大学医学部クエスト

目次

激マズ完全食

デブロイ : ど、どうも……はじめまして。
私は医学部のガルヴロッシュ教授が主催する研究室で、
栄養学を学んでいるデブロイという者です……。
デブロイ : あなた、見たところ調理師のようですが……
キィ・アリアポーさんの紹介で来てくれた方ですよね?
デブロイ : よかった、ぜひ協力してほしいことが……
あ、ありまして……
デブロイ : う、ううう……うっぷ……。
デブロイ : す、すみません、さっきから気分が悪くて……。
というのも、私が師事する「ガルヴロッシュ」教授が作った、
ある食品の試作品を食べたからなんです。
デブロイ : それはあまりに……
デブロイ : いえ、百聞は一食にしかず。
まずは、あなたにも食べてもらった方が早い。
デブロイ : よろしければ、
私が研究に使わせてもらっている「工匠殿」まで、
ご足労のほどお願いします。

クエスト『激マズ完全食』を引き受けた!

デブロイ : わざわざ、ありがとうございます。
さっそく、例の試作品をお持ちしますね。
デブロイ : ご覧のとおり、見た目は普通のパンですが、
その味ときたら……どうか試食してみてください。

最初に感じたのは、舌先の痺れ、
最後に残ったのは、虚無。
つまるところ、掛け値なしに不味い……。

デブロイ : とにかく激マズでしょう……?
???? : 「完全食」に美味いも不味いもあるものか……!
デブロイ : こ、これは、ガルヴロッシュ教授……。
ガルヴロッシュ : そもそも、「美食」なる概念が諸悪の根源なのだ!
味にこだわるあまり、塩分、糖分、脂肪分が過多となり、
健康を損なうなど言語道断ッ!
ガルヴロッシュ : 我々が開発する「ヘルスブレッド」は、
健康維持に必要な栄養素を、効率的に摂取することを可能とする、
まさに一片の無駄なき「完全食」なのであるッ!
デブロイ : 教授、こちらの方は……
ガルヴロッシュ : しまった、無駄話にふけるなど、まさに非効率!
さらに完成度を高めるべく、効率的に研究を続けねば……!
ガルヴロッシュ : 君も、指示していたとおり、
ヘルスブレッドの「消化効率の改善」を急ぐのだ!
よいか、一時たりとも無駄にするなよッ!
デブロイ : 申し訳ありません。
ガルヴロッシュ教授の非礼をお詫びします……。
デブロイ : ああ見えて、医学部の教授として、
栄養学の確立に貢献した偉大な研究者でして……
かの有名な「賢人パン」を考案した方でもあるのです。
デブロイ : そして、不味いものを食べさせてごめんなさい。
どうしても、ことの深刻さを知ってもらいたかったのです。
デブロイ : 口直しに、「ラストスタンド」で美味しいものをご馳走しますので、
詳しいことはそこでお話しさせてください。

クエスト『激マズ完全食』の目的『デブロイと話す』を達成した!

デブロイ : それでは、先に席について待っていてください。
デブロイ : お待たせいたしました!
デブロイ : 実は私、大学で学ぶ傍ら、このお店で働かせてもらっているんです。
こちらの料理も、私が丹精込めて作った品ですので、
どうぞお召し上がりください!

美味い、美味すぎる……!
口の中に清らかな風が吹き抜け、穢れが浄化されたようだ!

デブロイ : よかった!
ロブスターのオーブン焼き、お口に合ったようで何よりです……!
デブロイ : この料理は、蒼茫洋で獲れた新鮮なロブスターの身を取り出し、
バターとオリーヴオイルでソテーして、白ワインで蒸すのですが、
ここで気をつけるのは火を通し過ぎないこと……
デブロイ : それをまた殻に詰めてから、タイム、オレガノ、ローズマリー、
といった香草を散らして、オーブンでじっくり焼いて、
ああ、このときにも火加減に注意して一定の温度で……

もういい、わかった!
とにかく、美味かったよ!

デブロイ : す、すみません、私、料理のことになると、
つい夢中になってしまうもので……。
デブロイ : では、遅くなりましたが、いま私が直面している事態と、
あなたに協力してほしいことを説明します。
デブロイ : 始まりは、栄養学を研究しているガルヴロッシュ研究室に、
哲学者議会からひとつの依頼が舞い込んだことでした。
デブロイ : それは、人が生きていくために必要な栄養素をすべて補える、
「完全食」を開発してほしいというもの。
デブロイ : 何でも有事に備えるためらしく、
ラヴィリンソスで生産可能な食材のみで作れるように、
という条件も付けられていました。
デブロイ : ガルヴロッシュ教授は、大張り切りで、
賢人パンをベースとした「ヘルスブレッド」の開発に着手。
その試作品が、先ほどあなたに試食してもらったものです。
デブロイ : もとより評判の良くなかった賢人パンの味が、
栄養価を高めるほどに、みるみると悪化……
試食した人の中には、気分が悪くなり嘔吐した人もいるほどです。
デブロイ : それを教授は、消化しにくかったからだと決めつけ、
私に「消化効率の改善」を命じてきました。
単に激マズなだけなのに……。
デブロイ : もし本当に有事となって、
ヘルスブレッドばかり食べることになったら大変です。
栄養失調にはならずとも、それは地獄のような日々でしょう。
デブロイ : さらには、教授は美食を不要なものとして、目の敵にしています。
ヘルスブレッドが哲学者議会で採用されたら、
非常食ではなく、国民食にしようと言い出す恐れも……。
デブロイ : もともと、シャーレアン人は美食に時間をかけることよりも、
手早く、効率的に、栄養を摂取することを選びがちです。
実際、研究で忙しくなると、サンドイッチだけで済ませてしまう。
デブロイ : そんな国民性なので、不味いヘルスブレッドが、
国民食となってしまうことも、十分あり得るんですよ……!
デブロイ : かくいう私もシャーレアンの生まれ。
美食には特に興味を持っておりませんでしたが、
このラストスタンドの料理を食べて虜になりました。
デブロイ : そして、魔法大学の医学部には栄養学の一環として、
膨大なレシピや食材の情報があると知って進学したのです。
デブロイ : しかし、それらは学術的な興味で収集しているだけであって、
栄養学の授業は美食とは無縁のものでした。
仕方なくこの店で働かせてもらい、調理を学んでいます。
デブロイ : もはや、大学にいることに意義を見出せず、
辞めようと考えていたところ、完全食の件が舞い込みました。
デブロイ : 美食を愛する者として……
いえ、心ある人として、教授の不味いヘルスブレッドが、
そのまま採用されるのだけは阻止したい!
デブロイ : 幸い私は「消化効率の改善」を命じられているので、
密かに美味しい完全食に改善しようとしているのです!
デブロイ : でも、栄養価を保持したまま美味しくするのは容易くありません。
ましてや、私は実技の経験に乏しい学生です。
理論は構築できても、技術がついていかない……。
デブロイ : そこで、あなたの調理師としての腕を貸していただきたい!
すぐに返事していただかなくても結構です。
協力していただけるならば、工匠殿までお越しください。

