記憶の民、ヨカフイ族
ウクラマト : んじゃ、あらためて……
オルコ・パチャの高地にある、ヨカフイ族の集落へと出発だ!
エレンヴィル : オルコ・パチャに続く山道の入口は、
ウクラマトが派手髪の盗賊、ワーケサに騙された辺りにある。
もう一度あそこへ向かうぞ。
ウクラマト : あんにゃろぉ……
堂々とアタシの失態をいじりやがって。
ウクラマト : ま、それくらいの方が、
アタシもいちいち落ち込んでられねぇって気がするけどよ。
これもあいつなりの気遣いなのか……?
ウクラマト : とにかく挽回するためにも、モタモタしてられねぇ。
アタシらも行こうぜ。
目指すはアースンシャイアの西にある山道の入口だ!
アルフィノ : バクージャジャに足止めされていた間にも、
ゾラージャ王子は先に進んでいることだろう。
私たちも急がなければ。
アリゼー : 思えば、イフイカ・トゥムを抜けてからずっと感じてた視線は、
盗賊たちのものだったのね。
クルル : この先がオルコ・パチャの高地へと続いているのね。
ウクラマト : レディロクにも余計な心配をかけちまったからな。
アースンシャイアに立ち寄って、礼を言っておいた。
ウクラマト : って……エレンヴィルの野郎、待ってねぇし!
アタシらを置いて、スタスタと先に行っちまいやがった!
ただの陰険野郎じゃねぇって見直しかけたのに、損したぜ!
ウクラマト : チッ……アタシらも行くぞ!
とっととあいつに追いついて、文句のひとつでも言ってやる!
クルル : ウクラマトさん、秘石を奪われたことを引きずらないか、
心配していたけれど……あの様子なら大丈夫そうね。
クルル : さあ、私たちも行きましょう。
ウクラマト : ハァ……ハァ……。
こんな高さまで登ったのは初めてだ……。
エレンヴィルに文句を言う余裕すらねぇ……。
アルフィノ : だいぶ登ってきた気がするが……
あのトラル大陸の最高峰だという山、ウォーコー・ゾーモーは、
どれほどの標高なのだろう。
クルル : 黄金郷の伝承に深く関わっているという、ヨカフイ族……
ついに彼らから話を聞く機会が得られるかもしれないのね。
アリゼー : あそこに見えるのがヨカフイ族の集落みたいね。
エレンヴィル : 旅慣れてるおたくらには言うまでもないことだが、
この標高になると空気も薄くなる。
適度に深呼吸して、身体を慣らしながら進んでくれ。
エレンヴィル : さあ、行くぞ。
ヨカフイ族の集落「ウォーラーの残響」は、もう目の前だ。
エレンヴィル : このウォーラーの残響に足を踏み入れたのは、
俺もこれが初めてだ。
アルフィノ : どの建物も大きく造られているが、
奥に見えるものは別格だね……。
あれは神殿かなにかだろうか?
アリゼー : 堅牢な石造りの街並みとひんやりした空気が、
ちょっとイシュガルドを思い出させるわね。
クルル : ここにもエーテライトが整備されているのね。
また、あの山道を登ってくるのは大変だから、
忘れずに交感しておきましょう!
ウクラマト : ふぅ、ようやくこの空気の薄さにも慣れてきたぜ。
ウクラマト : で、ここがオヤジとヨカフイ族の出会いを描いた、
「墓の章」の舞台、ウォーラーの残響(ざんきょう)……
ウクラマト : そして、あいつらがヨカフイ族か。
実際にその姿を見るのは、これが初めてだぜ。
エレンヴィル : 無理もない。
彼らがこの集落を離れて、
低地に降りてくるのは極めて稀だからな。
エレンヴィル : ヨカフイ族は、かつて交わした連王との盟約にしたがって、
今もこの山奥で、ある使命を果たし続けてる。
エレンヴィル : あのカーリョーザー祭拝殿に眠るトラルヴィドラール……
「ヴァリガルマンダ」を見守り、
その封印を維持するという使命をな……。
クルル : トラルヴィドラール……
たしか長いときを生きることで、
獣の枠を超えた異能に目覚めた存在、だったわね。
エレンヴィル : ああ、特にヴァリガルマンダは、
トラルヴィドラールの中でも最強の呼び声高い存在。
時代を超えて何度も目覚めては、人々に災厄をもたらしてきた。
エレンヴィル : それを約80年前に連王がカーリョーザー祭拝殿に封印したのが、
トライヨラ叙事詩に語られる「封の章」だ。
エレンヴィル : ちなみに、あの祭拝殿の天井は、今も大穴が空いたままらしい。
連王の策によって誘きよせられたヴァリガルマンダが開けた、
その時のままにな。
ウクラマト : オヤジが戦った最強のトラルヴィドラール……
いったいどんなすげぇ奴なんだろうなぁ!
