドラン

英雄殿は、「解放軍の将校」を通して、同盟軍に報告を。
その後、進展があり次第、使いを出します。
それまでお待ちいただけますか?

クエスト『飛べ! ウェルリトへ 』の目的『セウェラと話す』を達成した!

ガイウス

アルフォンス……
必ずや見つけ出し、聞かせてもらうぞ……
お前の真意を……!

ヴァルドラン

孤児兵たちが「ウェポン」を持ち出して撤退したのであれば、
どこかにその痕跡が残っているはずです。

一方 ウェルリト・第VII軍団長執務室――

アルフォンス

ウァレンス・ヴァン・ウァロ閣下、報告に参りました。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

え~っと、キミの名は、何だったかな……
ま、そんな些細なことは、心底どうでもいい……。
それよりも……貴重なサファイアウェポンを失ったんだって?

アルフォンス

はい、申し訳ございません。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

いやいやいやいや……
私はねェ……別に責めてるわけじゃあないんだよ。
で……
どこの誰にヤられちゃったのかな?

アルフォンス

報告によれば……エオルゼアの英雄と、
シド・ガーロンド……そして、ガイウス・バエサルです。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ガイウス……?

ガイウス……ガイウスね……。
ふぅ~ん、なるほど……あのガイウスが……。

……ところで、私はこのミルクが好物でね。
酪農が盛んなここウェルリトでも、100頭しか飼育されていない、
とても稀少な品種の乳牛から、採れたものなんだ。

そんな価値の高い牛でも、乳が出なくなればお役御免、
自分に与えられた役割というものを、よく理解しているのさ。
いやぁ、健気じゃないか……!

だというのに、キミたちときたらァ……

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

私の作品たる「ウェポン」を与えられておきながらァ!
よりにもよって、ガイウスなんぞに負けただとォォォォッ!?
まるで、このウァレンス・ヴァン・ウァロがッ……!
裏切り者のガイウスよりも劣っているようじゃあないかァ!?

役立たずの薄汚い属州人め、懲罰室で待っていろォ!
いつもより、たっぷり仕置きしてやるからなァ!!

アルフォンス

……ハッ。

帝国軍の伝令兵

ウァレンス閣下、魔導技師長との会議のお時間です……。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

おぉ、もうそんな時間か!
わかった、わかった、すぐに着替えよう。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

んん?
……キミは?

アリー

閣下がお呼びだと聞いてまいりました……。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

なんだって……?
いや、まて……資料を確認してみよう。
ふむ、ああ、なるほど……思い出した、思い出した。

つまり、キミが「アリー」君なのだね?
同じ孤児院で育った義兄弟たちの後を追うように、
軍に志願してくれた、心優しき戦乙女というわけだ……!

私には、センチメンタルなところがあってねぇ……。
「想い」に勝る力はないと、そう信じているんだよ。

だからこそ、義兄弟の幸せを願うキミこそが、
最も強く美しい力を手に入れることができると確信しているのさ。
さあ、共に強者への道を歩もうではないか……!

悲しみのアリー

解放軍の将校

お待ちしておりました、Ace殿!

ウェルリト辺境のターンクリフにて、
放棄された帝国軍施設の調査にあたっていたシドさんから、
情報共有を行いたいと打診が入っております。

現地に向かい、
ガイウス・バエサルと合流してもらいたいとのこと。
準備が出来次第、「解放軍の輸送兵」にお声がけください!

クエスト『悲しみのアリー』を引き受けた!

解放軍の輸送兵

ターンクリフまでは、私が責任を持ってお送りいたします!
どうかご安心を!

クエスト『悲しみのアリー』の目的『解放軍の輸送兵と話す』を達成した!

セウェラ

シド殿が、新たな情報を手に入れたようだ。
まずは「ガイウス」様と話してくれ。

ヴァルドラン

穏やかな街だと思いませんか?
つい先日まで、帝国によって占領されていたとは、
思えないくらいですよ。

ガイウス

貴殿も、あの男に呼び出されたようだな。
到着したばかりですまないが、すぐにでも情報を聞くとしよう。

ガイウス

セウェラ……
シドに彼が到着したと伝えてきてくれ。

シド

待ってたぜ、Ace。

ガイウス

さて、さっそくだが調査結果を共有してくれ。

シド

ああ、知ってのとおり、
この街の真下には、飛空艇用の格納庫があるんだが……
どうやら、そこを「ウェポン」の開発に利用していたらしい。

シド

残されていた端末を解析した結果、
3機の「ウェポン」の開発コードが判明した。
ルビー、サファイア、そして……エメラルドだ。

セウェラ

ルビーウェポンとサファイアウェポンは、
英雄殿の活躍によって、すでに撃破されていますよね。

ヴァルドラン

つまり、残るエメラルドなるウェポン、
これを探し出すことが、次の目標になるわけですが……。

■何と言う?
▷何か問題が?
▷早く探しだして破壊しよう

ガイウス

ターンクリフの住人に聞き込みを行ったが、
陸路、空路ともに大型兵器の搬出を目撃した者がおらぬのだ。

シド

その謎は解析で判明済みだ。
エメラルドは、前回戦ったサファイアと同様に、
水中での行動にも対応しているらしい。

ガイウス

海路か……これはやっかいだな。
アルフォンスらがウェポンに蛮神を喰わせることを、
狙っているとするならば…………

すでにエオルゼアへと向かっている可能性が高い。

セウェラ

水の中を通られては、
ギムリトダークに敷いた防衛線も意味を成しませんね……。
急ぎ、エオルゼアへ戻りましょう!

シド

まあ、落ち着け。
未調整の状態で運び出したエメラルドが完成するまでは、
連中が強襲を仕掛けてくる可能性は低い。

おそらくは、エオルゼアのどこかの帝国基地に運び込み、
最終調整を続けているはずだ。

ガイウス

海に面していて、機能が生きている基地といえば、
ロータノ海上のカステッルム・マリヌムか、
東ラノシアのカストルム・オクシデンスだが……。

ヴァルドラン

どちらの基地にも、未だ第XIV軍団の残党兵が残っていて、
戦闘を避けずに調査するのは難しいと思われます。
かつての、貴方の部下たちがね……。

ガイウス

……ならば、二手にわかれて入りこむしかあるまい。
ヴァルドランとセウェラは、カストルム・オクシデンスを調査せよ。
我は英雄とともに、カステッルム・マリヌムに潜入する。

セウェラ

つまり、エメラルドウェポンの在り処を明らかにしてから、
「Gウォリアー」を使って強襲を仕掛けるのですね!

シド

いや、すまないが、それは無理だ。
前回の戦闘のダメージが深刻でな、
元がアラグの遺物だけに、補修部品を用意するのも一苦労なんだ。

これを機に追加装備の開発も検討しているんだが……
今回の作戦には間に合いそうもない。

代わりと言っては何だが、
海から潜入するために潜水艦を用意させよう。
うちの社員に連絡して、ベスパーベイに手配させる。

ヴァルドラン

では、私たちは東ラノシアへ向かいます。
英雄殿、お気をつけて。

ガイウス

では、我らも発つとしよう。
合流地点、「ベスパーベイ」へ……。

クエスト『悲しみのアリー』の目的『ターンクリフのガイウスと話す』を達成した!

ガイウス

この者が、シドの部下であろう。
しかし、潜水艦を用意してみせるとは……
エオルゼアの技術力も、侮れないものだな。

ガーロンド社の船員

社長から聞いています。
潜水艦の準備は万端ですよ!

それと、端末に残されていたデータを解析して、
エメラルドウェポンに搭載されている武装の一部が判明しました。

どうやらエメラルドウェポンは、
6本の腕を分離し、攻撃端末として操ることで、
全方位攻撃を可能としているようです。

ガイウス

協力に感謝する……。
カステッルム・マリヌムにウェポンが隠されているとすれば、
最下層にある艦船用のドライドックであろう。

我が帝国軍の高官用通信コードを用いれば、
味方を装って、内部へと侵入することは容易いはずだ。

問題は、こちらにエメラルドウェポンが格納されていて、
起動阻止に失敗した場合だが……

おそらく、いざ戦闘となれば、
彼らはオーバーソウルモードなるものを使うことを厭わぬだろう。

……彼らには、戦ってほしくも死してほしくもない。
だが、最悪の状況を想定しておくべきとも理解はしている。

我も負傷した身ではあるが、
出来得る限りの情報支援はさせてもらう。
危険な役回りを押し付けてすまないが……頼む。

新しいコンテンツがコンテンツファインダーの「通常コンテンツ」に登録されました。
クエスト『悲しみのアリー』の目的『ベスパーベイのガーロンド社の船員と話す』を達成した!
「エメラルドウェポン破壊作戦」の攻略を開始した。

ガイウス・バエサル

レックス、我らが戦う必要などないのだ!
即刻、機体を降りて投降せよ!!

レックスの声

たとえ義父上の命令だろうと……!
オレは、オレたちは……退くわけにはいかねえんだ!

ガイウス・バエサル

この基地ごと破壊する気か……!?

あの攻撃端末の展開パターン……
もしや、我がウェルリト侵攻時に用いた戦術か!?

レックスの声

この……この戦闘データを使って、負けるわけにはいかねえんだ!

見せてやるぜ……最強の軍団長の力をッ……!
オーバーソウルモード、起動ッ!

疑似聖石システム

コード「ガイウス・ヴァン・バエサル」、スタンバイ。
生体コアの「上書き」を開始します。

レックスの声

アリー、アルフォンス…………あばよッ!

ガイウス・バエサル

これは、まさか……!?
レックス、早まるなッ!

なんということだ……。
そして、あの姿……あの輝きは……。

ガイウスの幻影

我が名はガイウス・ヴァン・バエサル!
正しき支配によって、力を持たぬ弱者を導く者である!

ガイウス・バエサル

これは……ウェルリト侵攻時の光景……
疑似聖石システムが、幻影を見せているというのか!?
リミットゲージがリセットされた……

ガイウスの幻影

すべての始まりは、困難なれば……
ターミナス・エスト!

出でよ、我が兵、我が軍団!
疑似聖石システムが、ガイウスの幻影を生み出した……!

第III歩行大隊……進軍開始ッ!

横隊射撃用意……!

第III歩行大隊、テェーッ!

「エメラルドウェポン破壊作戦」の攻略を終了した。
クエスト『悲しみのアリー』の目的『「エメラルドウェポン破壊作戦」を攻略』を達成した!

ガイウス

我の戦闘データまで使って、なぜだ……レックス……。

なぜ自らの命を捨て石にしてまで、
お前たちはウェポンの開発計画を進めようというのだ……!