クエスト『激マズ完全食』の目的『デブロイと再度話す』を達成した!

デブロイ : 来てくださったのですね!
ということは、ヘルスブレッドを美味しく改善することに、
力を貸してくれるということでしょうか……!?

シャーレアンの明日を救おう!
あの不味さはありえないので……

デブロイ : ありがとうございます!
あなたこそ、私が待ち望んでいた同志です……!
嗚呼、知神サリャクよ、この出会いに感謝いたします……!
デブロイ : ハッ……私としたことが、
まだ、職人さんのお名前をお聞きしていませんでした。
伺ってもよろしいですか?
デブロイ : 同志Ace……素敵な響きです!
これから、どうぞよろしくお願いいたします!

クエスト『激マズ完全食』をコンプリートした!

ランク1

デブロイ : 同志Ace!
さっそくですが、協力をお願いしたいと思います。
デブロイ : 教授が開発を進めるヘルスブレッドは、栄養を補うため、
あらゆるものを練り込んだ結果、混沌とした味に……
いえ、カオスを超えて、激マズに近づいていくんです!
デブロイ : 私の方で、栄養価を損なわない程度に素材の配合を変えて、
少しはマシな試作品を作りましたが、まだ味はぼんやりしている。
やはり、下味をつける必要があります。
デブロイ : そこで、ラヴィリンソスで生産可能な食材を使いつつ、
確かな甘さを感じる、甘味料のレシピを考案してみました。
もちろん糖分控え目で、栄養学的な配慮もバッチリです!
デブロイ : しかし、これを精製するには熟練の職人技が必要不可欠!
どうか、あなたの腕で、
「特製の甘味料」の製作をお願いします!

デブロイ : 試作品の味を調えるため、
「特製の甘味料」の製作をお願いします!
デブロイ : どうもありがとうございます!
少し味見させていただいたところ、
まろやかでいてしつこくない、素晴らしい甘味でした!

デブロイ : 納品、ありがとうございました!
さっそく、製作していただいた特製の甘味料を添加して、
試作品二号を焼き上げてみました!
デブロイ : 肝心なのは美味しいか否か……
ということで、ラストスタンドのお客さんに試食してもらいました!
デブロイ : 結果……皆さん、まずまずの味だと評価してくれたんです!
私も食べてみましたが、ぼんやりした味が甘味によって調えられ、
信じられないくらい改善されていました!
デブロイ : それでいて、糖分も抑えられていましたから、
完全食としての栄養バランスも崩れていません!
デブロイ : そして、今日は舌の肥えた常連さんがお店にいらっしゃるので、
一緒に試作品二号の感想を伺いに行きましょう!
デブロイ : あの……試食していただいたパンですが……
いかがでしたか?
上品な老人 : 悪くなかったよ……。
上品な老人 : とにかく味は及第点と言えるでしょう。
ただし、食感には、まだ課題が残っているようです。
デブロイ : 食感……ですか……。
上品な老人 : 試食用にいただいた、小さな切れ端であれば問題ありません。
しかし、これを1枚、2枚と食べていくことを考えると、
食感のパサつきが気になるはずですよ。
デブロイ : なるほど……貴重なご意見を、ありがとうございます!
参考にして改善してみますね!
デブロイ : うう……盲点でした。
味の改善ばかりに気を取られて、食感がおろそかになるなんて……。
デブロイ : おそらく、甘味料を加えたことで、
生地に何らかの変化があったんだと思います……。
やはり、一筋縄にはいきませんね。
デブロイ : 次なる課題は、食感の改善です。
私の方で対策を考えておくので、またのご協力をお願いします!

依頼されていたアイテムをすべて納品した!
デブロイはAce Trickのことを「頼りになる職人さん」と感じ始めた!
医学部の貢献ランクが上昇しました!
デブロイはあなたの事を、
「頼りになる職人さん」と感じているようです!

ランク2

デブロイ : お待ちしていました、同志Ace!
デブロイ : あれから、食感についていろいろと調べてみたんですが……
わかりましたよ、パサつきの原因が!
デブロイ : 答えは酵母にあったんです。
甘味料によって糖分が加わったことで、酵母の働きが弱まり、
生地が発酵不足になっていたみたいなんです。
デブロイ : つまりは、加糖生地に最適な酵母ならば、
しっとりした本来の食感が戻ってくるはず!
デブロイ : ですが、私が酵母を起こしてみたところ、
今度は働きが強すぎて、栄養素まで分解されてしまいました。
酵母の開発には繊細な腕が必要なようです。
デブロイ : 今回も、あなたの力を貸していただきたい。
どうか「特製の酵母」の開発をお願いします!