ひと目見てみてぇぜ!
アルフィノ : このウォーラーの残響は、連王とヨカフイ族の出会いを描いた、
「墓の章」だけではなく、「封の章」の舞台でもあるのか……。
アルフィノ : となると、今回の試練はひとつじゃないのかもしれない。
ウクラマト : ま、とにかく連王の選者に声をかけて……
いや、それともバクージャジャのバカを探し出して、
奪われた秘石を取り返すのが先か?
ウクラマト : たしかに、秘石はあと4つもあるんだもんな。
バクージャジャだって、それを手に入れに来るはずだから、
自然とぶつかることもあるか……。
ウクラマト : よし、あらためて連王の選者を探そうぜ!
エレンヴィル : なら、「カーリョーザー祭拝殿」を訪ねてみるのがいいだろう。
モブリン族によれば、祭司長のグーフールーがいるはずだ。
会えば、何らかの情報を得られるかもしれない。
アルフィノ : 封印の守り手たちが目を光らせているね。
気軽に立ち入ることのできる場所ではないようだ。
アリゼー : 祭拝殿に入りたいなんて言ったら、
怒られたりしないでしょうね……。
エレンヴィル : まずは祭拝殿に入る許可をもらうとしよう。
ウクラマトからなら話ぐらい聞いてくれるだろ。
クルル : それにしても立派な建物ね。
外観からは、トラルヴィドラールが封じられているようには、
見えないけれど……。
祭拝殿の門番 : あなたは?
カーリョーザー祭拝殿に何用か?
ウクラマト : んじゃ、門番と話して祭拝殿立ち入りの許可をもらうとするか。
ウクラマト : アタシはトライヨラ連王国第一王女、ウクラマトだ。
継承の儀の試練を受けるために、連王の選者を探してる。
ここにグーフールーって奴がいるなら、会わせてくれねぇか?
祭拝殿の門番 : あなたのことは祭司長より聞き及んでいる。
さあ、中へ。
ウクラマト : 思いの外、あっさり通してくれたな……。
とにかく入ってみようぜ!
ウクラマト : こいつが……!?
エレンヴィル : ああ、ヴァリガルマンダだ……!
???? : よくぞおいでになられた。
アルフィノ : あなたが祭司長グーフールー殿ですか?
ズームーウー : 否、私は祭司ズームーウー。
ここに祭司長はおりません。
ウクラマト : なあ、本当にそいつがヴァリガルマンダなのか?
ズームーウー : 然り。
トラル大陸の歴史において、過去幾度も覚醒し、
生ける天災として恐れられたトラルヴィドラール……。
ズームーウー : かつて大陸の覇者であった我らヨカフイ族ですら、
その強大な力の前では、ただ蹂躙されるばかりでした。
ズームーウー : 80年前にオルコ・パチャが襲われた際にも、多くの死者が出た。
グルージャジャ様と、その仲間たちの助けがなくば、
全滅していたでしょう。
ズームーウー : 彼らとヴァリガルマンダの戦いは、実に10日間も続きました。
死闘と呼ぶに相応しき戦いが繰り広げられたのです。
ズームーウー : 先に限界を迎えたのは、グルージャジャ様たちでした。
並外れた生命力を誇る敵を前に、
ついに体力が底をつき、窮地に立たされたのです。
ズームーウー : そんなとき、グルージャジャ様の理の頭が奇策を思いつかれた。
ヴァリガルマンダが有する氷の魔力を暴走させ、
自らを氷漬けにさせたのです。
ウクラマト : その結果がこれか……さすがは理のオヤジだぜ!
ウクラマト : けど、オヤジの力でもこいつを倒すことはできなかったんだな。
もし封印が解けちまったら、どうなっちまうんだよ……。
ズームーウー : その心配には、我々も頭を悩ませているところ。
事実、この80年間で封印の力は弱まってきておりましてね。
ズームーウー : 先の大嵐も、火、氷、雷を操るヴァリガルマンダの力が、
封印から漏れ出したために起こったもの……。
そう考える者もいるのです。
エレンヴィル : 俺たちが遭遇した、あの大嵐が……。
ズームーウー : それはそうと、皆さんは「墓の試練」を受けにきたのでしょう?
