漆黒ロールクエストエクストラ

目次

影の英雄譚

グリナード : おお、我らが英雄の凱旋だな!
グリナード : なんだ、忘れちまったのか?
この酒場から「四使徒」を倒す英雄が現れたら、
俺としても誇らしいって話をしたことをよ!
グリナード : あの時は「夜」の訪れで舞い上がってたから、
冗談半分で言ったんだが、まさかすべての使徒を倒すとはな!
まさしく英雄……いや、大英雄だぜ!
サイエラ : 私はマスターと違って、
最初にお目にかかったときから信じていましたよ?
貴方が、四使徒を倒してくれるって……。
グリナード : ハッ……調子のいいヤツめ!
グリナード : が、そんな話はともかく、せっかく来店してくれたんだ。
一杯奢るから、罪喰いとの戦いの旅について聞かせてくれ!
グリナード : なんて……なんて、ヤツらなんだ……。
どうやら、俺は四使徒たち……
いや、「光の戦士たち」のことを誤解していたようだぜ……。
グリナード : 命がけで、悪しき存在を倒したはずなのに、
それが世界の崩壊に……「光の氾濫」に繋がっちまうだなんて!
グリナード : 彼らの魂に安らぎあれ!
今日、この一杯は、彼らに捧げよう……!
サイエラ : まったく、相変わらずマスターは情にもろいんだから……。
さあ、マスター、愉しいお話はここまでにして、
お客さんの相手をしてきてくださいな。
グリナード : やれやれ、この店にサイエラがいるかぎり、
俺の方には安息が訪れることはなさそうだぜ。
じゃあな、英雄! いつでも、立ち寄ってくれよ!
サイエラ : Aceさん、
本日は貴重な話をありがとうございました。
その上で、厚かましいのですが……聞いてほしい話があるのです。
サイエラ : まだ、残っているのですよ。
倒すべき……存在してはならない悪しき存在が……。
四使徒を倒した貴方に、ぜひその討伐を依頼したいのです。
サイエラ : もしも興味を持ってくださるのでしたら、
「天蓋の座」にいらしてください。
どうか、よろしくお願いします。

クエスト『影の英雄譚』を引き受けた!

グリナード : サイエラのヤツ、俺を仕事に追いやっておきながら、
急用があるとかで帰っちまいやがった……。
どうしたってんだ?

サイエラ : 来てくださったのですね。
貴方は、やはり私が思ったとおりの人です。
サイエラ : 倒すべき悪しき存在がいると知れば無視はできず、
助けを求められれば、つい手を差し伸べてしまう。
やはり、貴方は「良い人」です……。
サイエラ : フフ、そう身構えないでくださいな。
討伐すべき悪しき存在がいるという話は、嘘などではありません。
しかも、あの四使徒が生まれる要因となった者なのです。
サイエラ : 酒場のウェイトレスに過ぎない私が、
そのような依頼を持ちかけるのが不思議ですか?
サイエラ : ですが、話の順序が逆なのです……。
私は、一連の事件に終止符を打つために酒場で働き、
四使徒を倒せる人材を探し、賞金稼ぎたちに紹介したのですから。
サイエラ : すでに倒すべき「すべての元凶」の正体は、目星がついています。
ですが、その者を追うには、根気がいることでしょう。
サイエラ : どうか長旅となる覚悟をした上で、来てください。
最初の手がかりがあるのはコルシア島……
「偏屈者の小屋」にて、お待ちしております。

クエスト『影の英雄譚』の目的『天蓋の座のサイエラと話す』を達成した!

サイエラ : はるばる、ご足労いただき、ありがとうございます。
どうやら私と同様、しっかりと長旅の準備を、
整えてきてくださったようですね。
サイエラ : ここは、ある意味において、すべてが始まった場所です。
若き冒険者「アルバート」と癒やし手「ラミット」の出会いの場、
貴方も、その様子を視たのでしょう?
サイエラ : 彼らは若く、未熟でしたが、ある才を秘めていました。
貴方と同じく「英雄」となるべき異能を有していたのです。
サイエラ : が、その才が開花するのは、後のこと……。
当初は、一介の冒険者として旅し、放浪の騎士「ブランデン」や、
森の狩人「レンダ・レイ」を、仲間に加えていきました。
サイエラ : そんなときです。
一行にエルフ族の女剣士が加わったのは……。
サイエラ : 何かが引っかかりませんか?
大罪人「光の戦士たち」は、ぜんぶで5人のはず。
サイエラ : ですが、魔道士「ナイルベルト」と出会う以前に、
今や人々の記憶から忘れ去られた仲間が加わっていたのです。
彼女の名は「シルヴァ」……。
サイエラ : 貴方が視た過去の情景にも、その姿があったはずです。
思い出せましたか?
サイエラ : 彼女こそが「すべての元凶」……
獅子身中の虫だったのです。
サイエラ : さあ、次の場所へ向かいましょう。
ここで確認したいことは、できましたので……。
次はアム・アレーンの「アンバーフィールド」です。

クエスト『影の英雄譚』の目的『偏屈者の小屋のサイエラと話す』を達成した!