デブロイ : 生地の発酵具合を改善し、試作品の食感をよくするため、
「特製の酵母」の開発をお願いします!
デブロイ : なんと元気な酵母でしょう!
私にはわかります、これはひと味違う一級品!
きっと最高の食感を生み出してくれるはず……感謝します!
デブロイ : 納品に、感謝いたします!
頂いた特製の酵母を使った試作品三号ですが、
思ったとおり、しっとりとした食感になりました!
デブロイ : 課題となっていた栄養素の分解も見られず、
完全食としても、しっかり機能しています。
デブロイ : ラストスタンドのお客さんにも評判がよくて、
あの常連のお客さんも、太鼓判を押してくれたんですよ!
デブロイ : そして、ここらで、
私の知る限り、シャーレアン随一の美食家から意見を伺いたい。
デブロイ : それは、ラストスタンドの店主「ディコン」さんです。
彼は私に美食の何たるかを教えてくれた恩師でもあります。
一緒にラストスタンドへ向かいましょう。
デブロイ : 店長、試作品第三号の味はどうでしたか……?
ディコン : ま、及第点ってところだ……。
ディコン : それにしても、あのクソ不味いヘルスブレッドを、
よくぞここまで改善したもんだ。
きっと、助っ人の力が、デカかったんだろうな。

何と言う?

▷デブロイの努力あればこそだ……!
▷あの味は耐え難かったので死力を尽くした!

デブロイ : うぅ……さすが同志Ace……
志を同じくしたあなたの存在が、これほど頼もしいとは……!
激マズ滅ぶべし……!

ディコン : だが、まだ問題もある。
味も食感も悪くないが……香りが足りない。
食欲をそそり、風味をよくする芳しさが欲しいところだ。
デブロイ : なるほど……香りですか……。
デブロイ : まだまだ美食の道には、目指すべき高みがあるということですね!
わかりました、ここまで来たら店長から満点をもらえるよう、
より改善してみせますッ!
ディコン : お前さんを見ていると思い出すよ。
このラストスタンドの設立者、「メルヴィン」さんをな。
彼はシャーレアンに美食を広めることに命をかけていた。
ディコン : 志半ばにして亡くなり、俺が店を継いだが、
まだまだこの国では、美食がないがしろにされがちだ。
ディコン : さらには、栄養学のお偉いさんが、
クソ不味いヘルスブレッドとやらを、完全食と言い出す始末……。
味を捨てながら「完全」とは片腹痛いわ!
ディコン : いいか、ラストスタンドは、
シャーレアン食文化にとっての「最後の砦」なんだ!
ディコン : その名に込められたメルヴィンさんの想いに共感してくれるなら、
どうかふたりとも……頼んだぜ!
デブロイ : 店長に背中を押され、身が引き締まる思いです。
試作品をさらに美味しく改善しましょう!
デブロイ : さて、次に取り組むべきは、香り付けです。
改善策を考えてみますので、また折を見て訪ねてきてくださいね!

依頼されていたアイテムをすべて納品した!
デブロイはAce Trickのことを「不可欠な職人さん」と感じ始めた!
医学部の貢献ランクが上昇しました!
デブロイはあなたの事を、
「不可欠な職人さん」と感じているようです!

ランク3

デブロイ : よく来てくれました、同志Ace!
デブロイ : 香りを改善する方法を閃きましたよ!
生地に混ぜる油脂を香り高くするんです!
デブロイ : そうすれば、食欲をそそるばかりか、
風味も改善すること間違いなし!
当然、脂肪分ですので、少量で効果を発揮させなければいけません!
デブロイ : つまり、低脂肪で香り高い油脂……
この矛盾する要望を、あなたの技術で両立していただきたいのです!
どうか「特製の油脂」の開発をお願いします!

デブロイ : 試作品四号に食欲をそそる香り付けをするために、
「特製の油脂」の開発をお願いします!
デブロイ : こ、これはなんと芳しい!
ダメだ、涎が垂れてきちゃいました……。
この香りが付いたら誰もが皆、食いつかずにいられないでしょう!
デブロイ : 納品してくれて、ありがとうございます!
特製の油脂で香り付けした試作品四号は、
ラストスタンドで大人気、試作品なのに注文が殺到しています!
デブロイ : 想定外だったのは、香りを目的に使った油脂が、
焼き上がりを、さらにふっくらとさせてくれたこと……!
デブロイ : 念の為、脂肪分も計測しましたが、
完全食として許容範囲内の値に収まっていました!
もはや完璧と言えるのではないでしょうか!?
デブロイ : ぜひとも、ディコン店長に感想を聞きたいので、
一緒にラストスタンドに向かいましょう!
デブロイ : 店長、香りの付いた試作品四号はどうでしたか……?
ディコン : あれは……ダメだ……。
ディコン : ウチで出してるパンより美味いなんて、ダメに決まってる!
満点だ、ちくしょうめ……!
デブロイ : や、やったー!
デブロイ : ディコン店長に満点をいただけたなら、
これをもって試作を終え、完成を宣言しても良いのでは!?
同志Ace、どうもありが……
???? : 君には失望したよ、こんなところで油を売っていたとは……。
ガルヴロッシュ : それも、私の命じた「消化効率の改善」を行わず、
美食を追求していたなんてね……。
デブロイ : ……ここまで来たら、言い訳はしません!
教授のおっしゃるとおり、私は美食を追求していました!
デブロイ : でも、ヘルスブレッドを食べて気持ち悪くなってしまうのは、
消化の問題ではありません……単に不味いからです!
デブロイ : 教授、騙されたと思って、私たちが味を改善した、
試作品四号を一度、食べてみてください。
ガルヴロッシュ : 断る……。
私は美食には微塵も興味がない、嫌悪すら感じるほどだ。
ガルヴロッシュ : だが、その栄養価を分析させてもらうとしよう。
そもそも、完全食として基準を満たしているかどうかをね……。
ガルヴロッシュ : 結論から言おう、君が作った試作品四号は不合格だ。
重要な栄養素、「アスコルビン酸」が不足していた。
これでは到底、完全食とは名乗れない。
ガルヴロッシュ : アスコルビン酸が不足すれば、人は壊血病になってしまう。
特に、遠洋航海に出る船乗りに多い病気でね、
有事の際にも注意が必要となる。
ガルヴロッシュ : 壊血病対策には柑橘類が良いとされるが、
いつでもどこでも新鮮な柑橘類が採れるとは限らない。
ゆえに完全食は、これを防ぐ力を持っていなければならん。
ガルヴロッシュ : 私はすでに、アスコルビン酸を添加することに成功している。
ヘルスブレッドは完成したも同然だ。
デブロイ : ど、どうやって、アスコルビン酸を添加するのですか……?
ガルヴロッシュ : 指示に背いた君に、研究成果を教えるわけにはいかない。
デブロイ、残念だが君をこの任から解かせてもらう。
デブロイ : わかりました……。
では、私は教授の力を借りずに完全食を完成させ、
哲学者議会の品評会に提出し、採用を勝ち取ってみせますッ!
ガルヴロッシュ : ……おもしろい。
ガルヴロッシュ : やれるものならば、やってみるがいい。
ガルヴロッシュ : しかし、君の完全食が採用されなかった場合、
研究費を私的流用した罪で、我がガルヴロッシュ研究室から……
いや、シャーレアン魔法大学から追放させてもらうよ。
ディコン : ガルヴロッシュ教授……
ことがウチの従業員の将来に影響するってんなら、
口を挟ませてもらうぞ。
ディコン : この店の設立者であるメルヴィンさんから聞いていたんだが……
彼とあんたは、大学時代の同級生であり、親友同士だったんだろ?
なのに、何故そんなにも美食を嫌うんだ?
ガルヴロッシュ : 彼はとても優秀だった……。
しかし、美食に傾倒し退学していった。
ガルヴロッシュ : そして、こんな店を立ち上げた末に、早世した。
美食の研究に没頭するあまり、健康を顧みることなく、
試食と称して暴飲暴食を続けた結果だろう。
ガルヴロッシュ : 美食は敵だ。
才能あふれる若者を惑わし、殺した、害毒なのだッ……!
ガルヴロッシュ : ほかに言いたいことがないのなら、これで失礼するよ。
効率的に研究を進めなければ……。
デブロイ : まさか、教授とメルヴィンさんが同級生で、
しかも、親友だったなんて知りませんでした……。
デブロイ : そして、教授の力を借りず完全食を作ると豪語しておいて、
本当に心苦しいのですが……
デブロイ : 同志Ace!
シャーレアンの食文化を護るためにも、
どうか、引き続き協力をお願いいたします!