……わかっておる、
今は感傷に浸っている場合ではない……。
すまぬ、貴殿には、またも大きな苦労をかけた……。

シドが調べるまでもなく、
あの機体に搭載されていたのは、我の戦闘データだ。

エメラルドウェポンが使用していた剣技、
「ターミナス・エスト」は、我が編み出した技だからな……。

通信を傍受したところ、施設内にもう兵はいないようだ。
第VII軍団に協力する見返りとして、エオルゼアからの脱出を、
手引してもらった、といったところか……。

つまり、この施設は安全だ。
シドらを呼び寄せ、残骸を調査しよう。

シド

待たせたな。
無事のようで安心したぞ。

こっちに格納されていやがったか……。

ひと目見ただけでも、先の2機と比べて、
出力が強化されていることがわかる。
完成度が高まってきている証拠だろう。

それでも勝ってみせるんだから、
さすがはAceだな。

ヴァルドラン

カストルム・オクシデンスをくまなく探ってきましたが、
あちらには、ウェポンシリーズらしきものの手がかりは、
まるで……。

ガイウス

エメラルドウェポンに搭乗していたのは、レックス……。
やはり、我が身元を引き受けた孤児たちのひとりだ。
三度に渡り、救うことができぬとは……。

シド

悔やんでいても仕方がない。
いまオレたちがやるべきことは、この基地を調べて、
次に繋がる情報を探すことだ。

セウェラ

念には念を……
罠の類がないか施設内を徹底的に調べてみます。

ヴァルドラン

私も手を貸しましょう。

シド

さてと……まずは「エメラルドウェポン」を調べてみるか。

アリー

兄さん、どうして黙っていたの!
パイロットがコアと一体化してしまう機能が、
ウェポンに備わっていることを!

知らなかったのは、私だけ?
ミリサンディアとリコンは知っていたの?

レックス、あなたも知っていたんでしょう?

レックス

みんな、知っていたさ……知識としてはな。
オーバーソウルモードを使えば、コアとの融合率が高まって、
パイロットは元には戻れなくなっちまう……。

だが、オーバーソウルモードを使わずに、
義父上たちを退け、蛮神の力を吸収させるなんて不可能だ。
そんなこと聞いたら、お前は止めるだろ?

アリー

どうして……!
ふたりを犠牲にしてまで、
「ウェポン」を完成させなければならないの!?

アルフォンス

義父上がいた頃と違って、もはやこの国には、
私たちの居場所はなくなってしまった。

第VII軍団長のウァレンスにとって、
属州人である私たちは、
いくらでも代わりがいる実験台に過ぎない。

だが、私たちには大義がある。
あの機体……究極のウェポンを完成させるという、大義がな。

私たちは、その力を使って、
「もう誰も苦しまなくていい世界」を創る……。

だから、アリー……
お前は先に平和な世界で待っていてくれ。

アリー

兄さん……何を言っているの?

レックス

ウェポンの実験台に選ばれた時から、兄妹で話し合って決めたんだ。
オレや、先に逝ったミリサンディア、リコン、
全員が、お前を守りたいと思っているのさ。

アルフォンス

いつも私たちを監視しているウァレンス直属の部下は、
帝都ガレマルドの偵察に回されていて、ここにはいない。
お前を逃がすなら、今しかないのだ。

アリー

そんな……逃げるなら、ふたりも一緒に……!!

レックス

オレたちが逃げれば、別の属州人が犠牲になっちまう。
ヤツにとって属州人は、替えが効く消耗品に過ぎないんだ。
ウェポン開発のためなら、何人だって使い捨てるさ。

強者が弱者を導く先にこそ、未来がある……。
戦う力を持たないウェルリトの同胞たちのために、
オレたちが、やらなきゃいけないんだ。

アリー

もうこれ以上、家族がいなくなるのは嫌だよ……。
レックス、兄さん……私をひとりにしないで……!!

アルフォンス

たとえ、私たちがいなくなっても……
アリー、お前はひとりじゃない。
私たちの想いは、いつでもお前の心と共にある。

レックス、アリーを営倉に。

アリー

嫌……!!
レックス! 兄さん!

レックス

戦闘の勝敗に関わらず、
義父上たちには、このドライドックを明け渡せばいいんだろ?
アリーを保護させるためによ。

アルフォンス

ウァレンスは、アリーを使って何かを企んでいるようだった。
これで、何の憂いもなく、あの機体の完成を目指すことができる。

レックス

そのために、オレはエメラルドに乗って戦う。
お前は、アリーと生きて、優しい国を造ってくれ。

アルフォンス

……レックス。
オーバーソウルモードを使わなければ……
お前が命を落とすことは……

レックス

あの機能なしで戦えるほど、やわな相手じゃないって、
さっき話したばかりじゃねえか。
今さらブレるなんて、らしくないぜ?

アルフォンス

…………すまない。

レックス

おいおい、頼むぜ!
アルフォンスのアニキよぉ……!

セウェラ

彼女は、アリー……と言いましたか。
営倉に幽閉されていたようです。
何があったのか、とても憔悴している様子で……。

アリー

そんな……レックス……

嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

シド

ターンクリフの格納庫になら、
こいつのコアを解析するための設備も整っている。
運び出す準備ができたら、戻るぞ。

彼女にとっても、
ここは長居するには辛い場所だろう……。

クエスト『悲しみのアリー』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

ガイウス

アリーは、セウェラが看ている。
ひどく動揺しているようであったからな。

ここまでの移動中に貴殿から聞いた話によれば、
アルフォンスとレックスは、妹の命だけは守らんと、
アリーを我に託した……。

あやつらが、そうまでしてやり遂げようとすることとは何か、
アリーが落ち着いたら、話を聞けるとよいが……。

セウェラ

アリーは、まだ少し混乱した様子が見られますが、
徐々に落ち着きを取りもどしています。

それよりも気がかりなのは……
身体検査時に判明したのですが、服の下に、
暴行を受けたような痣が多くあったことです。

ガイウス

痣……だと?

セウェラ

これは、私の推測に過ぎませんが……もしかすると彼女……
いえ、彼女たちは、属州人差別に遭っていたのではないでしょうか?

ガイウス

なぜ、そう思う?

セウェラ

……かつては、私も同じ境遇にあったからです。

いまから23年前……私は、ここウェルリトで生まれました。

支配者として君臨していたガレアン族の男が、
現地人の女性に産ませた子ども……それが私です。

官僚だった父のおかげで、
私も帝国市民権をもっていましたが……
それでもなお、幼い頃から様々な差別を受けてきました。

保身のために身を売ったのだと罵られる母を守るため、
私は模範的な帝国人となるべく、軍人となったのです。

軍功を上げれば、「帝国人」と認められることもありましたが、
一方で、失敗した時には「野蛮人」としてなじられる。

ゼノス・イェー・ガルヴァスの第XII軍団に所属していた私は、
アラミゴの戦いで、エオルゼア同盟軍に敗れた後、
ウェルリトまで逃げ帰りました。

しかし、私を待っていたのは絶望でした……。

母が衰弱死していたのです。
帝位争いの混乱で、本国からの物資が滞る中、
野蛮人に与える薬はないと、持病の薬を受け取れなかったのです。

さらに私自身も、惨めな敗者として誹謗中傷にさらされ……
同胞として扱ってくれない「祖国」とは何なのかと、
考えるようになりました。

そうして、戦意を失っていった私は、
軍からの脱走を企て、ガイウス様と出会ったのです。

ガイウス

第XII軍団の敗残兵と知ってはいたが、
そのような経緯があったとはな……。

強者に求められる役割は、
弱者を痛めつけることではなく、導くことだ。

かようなこともわからぬ愚者たちが、
帝国には蔓延っているということか……。

セウェラ

ガレアン族の血を半分引く私でさえ、そうだったのです。
ウェルリト人の中でも、さらに少数なアウラ族の孤児の身体に、
訓練のものとは思えぬ傷があったとしたら……。

ガイウス

…………。

セウェラ

そろそろ、アリーも落ち着いた頃でしょう。
私の話はこれぐらいにして、彼女の様子を見に行きましょう。
「ヴァルドラン」が警護してくれているはずです。

クエスト『悲しみのアリー』の目的『再度ガイウスと話す』を達成した!

ガイウス

戦い、倒さねばならなかった……。
そして、彼らの生死に向き合うべきは、貴殿ではなく我だ。
そのことだけは覚えておいてもらいたい。

セウェラ

エメラルドウェポンの脅威を払えたことは喜ぶべきだろう。
あなたも、危険を顧みず、よくぞ戦い抜いてくれた。
だが、ガイウス様の心中を思うと複雑だな……。

ヴァルドラン

アリーの様子を見に来たのですか?

ガイウス

うむ。
話はできそうか?

ヴァルドラン

短時間であれば問題ないでしょう。
少し待っていてください。

ガイウス

アリー……。
レックスのことは、残念に思っている……。

……いや、レックスだけではない。
ミリサンディアと、リコン……
お前たち兄妹を救えなかったことを……。

アリー

義父上……。

ガイウス

これ以上、お前たちの誰かが命を落とすのを見たくはない。
話を聞かせてはくれぬか。

アリー

…………。

……わかった。
私も、義父上に話を聞いてほしかったから……。

ガイウス

では、まず……
お前たちが現在置かれている状況について、教えてほしい。

アリー

何から話せばいいか……
義父上が、エオルゼアの戦いで行方不明になった直後、
第VII軍団の再編が行われ、私たちはそこに転属になったんだ。

その後も混乱が続いて、軍団長の交代が繰り返され……
最終的には、ウァレンスという男が着任したの。

皇都から派遣されてきたというウァレンスは、
試作魔導兵器と、その開発チームを従えてやってきた。
それが「ウェポン」シリーズ。

ヴァリス陛下からの命令で、
帝国独自の対蛮神兵器を完成させる密命を帯びていたの。
でも、その陛下が亡くなったことで、彼は暴走を始めた。

究極の力を持ったウェポンを完成させ、
あわよくば皇帝の座を我が物に……と。

でも……私が思うに、
ウァレンスがウェポンの開発を始めた理由は別にある。

彼はガイウス・ヴァン・バエサル……
つまり、義父上に、強い劣等感を持っている……。

ガイウス

我にだと?
だが、ウァレンス……聞かぬ名だな……。

アリー

元々、魔導技術者でもあったウァレンスは、
魔導技術を積極的に取り込んだ作戦の立案が評価され、
軍内で出世街道を歩んでいた。

でも、その先には、自分を超える才能が……
ガイウス・バエサルがいた。

新設された第XIV軍団の軍団長に、義父上が抜擢されたこと。
さらに魔導技師としても優秀なネロ幕僚長を配下につけ、
アルテマウェポンを手に入れたこと……。

次々と自分の上を行く義父上を、憎み続けた。
実力ある属州人を重用する義父上に対抗して、
本国で「純血主義」とかいう論文を発表するほどに……。

セウェラ

それでは、完全な逆恨みではないか。
嫉妬心に駆られた人間ほど、恐ろしいものはないな……。

ガイウス

では、お前の身体にあるという痣とは……。

アリー

義父上には知られたくはなかった……
そう……ウァレンスたち差別主義者にやられたんだ。
彼らは、私たちのことを消耗品としか思っていないから……。

ガイウス

すまぬ……まさか、お前たちが、
そのような状況に身を置かれていようとは……。

アリー

謝らないで、義父上。
本気で脱走しようと思えば、できていたはずだもの……。
私たちは、自分の意思でウァレンスのもとに残ると決めたんだ。

私たちが逃げ出せば、別の属州人がまた「部品」にされるだけ。
それなら私たちの手でウェポンを完成させ、その力を使って、
ウァレンスや帝国を倒し、差別のない自由な国を造る……。

義父上がいなくなって、居場所を失った私たちが、
笑顔で暮らすことのできる場所を……。
それが、兄さんたちを突き動かした「理想」なの……。

ガイウス

そのために……お前たちは、命をなげうって戦ってきたのか。

アリー

ミリサンディアも、レックスも、リコンも。
兄さんの理想と「強者が弱者を導く先にこそ、未来がある」という、
義父上の言葉を信じて、命がけで戦ったんだよ。

もちろん、自分たちを犠牲にするようなやり方を、
義父上は許さないだろうとは、わかっていたけど……。

あまりに強力すぎるウェポンという兵器を、
あのウァレンスに、好きに使わせていいわけがない……。
彼を止められるのは、私たちだけだったから……。

特に、あのI号機は……。

そう……あの力があれば……。
兄さんとウェルリトは、私が救ってみせる……!
もうこれ以上、家族や同胞を傷つけさせはしない……!