サイエラ : お待ちしておりました、Aceさん。
さあ、さっそく物語を再開しましょう。
それが「すべての元凶」に至る近道なのですから……。
サイエラ : 女剣士シルヴァを加え、5名になったアルバート一行は、
当時ナバスアレンの領地だった、アム・アレーンにやってきました。
そして、坑道に住み着いた魔物の討伐依頼を受けます。
サイエラ : ここで、同じ討伐目標を奪い合う競争相手として出会ったのが、
エルフ族の魔道士「ナイルベルト」でした。
サイエラ : 地震による坑道の崩落という想定外の出来事から、
共闘を余儀なくされたことで、彼らは手を取り合います。
そして、見事に魔物「ボヴァイン」を倒したのでした。
サイエラ : この時、ナイルベルトは、件の魔物が持つ、
莫大な魔力を秘めた鉱石「魔光石」を求めていたそうです。
次元の狭間へと落ちた、親友を救うために……。
サイエラ : ですが、魔光石の魔力を大地に還元せねば、
地盤は崩壊し、山に呑まれて多くの人々が生き埋めになる。
結局、ナイルベルトは目の前の人々を救う道を選びました……。
サイエラ : 私心を捨て他者を救う、まさに英雄的な決断を下したとき、
ナイルベルトは不思議な光を放つクリスタルを手にしたそうです。
つまり、これこそが「光の戦士」誕生の瞬間だったのですよ……。
サイエラ : 以降、正式に旅の仲間となったナイルベルトは、
一行の頭脳として活躍し「智慧の魔人」と呼ばれるようになります。
そう、智慧……「プロネーシス」です。
サイエラ : 一方、英雄としての第一歩を踏み出したナイルベルトを見て、
女剣士シルヴァは、内心ほくそ笑んでいたことでしょう……。
サイエラ : 彼女は、彼が捨てた「追慕の心」を盗み、
密やかに自らの力へと変えていたのですから……。
サイエラ : 何のことかわからないですか?
いずれ、理解できますよ。
サイエラ : さあ、次の手がかりを追いましょう。
少し退屈でしょうが、これは倒すべき元凶を追うには必要なこと。
ラケティカ大森林の「シチュア湿地」まで来てくださいね。

クエスト『影の英雄譚』の目的『アンバーフィールドのサイエラと話す』を達成した!

サイエラ : よくぞ、おいでくださいました。
またも長話になりますが、辛抱してくださいね。
サイエラ : アム・アレーンでの一件で、冒険者としての名声を高めたことで、
アルバートの一行には、次々と依頼が舞い込むようになります。
彼らがラケティカ大森林を訪れたのは、そんな時分でした。
サイエラ : その過程で、狩人レンダ・レイは、
付近で狂暴な魔獣「バラム・キツェー」が出没していると知り、
密かに一行を離れ、単独での追跡を決行します。
サイエラ : なぜなら、その獣こそ、
彼女のかつての仲間を殺した仇だったのです。
サイエラ : それは、今の仲間を危険にさらさぬための独走でもありましたが、
ノルヴラント随一の魔獣を前に、レンダ・レイは窮地に陥ります。
ですが、アルバートたちは決して彼女を見捨てなかった。
サイエラ : 仲間たちの協力を得て、因縁の大物を仕留めたレンダ・レイは、
ナイルベルトと同様に、光のクリスタルを手にしたといいます。
サイエラ : そして、これ以降、彼女は仲間のためならば、
どんな危険も顧みない凄腕の射手として、知られるようになります。
が、一方で自由な生き方を捨てもしました……。
サイエラ : 知っていますか?
全盛期の彼女が「勇気の狩人」と呼ばれていたことを……
そう、勇気……つまり「アンドレイア」です。
サイエラ : そして、シルヴァは、またしても盗みました。
レンダ・レイが捨て去った「自由なる心」を……。
サイエラ : ……ふふ、どうか、ご安心くださいな。
倒すべき「すべての元凶」の痕跡は、しっかりと見つけています。
どうやら、その者もここに来ていたようですね。
サイエラ : さあ、次の場所へ向かいましょう。
続いて訪れるべきは妖精郷「イル・メグ」の中心、
「リェー・ギア城」です。

クエスト『影の英雄譚』の目的『シチュア湿地のサイエラと話す』を達成した!