何と言う?

▷任せてくれ
▷激マズ滅ぶべし……!

デブロイ : ありがとうございます!
それでは、アスコルビン酸を添加する方法を探して、
試作品五号を……いえ……
デブロイ : 美食の普及に尽力したメルヴィンさんに因んで、
私たちの完全食は、「メルヴィンブレッド」と命名しましょう。
デブロイ : メルヴィンブレッドを完成させるため、
どうかこれからもご協力をお願いいたします!

依頼されていたアイテムをすべて納品した!
デブロイはAce Trickのことを「掛け替えのない職人さん」と感じ始めた!
医学部の貢献ランクが上昇しました!
デブロイはあなたの事を、
「掛け替えのない職人さん」と感じているようです!

健康長寿の秘訣

デブロイ : さて、私たちの完全食、「メルヴィンブレッド」を完成させるには、
ガルヴロッシュ教授に指摘された、不足している栄養素……
「アスコルビン酸」を添加しなければなりません。
デブロイ : アスコルビン酸は柑橘類に多く含まれる栄養素ですが、
ラヴィリンソスで生産される柑橘類は、その含有量が総じて低い。
それは、本物の太陽ではなく、人工太陽で育つ影響とされています。
デブロイ : そのため、ラヴィリンソス産の食材で、
アスコルビン酸を十分に添加するのは難しいのです。
デブロイ : 教授はそれに成功していると言ってましたが、
いったい、どうしているのやら……。

何と言う?

▷アスコルビン酸を合成している?
▷ラヴィリンソス以外の素材を使っている?

デブロイ : 教授にかぎってそんなことはないと思います。
頑固ですが、学問に対して嘘をつく人ではありません。

デブロイ : もしかしたら、ラヴィリンソス産の素材を合成することで、
アスコルビン酸を作り出しているのかも……。
デブロイ : でも、その合成法がわからない。
デブロイ : 品評会までの残り時間を考えれば、
ゼロから合成法を研究することも絶対に無理……。
となれば、別の専門家から助言を受けるしかありません!
デブロイ : 錬金術の本場、ラザハンにおられる、
近東における栄養学の権威、「ジャルヴァズ」師なら、あるいは……
デブロイ : お会いしたことすらありませんが、
新型エーテライトを使えば、サベネア島まで直行できます。
当たって砕けろの精神で、訪ねてみましょう!
デブロイ : 善は急げです。
さっそく、「イェドリマン」まで向かいましょう!

クエスト『健康長寿の秘訣』を引き受けた!

デブロイ : う、うう……。
デブロイ : す、すみません、エーテル酔いで気分が悪くて……。
でも、教授の試作品を食べたときよりは、ずっとマシです。
デブロイ : それでは、ジャルヴァズ師に助言を請うため、
「ラザハン」に向かいましょう。

クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『イェドリマンのデブロイと話す』を達成した!

デブロイ : これが噂に聞く多彩なる都……
なんと色鮮やかな街並みでしょう!
デブロイ : じ、実は私、ラザハンに来るのはおろか、
オールド・シャーレアンから出るのも初めてなのです。
デブロイ : 同志Aceは、
ラザハンに立ち寄ったことはありますか?
デブロイ : よかった……。
本で得た知識はあれど、土地勘は皆無なので、
あなたに案内をお願いしたいです。
デブロイ : 以前に読んだ書物によれば、
ジャルヴァズ師は、国営の錬金術工房に在籍していたはず……。
かなり高齢のはずですので、いまもおられるかはわかりませんが。
デブロイ : ひとまず、その工房「アルキミヤ製薬堂」に向かい、
働く錬金術師たちに、彼のことを聞いてみましょう。

デブロイが「同行」を開始します。
クエストを進行させるには、同行者が近くにいる状態で、
目的を達成する必要があります。
「同行」は、エリアを移動した場合や、
「同行状態を解除する」を選んだ場合に解除されます。
解除した場合、もとの場所に戻った同行者に話しかけることで、
再び「同行」させることができます。

クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『ラザハン入口のデブロイと話して同行させる』を達成した!