……義父上、もしもアルフォンス兄さんを助けることができたら、
協力してあげてほしいな……兄さんが目指す、理想の国造りを。

ギムリトでは、義父上のことを敵だなんて言っていたけど、
兄さんは、今でもガイウス・バエサルに憧れているんだよ。

ガイウス

そうか……。

わかった……約束しよう、アルフォンスを必ず救うと。
そして、これまで辛い思いをしてきたお前たちが、
安心して暮らすことのできる場所を造ろう。

アリー

ありがとう、義父上……。

ガイウス

……かつては、我も同じ過ちを犯した。
アルテマウェポンの力にすがり、
支配という名の平和をもたらさんとした……。

故にこそ、誤った道を進もうとしている、
アルフォンスを救いたい。

だが、そのためには、情報が必要だ。
教えてくれ、アリー。
お前の兄は、いまどこにいるのだ。

アリー

それは……

ごめんなさい、わからないの……。

ガイウス

そうか……ならば、同盟軍にも協力を要請して、
徹底的に捜索するほかあるまい。

アリー

エオルゼアの英雄……
あなたが、私の義兄姉たちを……。

いえ……エオルゼアへ攻め入ったのは、私たち……
あなたはあなたの、成すべきことを成しただけ……。
怨んではいない……。

英雄さん……
私は、あなたにお願いをできる立場ではないけど……

この先に、何が待ち受けていたとしても……
義父上、そしてアルフォンス兄さんの力になってあげてほしい……。
それは、もう私たちには叶わないことだから……。

ありがとう、英雄さん……。
厳しい役回りを押しつけてしまって、ごめんなさい……。

私は、アルフォンス兄さんを救うために、
これから義父上を裏切ることになる……。
でも、この人がそばにいてくれれば、きっと……。

ガイウス

セウェラ、アリーを休ませてくれ。

貴殿は、一度ギラバニアへと戻り、
これまでのことを同盟軍に報告してもらえるだろうか。

ヴァルドラン

あの孤児たちのことになると、随分と必死じゃないか……。
過去、5つの都市を滅ぼした男とは思えぬくらいだ。
罪滅ぼしのつもりか?

ガイウス

死者は生者を許しはしない。
ただ、生きている者を救いたいと願うだけだ。
それを偽善と呼びたくば、好きにするがいい……。

ヴァルドラン

ガレアン族に善き心などあるはずがない……。
あるはずがないのだ……。
そうでなければ、私は……。

クエスト『悲しみのアリー』の目的『ヴァルドランと話す』を達成した!

ガイウス

おそらく、第VII軍団の主力は、
属州総督府が置かれた、ウェルリトの都にいるはずだ。
だが、そこにアルフォンスがいるとは限らない。

アリーによれば、まだウェポンは残っているそうだ。
となれば、依然、捜索の手を緩めるわけにはいかん。

ヴァルドラン

ウェポン……戦いのたびに操縦者の命を吸うとは、
なんという非道な兵器なのだ……。

解放軍の将校

カステッルム・マリヌムにて、
エメラルドウェポンの破壊に成功したと、伝令より聞き及んでいます!
ルビーウェポンの迎撃から始まった作戦も、いよいよ大詰めですね!

それでは、詳細な戦況をお聞かせ願えますか?

ありがとうございます。
お伝えいただいた内容は、報告書にまとめて、上に提出いたします!

それでは、作戦の遂行、お疲れさまでした!
何か動きがあるまで、お待ちください!

クエスト『悲しみのアリー』をコンプリートした!

一方 ウェルリト・第VII軍団懲罰室――

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

3機目のウェポンが破壊され……

アルフォンス

グッ……!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

さらに、あの機体の操縦者候補だった妹にも逃げられた……ときた。

アルフォンス

ウゥ……!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

しかも、よりにもよって、ガイウスの下へ行くとはな。
まったく……誰にでも軽々しく尻を振る女だ。
兄であるキミが、ちゃんとしつけておかないからだぞォ?

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

んん?
どうしたんだね?
次はキミの番だよ?

そうか! キミは今日が初めてだったね!
大丈夫大丈夫、怖がることなんてないんだぞォ?

いま、このお兄さんは、
「ワルイモノ」に支配されそうになっているのさ。

だからこうして、私たちが、
お兄さんの中から「ワルイモノ」を追い出そうとしているんだよ。
キミだって、彼を助けたいと思うだろう?

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

うんうんッ! そうだろうともッ!
なら、もう一度頑張ってみようかッ……?

がーんばれ、がーんばれッ!

がーんばれ、がーんばれッ!

エレゼン族の少年

が……がーんばれ、がーんばれッ!

ウァレンスと子どもたち

がーんばれ、がーんばれッ!

ウァレンスと子どもたち

がーんばれ、がーんばれッ!

ウァレンスと子どもたち

がーんばれ、がーんばれッ!

ウァレンスと子どもたち

がーんばれ、がーんばれッ!

ウァレンスと子どもたち

がーんばれ、がーんばれッ!

アルフォンス

ぐあぁぁぁッ……!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

うん……うん……ッ! よくできました……ッ!
みんな、本当に良くできた子どもたちだなァ……!
お義父さんは嬉しいぞォ!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

それに引き換え、キミは……

属州人の割に使える男だと思っていたが……
所詮は、愚鈍で汚らわしい蛮族に過ぎなかったようだなァ!
こうなれば、あの娘の代わりに、使い捨ての駒にしてやろうッ!

あの機体で出撃し、ガイウスを殺せッ!
もしも、再び私を裏切るような真似をしてみろォ?
貴様の同胞どもは、ひとり残らず……

根・絶・や・し・だッ!!!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

……まァ、あれにはゼノスの戦闘データが搭載されている。
オーバーソウルモードの強制起動をかければ、負けることはない。
安心して、疑似聖石システムの贄となるがよいぞォ?

残された短い人生、せいぜい謳歌するのだな……。

ンフフフフフ……。

ウァレンスの副官

ウァレンス様、
I号機のオーバーソウルモード起動試験のお時間です。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ああ、そうだったそうだった!
わざわざすまないね、すぐに向かうとしよう!

それじゃあ……キミと……

キミとキミ!
お義父さんについてきたまえ!

アルフォンス

こ、これでいい……
あとは、あの機体を奪って……計画を遂行する……。
そのために、兄妹たちが命を賭してくれたのだ……。

あれが喰えるのは、蛮神だけじゃない……。
究極の力を手に入れ、ウァレンスを……帝国を打ち倒す……。
そうすれば、同胞たちは自由になれる……。

義父上……
路上で拾っただけの私たちを、家族と呼んでくれるのなら……。
どうか、アリーを頼みます……。

ミリサンディア、リコン、レックス……
もうすぐ、すべてが終わる……。

あと少しの間、そこから見守っていてくれ……。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

準備はできているか?

第VII軍団の魔導技師長

完了しております。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

じゃ、始めよう。

第VII軍団の魔導技師長

疑似聖石システム、スタンバイ。
ダイヤウェポンの環境をロード。

ウェルリト人らしき操縦者

ヒッ……いったい、何をどうすれば……!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

いろいろと試してみたいことがあってねぇ。
キミ……ええっと、何という名前だったかな……?
ともかく、実験への献身的な協力に感謝するよ。

ウェルリト人らしき操縦者

そ、そんなことより、約束を違えるなよ……!
貴様の実験とやらに付き合えば、家族を解放すると……!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

すでにゼノスのデータを入れてあるな?
オーバーソウルモードを発動させろ。

第VII軍団の魔導技師長

了解。

疑似聖石システム

戦闘データ、コード「ゼノス・イェー・ガルヴァス」……スタンバイ。
生体コアの「上書き」を開始します。

ウェルリト人らしき操縦者

ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

私の……心が……侵されていく……!!
だが……これで……家族だけは……!!
さらばだ……みんな……!!

ウェルリト人らしき操縦者

狩りに……相応しい獲物は……どこだ……?

第VII軍団の魔導技師長

ゼノス・イェー・ガルヴァスの人格に切り替わりました。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

開口一番に獲物を求めるとはね……。
いくら戦闘技能が十二分でも、この気まぐれさは、
兵器としての信頼性を低めかねないぞ?

ふむ……実験を一時中断、システムを落とせ!

第VII軍団の魔導技師長

疑似聖石システム、ダウン。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

それにしても、汚らわしい……
毎度、毎度、操縦席がダメになってしまうのも困りものだなぁ。
部品だってタダではないというのに。

まあいい、次だ、次だ……。
掃除が終わったら、パラメータを変えて実験を再開する。
そして、操縦席に座ってもらうのは……。

第VII軍団の魔導技師長

ですが、彼の家族は解放すると、先ほど約束を……。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

あは…………あっはっはっはっは!!
あーっはっはっはっはっは!!!
ひーっひっひっひ……ひーっ……!!

まったく、キミがそんなに面白い男だとは知らなかったぞぉ!
この私が、汚らわしい属州人と約束を交わすなどと……
最高のジョークじゃないかぁ!!

はじめてのともだち

解放軍の将校

Aceさん、ちょうどよかった。
あなたに相談がございます。

実は、我々アラミゴ解放軍では、ターンクリフに兵を派遣し、
彼の地の住民たちへの支援活動を開始したのです。

長年に亘る帝国支配から、急に解放されたことで、
生活は一変し、未来への不安も大きいでしょうからね。
同じ経験をしてきた隣人として、力を貸したいと考えたのです。

ですが、生活物資の支援や警備への協力ならともかく、
心のケアとなると、一筋縄にはいきません。
その点で、助力をお願いできないでしょうか……?

ありがとうございます。
解放の英雄が相談相手となれば、ウェルリトの住民たちの心も、
安らぐことでしょう。

では、「解放軍の輸送兵」と話して、
ターンクリフに向かい、現地住民に声をかけてあげてください。

クエスト『はじめてのともだち』を引き受けた!
クエスト『はじめてのともだち』の目的『解放軍の輸送兵と話す』を達成した!

困った様子の女性

あなたは……
もしや、あの白い魔導兵器を操縦して、
「サファイアウェポン」を撃破した方では……!?

おお、やはり……!
私の名はアヴィリナ、ここターンクリフで生まれ育ちましたが、
10年前に帝国軍の徴兵に遭い、魔導技師として働かされていました。

しかし、あなた方が来てくださったおかげで、
帝国軍は撤退し、ようやく自由の身となることができました。
本当に何とお礼を言えばいいのか……。

アヴィリナ

この国が帝国に支配されてから、もう何十年になるか……
多くの国民が帝国軍人として戦場に送られ、命を落としてきました。

たまたま助かっただけの私が、これまで犠牲になった方々のために、
できることと言えば、弔うことぐらいしかありません……。

ならばせめて、弔いの気持ちが後世まで続くように、
犠牲者の名が刻まれた慰霊碑を建てたいと考えたのです。

ですが、戦死者名簿が保管されている格納庫は、
青い制服を着た方々と、アラミゴ解放軍が封鎖しており……
私たちは入ることができません。

アヴィリナ

もしよろしければ、私を格納庫に入れてもらえるよう、
あの方々にお口添えいただけないでしょうか?