サイエラ : 長旅に付き合っていただき、感謝します。
さて、貴方も物語の結末など察しているとは思いますが、
今しばらく、ご辛抱くださいましね。
サイエラ : フッブート王国の一件は、彼らの名声を確固たるものとしました。
しかし、もうひとつの英雄的行為については、
あまり知られていません。
サイエラ : 発端は、ラケティカ大森林のロンカ遺跡にて、
一行の癒やし手、ラミットが大再生魔法を会得したことによります。
サイエラ : そもそも、領地から離れないことで知られるドワーフ族の彼女が、
旅に出た目的こそ、件の魔法を修得するためだったのです。
病に侵された妹を救うために……。
サイエラ : ですが、妹を含む数多くの病人たちを救いながらも、
掟を破ったとして、彼女は永久追放を宣告されてしまいます。
サイエラ : 一族との結びつきを重んじるドワーフ族にとって、
これがいかに酷い仕打ちか……貴方には想像できますか?
サイエラ : それでもラミットは、失意の底に沈むことなく、
一族の証たる兜を脱ぎ、英雄として生きることを誓いました。
サイエラ : 以後、多くの人々を癒やした彼女は、こう呼ばれました。
思慮深き「節制の導師」と……。
そう、節制……「ソープロシュネー」です。
サイエラ : そして、シルヴァはラミットが捨て去った「伝統の心」を盗み、
いよいよ、人知を超えた力を手にしていました。
仲間に知られることもなく……。
サイエラ : 一方、アルバートたちは、トメラの村の出来事に前後して、
自分たちが倒すべき相手の影を、おぼろげに掴んでいました。
サイエラ : その名は「影の王」……
ノルヴラント社会を裏から操り、
不安と混沌を広める謎めいた存在です。
サイエラ : 世界を救うため、英雄として歩む覚悟を決めた彼らは、
多くを犠牲にしながらも、「影の王」との対決を決意します。
サイエラ : 貴方はもう「影の王」の正体に、
気づいているのではありませんか?
サイエラ : では、私たちも倒すべき「すべての元凶」を追い詰めましょう。
旅の終着点……決戦の地は、レイクランドです。
サイエラ : 私は罠の準備をしてから向かいますので、
貴方は「ラクサン城」のテラスにて、庭を見張っていてください。
よろしくお願いしますね……。

クエスト『影の英雄譚』の目的『トメラの村のサイエラと話す』を達成した!

アルバート : なぜだ、シルヴァ!
なぜ、俺たちを裏切ったッ!
俺とお前は……俺たちは仲間だったんじゃないのか!?
シルヴァ : もちろん、仲間だとも……。
世界を救うため、英雄になると誓いあった大切な仲間だよ。
アルバート : だったら……!
なんだって、お前が「影の王」なんだよッ!
シルヴァ : それは、お前たちが「光のクリスタル」を得る過程で、
代償として捨て去った心の欠片を集めてきたからさ……!
真の英雄となるためにッ……!
シルヴァ : ナイルベルトが捨てた「追慕の心」は、
闇を友とすることを可能とし、その力を我が物となさしめた!
シルヴァ : レンダ・レイが捨てた「自由なる心」は、
私を人という枷から解き放った!
シルヴァ : ブランデンが捨てた「温情の心」は、
分かたれた命への慈愛となり、私を理想へ突き動かした!
シルヴァ : ラミットが捨てた「伝統の心」は、
私とこの世界との結びつきを強め、古の力を得る鍵となった!
シルヴァ : そして、アルバート……
お前はこれから「友愛の心」を捨てる!
旅の中で友情を育んだ私に、その斧を振り下ろすことによって!
シルヴァ : 私は、その心を糧として戦おう!
君を愛するがゆえに……!
シルヴァ : 我は「影の王」!
闇に沈みし世界より来たりて、
この世界を砕き、その魂を救う者なり!
アルバート : うおおおおおおッ!