デブロイ : どこを見ても、鮮やかで目がチカチカしてきますね……。

「錬金釜」について話す

デブロイ : なんと立派な錬金窯でしょう!
さすがは本場ですね、これなら何でも精製できてしまいそうです。
デブロイ : う、うう……。
デブロイ : すみません、まだちょっと、気分が……。

若手の錬金術師 : ジャルヴァズ……?
さあ、聞いたことないな、この工房にはいないよ。
デブロイ : やはり、もう引退されていたのでしょうか。
そもそも年齢を考えれば、今もお元気なのかどうかすら……。
デブロイ : いえ、ここまで来てそんなことは考えたくない。
下の階で聞いてみましょう。

クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『デブロイを連れて
アルキミヤ製薬堂の錬金術師と話す』を達成した!

「錬金術」について話す

デブロイ : これほどまでの設備があるとは……。
錬金術という分野に関しては、我がシャーレアンでも、
ラザハンには敵わないでしょう。

優しそうな錬金術師 : ジャルヴァズを訪ねてきたんですか?
彼は私の曽祖父でして、とっくに引退していますよ。
デブロイ : ひ、曽孫さん……でしたか。
ということは、曽お祖父さんは……もう……。
優しそうな錬金術師 : 齢百を超えてなお、元気いっぱいですよ。
優しそうな錬金術師 : 栄養学を極めた曽祖父は、自ら考案した長寿法を実践してましてね。
未だに酒場にまで顔を出しているほどですから……。
会いたいなら、メリードズメイハネを探してみるといいですよ。
デブロイ : ありがとうございます!
曽お祖父さんがお元気でなによりでした!
デブロイ : では、同志Ace、
メリードズ……うう……。
デブロイ : す、すみません、まだちょっと気分が悪くて……
でも、大丈夫です。
「メリードズメイハネ」に向かいましょう。

クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『デブロイを連れて
アルキミヤ製薬堂の錬金術師と話す』を達成した!

優しそうな錬金術師 : 曽祖父のジャルヴァズは、よく酒場にいるので、
行きつけのお店、「メリードズメイハネ」を探してみるといいですよ。
それにしても彼女、調子悪そうでしたけど、大丈夫ですか?

デブロイ : それらしき姿は見当たりませんが……
思えば、私が本で見たジャルヴァズ師の肖像は、
大分、若い頃なので……あまり参考に……。
デブロイ : う、ううう……。
???? : どうした……?
声の大きな老人 : むむ、これはいかん!
いますぐ薬を用意するでな……待っておれ!
デブロイ : あ、ありがとうございます。
薬を飲んだおかげで、すっかりよくなりました。
エーテル酔いしただけだと思っていたのですが……
声の大きな老人 : とんでもない。
あんたは重度の貧血を起こしておったのじゃ。
どうやら、アスコルビン酸が不足していたようじゃな。
声の大きな老人 : かの栄養素が足りないと、鉄分が吸収されにくくなる。
その結果、血が薄くなり、貧血となってしまうのじゃ。
声の大きな老人 : さきほどの薬があれば、ひとまずは安心じゃが……
食生活を改めた方が良いぞ。
そんな若さで、壊血病にかかって死にとうなかろう?
デブロイ : そういえば……ここ最近は、完全食作りに没頭するあまり、
食事はすべて試作品で済ませていました。
デブロイ : アスコルビン酸の不足が指摘されていた食べ物だけを、
食べ続けていたのだから、貧血になるのも当然ですよね……。
あやうく、メルヴィンさんと同じ轍を踏むところでした。
デブロイ : それにしても、
栄養学に精通したあなたは、もしや……
ジャルヴァズ : わしか……?
ジャルヴァズという、ただの隠居じゃ。
まあ、栄養学と健康長寿には自信があるがのう。
デブロイ : やはり、そうでしたか!
デブロイ : 私はシャーレアン魔法大学で栄養学を学ぶ、
デブロイという者です。
ぜひジャルヴァズ師に、助言を仰ぎたく……!
デブロイ : アスコルビン酸を合成する方法……
ご存じでしたら、どうかご教示ください!
ジャルヴァズ : ほう……。
少し前に魔法大学で栄養学を教える教授が、
同じ目的で訪ねてきたが、今度は学生とは奇遇じゃのう。
ジャルヴァズ : アスコルビン酸の合成法は、わしが発見したものじゃから、
もちろん知っておるが、タダで教えるわけにはいかん。
それ相応の大金を払ってもらわねばな……。
デブロイ : た、大金……ですか……。
ジャルヴァズ : 教授は迷わず払っていったが、
まあ、学生のあんたには無理じゃろう。
ジャルヴァズ : じゃが、このまま門前払いするのも酷というもの。
よって、チャンスをやろう。
ジャルヴァズ : わしはとにかく、カレーに目がない。
しかし長い人生で、本場ラザハンの味に飽きてしもうた。
ジャルヴァズ : そんなとき、西方でアレンジされた、
「エオルゼア風カレーライス」なるものがあると知った。
ジャルヴァズ : どうしても食べたくなり、貿易商からレシピを入手した。
そして、この酒場の調理師に作ってもらおうと、
素材を買い集めてきたところでな。
ジャルヴァズ : ここで、西方の者が現れたのも何かの縁。
ラザハンの調理師よりも、あんたらに作ってもらった方が、
本場の味にもなるじゃろう。
ジャルヴァズ : わしに「エオルゼア風カレーライス」を作ってくれ。
その味によっては、合成法を教えてやらんでもないぞい。
デブロイ : ありがとうございます!
ぜひとも、腕によりをかけて作らせてもらいます!
デブロイ : 訪ねてきたという教授は、ガルヴロッシュ教授に違いありません!
ということは、合成に使う素材も、
きっとラヴィリンソスで生産可能なはず。
デブロイ : そして、エオルゼア風カレーライスなら、
ラストスタンドでも定番なので、私も作ったことがあります!
デブロイ : オニオンを飴色になるまで炒めて甘みを出し、
ブイヨンを加えて、角切りの肉を柔らかく煮込んで、
そうそう、ここでしっかり灰汁をとらないと……

何と言う?