ああ、ありがとうございます……!
では、格納庫に向かいましょう!

クエスト『はじめてのともだち』の目的『困っている住民を探す』を達成した!

アヴィリナ

私が格納庫の中に入れるよう、
口添えをしていただけないでしょうか?

体格の良いガーロンド社員

おや、Aceさん。
こんなところで何をしているんですか?

そちらのお嬢さんを格納庫に入れてやってほしいと?

うーん……まだ完全に調査が終わったわけではないので、
関係者以外の立ち入りを禁止しているんですが……
あなたの頼みならば、断るわけにもいきますまい。

そのかわり、保安上の観点から、
私も彼女に同行させてもらいますよ。

アヴィリナ

ありがとうございます。
よろしくお願いします。

私のわがままで振り回してしまって、ごめんなさい。
おかげで、探していた物が見つかりました。

体格の良いガーロンド社員

それならよかった。
では、私はこれで。

アヴィリナ

格納庫に併設された兵舎の中で、
ウェルリト出身の戦死者がまとめられた名簿を見つけました。
そこには、知っている名前も載っていました……。

ミリサンディア……私の初めての友達……。
まさか、彼女も第VII軍団に転属になっていたなんて……。

■何と言う?
▷友達だったのか?
▷彼女も、とは?

▷友達だったのか?

アヴィリナ

私とミリサンディアは、元々第XIV軍団に所属していたんです。
同郷ということもあって、すぐに打ち解けて友人になりました……。
ですが、彼女は前線に……エオルゼアに向かうことになったんです。

アヴィリナ

あれは出征前日のことでした……
彼女が、義兄妹の方々を連れて挨拶に来てくれたんです。

印象的だったのは、リコンさんがふてくされていたことですね。
出立の挨拶にとガイウス軍団長を訪ねたようなのですが、
側近に阻まれたようでして……。

それも妨害してきたのが、リウィア隊長だったので……。
同じ孤児出身でありながら、支えてくれたガイウス軍団長に、
一方的な感情を向けていたのが、気に食わなかったみたいなんです。

当のガイウス軍団長は、リウィア隊長を傷つけぬように、
彼女からの求愛を上手くかわしていたようですね。
それでも、執念深い隊長が諦めることはありませんでしたが……。

それから、覚えているのは、彼らを迎えにきた将校のことです。
属州民でありながら、サスの階級にまで上り詰めた、
ルガディン族の豪傑です。

わざわざ部下を呼ぶために足を向けるだなんて、驚きですよね。
ミリサンディアたちも、上官のことは信頼していたようです。

そして彼女は、私に別れの言葉を向けると、去っていきました。
これが私たちの別れになったんです。

アヴィリナ

その後、私は幕僚長のネロという魔導技術者の下で、
アルテマウェポンの調整作業に携わっていたのですが……
プラエトリウムでの戦いは、知っての通りの結末に終わりました。

私は、どうにか魔導駆逐艇に乗って脱出……
ウェルリトに帰還した後、その経歴に目をつけられて、
第VII軍団の「ウェポン」開発チームに引き入れられたのです。

アヴィリナ

今では……あのようなおぞましい兵器の建造に関与したことを、
心から悔いています……。

帝国製「ウェポン」の設計思想は、
操縦者の……属州人の命を消耗品も同然に扱うものです。
許されるはずありません……。

ウェポンの操縦者は、コードネームで呼ばれていましたから、
どなたが搭乗されたのか、最後まで知ることはありませんでした。
いまはせめて、その方の魂が安らぐよう祈るしか、私には……。

■何と言う?
▷アヴィリナにしかできないことがあるはず
▷「ウェポン」シリーズの悲劇を終わらせよう

▷アヴィリナにしかできないことがあるはず

アヴィリナ

ウェポンシリーズの開発に携わった、
私にしかできないことがあると……?

アヴィリナ

……そう、そうですね……。
第VII軍団のもとには、最後のウェポンが残っている……。
まだこの戦いは終わっていない……。

アヴィリナ

戦争は、
いつだって私の大切なものを奪っていく……。

私の初めての友達、ミリサンディア……。
内気な私に、とても良くしてくれて、
義兄妹との絆を大切にする心の優しい子……。

この悲劇を終わらせるために、私にできることがあるのなら……。

もう一度、ガーロンド・アイアンワークスの方を訪ねてみます。

アヴィリナ

最後のウェポンとの戦いには、
きっと、またあの白い魔導兵器の力が必要になる時が来る。
魔導技術者として、何か力になれるかもしれません。

もちろん、慰霊碑の建設も進めます。
ミリサンディアたちが、安らかに眠れる場所を用意してあげたい。
だって、彼女は私の初めての友達ですから……!

それでは、私は行きます。
もう一度、前を向いて歩くための言葉をかけてくれて、
ありがとうございます。

クエスト『はじめてのともだち』の目的『体格の良いガーロンド社員と話す』を達成した!

解放軍の将校

お疲れさまです。
ウェルリト住民の様子はどうでしたか?

そうですか……アヴィリナさんという方が……。
あなたとの出会いがあったからこそ、
彼女は再び歩き出すことができたのでしょう。

英雄殿が、ターンクリフの街から第VII軍団を追い払ったことで、
ウェルリト市民たちの間では、これを機に帝国の属州から外れて、
独立を勝ち取ろうとの声も高まっているようです。

彼らがレジスタンスを編成して、帝国と戦おうと言うのなら、
我々も助力を惜しむことはありません。

では、ご協力いただき、ありがとうございました。
「ウェポン」に関する情報が入り次第、またお伝えいたしますので、
今しばらくお待ちください。

クエスト『はじめてのともだち』をコンプリートした!

輝く命たち

解放軍の将校

解放者殿、こんな状況ではありますが、
ウェルリト方面で動きがあったので、ご報告いたします。

実は……

????

それについては、私に説明させてください。

Aceさん、お元気そうで良かった。

■何と言う?
▷メ・ナーゴだ!
▷メ・ゼトだ!
……誰?

▷メ・ナーゴだ!

メ・ナーゴ

しばらくぶりですね!
またお会いできて嬉しいです!

久しぶりの再会ですから、
ゆっくりとお話を聞きたいところですが、今は時間がありません。
さっそく本題に移りましょう。

メ・ナーゴ

あなたが、ターンクリフの街から第VII軍団を追い払ったことで、
ウェルリト市民たちの間で、独立に向けた機運が高まり……

ついに「ウェルリト独立国暫定政府」の設立が宣言されたのです!
彼らの目標は、ウェルリト都市部に居座る第VII軍団の本隊を叩き、
真の独立を勝ち取ること……!

さっそく、元帝国兵など戦闘経験のある者たちが集まり、
抵抗軍が結成されたようなのですが、
兵はいても、それを率いる「将」が欠けているのだとか……。

メ・ナーゴ

そこで白羽の矢が立ったのが、ガイウスです。
彼は属州総督を務めた経験があり、ゼノスやテオドリックと比べ、
理性的な為政者と評価する声も増えつつあります。

ゆえに、暫定政府は、最終的に彼に軍事顧問への着任を求めました。
当然のことですが、ガイウスはウェルリト侵略時の指揮官ですから、
この結論に至るまで相当の議論があったようです……。

しかし、暫定政府内では、最終的に今の彼の貢献と、
優れた軍事指揮能力に賭けた、というところでしょうか。
その上で、私たちアラミゴ解放軍にも、支援要請を打診してきました。

正直なところ、「塔」の件も重なって、
エオルゼア同盟軍に余力は残されていませんが……
ウェルリトが独立すれば、アラミゴにとっては重要な隣国となる。

あまり多いとは言えませんが、物資支援を行うことが決定し、
私が「親書」を手渡す伝令に抜擢されたというわけです。

メ・ナーゴ

Aceさんも、
「ウェポン」の動向が気になるでしょう?
私とともに、ターンクリフまでご同行願えませんか?

ありがとうございます!
あなたが一緒なら、私も心強いです!

ターンクリフまでの移動は、「解放軍の輸送兵」に依頼してください。
それでは、行きましょう!

クエスト『輝く命たち』を引き受けた!
クエスト『輝く命たち』の目的『解放軍の輸送兵と話す』を達成した!

体格の良いガーロンド社員

アヴィリナさんのひたむきな姿勢に心を打たれたのか、
シド会長は、彼女が格納庫へ出入りすることを認めたようです。

彼女の魔導技術者としての手腕はすごいですよ。
アヴィリナさんの知識があれば、
Gウォリアーは生まれ変わるかもしれない……。

解放軍の兵士

アヴィリナさんから、慰霊碑を造りたいと相談を受けましてね。
我々アラミゴ解放軍が協力することになったわけです。

暫定政府の高官

あのガイウス・バエサルを味方につけたのだ!
独立は我らの目の前まで来ているぞ!

暫定政府の兵

祖国の奪還のため……今こそ決起の時!

メ・ナーゴ

……あなたがガイウス・バエサルですね?

アラミゴ解放軍上層部より親書をお持ちしました。
どうぞ、お受け取りください……。
スクリーンショットを保存しました。

ガイウス

アラミゴが我らに物資支援を……これはありがたい。

暫定政府の高官

支援要請していた武器が届くと?
これで戦えますな!

ガイウス

最低限の武器は揃うだろう。
だが、第VII軍団は未だに主力を温存している。
戦いとなれば、犠牲も多く出よう。

暫定政府の兵

何をおっしゃいます、これは好機ではありませんか!
子どもたちの自由を勝ち取るため、
この生命を捧げてみせましょう!

メ・ナーゴ

アラミゴ人として、祖国に侵略を仕掛けたあなたに、
思うところがないわけではありません……。
故郷を取り戻すため、どれだけの人が命を落としたことか……。

ですが……ですが……!
いまのウェルリトの方々には、あなたという将が必要なのも事実……
決して、彼らを裏切るようなことはしないでください……!!

ガイウス

誓おう、ガイウス・ヴァン・バエサルではなく、
ただのガイウス・バエサルとして……。

そしてもし、我の行動に疑問を抱くことあらば、
その時は、我が背に剣を突き立ててもらって構わぬ。
ためらわずにな……。

暫定政府の高官

アラミゴ解放軍の方、よろしいか。
物資受け取りの段取りについて相談が……。

では、あちらで話しましょう。

ガイウス

帝国軍人として、過去にウェルリトを攻め落とした我が、
此度は独立のために手を貸そうとしている……
貴殿にしてみれば、ずいぶん身勝手にも感じられよう。

ゆえにこそ、我は彼らに手を貸すことを決意した……
我には、果たさねばならぬ責任があるのだ。

かつて我は、「強者が弱者を導く先にこそ、未来がある」と説いた。
だが、この手で攻め落とした数多の属州を、
すべて正しく導けたかと言うと、そうではなかった……。

我は、ガレアンの血を引いてなくとも、同じ帝国民であるとして、
能力主義を掲げ、公正を重んじる政策を掲げてみせた。
だが、総督が変われば、いとも簡単にその方針は覆される。

いま、第VII軍団を率い、ウェルリトを支配している男は、
「ウェポン」のような外道な兵器を造る男……。
かような男が「強者」として「弱者」を導けばどうなるか……

ウァレンスなる男が、我が過去のあやまちが生んだ影だと言うのなら、
この手で正さねばなるまい……。

セウェラ

戦う理由はそれだけではないはずです。
アリーやアルフォンスたちを救うため……そうでしょう?