サイエラ : どうやら「超える力」によって、私の過去を視たようだね……。
サイエラ : そう、私こそが6人目の仲間「シルヴァ」だ。
いや違うな……その名すら本名ではない。
サイエラ : なぜなら私は、君と同じく、
この世界の住人ではないのだから……。
サイエラ : 私は「闇の氾濫」によって滅びた「第十三世界」で生まれ、
故郷を救うことに失敗した、英雄のなり損ないのひとりなのさ。
サイエラ : 世界が闇に沈み、命なきヴォイドと化したことを悔やみ、
アシエンの誘いに乗り、ここ「第一世界」へと渡ってきた。
次元圧壊を起こす手助けをするためにね。
サイエラ : 第十三世界で「闇の氾濫」が起きたことで、
対極に位置する第一世界で「光の氾濫」が起きようとしている。
それゆえに、世界の統合を急ぐべきだと説得されたのさ。
サイエラ : このままでは、やがて「光の氾濫」が起き、
統合する価値すらない、虚無の世界になってしまう。
世界統合を望むアシエンにとっては、避けたい状況だ。
サイエラ : ならば、あえて光を高め得る才ある者たち、
つまりアルバートたち英雄の資質を持つ者たちを集め、
光の増大を制御下に置こうと考えたのだろうさ。
サイエラ : 私に与えられたのは、英雄一行に仲間として潜り込み、
その成長を支えつつ、密かに力の一部を奪い取ること……。
そして、己が闇の英雄となり、彼らの歩みを止めることだ。
サイエラ : こうして第一世界を、ギリギリのバランスで保ちつつ、
一方、アシエンたちが原初世界側で霊災のトリガーを引く……。
サイエラ : これが、当時、ミトロンとアログリフの座にあった、
アシエンどもの計画だったわけだが……
サイエラ : 結局のところ失敗に終わった。
英雄のなり損ないである私は、英雄が捨てた心を盗むことで、
「影の王」として力を高めたが、それでもなお敗北したのだよ。
サイエラ : 敗因は、アルバートが決戦の中でさえ、
「友愛の心」を捨てなかったこと。
サイエラ : あの大馬鹿野郎は、
裏切り者である私すら、本気で救おうとしたのさ。
そして、最後の力を奪えなかった私は、戦いに敗れた……。
サイエラ : 後の展開は、知ってのとおり。
「光の戦士たち」は、そのままミトロンとアログリフを討ち、
懸念されていた「光の氾濫」が発生した……。
サイエラ : 以後、私は滅びゆく世界に取り残され、終わりの時を待ち続けた。
これでも「不滅なる者」の端くれだから、簡単には死ねないし、
すべてを見届けるのが、関与した者の責務にも思えたのでね。
サイエラ : だが、数年前に「四使徒」が現れた。
サイエラ : タイミング的には、
君の仲間が第一世界に渡ってきた時期と一致する。
光の使徒の介入を感じ、アシエンが対抗として用意したのだろう。
サイエラ : ドン・ヴァウスリーあたりに入れ知恵をして、
「光の戦士たち」の遺体で罪喰いを作らせたといったところか……。
彼らの墓は、ユールモア領にあったからな。
サイエラ : ところがどういうわけか、
かつて自分が裏切った仲間たちの姿をした四使徒を見たとき、
私は、怒りに呑まれ……許してはおけないと感じたんだ。
サイエラ : 罪悪感や後悔がそうさせるのか……
この感情は、自分でも上手く説明はできない。
いずれにせよ、いまさら善人を気取るつもりはないがね。
サイエラ : ともかく、アシエンを警戒させる存在が現れたのなら、
賭けてみようと思ったのさ。
サイエラ : だから、サイエラと名乗ってクリスタリウムに移住し、
酒場で働きながら、罪喰い狩りの賞金稼ぎを集め始めた。
いつか来る、アシエンの敵と引き合わせるために……。
サイエラ : そして、君が現れ……四使徒は討たれた。
彼らの魂にも、ようやく安らぎが訪れたことだろう。
サイエラ : もはや思い残すことはない……。
「すべての元凶」として、世界を砕こうとした「影の王」として、
真の英雄たる君に討ってもらいたいんだ。
サイエラ : この世界のために戦い続けた英雄、
「光の戦士たち」の真実を語り終えた今、私の役割は終わった。
身勝手な願いとは重々承知の上だが……どうか私を殺してくれ……。

サイエラに何と言う?

▷生きて責任を果たせ!

サイエラ : 何を馬鹿なことを!
君も、アルバートと同じように情けをかけようというのか!