「連王の選者」である祭司長グーフールーから、
継承候補者の方々に言伝を預かっております。
ズームーウー : 「この険しく広大な山の中から、オレを見つけだしてみせよ。
それがお前たちに与える『墓の試練』である」……以上です。
アルフィノ : 連王の選者を探しだすこと自体が試練というわけか。
ウクラマト : ところで、兄さんたちもここにきたのか?
ズームーウー : 然り。
すでに祭司長を探しに出ておりますよ。
ウクラマト : なら急がねぇとな……!
アルフィノ : 探すにしても、手がかりが必要だ。
まずはこの集落の人たちから話を聞いてみよう。
アルフィノ : この広大な山岳地帯から、ひとりのヨカフイ族を見つけるなど、
闇雲に探していては不可能だろう。
当たりをつけるためにも、まずは情報を集めなければね。
アリゼー : 超常の力を得た獣というと、
東方の「瑞獣」のことを思い出すわね。
トラルヴィドラールも似た存在……ということかしら?
エレンヴィル : 規格外の獣なんて、エオルゼアの方でも何度も見てきてるが……
肌を刺すような鋭い威圧感を覚えたのは、久しぶりだ。
クルル : ヴァリガルマンダの封印からは、
大量のエーテルが漏れ出したような痕跡を感じたわ。
あれじゃ、もってあと数年……といったところでしょうね。
ウクラマト : それにしても……ヴァリガルマンダはデカかったなぁ!
仲間がいたとはいえ、あらためてオヤジの強さを実感したぜ。
ウクラマト : もし封印が解けちまったら、
今度はアタシらの世代が何とかしねぇといけねぇんだよな……。
そんなこと、できんのか……?
墓の試練
ウクラマト : さて、「墓の試練」を超えて秘石を手に入れるために、
祭司長グーフールーを探そうぜ!
アルフィノ : 私たちに課された「墓の試練」は、
この山のどこかにいる、祭司長グーフールーを見つけだすこと。
そこで手分けして情報を集めたいところだが……
アルフィノ : これが試練である以上、
そう簡単に居場所を教えてもらえるとは思えない。
アルフィノ : そこで、聞き込みの際には、
グーフールー殿について尋ねながらも、
どんな会話をしたのか、よく覚えておいてもらいたい。
アルフィノ : 直接的な言及がなくとも、
会話の中に、手がかりが隠されている可能性があるからね。
では、各自数名から話を聞き、またここで集まってくれ。
ヨーゲーウォー : 祭司長の居場所を知らないかだと?
そういえば、今日は見ていないな。
ヨーゲーウォー : ところで、先ほど祭拝殿から出てきたシュバラール族……
ウクラマト王女だというのは本当か?
ヨーゲーウォー : なんだか頼りなさそうに見えるが、
グルージャジャ殿の後継者として相応しい御方なのかね?
ヨーゲーウォー : その点、青いフビゴ族の姿をしたゾラージャ王子は、
グルージャジャ殿に勝るとも劣らない迫力を纏っていたな。
ファーラーデー : 私たち、この石造りの家で暮らしてるのよ。
広くて頑丈で、大勢でも過ごしやすいけれど、
この大きな扉は、ヨカフイ族以外には少し重たいかしら……?
ズーフェーラー : おや、君も祭司長のことを尋ねて回っているのかい?
今、グーフールー殿がどこにいるかは知らないけれど、
ぜひ一度、会ってもらいたいものだよ。
ズーフェーラー : 彼は伝統を重んじる立派な人物だからね。
たとえば僕が今彫っている絵文字の彫刻なんかも、
とても大切にしてくれているんだ。
ズーフェーラー : これは人が生きた証を刻んだもので、
今日、君と出会ったことなんかも記録されることになる。
太陽が幾度も巡った後でも、この出会いを振り返れるようにね。
ズーフェーラー : もし僕たちの文化が知りたいなら、
墓所のひとつ「佇(たたず)む自証(じしょう)」に行ってみてよ。
ここから北西の方にあるからさ。
ズーフェーラー : 「佇む自証」に行けば、
僕たちヨカフイ族のことが少しわかるかもしれないよ。
ゼーボーロー : トライヨラ……いや、外つ国から来た者か。
ゼーボーロー : 悪いが、グーフールー殿の居所は知らん。
祭司長は封印の監視役であると同時に、墓守でもある故、
不在にしてることが多いからな。
ゼーボーロー : それにしても、トラル公用語を使うのは久しぶりだ。
ここまで訪ねてくる者は希少だからな。
アルフィノ : では、集めた情報を共有し合おう。
まずはグーフールー殿の居所について、話が聞けた者は?