ガイウス

……………………。

彼らについて、貴殿に伝えねばなるまいな。
だが、ここで話すのは憚られる。
場所を変えよう。

クエスト『輝く命たち』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

セウェラ

なぜだ、アリー……。

ガイウス

このあたりならば、他の者の耳に入ることはあるまい。
実はな……アリーが置き手紙を残して行方をくらませたのだ。

これを見てくれ。

アリーの手紙

何も告げずに去ることを、どうか赦してください。

これまでアルフォンス兄さんは、
厳しい暮らしを強いられてきたウェルリト人を救うため、
たくさんの辛い決断を迫られてきました。

これ以上、兄さんばかりに、すべてを背負わせたくはないのです。
私には、すべてを終わらせることができる「力」があるから。
兄さんも、ウェルリトのみんなも、私が救ってみせます。

だから、義父上、最後のわがままを許してくださるなら、
私たち兄妹の悲願である自由な国作りに、力を貸してください。
どうかお元気で、さようなら。

ガイウス

アリーは、ウェルリトの首都を押さえている第VII軍団の下へと、
戻ったと見るべきであろう。

セウェラ

何をするつもりかまではわかりませんが、
彼女は何らかの計画を実行する気でいるようです。

それが「ウェポン」に乗ることを意味しているのであれば、
他の兄妹同様、彼女の命は……。

ガイウス様は……アリーとアルフォンスを救うために、
暫定政府に力を貸そうとしているんですよね!?
ならば、急がなければ……!

ガイウス

無論、ふたりの命は救いたい。
だが、彼らを救い出すためだけに、
抵抗軍将兵の命を危険にさらすわけにはいかぬ。

装備も訓練も十分ではない彼らが、第VII軍団と戦えば、
あまりにも大きな犠牲を払うことになるであろう。

英雄についても、然りだ。
この戦いの意義が変わった今、
これ以上の協力を求めるわけには、いかぬだろう。

セウェラ

そんな……!
ガイウス様は、アリーたちを見殺しにするおつもりですか!

ガイウス

彼らのために、別の誰かを犠牲にはできぬ、と言っている。
この手紙によって託されたアリーの想いあればこそ、な。

ヴァルドランの声

こちらヴァルドラン。
ウェルリト首都近郊の軍事拠点、
「カストルム・コッリス」に動きがありました!

突然、火の手が上がり、
未知の「ウェポン」が暴れているのです!

ガイウス

どういうことだ?
新型が暴走したとでも……?

……いや、アリーの手紙には、
「すべてを終わらせることができる力」と記されていた……

……そうか!
自分たちの命を犠牲にして、完成させた究極の「ウェポン」。
それを以て、第VII軍団を排除し、ウェルリトの同胞たちを救う……

これが彼ら義兄妹の計画であったか!

セウェラ

都市近郊で戦闘が発生したとなれば、抵抗軍にも、
この機に乗じて戦端を開こうという動きが生じるでしょう。

ですが、帝国軍と抵抗軍が戦場で入り乱れたとき、
危険なシステムで動く「ウェポン」がどう反応するかは未知数……。
今すぐ、私たちだけでも向かい、彼女を止めるべきです!

■何と言う?
▷アリーとアルフォンスを助けに行こう!
▷全員まとめて守ってみせる

▷全員まとめて守ってみせる

ガイウス

だが、此度の相手は、ウェポンだけではない!
第VII軍団の本隊も待ち構えていよう!
そのような死地に赴けば、貴殿ほどの強者とは言え……!

■何と言う?
▷信じてほしい
▷できないと思う?

ガイウス

………………すまぬ、感謝する。
信じさせてもらおう、エオルゼアの英雄という存在を……!

ガイウス

これより我は、
暫定政府に対し、抵抗軍を都市近くへ配置するよう進言する。
戦闘の動向を確認しつつ、都市民の安全確保を優先するように、とな。

セウェラ、シドに連絡を……!
Gウォリアーと、現地までの飛空艇を借りたいと……
準備が整い次第、我らはふたりの救援に向かう!

セウェラ

はいっ!

ガイウス

貴殿も、戦いの準備を済ませ、
「ガーロンド社の飛空士」のところまで来てくれ……!

数時間前 ウェルリト・第VII軍団長執務室――

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

いやいやいやいや……
戻ってきてくれると、信じていたよ。

……というのは少しばかり、嘘ってものかな。
実は少~しばかり、キミの兄君に八つ当たりをしてしまってね。
どうか……どうか赦してもらいたい……!

アリー

以前、あなたは私にこう言った。
これまでの「ウェポン」は、コアに搭載されている「メモリー」に、
戦闘経験を積ませるための試作機に過ぎないのだと。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

まさしく、そのとおり……!
いやあ、物覚えのいい部下は気持ちがいいねぇ……!

ルビー、サファイア、エメラルド……
輝ける3機が集めた蛮神の能力と戦闘経験を喰わせることで、
より美しく、より強い、至高の「ウェポン」が完成する……!

そう!
「ダイヤウェポン」を造り上げることこそ、
私の計画であり、私のアートなのだよ!

ルビーのメモリーは、
キミたちがガイウスらに先んじて回収してきてくれたが……

その一方で、サファイアとエメラルドに関しては、
「グ・ズ・で・役・立・た・ず」のガキどもが機体を奪われたせいで、
メモリーの回収が困難になってしまったがね!

アリー

だからこそ、私がガイウスたちの下へ「潜入」して、
サファイアとエメラルドのメモリーを回収してきた。
そう報告したはず。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ああ、そうだったねェ……。
すでに両機のメモリーは問題なくダイヤに実装されたと、
魔導技師長から報告があったところさ。

アリー

そして……あなたはかつて、こうも言った。
ダイヤウェポンが完成したら、私を1人目のパイロットに任命すると。
私が受け入れれば、兄さんやウェルリトの同胞を解放するともね。
スクリーンショットを保存しました。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ああ、ああ、いかにもだ!
キミは兄妹たちの中でも、群を抜いてパイロット適性が高い!

私の「ウェポン」は、画期的なシステムを搭載したことで、
誰であっても、熟練の戦士並みに戦えるようになったんだが……
だからと言って、乗り手を選ばないわけじゃあないんだ。

疑似聖石の真価を引き出すには、適性があるのさ。
しかも、強力な兵器を任せるに足る忠誠心を持つ人材となると、
それはもう希少でねェ……。

アリー

ダイヤウェポンには、私が乗る。
でも、言葉だけの忠誠なんて、あなたは信じない。
だから条件をつけさせてもらう。

兄さんや同胞の解放に加えて、
私たちに帝国市民権を付与すること。
加えて、ウェルリトの自治権ももらいたい。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

おやおやおやおや……
市民権はともかく、自治権だって?
そんな権利を与える権限が、この私にあると思っているのかな……?

アリー

とぼけないで。
ウェポンの開発は手段であって、目的じゃない。

あなたの目的は、最強のウェポンを伴って、
帝都ガレマルドに入城し、己の力を示すこと。

「ウァレンス・ゾス・ウァロの新たなる帝国」の建国に、
この命を捧げるんだから、それくらいの見返りをもらう権利はある。
そうでしょう……?

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

純情可憐な乙女と思っていたら、なかなかの野心家じゃないかッ!
いいぞ、ウェルリトなんて牛臭い田舎街は、お前にくれてやろうッ!

アリー

それで、兄さんは?

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ああ……キミのお兄さんね、名を何と言ったか……。
ともかく、すでに「安全な場所」まで送ってあるぞ。

だが、もしもキミが裏切ればどうなるか……言うまでもあるまい?

私は聞き分けの良い子が大好きなんだ!
さあ、「ダイヤウェポン」に乗れ!

ウァレンス・ゾス・ウァロの戴冠式は近いぞッ……!

アリー

これで、準備は整った……。
すべてを終わらせるための準備が……!!

……義父上、裏切るような真似をしてごめんなさい。
でもどうか、ウェルリトのこと、アルフォンス兄さんのこと、
よろしくお願いします……。

アリー

疑似聖石システム起動……各センサー感度良好。
うん……ちゃんと動いてる。

コードネーム「ゼノス・イェー・ガルヴァス」……
APW-I-Z「ダイヤウェポン」、起動します。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

どうだね、私のアート……至高の「ウェポン」はッ!
圧倒的な美を感じるだろう?

アリー

ここまで、長かったな……。
この時のために、私たち兄妹は命を捧げてきたんだ……。

いつの日か、弱者を導く「強者」としての力を得るために……ッ!

アリー

……ぐっ……システムの侵食が始まった……!

この機体に、兄さんが乗らずに済んで、本当に良かった……。
どうか生きぬいて、義父上とともに理想の国を造って……。

少し計画とは違ってしまったけど、
ウェルリトを……みんなを救うために、この命を使う!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

お~い、何をブツブツ言っておるのかね?

アリー

ダイヤ……あなたの力、私がもらう!
ウァレンスのような圧政者を打ち払う、「強者」の力をッ!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

き、貴様……舌の根も乾かぬうちに!
だが、このウァレンスを見くびってくれるなよ!
属州人の裏切りごとき、想定しておらぬと思ったか!

おい、強制停止だ!

第VII軍団の魔導技師長

りょ、了解……停止コード送信!

アリー

そんな……!?
どうして……動いてッ……!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

はっ……はははははっ!
あのアバズレめ、冷や汗をかかせおって!

おい、多少なら機体を壊しても構わん!
汚らわしい裏切り者を、コアから剥がして引きずり出せ!
生まれたことを後悔するまで仕置きしてやる、殺すなよッ!

アリー

いま動いてくれないと、みんなの仇が討てないじゃない……!!
ミリサンディア、リコン、レックス、私に力を貸して…………。

……お願い……助けて……兄さん!

疑似聖石システム

ガガ……「オーバーマインドモード」……強制起動……。
機体のコントロールを……「******デバイス」に移行……。

アリー

オーバーマインドモードって……!?
私、そんなの知らない……!!

アァァァァァァァァァァァァァ!!!

第VII軍団の魔導技師長

馬鹿な、オーバーマインドモードが起動している!?
停止コードに逆らうことなど、できるはずが……!!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ええい、どうにかしろ!
このままでは、我らもろとも、ダイヤウェポンに……

クエスト『輝く命たち』の目的『ガイウスと再度話す』を達成した!

ガイウス

我が子らを救うため……
いま一度、貴殿の力を借りたい!

セウェラ

あなたのおかげで、ガイウス様の迷いは消えたようだ。
礼を言う。

ガーロンド社の飛空士

話は伺っています。
シド会長をお呼びしますね!