▷手短に頼む
▷で、どうすればいい?

デブロイ : す、すみません、また夢中になって……。
デブロイ : でも、味の決め手となる黄金のスパイスだけは、
店長が仕込んでいましたし、私の手には負えません……。
デブロイ : ほかの工程は私が引き受けますので、
どうか、「黄金のスパイス」の製作をお願いします!
ジャルヴァズ : 材料が足りなくなったら、わしに声をかけてくれれば、渡そう。
それでは、美味いカレーを期待しておるぞい。

クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『連れているデブロイとメリードズメイハネで話す』を達成した!
クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『製作手帳 魔法大学取引:黄金のスパイスを製作』を達成した!

ジャルヴァズ : おお、スパイスが完成したようじゃな。
美味いカレーを期待しておるぞい。
デブロイ : エオルゼア風カレーライスの味の決め手となる、
「黄金のスパイス」は完成しましたでしょうか……?
デブロイ : ありがとうございます!
いい香りが漂ってきました、これなら最高のカレーができます!
あとは私に任せてください!
ジャルヴァズ : ほほう、これがエオルゼア風カレーライス。
色も香りも、ラザハンのカレーとは違うのう。
さて、その味やいかに……。
デブロイ : いかが……でしたでしょうか?
ジャルヴァズ : 素晴らしい……素晴らしく、美味かったぞ……!
食べれば食べるほどに、味が渾然一体となり、
不思議な調和感を醸し出しておった。
ジャルヴァズ : Ace君と、デブロイ君、
ふたりの想いが、ひとつの目標に向かっていると……
熱い熱い想いを感じたぞ!
デブロイ : では、アスコルビン酸の合成法は……?
ジャルヴァズ : 教えよう!
このカレーの味は、黄金以上の価値がある!
デブロイ : なるほど、ココナッツミルクから……
デブロイ : ご教示、ありがとうございました!
デブロイ : 最後にお聞かせ願いたいのですが、
ジャルヴァズ師にとって、健康長寿の秘訣とは何でしょう?
ジャルヴァズ : まあ、栄養に気をつけることはもちろんじゃが……
とにかく、美味いものを食うことじゃ!
ジャルヴァズ : 美味いと感じれば、胃の活動が活発になり、
逆に不味いと感じれば、消化管の動きは止まってしまう。
せっかくの栄養も、身体に吸収されねば何の意味もないからの!
デブロイ : ……!!
やっぱり、美味しさは生きる上で大切ということですね!
デブロイ : ジャルヴァズ師、ありがとうございます!
どうか、いつまでもお元気で……!
デブロイ : これで、目的は達成です。
オールド・シャーレアンに戻りましょう!

クエスト『健康長寿の秘訣』の目的『デブロイに黄金のスパイスを納品』を達成した!

ジャルヴァズ : エオルゼア風カレーライス、美味かったぞい!
さらに寿命が延びた気がするわい。

デブロイ : 今回は遠くまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
ジャルヴァズ師から教わった手法で、
アスコルビン酸を合成してみようと思います。
デブロイ : 私たちの完全食、メルヴィンブレッドの完成まであと少しです。
最後まで、どうかよろしくお願いしますね!

クエスト『健康長寿の秘訣』をコンプリートした!

ランク4

デブロイ : これは、同志Ace……。
デブロイ : あれから、アスコルビン酸を合成してみたのですが……
何度やってもうまくいきません。
デブロイ : ジャルヴァズさんに教わった手順どおりのはずなのに、
どうしても、失敗してしまいます。
デブロイ : 恥ずかしながら、これは単純に私の技術不足……
アスコルビン酸の合成は、かなりの腕がいるようです。
デブロイ : 結局、最後まで頼ってしまって、
大変申し訳ないのですが……
デブロイ : どうか、アスコルビン酸を合成して、
メルヴィンブレッド完成への最後の鍵……
「特製の添加物」の製作をお願いします!

デブロイ : アスコルビン酸を合成して、
メルヴィンブレッド完成への最後の鍵……
「特製の添加物」の製作を、どうかお願いいたします!
デブロイ : こ、これは美しい!
合成されたアスコルビン酸が、輝いて見えます!
これさえあれば、残された課題もクリアできるでしょう!
デブロイ : 納品、どうもありがとうございます。
さっそく、メルヴィンブレッドを作ってみました。
もう少しで焼き上がりますので、少々、お待ちくださいね!
デブロイ : 私の方でも独自に試行錯誤を繰り返し、
最終的にこのような、ふっくらしたパンになりました。

何と言う?

▷美味しそう……!
▷ど、どこかで見た気が……!?

デブロイ : とにかく、早く食べてみてくださいな!

デブロイ : まずは、味の感想からきかせてもらえますか……?

何と言う?

▷掛け値なしに美味い!
▷甘味があふれル! 嗚呼、甘美なり!!

デブロイ : よかった!
そして、食感はどうでした……?

何と言う?

▷しっとりふわふわでクセになる!
▷未だかつてない食感に、宇宙の法則が乱れる!!

デブロイ : それは何より!
最後に、香りはいかがでしたか……?

何と言う?

▷芳しい香りが吹き抜けた!
▷芳醇な香りに、食欲がリミットブレイクした!!

デブロイ : うんうん!
味も、食感も、風味も完璧な、美味しいパンができましたね……!
デブロイ : それでいて、栄養のバランスも完璧……
今度こそ完全食として申し分ありません!
デブロイ : ひとえに、同志Ace、
あなたのおかげです、本当に感謝しています!
デブロイ : これなら、必ず哲学者議会の品評会でも勝算があるはず!
当日は、ぜひあなたにも出席していただきたいので、
お待ちしていますよ……!

依頼されていたアイテムをすべて納品した!
デブロイはAce Trickのことを「最高の職人さん」と感じ始めた!
医学部の貢献ランクが上昇しました!
デブロイはあなたの事を、
「最高の職人さん」と感じているようです!