アルフィノ : 予想どおり誰も聞けなかったようだね。
では、祭司長について些細なことでも、
なにかわかったことがあれば教えてほしい。
ウクラマト : アタシが聞いた話じゃ、
祭司長には墓守の側面もあるんだってよ。
クルル : その話は私も聞いたわ。
ヨカフイ族にとって、お墓というのは特別な存在のようね。
アルフィノ : 墓守が行くところと言えば、墓場が相場だが……
それはどこにあるのだろう?
アルフィノ : 佇む自証……それがヨカフイ族の墓場がある場所かい?
ウクラマト : なら、グーフールーがいるかどうかはともかく、
ひとまず「佇む自証」ってところに行ってみようぜ!
ヨカフイ族のこと、もっとよく知りたいしな!
クルル : ここから北西の場所にあるって話だったわね。
ならまずは、街のそちら側の出口に向かってみましょう。
クルル : ほかのみんなは、佇む自証を目指して西へ進んでいったわよ。
道がかなり急勾配になってるみたいだから、
転ばないように、それぞれのペースでね。
クルル : エレンヴィルさんに追いつけば、的確に案内をしてくれるはず。
私も、このあたりの地形を確認したら、すぐに追いかけるわ。
クルル : もしかして遠くに見えるあれが、佇む自証……?
アリゼー : 急勾配の坂だらけで、歩きづらいわね……。
アルフィノ : ここは、墓というよりも住居のように見えるが、
放棄されてもうずいぶん経っているようだね。
エレンヴィル : このクレーターを見てくれ。
薪どころか草すらないのに火が燃え続けてるだろう?
エレンヴィル : トライヨラ叙事詩いわく、
これはヴァリガルマンダが暴れたときに生じたものだそうだ。
エレンヴィル : かの存在が操る炎は、嵐の中でも燃え続け、
永遠に消えることがないんだとか。
てっきり、盛って書かれてるもんだと思ってたが……。
エレンヴィル : それはそうと、「佇む自証」は、街道を北西に進んだ先だ。
ウクラマトが先行してるはずだが、道に迷ってないだろうな……。
穏やかなヨカフイ族 : どうやら、来たようだな。
ウクラマト : へへっ、アタシが一番乗りだ!
ウクラマト : んじゃ、みんな揃ったところで、こいつに話を聞いてみるか。
ウクラマト : なあ、お前がグーフールーか?
穏やかなヨカフイ族 : いいや、俺は祭司長ではないよ。
ただ、彼から頼みごとをひとつ引き受けている。
自分を探しに来た者がいたら、この墓のことを教えるようにと。
ウクラマト : そうか、ならここに来たのは、
まったくのハズレってわけじゃないんだな!
それじゃ教えてくれよ、ここには誰が眠ってるんだ?
穏やかなヨカフイ族 : 誰も眠ってなどいないさ。
役目を終えた肉体は火葬され、
オルコ・パチャの山々に散骨されるからな。
穏やかなヨカフイ族 : そもそも我らが考える「死」は、君たちのそれとは異なる。
人が死ぬのは、心臓が止まったときではない。
自己の存在が、すべての人々の心から消え去ったときだ。
穏やかなヨカフイ族 : だから俺たちは、肉体が終わりを迎える前に墓を建てる。
皆の心の中で、永遠に生き続けるために。
穏やかなヨカフイ族 : これは、俺の親しい友人の墓でな。
彼の肉体は、数年前にその役目を終えたが、
友人は今でも俺の心の中で生きている。
穏やかなヨカフイ族 : あの中には、俺の墓もあるんだ。
穏やかなヨカフイ族 : 墓がある限り、俺の存在は残り続ける。
友人のように、墓に刻まれた絵文字を読んだ者の心の中で、
生きていくことができるからな。
クルル : ヨカフイ族の「死」に対する考え方は、
もともとあなたたちが持っていたものだったの?