シド

最後の「ウェポン」が現れたらしいな。

ガイウス

斥候に派遣したヴァルドランからの情報だ。
すでに「ウェポン」は、第VII軍団の主力を基地もろとも叩き、
上空へと飛び立ったとのこと。

おそらく、搭乗しているのはアリー……彼女ら兄妹を救うため、
Gウォリアーを……そして、現地までの飛空艇を借り受けたい。
危険はあろうが、どうか協力を頼めぬだろうか。

シド

ヘッ……あんたから、誰かを救いたいと、
そのために協力を求められる日が来るなんてな……。

やってやろうじゃないか。
ただし、今回提供するのは、ただの飛空艇じゃない。
あんたの子どもたちを救うための、とっておきだ。

アヴィリナ

また、お会いできましたね。

シド

このお嬢さんは、第VII軍団の下で、
「ウェポン」の調整作業に携わっていたそうでな。
今回、協力を申し出てくれたんだ。

アヴィリナ

あなたとの出会いで、私は知ることができました。
「ウェポン」シリーズの開発に携わった私だからこそ、
この悲劇を終わらせるためにできることがあると……。

これからあなたたちが迎え撃とうとしているのは、
ウェポンシリーズ最後の1体、「ダイヤウェポン」……。
開発チームでは「最強のウェポン」と呼ばれていた機体です。

「ウェポンを喰うウェポン」と評されるダイヤウェポンは、
他の「ウェポン」が集めたデータを吸収する能力を持ちます。
つまり、すべての「ウェポン」の力を併せ持つということ……。

だからこそ、ダイヤウェポンを止めるためには、
私たちにも新たな「力」が必要です。

ガイウス

その力とやらは、いったい……?

シド

まあ、見てな。

このお嬢ちゃんが込めた亡き友への想い……
そいつを受け取ったGウォリアーが、どう進化したのかをな!

すでに上空に待機させている。
エンタープライズで送ってやるから、すぐに出発するぞ。

ガイウス

これは……!?

シド

兄妹を救いたいという、あんたの想いに応えるためには、
破壊ではなく、救出のための秘策が必要だと思ってな……。
Gウォリアーに、ウェポン捕獲ユニットを装備させたんだ。

こいつは、もう戦士じゃない。
命を救うための救援者……名付けて「Gセイヴァー」だ!

クエスト『輝く命たち』の目的『ガーロンド社の飛空士と話す』を達成した!

シド

作戦が始まったら、俺はエンタープライズで移動する。
万が一に備えて、もうひとつの策を用意しておきたいんでね。

セウェラ

戦闘が始まったら、
私は斥候に出たヴァルドランの帰還を支援しに向かう。
あなたもどうか、生きて帰ってきてくれ。

アヴィリナ

英雄さん、どうかお願いします。
救ってあげてください……私の友達の、家族を……。

ガイウス

Gセイヴァー……
よもや、このような秘策を用意していようとはな……。

シド

操縦はガイウス、あんたに任せる。
Aceは、この甲板で、
「ウェポン」を迎撃し、捕獲できるよう力を削いでくれ!

ガイウス

了解だ。

Aceよ……。
相手は最後の「ウェポン」、激戦になろうが、
どうか、ふたりを救うため、その力を貸してくれ……!

新しいコンテンツがコンテンツファインダーの「通常コンテンツ」に登録されました。
クエスト『輝く命たち』の目的『ガイウスと話す』を達成した!
「ダイヤウェポン捕獲作戦」の攻略を開始した。

聞き覚えのある青年の声

戦闘開始……我が妹を傷つけさせはしないッ!

ガイウス・バエサル

この声……アリーではない……
まさか……!?

シド

またせたな……さらなる秘策を投入させてもらうぜ!
Gセイヴァー2号機、拘束装置を展開する!

シド

転送装置に乗ることで、Gセイヴァー間を移動できるぞ!
上手く活用して戦ってくれ!

聞き覚えのある青年の声

ルビーメモリー解放、クロー展開……!
ミリサンディア、力を借してくれッ!

聞き覚えのある青年の声

サファイアメモリー解放、胸部装甲開放……!
リコン、お前の決意を私にッ!

聞き覚えのある青年の声

一筋縄ではいかない相手ということか……ならば!

聞き覚えのある青年の声

装甲を展開する!
ダイヤウェポン、お前の真の力を見せる時だ!

聞き覚えのある青年の声

力を持たぬ者が、心安らかに暮らしていける国を造るため、
私は、最後まで戦い続けるッ!

ガイウス・バエサル

これがダイヤウェポンの本来の姿だというのか……!?

シド

気をつけろ!
さっきまでと機動力が段違いだ!

ガイウス・バエサル

1号機の損傷率増大!
修復のため一時離脱する!

聞き覚えのある青年の声

魔導フィールドを、壁代わりに使ってやる!
駆けろ、ダイヤウェポン!

聞き覚えのある青年の声

機体の温度上昇、これ以上は危険か……。
装甲を再装備するッ!

聞き覚えのある青年の声

我が義兄妹たちよ……いまいちど力を借してくれ!

聞き覚えのある青年の声

アリー、お前だけは守り抜いてみせる……
それが私たち義兄妹の……願いだ!

ガイウス・バエサル

拘束装置、再展開!
1号機、戦線に復帰する!

シド

装甲をパージして戦うのは負担が大きいようだ!
とっととケリをつけるぞ!

聞き覚えのある青年の声

エメラルドメモリー解放、ビームユニット展開……!
レックス、頼りにしてるぞッ!

聞き覚えのある青年の声

同じ夢を見て散っていった義兄妹たちのために……
ここで終わる、わけには……。

シドの声

チッ、拘束装置がイカれやがった!
ダイヤウェポンが墜落するぞ!

「ダイヤウェポン捕獲作戦」の攻略を終了した。
クエスト『輝く命たち』の目的『「ダイヤウェポン捕獲作戦」を攻略』を達成した!

ガイウス

ダイヤウェポンは、ウェルリトの都市部に墜落したようだ。
我らも降りるぞ。

まるで我が侵攻したときのような有様だ……。
第VII軍団の主力は、すでにダイヤウェポンが、
壊滅させているようだが……。

ここに堕ちていたか……。

アリー、無事であったか……!

アリー

あ……う……

ガイウス

すまぬが、シドと協力し、
ターンクリフまで、アリーを連れて戻ってもらえるだろうか?
我には、まだ成すべきことが残されているゆえ……。

ダイヤウェポンの操縦者はアリーだった……。
では、アルフォンスの行方は……?
こうなれば問いただすしかあるまいな、あの男に……!

さあ、ここにいるのは我ひとりだけ……姿を現せ!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

図に乗るなよ……ガ、ガイウスゥゥゥ……!!

ガイウス

兵の命を使い捨てる「ウェポン」の設計思想……
自らは決して危地に赴かず、保身に走る卑怯者の証。
ゆえにこそ、生きていると確信しておったぞ……?

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

あと少し……あと少しで我が計画は成就していた!
あの力があれば、皇位を得ることなど容易かったはずなのだ!

それが……それがァァァァ!
貴様らのせいでェェェェェ!

ガイウス

アルフォンスはどこにいる?

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ンフ……

ンフフフフ……

ヌフフフフフフ……!

わからんのか?
あの小僧なら、おるではないか……貴様の目の前になァ……。

ガイウス

……どういうことだ。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

やれやれ、察しの悪いヤツだよ、まったく……!
ならば、愚かな貴様にもわかるように、
説明してやろうじゃあないか!

エメラルドまでの試作機は、抽出した戦闘データの不備なのか、
まるで怨念にとりつかれたように、安定しないところがあってな。
改善策として思考能力を与えてみたのだよ。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

そうッ!!
ダイヤウェポンに搭載されていたのは、戦闘データなどではないッ!

あの小生意気な小僧の……

「こ・こ」さッ!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

あの小僧はなァ……
私の発想と技術力によって、最高の「デバイス」となったのだ!
これぞ神にも等しい技巧、つまり、アートなのだよ!

アッハッハッハッハッ!
アーッハッハッハッハァッ!!!

しかし、妹君には悪いことをしてしまったなァ……。
兄の命を救うためにダイヤウェポンに乗りこんだはずが、
その中で再会してしまったんだからッ!

そうか……勝手にオーバーマインドモードが起動したのは……
可愛い妹を守りたいがゆえの、兄としての本能が、そうさせたのか!
命令以外の行動を取るとは、まだ改良が必要だな……。

ガイウス

……うぬのような悪逆無道が跋扈(ばっこ)していることこそ、
我が祖国、ガレマール帝国が腐敗している証に他ならない。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ……
うぬは、このガイウス・バエサルが斬る!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

忘れたのか、ガイウスゥ?
貴様の戦闘データは、我が手中にあることを。
カビの生えた古くさい剣術など、この私には通用しないんだよォ!

ガイウス

ターミナス・エスト……

「クロケアモルス」ッ!

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ぐわぁッ!!

ば、馬鹿な……そんな技……データになかったぞ……ッ!!

オーバーマインド:アルフォンス

疑似聖石システム、再起動……。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

バカなッ!
機体はとっくに限界を迎えているはず!
なのに、なのに……なぜ動くのだァッ!?

オーバーマインド:アルフォンス

メモリー、解放……。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ンギィィィィィィィィッ!!

ひょぉ!?
キ、キミは!?

ウ……グッ……!
えっと……キミの名は……何だったか……。
と、とにかく離してくれェ、痛いんだよォ……!

ガイウス

……貴様の非道な実験の犠牲となり、
命を散らせた義兄妹たちの名すら、覚えておらぬとはな……
外道め。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

外道……?
5つの都市国家を征し、幾千、幾万の人々を殺してきたお前が、
この私を外道と非難するのか?

ガイウス

……いかに取り繕おうとも、
我が諸国を攻めた侵略者であった過去は変わらない。

故にこそ、背負っていこう……。
これまで、我が奪ってきた……誰かの未来を。

ウァレンス・ヴァン・ウァロ

ヤメ……ロ……ヤメ、テ、クレェ……!

ガイウスを超える……天才、ウァレンス・ヴァン・ウァロが……
こんな……こんなところで…………

終わるはず……がァァァァァ!!!!

ひぎゃっ……!

ガイウス

アルフォンス、なのか……。

すまない……アルフォンス、お前を……
お前たちを、我は救うことができなかった。

だが、お前たち兄妹が夢見た理想は、
必ずや我が……義父として叶え、見届けると誓おう。
先に逝ったミリサンディア、リコン、レックスにも伝えてくれ。

オーバーマインド:アルフォンス

義父上……
このウェポンに搭載されているメモリーを、アリーに……。

オーバーマインド:アルフォンス

妹のこと……頼みます……。
義父上……だから、私を…………。
ありがとう 父さん――
あなたの息子になれたことは――私の誇りでした

ガイウス

みなまで言うな……。

クエスト『輝く命たち』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

体格の良いガーロンド社員

慰霊碑が完成したようですが、ご覧になりましたか?

解放軍の兵士

慰霊碑には、
ウェルリト出身の戦死した方々の名前が彫られています。
これ以上、新たな名前が増えることがないことを祈ります。

解放軍の兵士

「カストルム・コッリス」で、何が起こったんだ……!?

ヴァルドラン

ガイウスは無事でしょうか……。

セウェラ

……そうですか、わかりました。
どうか、お気をつけて。

セウェラ

ガイウス様から、
ウァレンス・ヴァン・ウァロを討ったと、連絡があった。
これで、「ウェポン」の開発計画は止まったことになる……。

ヴァルドラン

暫定政府の抵抗軍が、首都を確保したとのこと。
これで、ウェルリトは帝国の支配から脱したことになりますが、
犠牲を思えば、単純に喜ぶこともできませんね……。

セウェラ

やはり、帝国は変わっていない……。
強者が弱者を虐げ、利用し、使い捨てにするだけの、
愚かで忌むべき国だ……ッ!