哲学者の広場

デブロイ : 同志Ace、お待ちしていましたよ。
ついに、哲学者議会による完全食の品評会が開催されます!
デブロイ : 私はメルヴィンブレッドが採用されると信じています。
品評会は「哲学者の広場」で開かれるので、
胸を張って向かいましょう!

クエスト『シャーレアンの食文化』を引き受けた!

デブロイ : この議事堂を前にすると、さすがに緊張してきますね……。
それでは、品評会に臨みましょう!
進行役の議員 : 皆様、お集まりいただきありがとうございます。
これより、哲学者議会・食品安全委員会による、
「完全食」選定品評会を開催いたします。
進行役の議員 : ご存じのとおり、この「完全食」は、
食料供給に問題が生じたケースを想定した非常食であります。
進行役の議員 : ラヴィリンソスで生産可能な食材のみを用い、
生存に必要な、すべての栄養を摂取可能な食品を作ることが目的。
さて、試作品が2点提出されているのですが……
進行役の議員 : ひとつ目は、ガルヴロッシュ教授による、
「ヘルスブレッド」……。
進行役の議員 : ふたつ目は、医学生デブロイによる、
「メルヴィンブレッド」……。
進行役の議員 : 食品安全委員会として、これら2点のいずれを採用するか、
栄養価の測定と試食を行った後、審議に入りたいと思います。
初老の議員 : 測定の結果、栄養価は横並びで、どちらも基準を満たしていた。
ヘルスブレッドもメルヴィンブレッドも、
栄養摂取を目的とする完全食として、ひとまず合格だ。
若手の議員 : 栄養価が同じだとすると、違いはその味のみとなります。
ヘルスブレッドはお世辞にも美味とは言い難いですが
メルヴィンブレッドはとてもおいしかった。
若手の議員 : そうなると、美食という付加価値が付いた、
メルヴィンブレッドを採用するのが道理でありましょう。
ガルヴロッシュ : お待ちください。
確かにメルヴィンブレッドに比べ、
我がヘルスブレッドは味では劣っています。
ガルヴロッシュ : しかし、製作効率という面ではどうでしょう?
ガルヴロッシュ : メルヴィンブレッドは味のために、甘味料や油脂を添付し、
酵母にまでこだわった結果、手間ひまがかかっております。
ガルヴロッシュ : その点、我がヘルスブレッドは、
徹底した効率化により、簡易かつ迅速に製造できます。
ガルヴロッシュ : どうか、冷静に考え直してみてください。
そもそも、有事の際に美食など必要でしょうか……?
若手の議員 : 確かにそれは頷けます。
製作効率というところを見逃していました。
初老の議員 : 完全食の配給が必要な事態となれば、
食料生産に対する手間は、簡素であるにこしたことはない。
効率を重視するとなれば、ヘルスブレッドに軍配が上がろうな。
???? : お待ちなさい……!
初老の議員 : これは、フロギュステール様。
わざわざ、お越しくださったのですね。
フロギュステール : 隠居の身ではあるが、「完全食」と聞いて気になってな。
デブロイ : あ、あなたは……!
フロギュステール : メルヴィンブレッド、とてもおいしかったよ。
フロギュステール : さて、シャーレアンでは、とかく美食が軽視されがちだ。
それは何故かと問われれば、美食の追求が道楽であり、
非効率であると思われているがゆえ……。
フロギュステール : だが、疲れたときに甘い茶を欲するのは、
身体が糖分を求めてのことであり、好みの問題ではない。
フロギュステール : さらには、その文化、あるいは暮らしと言い換えてもいい……
そこで受容されてきた味が、安心感を与え、
心を落ち着かせる効果があるのを知っているだろうか?
フロギュステール : 家庭の味に懐かしさを覚えるのも、そのひとつだ。
私は思索に行き詰まったときにラストスタンドで一服するが、
それもリラックス効果を求めてのこと。
フロギュステール : このように、味覚には単なる快楽を超えた重要な役割がある。
では、有事に陥ったとき、毎日、口にする味として、
君たちはどちらが良いと考える?
フロギュステール : 生存を脅かされるような危機的状況、心理的な圧迫を前に、
顔をしかめるような味で、心を落ち着かせることはできるだろうか?
初老の議員 : 正直……ヘルスブレッドを毎日食べることを想像すると、
心を穏やかに保てる気はしない。
その結果、危機に対する判断に誤りが生じたら……
若手の議員 : そうですね……たとえ手間ひまかかろうとも、
美味しいものを食べて、心を落ち着かせた方が冷静になれます。
結果的にその方が効率的かもしれません。
進行役の議員 : それでは、フロギュステール様のご意見も参考にして、
投票による最終審査に移りましょう。
進行役の議員 : 結果を発表いたします。
進行役の議員 : ヘルスブレッド、1票、メルヴィンブレッド、5票、
よって、医学生デブロイの試作品を完全食として採用します!
デブロイ : 教授、これもあなたの研究のおかげで……

クエスト『シャーレアンの食文化』の目的『デブロイと話す』を達成した!

デブロイ : やりましたね、同志Ace!
一時はヒヤッとしましたが、あのラストスタンドの常連さんが、
元哲学者議会の有力議員だったなんて……。
デブロイ : これで、すべて終わったわけですが、
すみません、最後にひとつだけお願いさせてください。
デブロイ : ガルヴロッシュ教授はお堅い人ですが、決して悪人ではない。
完全食が採用されず落ち込んでいる教授を、
料理で元気付けてあげたくて……力を貸してほしいんです。

何と言う?

▷わかった
▷腕を振るおう

デブロイ : ありがとうございます!
さっそく「ラストスタンド」に向かいましょう!

クエスト『シャーレアンの食文化』の目的『デブロイと再度話す』を達成した!

