ストーリークエスト
新たな仲間は光の戦士
戦史課士官と頑固な獣牧士
アルパ : しゅ~……Stryよ、よいところに。
母上の脱皮状況について、エシャナから報告書が上がってきてな。
今から確認するところじゃったのじゃ。
ジャ・オルミン : それじゃ、読み上げるよ。
ジャ・オルミン : えーっと、現在の指導者の脱皮状況は……「スベスベ期」……?
なんだこりゃ?
アルパ : なるほど、スベスベ期か。
ならば、しばらくの間は安心じゃな。
これがムズムズ期になってくると話は別じゃが。
ジャ・オルミン : いや、オレたちには何のことやらさっぱりだよ。
アルパ : しゅ~……さて、Stryよ、
実は、困った問題が浮上してな。
近々この関所が取り壊されるかもしれんのじゃ。
ジャ・オルミン : こらこら、まだ決まったわけじゃないだろ。
Stryに、ちゃんとイチから説明しな。
アルパ : 知ってのとおり、元々ここは帝国軍の補給基地じゃ。
中央にそびえ立つ飛空艇発着用のタワーは、見た目こそ無粋じゃが、
見晴らしがよく、監視には役立っておる。
ジャ・オルミン : だが、解放軍の中には、帝国の支配の象徴であるこの場所を、
即刻爆破せよという意見を持つ奴らも少なくないみたいでねぇ……。
交通の要衝であるこの橋を壊せだなんて、バカみたいな話だよ。
ジャ・オルミン : もちろん、アラミゴ様式に建て直す金や時間なんてありゃしない。
かと言って、過激な連中を放っておけば、何をされるか……。
ジャ・オルミン : どうするつもりだい、アルパ?
アルパ : しゅ~……無論、この橋を壊させるわけにはいかぬ。
そんなことになれば、母上は脱皮を待つまでもなく、
わらわは強制送還されることじゃろう。
アルパ : そこで、橋の再利用に反対する連中を黙らせる、良い考えがある。
我らウィルラ派の巣は、カリヤナ派の巣と区別するため、
建物の意匠の一部を変えておるのじゃ。
アルパ : これと同じことをすれば、建て替えずとも、
建物の印象を変えることができると思ってな!
ジャ・オルミン : へえ、いいじゃないか?
けど、具体的にはどうするつもりなんだい?
アルパ : しゅ~……やはり、アラミゴ文化を取り入れるのが良いじゃろう。
じゃが、わらわはヒトの文化には疎くてな……。
オルミンよ、何か案はないか?
ジャ・オルミン : アラミゴ風の意匠と言われて、真っ先に思いつくのは、
国旗にも描かれているグリフィンだろうね。
ジャ・オルミン : ただ、グリフィンは圧政を敷いていた旧王家の紋章でもあるから、
よく思わない連中もいるかもしれないねぇ……。
ダメだ、オレにはわからないよ。
アルパ : ふ~む、すべてのアラミゴ人に受け入れられる意匠となると、
アラミゴを外から見ることのできる目線が必要じゃな。
アルパ : Stry……
おぬしの知人に、アラミゴ以外の他国出身者で、
この国の歴史に詳しい者はおらぬか?
アルパ : しゅ~……カストルム・オリエンスに駐屯する、
双蛇党戦史課の「タラ・モルコー少牙士」か……よし!
さっそく、話を聞きに行ってみるのじゃ!
タラ・モルコー少牙士 : やや、あなたは「仮面殺し」の英雄!
また、お会いできて嬉しいです!
タラ・モルコー少牙士 : 私は先日まで「黒薔薇」に関する対応に追われていて、
つい先ほど、この基地に戻ってきたばかりなんですよ。
アルパ : しゅ~……「仮面殺し」の英雄とはなんぞや……?
ジャ・オルミン : ……オレたちも、そう呼んだ方がいいかい?
タラ・モルコー少牙士 : そんなに嫌がらなくてもいいじゃないですか……。
アルパ : しゅ~……お初にお目にかかる、わらわはアルパと申す。
国境警備隊の警備隊長を務めておる。
今日は、タラ・モルコー少牙士に頼みがあって参ったのじゃ。
タラ・モルコー少牙士 : ほほう、お力になれるかはわかりませんが、
詳しい話を聞かせてください。
アルパ : しゅ~……話せば長くなるのじゃが……。
タラ・モルコー少牙士 : なるほど……状況は理解しました。
確かに、国の玄関口が帝国製のままなのは、味気ないですしね。
タラ・モルコー少牙士 : アラミゴの象徴と言えば、
やはり国旗にも描かれているグリフィンでしょう。
ジャ・オルミン : もちろん、オレらも一度は考えたさ。
でも、旧王家の紋章を快く思わない連中もいると思ってね。
でなけりゃ、グリダニア人に助言を求めたりはしないさ。
タラ・モルコー少牙士 : 話は最後まで聞いてください。
ただのグリフィンではなく、向かい合う番いにするんです。
タラ・モルコー少牙士 : グリフィンは、同じ相手と添い遂げることで知られ、
ギラバニアでは、古くから結束の象徴と考えられてきました。
だからこそ、アラミゴの主門のグリフィン像も番いなんです。
アルパ : しゅ~……ならば造るべきは、番いのグリフィン像じゃな!