ヴァルドラン

……妻子を失った後、
私は深い悲しみに囚われて歩くことができなかった。

義理とはいえ子を喪ったことで、
ガイウスも、私と同じように歩みを止めてしまうかもしれない。
そうなったとて、誰が責められましょう……。

クエスト『輝く命たち』をコンプリートした!

いつも、いつまでも

ヴァルドラン

自らの力不足が原因で、大切な存在を失った時、
世界が光を失ったように、歩くことができなくなる……。
かつての私もそうでした……いや、いまでもそうかもしれない……。

セウェラ

アリーの容態は、シド殿が看ている。
彼女の異変が「ウェポン」のシステムに依るものなのか、
私にはわからない……。

ともかく、いまの私たちにできることは、「待つ」ことだけだ……。

「アヴィリナ」もまた、あなたの帰りを待っている様子だった。
彼女は岬に向かったようだが、
ガイウス様が帰還される前に、声をかけてみてはどうだ?

クエスト『いつも、いつまでも』を引き受けた!

アヴィリナ

英雄さん、いえ……Aceさん。
ダイヤウェポンとの戦闘から帰還されたのですね。
無事な様子を見て、安心しました。

見てください。

アラミゴ解放軍の方々にご協力いただいて、
この戦いで犠牲になった方々を弔うための、慰霊碑が完成しました。

亡くなった方々は、もう帰ってこないけれど……
ここで祈ることで、いつまでも覚えていられるはずだから。
大切だった人のことを。

あなたに優しくしてもらった分だけ、
これからは別の誰かを助けてみせるから……。
……ごめんね……。

アヴィリナは、誰かに祈りを捧げているようだ。
「セウェラ」のもとへ戻ろう。

クエスト『いつも、いつまでも』の目的『アヴィリナと話す』を達成した!

セウェラ

アヴィリナの用事は済んだのか?
ならば、ともにガイウス様の帰りを待とう。
無事でおられるといいが……。

クエスト『いつも、いつまでも』の目的『セウェラと話す』を達成した!

ガイウス

アリーは……どこだ?

ガイウス

アリー……。

アリー

うぅ…………あぁ…………。

ガイウス

もしや……我のことがわからぬのか……?

シド

「ウェポン」のシステムの影響かと思って、
調べてみたんだが……どうやら違うようだ。

ウェルリトの治療師の見解では、
何か大きなショックを受けたことが原因で、
心に深いキズを負ってしまった可能性が高いらしい……。

ガイウス

……アリーは、自分がダイヤウェポンに乗ることで、
アルフォンスの命を救えると思っていたのだ。

ウァレンスの企みによって、
ダイヤウェポンの疑似聖石に兄の頭脳が……
融合させられていたとも知らずにな。

アリーは、
ダイヤウェポンの中にアルフォンスがいることに気づいたのだろう。

死を覚悟してでも救おうとした「兄の死」を目の当たりにして、
アリーの心は……。

シド

ひでえことをしやがる……ッ!

セウェラ

しかし、なぜアリーは「ウェポン」に取りこまれることなく、
人の姿を保った状態で、生きていたのでしょうか?

シド

それは調べてみないことには……

ガイウス

調べずとも、わかる。
アルフォンスの想いが、妹を救ったのだ。

すまぬ、アリー……。
アルフォンスを救うとの約束、果たせなかった……。

セウェラ

ただ安らかに暮らしたいと願うことは、許されないことなんですか。
彼ら若い兄妹たちは、ただそれだけを夢見て戦ったのに……
無駄に命を散らせただけなんて……!!

ガイウス

無駄でなどあるものか。

これまでの我は、強者が弱者を導く先に、未来があると思っていた。
いまでも、その思想のすべてが間違いだとは思っていない。
しかし一方で、強者が弱者を挫く現実がある。

ゆえに、アルフォンスは造ろうとしたのだ。
強者も弱者もなく、みなが共存する自由なる国を……。
そして、その礎は築かれた……彼らの命を以て。

ミリサンディア、リコン、レックス、アルフォンス、そして、アリー。
彼らは、たった5人で属州ウェルリトを帝国から解放してみせた。

独立を勝ち取った属州は数あれど、
これだけ少数の若者だけで成し遂げた者たちがいただろうか?

あとは、我が引き継ごう……
彼らが夢見た理想を、彼らの義父として。

アリーやセウェラのような者が暮らしていける、優しい国を……
このウェルリトの地に造ろう。
暫定政府の者らに力を貸すことでな……。

ヴァルドラン

もう……よいのだろうか……?
この憎しみを……終わりにしても……。

ヴァルドラン

私も、微力ながらお手伝いしますよ。

後悔は、いくらしたところで終わることはありません。
ならば、死んでいった者たちのためにも、前を向いて生きねば……。

シド

国が変われば、人も変わる。
あんたを見ていればわかる……やれるさ、きっとな。
俺の技術が必要な時は呼んでくれ。

最後に、これまでの思いの丈をぶつけてやろうと思ったが、
過ぎたことを蒸し返すのは、もうやめだ。
だが、ひとつだけ言わせてくれ……

アリーの心が癒えるまで、そばにいてやってくれ。
彼女には、あんたの支えが必要だ。
かつての俺が救われたようにな……。

クエスト『いつも、いつまでも』の目的『指定地点で待機』を達成した!

ガイウス

ふたりがいなければ、我は戦い続けることはできなかった。
まずは「セウェラ」に、貴殿の言葉をかけてやってくれないか。

アリー

………………。

ヴァルドラン

これまで、どれだけの無駄な時間を過ごしてきたか、
やっと……気づくことができた……。

セウェラ

これまで、多くの腐敗した世界を目にしてきたせいか、
半端者の私の居場所など、どこにもないと思っていた。

だが……わかったんだ。
居場所とは、与えられるものではない、と。
自分で創り出すものなのだ。

アルフォンスやアリーたちの気高き心が、そう教えてくれたんだ。

ガイウス様とともに、私も戦い続けよう。

セウェラ

あなたにも、教えられたことは多い……
ありがとう、解放の英雄……。

クエスト『いつも、いつまでも』の目的『セウェラと話す』を達成した!

セウェラ

居場所とは、与えられるものではない。
自分で創り出すものなのだ。
アルフォンスやアリーたちの気高き心が、そう教えてくれたんだ。

ガイウス

ふたりがいなければ、我は戦い続けることはできなかった。
「ヴァルドラン」にも、貴殿の言葉をかけてやってくれないか。

ヴァルドラン

これまで、ガイウス・バエサルの心を見てきて、わかりました。
彼は、他のガレアン族とは違うと。

いや、種族など関係ない。
彼というひとりの人間の姿を直視する勇気が、
私には欠けていただけのこと……。

彼を憎むことで、妻と子どもを失った空白を、
埋めようとしていただけに過ぎなかったのです……。

そんな弱い私と比べて、ガイウスという男は……
先に逝った者の想いを継いで、すでに歩み始めている。

これ以上、妻と子に恥ずかしい生き方はできません。
ガイウス・バエサルが叶えようとしている理想の一助となれたら、
少しは、ふたりに胸を張ることができるでしょうか。

これが私の出した答えです。
あなたがここまで導いてくれなければ、
たどり着くことはできなかったでしょう……感謝していますよ。

クエスト『いつも、いつまでも』の目的『ヴァルドランと話す』を達成した!

ヴァルドラン

これ以上、妻と子に恥ずかしい生き方はできません。
ガイウス・バエサルが叶えようとしている理想の一助となれたら、
少しは、ふたりに胸を張ることができるでしょうか。

ガイウス

話は終わったようだな。
我には過ぎた仲間だが、ふたりには感謝している。

暫定政府の高官

ガイウス殿、
こちらの少年たちの今後について相談したいのですが……。

セウェラ

この子どもたちは?

ガイウス

第VII軍団の基地施設にて、発見したのだ。
ダイヤウェポンは、暴走しながらも彼らだけは傷つけなかった。
彼の……アルフォンスの想いが、そうさせたのであろう。

案ずるな。
君たちを傷つけようとする者は、ここにはいない。

エレゼン族の少年

そ、その眼はガレアン族の……。

ガイウス

……我はガイウス・バエサル。
ウァレンス・ヴァン・ウァロ同様、
かつてガレマール帝国軍の軍団長だった男だ。

我は、ウェルリトを含む5つの都市国家を攻め落とした侵略者……。
戦争によって、多くの命を奪ってきた。
君たちが怯えるのも無理はない。

ガイウス

されど……
少しばかり話を聞いてもらえぬだろうか。

この国を守らんと、戦った青年たちがいた。
彼らは、帝国に虐げられている同胞を守らんと、勇敢に戦った。
そして、見事に守り抜いてみせた……自らの命を犠牲にすることで。

我に、かようなことを言う資格はないが……
己の命を捨て石にするような彼らのやり方は、肯定できぬ。
だが、彼らが成し遂げたことまで否定する必要はない。

君たちは、我が子らが命を賭して守り抜いた未来だ。
もう、何人たりとも傷つけさせはしない。

ヴァルドラン

安心してください。
もしも彼が道を違えようとした時は、
この私が止めてみせます。

種族や生まれではなく、
ガイウス・バエサルの心を信じた者として……ね。

ガイウス

脱走の際に怪我を負っている可能性も考えられる。
少年たちを、治療師のもとへ連れて行ってもらえるだろうか。

ガイウス

貴殿への礼が遅くなってしまったな……。
私の子どもたちを救うために、尽力してくれたこと、
まことに感謝している。

貴殿とは、もとは異なる目的を掲げる敵同士であったな。
だが、ともに戦う中で、貴殿を慕う者たちの気持ちがわかった。

この戦いを通じて、我は考え続けてきた。
「強者」とは、「弱者」とは何かとな……。

力ある者が「強者」か、力なき者は「弱者」か。
そんな定義になど、さしたる意味はないとようやく理解できた。

たとえ力足らずとも、強く気高い心があれば、
強大な影を払うこともできるのだと、我が子らが教えてくれた。

皆は、貴殿を「強者」と言うであろう。
だが、それは戦う力を持っているからではない。
誰よりも「強き心」を持つからこそ、貴殿は強いのだ。

貴殿とともに戦えて、多くを知ることができた。
ありがとう、英雄……いや、Aceよ。

ガイウス

我は、これより暫定政府の者らと話し合い、
新たなる国、「ウェルリト独立国」を造っていくつもりだ。
アルフォンスたちが夢見た理想を実現するためにな。

貴殿は、
アラミゴ解放軍に事の顛末を報告してもらえるだろうか?

すまぬが、よろしく頼む。

では、また会おう。
叶うなら、次にまみえる時は、戦場以外でな。

クエスト『いつも、いつまでも』の目的『ガイウスと話す』を達成した!

解放軍の将校

Aceさん、お待ちしておりました。
長きにわたる「ウェポン」との戦いに決着がついたと、
伝令より聞き及んでおります。

それでは、詳細な戦況をお聞かせ願えますか?

解放軍の将校

そうですか……
ガイウスの養子たちに科せられた運命は、
私の想像を遙かに超えるほど、辛く厳しいものであったと思います。

それでも祖国を愛し、同胞を思いやる彼らの強く気高い心は、
尊敬に値すると言っていい。

……ともあれ、これにて、
本部より発令された「ウェポン破壊作戦」は終了となります。
お伝えいただいた内容は、報告書にまとめて、上に提出いたします!