▷…………

サイエラ : いいか、私は「影の王」として、多くの人々の命を翻弄してきた!
真に大罪人と呼ぶべき者がいるとすれば、それは私だ……!
君は、倒すべき「すべての元凶」を見逃すというのか!?

サイエラに何と言う?

▷それでも生きて責任を果たすべきだ!
▷ならば責任を果たしてから死を選べ!

サイエラ : ……死ぬなら、勝手に死ねということか。

サイエラ : 確かに、君の手を、薄汚い私の血で穢すわけにもいかないな。
君は、私が最後までなることのできなかった、
真の英雄なのだから……。
サイエラ : わかった、ならば今少しだけ、生き恥をさらすとしよう……。
せめて、アルバートたちの……
大罪人「光の戦士たち」の名誉が回復するまで……。
サイエラ : あの酒場の片隅で、マスターと酔っぱらいたちを相手にしながら、
真実を伝える語り部となることでな……。
サイエラ : Ace……
君を見ていると、アルバートを思い出して嫌になるよ。
サイエラ : さあ、帰ろう、あの酒場に……な。

クエスト『影の英雄譚』の目的『ラクサン城の指定地点で待機』を達成した!

グリナード : サイエラのヤツ、戻ってきたのはいいが、
なんだか雰囲気がガラリと変わっちまった……。
どうしたってんだ?
サイエラ : やれやれ、久しぶりに鎧を着たら肩が凝ってしかたがない。
時を経て消耗した私には、そこらの雑兵にも劣る力しか、
残されていないものでね……。
サイエラ : せいぜい、これからはアルバートたちの名誉のため、
酒場の語り部として過ごしてみるさ。
サイエラ : 私の独りよがりな旅に付き合ってくれて、ありがとう。
君は真の英雄として、このまま歩み続けてちょうだい。
私には、それができなかったから……。

クエスト『影の英雄譚』をコンプリートした!

時を超えた想い

サイエラ : 誰かと思えば……
原初世界に戻ったものとばかり思っていたが、
そうか、君は世界を自由に行き来できるのだったな。
サイエラ : 私に声をかけるくらいに暇なのであれば、
ひとつ聞かせてくれないか?
サイエラ : 以前にも話したと思うが、
アルバートたち一行が英雄として目覚めた時、
彼らは不可思議なクリスタルを手に入れていたんだ。
サイエラ : あのクリスタルがどうなったのか気になっていてね。
もしや、四使徒やアシエンと戦った君なら、
何か知っているんじゃないか?
サイエラ : そうか……
アルバートのクリスタルは、セトに託したんだな。
彼らの絆を思えば、君の判断は正しかろう。
サイエラ : ところで、ものは相談なんだが……
君が持つ、残り4人のクリスタル……私に預からせてくれないか?
サイエラ : むろん、アルバートの魂を受け継いだ君が、
これまでと同様に、持ち続けるというのも道理ではあろう。
だが、君には戻らねばならない世界があるはずだ。
サイエラ : 私は、彼らに見せてやりたいんだ。
彼らが守ろうとしたこの世界が、明日へ向かっていく姿を。
サイエラ : ……なに、今すぐに結論を出さなくてもいいさ。
四使徒の討伐に関わった賞金稼ぎたちと話し合ってから、
答えを決めてくれ。

クエスト『時を超えた想い』を引き受けた!

ジオット : ング、ング、ング……プハァ……。
ジオット : なんじゃ、お前さんか。
さては、一杯ひっかけに来たんじゃな?
ワシに何か用か?
ジオット : ほう、四使徒から取り戻した英雄のクリスタルについて、
相談したいことがあるじゃと?
ジオット : そういうことなら、ほかの賞金稼ぎたちも呼ばねばなるまい。
ルー・リークの小僧にタダ酒の約束を果たしてもらう、
良い機会じゃ!
ジオット : この酒場にいない連中は、ワシが呼んでこよう。
お前さんは、「ケリッグ」のもとで待っておれ!

クエスト『時を超えた想い』の目的『ジオットと話す』を達成した!