王家の象徴ではなく、ギラバニアに生きる者たちの結束を示す像!
うむ、よい案じゃ!
アルパ : タラ・モルコー少牙士よ、礼を言うぞ!
近く時間のあるときにでも、関所まで遊びに来るがよい!
タラ・モルコー少牙士 : はい、ぜひ。
警備隊長、頑張ってくださいね。
ジャ・オルミン : それじゃ、オレは材料となる金属を手に入れてくるよ。
番いの像を造る分となると、調達には時間がかかると思う。
その間、アルパは金属錬成に長けたアナンタ族を集めておいてくれ。
ジャ・オルミン : Stryには、
モデルとなる番いのグリフィンの調達をお願いしようかねぇ。
ジャ・オルミン : 確か、解放軍の「ギッフ」という獣牧士が、
グリフィンの飼育を任されていたはずだよ。
ラールガーズリーチへ行って、話を聞いてきてもらえるかい?
ギッフ : オレに何か用か?
ギッフ : 知人に頼まれて、番いのグリフィンを借りにきたって?
構わないぞ、お前は、オレたち解放軍にとって恩人だしな。
それで、誰のもとまで運べばいいんだ?
ギッフ : カステッルム・ベロジナのアルパだと?
まさか、依頼人は最近新設された国境警備隊か?
帝国の置き土産など、さっさと壊してしまえばよいものを……。
ギッフ : ……まあいい、了解した、すぐにグリフィンを用意する。
お前は先にカステッルム・ベロジナへ戻り、
「アルパ」とやらと待っていてくれ。
アルパ : 戻ったか、Stryよ。
して、グリフィンは調達できたか?
ギッフ : ……待たせたか?
道中、同盟軍の顔なじみに捕まってしまってな。
ご注文どおり、グリフィンを連れてきてやったぞ。
アルパ : しゅ~……おお、ありがたい!
この子をモデルにして、必ずや、立派な像を造り上げてみせるぞ!
ギッフ : 像を造るだと!?
いったいどういうことだ?
アルパ : うむ、この関所を新たなアラミゴの玄関口として、
より相応しいものにするため、象徴となる像を造るのじゃ!
そなたのグリフィンのように美しい彫像をな!
ギッフ : フン、くだらん! グリフィンを何に使うのかと思えば、彫像だと?
チビの隊長さんは、よほど暇のようだな?
こんな橋は壊しちまって、ウィルラ・ニリヤへと帰ったらどうだ?
エシャナ : シュー……待て、我らの隊長を愚弄するのであれば、
黙って見ているわけにはいかない。
ギッフ : ハッ、ずいぶん慕われているみたいだな?
いったい、こんなチビのどこがいいんだか……。
エシャナ : 私は、アナンタでありながら戦闘が不得手でな。
故に、解放軍に参加して間もない頃は、
どこの隊からも入隊を断られ、孤立した存在だった。
エシャナ : そんな折、アルパ隊長から工兵隊に誘われてな。
戦闘以外にも、軍に貢献する方法があると教えてくれたのだ。
エシャナ : 隊長は、見た目こそ幼いが、尊敬に値する御方だ。
……偏見で語る前に、その仕事ぶりを見てもらえぬだろうか。
アルパ : エシャナ……。
ギッフ : ……ふん。
オレは、Stryに頼まれて来ただけだ。
さっさと用件を済ませてくれ。
アルパ : おお、恩に着るのじゃ!
ギッフ : だが、少しばかり見ただけで、こいつの美しさを理解できるものか。
グリフィンがもっとも美しく力強い表情を見せるのは、
獲物を弱らせるため、突風を起こす時なのだからな。
アルパ : ほう……それは是非とも見てみたいのじゃ。
いや、どうせなら、「突風」とやらを、この身で受けてみたいのう!
ギッフ : ほ、本気か……!?
アルパ : しゅ~……むろんじゃ!