Aceさん、
作戦遂行、おつかれさまでした!

クエスト『いつも、いつまでも』をコンプリートした!

ガイウス

これはいったい……?

ガイウス

……そうか。
疑似聖石システムには、データを再現する機能が……

これは、ダイヤウェポンのメモリーに残されていた、
アルフォンスたちの……「思い出」か。

アリー

みんながいない世界で生きていくなんて、できないよ……。
だから……私も一緒に、みんなのところへ……。

それは違うよ アリー
君には まだやるべきことがあるはずだろ?

あなたは 義父上のことを支えてあげて
私達ができなかった分まで――

なあに アルフォンスのことは任せとけ
それが兄妹ってもんだろ!

そう 私達がいなくなっても
アリー お前はひとりじゃない

私たちの想いは いつでもお前の心と共にある――

アリー

ずるいよ、みんな……

でも、私は、まだひとりぼっちじゃないってわかったから……

アリー

ただいま、父さん……!

FIN

解放軍の将校

エオルゼア同盟軍本部は、
ルビーウェポンの襲来から始まった、一連の戦いを、
こう呼称することを決定したそうです。

……「ウェルリト戦役」と。

解放軍の将校の報告書

解放軍の将校がまとめた報告書のようだ。

■ガイウス・バエサルについて

本名、ガイウス・バエサル。
帝都「ガレマルド」出身、元帝国軍第XIV軍団長。
アラミゴを含め、5つの都市国家を征服した要警戒人物。
カストルム・メリディアヌムの戦いで行方不明になるも、
後に「影の狩人」を名乗り、アシエンとの戦いに身を投じる。
また、凍結されていたはずのアルテマウェポン開発計画が、
第VII軍団によって、引き継がれていたことを知ると、
その情報を携えてエオルゼア同盟軍に接触。
英雄とともに「ウェポン」との戦いに身を投じ、
ウェルリトの解放に一役買った。
作戦終了後は、ウェルリト独立国暫定政府と協力して、
孤児兵たちが夢見た自由な国を造るため、邁進していくとのこと。
これ以降、ガイウス・バエサルは、
要警戒人物としてではなく、重要な隣国の要人として、
取り扱うべきであろうと進言するものである。

■ルビーウェポンについて

機体名、ルビーウェポン。
ガレマール帝国軍第VII軍団の手で開発された、
アルテマウェポンの後継機の1機。
原型機と同様に、蛮神の力を吸収する機能を有しているが、
吸収した蛮神の影響か、その形状や武装には大きな違いがある。
甲殻類のような重装甲と、変幻自在の爪が特徴。
疑似聖石システムを正式採用した最初の機体。
帝国軍第VII軍団長を務めた、
ネール・ヴァン・ダーナスの戦闘データを適用する。
エオルゼアに向けて侵攻を開始するも、
英雄を中核とする迎撃部隊の手により、ギムリトにて撃破される。

■サファイアウェポンについて

機体名、サファイアウェポン。
ガレマール帝国軍第VII軍団の手で開発された、
アルテマウェポンの後継機の1機。
疑似聖石システムを正式採用した2機目の機体。
帝国軍第VI軍団長を務めた、
レグラ・ヴァン・ヒュドルスの戦闘データを適用する。
本機体には未調整の部分が多かったが、
オーバーソウルモードで起動することにより、
強引に出撃、戦闘を行った。
ターンクリフ沿岸の洋上にて、英雄が操る、
人型対蛮神兵器「Gウォリアー」と戦い、撃破される。

■エメラルドウェポンについて

機体名、エメラルドウェポン。
ガレマール帝国軍第VII軍団の手で開発された、
アルテマウェポンの後継機の1機。
疑似聖石システムを正式採用した3機目の機体。
帝国軍第XIV軍団長を務めた、
ガイウス・ヴァン・バエサルの戦闘データを搭載する。
エオルゼア侵攻後の戦闘データは、
魔導城プラエトリウムでの戦いにおいて喪失しているため、
第七霊災以前に回収された古いデータを利用しているようだ。
ガイウスが得意とする剣技に加え、
戦術家としての用兵術が採り入れられているらしく、
子機を軍団兵のように巧みに操り、相対した英雄たちを苦しめた。
ウェルリトから運び出された後、
カステッルム・マリヌムにて最終調整を続行。
英雄を中核とする潜入部隊によって、撃破される。

■ダイヤウェポンについて

機体名、ダイヤウェポン。
ガレマール帝国軍第VII軍団の手で開発された、
アルテマウェポンの後継機の1機。
疑似聖石システムを正式採用した4機目の機体。
従来のウェポンと違い、ダイヤウェポンには、
帝国軍団長の戦闘データは搭載されていない。
代わりに、疑似聖石を制御する「デバイス」として、
被験者アルフォンスの頭脳を、コアに融合させていたようだ。
実におぞましい設計と言わざるを得ない。
また、「ウェポンを喰らうウェポン」とも評される本機は、
先行試作機が吸収した蛮神の力や、戦闘データを取り込むことで、
類を見ない戦闘能力を発揮したという。
これにより、装甲に隠した特殊兵装に加え、
ルビーウェポンやエメラルドウェポンの機能をも実装。
さらに装甲をパージすることで、高機動戦闘をも可能とした。
なお、開発を指揮したウァレンス・ヴァン・ウァロは、
本機を伴って帝都に向かい、帝位を簒奪するつもりでいたようだ。
しかし、英雄とガイウスらの活躍によって、撃破される。

■ミリサンディアについて

本名、ミリサンディア。
試作兵器、ルビーウェポンの搭乗者。
以下の内容は、ガイウス・バエサルの証言による。
帝国属州「ウェルリト」出身。
幼少期に流行り病で両親を亡くした後、ガイウスに保護され、
ほかの孤児、数名とともに育てられた。
当初は、生きる気力を喪失していたが、
孤児たちのリーダー的存在であるアルフォンスに感化され、
次第に活動的な女性へと成長していったとのこと。
彼女がルビーウェポンに搭乗した経緯は不明。
ただし、愛情深い人物ゆえ、敬愛するアルフォンスのためなら、
命を賭すことも厭わないだろうと、ガイウスは語る。
ルビーウェポンの残骸を確認したシドの証言によれば、
その遺体はコアと融合し、人の姿を成していなかったとのこと。
享年、20歳。

■リコンについて

本名、リコン。
試作兵器、サファイアウェポンの搭乗者。
以下の内容は、ガイウス・バエサルの証言による。
帝国属州「ウェルリト」出身。
幼少期に流行り病で両親を亡くした後、ガイウスに保護され、
ほかの孤児、数名とともに育てられた。
運動能力が低い反面、手先が器用であったため、
軍への入隊後は、整備兵として任務に従事していたという。
生来気弱な性格だが、兄妹たちのために命をかけることを厭わない、
他者を強く思いやる心を持つ。
本来の搭乗者である、義兄レックスの身代わりとなって、
未完成のサファイアウェポンに搭乗し、コアに取り込まれる。
享年、17歳。

■レックスについて

本名、レックス。
試作兵器、エメラルドウェポンの搭乗者。
以下の内容は、ガイウス・バエサルの証言による。
帝国属州「ウェルリト」出身。
幼少期に流行り病で両親を亡くした後、ガイウスに保護され、
ほかの孤児、数名とともに育てられた。
感情豊かで人懐っこい性格をしており、
配属先の部隊では、ムードメーカー的な存在であったという。
その一方で、激情家としての一面も併せ持っており、
義兄妹たちが傷つけられることがあれば、
相手が上官であろうと、見境なく立ち向かったようだ。
身命を賭して、義兄アルフォンスの理想を叶えるべく、
エメラルドウェポンに搭乗、コアと融合してしまう。
享年、18歳。

■アルフォンスについて

本名、アルフォンス。
以下の内容は、ガイウス・バエサルの証言による。
帝国属州「ウェルリト」出身。
幼少期に流行り病で両親を亡くした後、ガイウスに保護され、
ほかの孤児、数名とともに育てられた。
冷静で責任感が強く、年長者として、
孤児たちの中で長男のような立ち位置であったようだ。
なお、後述するアリーは、血のつながった実妹である。
魔導城の戦いでガイウスが行方不明になった後は、
属州人も分け隔てなく登用した義父のような高潔な心を以て、
帝国軍内で立場の弱いウェルリトの同胞たちをかばい続けた。
孤児であっても自由に暮らせる国を造るという理想を実現すべく、
ダイヤウェポンを強奪し、帝国軍に反逆する計画を立案するが、
彼の意に反して、アリーが操縦者に選ばれてしまう。
その後、彼の頭脳は、
ダイヤウェポンのデバイスとしてコアと融合させられた模様。
享年、21歳。

■アリーについて

本名、アリー。
試作兵器、ダイヤウェポンの搭乗者。
以下の内容は、ガイウス・バエサルの証言による。
帝国属州「ウェルリト」出身。
幼少期に流行り病で両親を亡くした後、ガイウスに保護され、
ほかの孤児、数名とともに育てられた。
気が弱く、争いごとが苦手な性格のアリーは、
いつも他の義兄妹たちの後ろをついて歩いていたようだ。
先述のアルフォンスは、血のつながった実兄である。
同胞を守るためとはいえ、
義兄妹たちの命を犠牲にすることを受け入れられなかったアリーは、
自らがダイヤウェポンに乗ることで、兄アルフォンスを救おうとした。
しかし、その想いは報われず、
搭乗した機体に、兄が組み込まれていることを知った彼女は、
強い精神的ショックを受けたようだ。
現在、ガイウスに保護された彼女は、ターンクリフにて療養中。
ウェルリト暫定政府は、彼女に独立勲章の授与を決定した。
保護時の年齢、16歳。

■ウァレンス・ヴァン・ウァロについて

本名、ウァレンス・ヴァン・ウァロ。
帝国軍第VII軍団長。
以下の内容は、捕虜となった第VII軍団魔導技師の証言による。
帝都「ガレマルド」出身。
魔導院にて魔導技術を専攻していたようだが、
卒業後は、軍に入隊し、軍人としてのキャリアをスタートさせる。
魔導技術を取り入れた作戦の立案に長け、
非情な作戦も躊躇なくこなす決断力を持つウァレンスは、
順調に出世街道を歩むも、彼の先には常にガイウスの姿があった。
その結果、新設された第XIV軍団長の座を、
ガイウスに奪われたと感じたウァレンスは、
彼への一方的な恨みを募らせていく。
ガイウスとは正反対のやり方で結果を出すことにこだわった結果、
彼が扱いきれなかった「アルテマウェポン」に着目。
その後継機開発を思い立ったようだ。
黒聖石サビクを含む、複数の聖遺物のデータを参考に、
疑似聖石を開発した点を思えば、彼は優秀な技術者なのだろう。
だが、完成した「ウェポン」は、極めて非人道的なものであった。
操縦者の命を消費する疑似聖石システム。
その完成形を搭載していたとされる「ダイヤウェポン」のコアには、
人の頭脳が意図的に融合させられていたというのだ。
こうして得た力で、彼は帝位簒奪を狙っていたらしい。
だが、その野望も若き「反逆者」たちの行動により潰えたのだった。
享年、56歳。

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