デブロイ : さて、ガルヴロッシュ教授のために用意する料理ですが、
シャーレアンの郷土料理、フィッシュボールにしようと思います。
デブロイ : ディコン店長から聞いたのですが……
メルヴィンさんとガルヴロッシュ教授が学生時代に、
好んで食べていた料理なんだそうです。
デブロイ : 白身魚の身とオニオンをペースト状になるまですり潰し、
そこにミルクやペッパーを加えてよく練り、
さらに小麦粉を足して楕円形に丸めてアツアツの油に……
デブロイ : って、すみません……簡潔に述べましょう。
デブロイ : あなたにはフィッシュボールの要ともいえる、
魚のすり身を作ってもらいたい。
デブロイ : ほかの工程は私に任せてください。
素材がなくなったときは、ディコン店長が渡してくれます。
ディコン : 美味いフィッシュボールを作って、
ガルヴロッシュ教授に、あっと言わせてやろうぜ!
デブロイ : それでは、「フィッシュボール必需品」の製作、
どうかよろしくお願いします!

クエスト『シャーレアンの食文化』の目的『デブロイとさらに話す』を達成した!

ディコン : 素材がなくなったら、持っていくといい。
あんたの腕ならきっといいものができるだろうな!

クエスト『シャーレアンの食文化』の目的『製作手帳 魔法大学取引:フィッシュボール必需品を製作』を達成した!

デブロイ : こちらの準備はばっちりですよ!
「フィッシュボール必需品」は完成しましたでしょうか?
デブロイ : どうもありがとうございます!
これなら、きっと美味しいフィッシュボールができます。
仕上げは私にお任せください!
デブロイ : ガルヴロッシュ教授もお店に呼んであるので、
思い出の味を食べて、元気を出してもらいましょう!
ガルヴロッシュ : ふん……こんなところに呼び出すとは、
君たちは、敗者をあざ笑うつもりか?
デブロイ : 教授、私たちはあなたにお料理を振る舞いたいだけです。
どうか、何も言わずに食べてください。
ガルヴロッシュ : ……美味かった。
デブロイ : ガルヴロッシュ教授、シャーレアンにも、
こんな素朴ながらも美味しい郷土料理があります。
決して、この国に美食の文化が存在しなかったわけじゃない。
デブロイ : 栄養素はもちろん重要です。
ですが、美味しく感じてこそ消化が促され、
身体の力となるのだと……ジャルヴァズ師は教えてくれました。
ガルヴロッシュ : 私がかつて、賢人パンを考案したのは、メルヴィンのためだった。
研究に没頭するあまり、食事をおろそかにしがちな彼のために、
手早く栄養摂取できるものを作ろうとしたのだ。
ガルヴロッシュ : しかし、その完成を前に彼は帰らぬ人となった。
私は親友を失ったやり場のない憤りを、
美食というものにぶつけるしかなかったのだ。
ガルヴロッシュ : 思えば、メルヴィンが最も愛していたものを憎むとは、
お門違いもいいところだな……。
ガルヴロッシュ : そして、今回の件で美食の必要性は否定できなくなった。
認めよう……私が間違っていたよ。
ガルヴロッシュ : これから、私は自分なりの美味しい完全食を研究する。
そして、亡き友の名を冠した君たちの完全食、
メルヴィンブレッドを超えてみせよう。
デブロイ : いえ、あれは私たちふたりの作品じゃないんです。
そもそもメルヴィンブレッドは、教授が開発していた、
ヘルスブレッドがベースになっているんですから……。
デブロイ : 私は、栄養学的に完成していたヘルスブレッドを、
Aceさんのお力を借りつつ、
栄養価を損なわぬよう、美味しくしただけです。
デブロイ : メルヴィンブレッドは、
私とAceさんだけでなく、
ガルヴロッシュ教授の作品でもあるんです……!
デブロイ : だから、これからも教授の研究室で研究を続けさせてください!
今度は手間ひまがかかるメルヴィンブレッドの、
製作効率を上げていきたいんです。
ガルヴロッシュ : もちろん……いや、こちらからお願いしよう。
ともに協力し、味と栄養価に加え、製作効率も兼ね備える、
真なる完全食を開発しようではないか!
ガルヴロッシュ : ただ、言わせてもらうが、
さっきのフィッシュボールにはひとつだけ欠点があった……。
ガルヴロッシュ : それは、量が少ないこと。
学生時代にメルヴィンと食べたものは、もっと多かったぞ。
あれでは足りない、おかわりはないのか?

クエスト『シャーレアンの食文化』の目的『デブロイにフィッシュボール必需品を納品』を達成した!

デブロイ : ガルヴロッシュ教授のあんな笑顔を見たのは初めてです。
あなたにお願いしてまで、お料理を用意した甲斐がありました。
デブロイ : これからも私は、
医学部の学生として、そしてラストスタンドの従業員として、
シャーレアンに美食の文化を広めていこうと思います。
デブロイ : 教授が美食を認めてくれたことで、
ガルヴロッシュ研究室でも味に関する研究が始まるでしょう。
その一助となれるよう、全力を尽くすつもりです。
ガルヴロッシュ : なるほど、ここなら美味しい完全食の研究にうってつけだ。
ガルヴロッシュ : 私はさっそく、メルヴィンブレッドの製作効率を上げるため、
研究に着手するぞ……!
デブロイ : これは、忙しくなりそうですね。
教授とともに、効率化の研究に取り組まないと……。
デブロイ : 同志Ace!
これまでのご協力、本当にありがとうございました!
このご恩は一生忘れません。
デブロイ : また、魔法大学に立ち寄る際は顔を出してくださいね。
そして、ラストスタンドもどうぞ御贔屓に……!

クエスト『シャーレアンの食文化』をコンプリートした!

すべての依頼を達成し、デブロイはAce Trickのことを「生涯の職人さん」と感じているようだ!
医学部の貢献ランクが上昇しました!
デブロイはあなたの事を、
「生涯の職人さん」と感じているようです!

デブロイ : 同志Ace!
医学部に美食の価値が認められ、
世界各国のレシピの研究が始まりました!
デブロイ : さらには、ラストスタンドのお客さんも増えて、
シャーレアンの食文化が花開きつつある……
この流れを絶やさぬよう、これからも励みます!

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