ギッフ : 正気の沙汰とは思えん……こんなことに付き合ってられるか。
どうしてもというなら、お前がやってくれ。
アルパ : なるほど、Stryは、
騎乗術にも優れていると聞いたことがある!
グリフィンに乗り、わらわに向け「突風」を放ってくれ!
アルパ : とは言え、ここでは、他の者の邪魔になろう。
門の方へと移動しようではないか。
エシャナ : シュシュシュ、強引な所は、あの頃とちっとも変わらないな……。
ギッフ : よし、準備はいいな。
グリフィンに乗ったら、あの「アルパ」とかいうチビに、
「突風」を放つんだ。
ギッフ : もしも降ろされてしまったときは、
もう一度、オレに声をかけてくれ……。
それじゃ、やってみな。
クエスト『 戦史課士官と頑固な獣牧士』の目的『ギッフと話す』を達成した!
アルパ : しゅおっ!?
アルパ : ……はぁはぁ、これがグリフィンの突風か……
予想以上の激しさじゃった。
思わず、目を逸らしてしまったのじゃ……。
アルパ : すまぬが、もう一度、わらわに向かって、
グリフィンの「突風」を放ってくれなのじゃ!
アルパ : しゅうううううううううううう!!!!!
アルパ : 相変わらず、凄まじい勢いじゃ……。
じゃが、しかと見たぞ!
グリフィンが獲物を狙う時の鋭い眼光を!
アルパ : Stry、これが最後じゃ!
グリフィンが「突風」を放つ時の雄姿を、
わらわに見せてくれなのじゃ!
クエスト『 戦史課士官と頑固な獣牧士』の目的『グリフィンに騎乗してアルパに再度突風を使う』を達成した!
アルパ : しゅがががががががががががががががッ!!!!
アルパ : ……見えたッ……見えたぞッ!!
命を懸けた狩猟の時に見せる、グリフィンの躍動感が!!
アルパ : これで、すべての準備が整ったぞ!
感謝するのじゃ、Stry!
もう、その子から降りてよいぞ!
アルパ : この感覚が消えぬ内に、わらわは像の作成に取り掛かる。
おぬしは、しばしの間待っておれ。
ギッフ : これは………………すごい。
ギッフ : 国境であるこの場所に、このような力強く美しい像があれば、
アラミゴの威光を内外へと示すことができるぞ……。
ギッフ : ……大したものだ。
アラミゴの象徴を掲げることで、帝国の軍事拠点から、
我が国の玄関口へと生まれ変わらせるとは……。
アルパ : しゅ~……どうじゃ、立派であろう?
ギッフ : ……ああ、まったくだ。
アナンタ族が魔法で金属を錬るとは聞いていたが、
まさか、これほどの像を造り出せるとはな……。
アルパ : まだ片方が出来上がっただけじゃ。
これより、もうひとつの像を造らねばならん!
アルパ : 我らが掲げるのは、グリフィンの番い……
ギラバニアに住む者の結束と、
アラミゴの未来を示す像なのじゃ!
ギッフ : まさか、この国のことをそこまで考えていたとはな。
ただ破壊しろとばかり喚いていた自分が、
急に何もできない馬鹿者に思えてきちまったよ。
アルパ : しゅ~……そんなことはないぞ?
おぬしは、グリフィンを立派に育て上げたではないか。
アルパ : この子は素晴らしいぞ!
わらわの隊におれば、どれだけ国境警備が楽になるか……。
ギッフ : ……アルパ、いやアルパ隊長よ。
我々、グリフィン騎兵隊を、この関所に駐屯させてもらえないか?
ギッフ : 国境警備隊や冒険者たちが、そうしているように、
我々もまたアラミゴの平和のために貢献させてもらいたいのだ。
アルパ : しゅ~……それはまことか!?
アルパ : わ~い、やったのじゃ~!!
ジャ・オルミン : どうやら、丸く収まったみたいだねぇ。
ギッフの意見を変えることができたとなれば、
この橋を爆破しろだなんて意見も、そのうち消えるだろうさ。
アルパ : 今後も、辺境地帯の平和と、関所のさらなる発展に、
力を貸してほしいのじゃ!
カステッルム・ベロジナに、
「番いのグリフィン像」が建設されました!
友好関係が「信頼」になりました。
「アナンタ族:アルパ国境警備隊」との友好関係が、
「信頼」になりました。
関所の発展に力を貸したことで、信頼を勝ち得たようです。
これ以降、カステッルム・ベロジナにいる「エシャナ」より、
新たな「友好部族デイリークエスト」を受注することができます。