テイナー : ぼくたちに話したいことがある?
では、「ケリッグ」さんも交えて話しましょうか。
ケリッグ : よう、Aceじゃないか。
どうしたんだ?
ケリッグ : なるほどな。
ほかの賞金稼ぎたちを集めて、相談したいことがあると。
テイナー : ジオットさんの言う、
ルー・リークさんとの約束って何ですか?
ケリッグ : そういや、思いだしたぜ!
あのお坊ちゃんに、タダ酒を振る舞ってもらう約束をしてたんだった!
ケリッグ : そうとなれば善は急げだ!
テイナー、さっそく料理と酒を注文してきてくれ!
テイナー : ……わかりました。
でも、おごりだからって飲み過ぎちゃダメですよ?
酔ったケリッグさんをお部屋まで運ぶの、大変だから……。
ジオット : またせたの!
小僧と根暗剣士を呼んできてやったぞい!
グランソン : オレたちに相談があると聞いてな。
詳しく話を聞かせてくれ。

ケリッグ : ……あのエルフ族の給仕係が、
ナイルベルトたちのかつての仲間であり、影の王だって?
おまけに、ノルヴラントとは別の世界からやってきた?
テイナー : その話が本当だとすると、
いろいろと疑問が浮かびますが……
ルー・リーク : ああ、そうだな。
あの女、いったい何歳なんだ?
グランソン : いや、もっとほかに気にすることがあるだろ……。
ジオット : やはりの……。
あの給仕係がタダ者ではないことは、
酒場の常連であるワシには、とっくにわかっておった。
ジオット : いつも、気分良く酒を呑んでいるはずなのに、
気づけば無一文で、店の外に放り出されておるのじゃ……。
きっと、これが影の王の力……
テイナー : えっと、それはただの飲み過ぎじゃ……。
グランソン : ともかく、だ。
相棒は、ブランデンたちのクリスタルを、
サイエラに託して良いか、決めあぐねているんだな?
グランソン : ブランデンたちにとって、
この世界には数え切れない思い出や、
大切な人たちが眠っているはずだ。
ケリッグ : ならば、この世界に留まらせてやるのが、
ナイルベルトたちのためでもある……ってか。
俺も同感だ。
ジオット : アルバートのクリスタルが、この世界にある以上、
ラミットの願いは、当人に聞くまでもないと思うぞい。
ルー・リーク : 何はともあれ、
レンダ・レイたちは、この世界が好きだったんだろ?
なら、ここにいたいんじゃないか……みんな、一緒で。
テイナー : 答えは出たようですね。
ジオット : そうと決まれば、酒を取れ!
ワシらの世界のために戦った英雄のために!
献杯じゃ!
賞金稼ぎたち : 献杯ッ!
ルー・リーク : さあ、しんみりするのは、ここまでだ。
今日は、俺の奢りだからな、楽しんでくれ!
グランソン : あいにく、オレは飲めないんでね。
このジュースでも、ちびちびやらせてもらうさ。
テイナー : あ、それは……!

サイエラ : まったく……
飲み食いしただけで、どうしてこうなるんだ?
君たちの馬鹿騒ぎは酒場中に響いていたぞ。
サイエラ : おかげで、君たちが出した結論も聞こえてきたが……
本当に良いのか?

何と言う?

▷語り部に託したぞ……!

サイエラ : ……ありがとう。
自分の役割は肝に銘じておくさ。

▷皆が出した結論だから……

サイエラ : ……ありがとう。
サイエラ : これは……
サイエラ : クリスタルを通じて、
彼らの記憶の残滓が流れ込んでくる……!
サイエラ : なんてことだ……。
クソッ……!
サイエラ : 彼らは、みなアルバートと同じだったんだ……。
アシエンの口車に乗せられて、彼らの想いを利用したこの私を、
最後まで…………
サイエラ : 最後まで仲間だと……
友だと思っていてくれたんだ……。

クエスト『時を超えた想い』の目的『ケリッグと話す』を達成した!

ケリッグ : いてて……まだ頭がズキズキしやがる。
テイナー : もう、おごりだからって、調子に乗りすぎです。
あれほど、ほどほどにって釘を刺しておいたのに……。
ジオット : いやあ、呑んだ呑んだ!
酔っ払ったのは、いつぶりじゃったか……。
さてと、さっそく迎え酒を呑まねばならんの!
ルー・リーク : うそだろ……
あいつらに奢ったぶんの支払いで、
ここ数日の稼ぎが、全部吹っ飛んだぞ……!?
グランソン : ウッ……やはり、酒は受けつけんな……。

サイエラ : ようやく、宴の後片付けが終わったよ。
次に酒盛りを開く時は、事前に教えておいてくれ。
私とグリナードだけでは、酒を捌ききれないのでね。
サイエラ : それはそれとして、君には本当に感謝してもしきれない。
君が託してくれた彼らの想いは、私が、英雄譚の語り部として……
何よりも、「光の戦士たち」の友人として、生涯語り継いでいくさ。

クエスト『時を超えた想い』をコンプリートした!

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