穏やかなヨカフイ族 : 「忘れじの深奥(しんおう)」に行ってみるといい。
そこで我らの歴史を知ることで、
今の問いの答えが見えてくるだろう。
ウクラマト : なら、そっちにも行ってみようぜ。
もっと知りたくなってきたからな。
アタシたちとは違う、ヨカフイ族の生き方ってやつをさ!
穏やかなヨカフイ族 : こちらこそ、話を聞いてくれて感謝する。
俺の存在を、君たちの心に残すことができたのだから。
「忘れじの深奥」はこの道の先だ、気をつけて行きなさい。
穏やかなヨカフイ族 : 「忘れじの深奥」に行けば、
我らヨカフイ族の歴史を知ることができるだろう。
エレンヴィル : これまでヨカフイ族と話したことがなかったからな、
彼らがああいう死生観を持ってる部族とは知らなかった。
アルフィノ : 上にあるのは壁画か……!
4つそれぞれ違う場面を描いているようだが……。
アリゼー : さっきの彼と同じく、私たちを待っていたようね……。
クルル : 人は肉体的な終わりを迎えても、
誰かの心の中で生き続ける……か。
クルル : だとしたら、ガラフおじいちゃんも、
私の心の中で生きているってことになるのよね。
そう考えると、少し温かな気持ちになってくるのはなぜかしら。
実直なヨカフイ族 : お待ちしていましたよ。
ウクラマト : あのさ、佇む自証で出会った奴から、
ここに来るよう勧められたんだけどよ……。
実直なヨカフイ族 : 祭司長の命により、あなたがたをお待ちしておりました。
我が家系は、語り部としてこの壁画に描かれた伝承を、
祖先より継承しております。
アリゼー : ずいぶん立派な壁画ね。
もしかして、これはヨカフイ族の歴史を描いてるの?
実直なヨカフイ族 : そのとおり。
あなたがたには、試練に臨む前に知っていただきたいのです。
我らヨカフイ族の、これまでの在り方を……。
ウクラマト : ああ、望むところだぜ。
ぜひ聞かせてくれよ!
実直なヨカフイ族 : では、さっそく……
実直なヨカフイ族 : これは、ヨカフイ族の隆盛期を描いた壁画です。
伝承によれば、千百年以上もの大昔とのこと……。
実直なヨカフイ族 : 他の部族よりも体躯に恵まれたヨカフイ族は、
その圧倒的な力をもとに、ヨカ・トラルの大半を、
支配下に収めたといいます……。
実直なヨカフイ族 : 多くの部族を制圧した祖先たちは、
さらなる勢力の拡大を狙い、北を目指した……。
実直なヨカフイ族 : そのサカ・トラル出征の様子を描いたのがこちらの壁画。
船では渡れぬ海峡を渡るため、祖先たちは100年の歳月をかけ、
北へ渡る大橋を完成させました。
ウクラマト : トライヨラに今も遺ってる、ゾーゴー永結橋のことだよな。
あんなデカい橋まで作って、サカ・トラルに攻め入るだなんて、
やることが大き過ぎるぜ……。
ウクラマト : あれ、でもあっち側の大陸に、
ヨカフイ族がいるなんて聞いたことないぞ?
実直なヨカフイ族 : 次の壁画をご覧いただければ、その疑問も解消されるでしょう。
クルル : これは……ヨカフイ族が大勢倒れているように見えるけれど、
サカ・トラルの出征時に、いったい何が起こったというの?
実直なヨカフイ族 : 千年ほど前に行われた出征において、
サカ・トラルに足を踏み入れた祖先たちを待っていたのは、
正体不明の病でした。
ウクラマト : 病気か……。
実直なヨカフイ族 : これは特段、新しい病ではありませんでした。
現地で暮らすトナワータ族やシャトナ族にとっては、
季節ごとに流行る、ちょっとした風邪程度のもの……。
実直なヨカフイ族 : ところが、ヨカフイ族が感染すると、
なぜか命を奪い去るほどの恐ろしい力を発揮しました。
実直なヨカフイ族 : こうして同胞の実に9割が、北の大地で命を落とし、
生き残った者も、子が生まれづらくなる後遺症に苦しんだのです。
エレンヴィル : 異国の地で耐性のない病に罹ると、
現地民よりも強く症状が現れることがある……。
サカ・トラル出征が失敗に終わったのも、頷ける話だ。
アルフィノ : 遺体を土葬せず、火葬するようになった要因でもありそうだね。
実直なヨカフイ族 : 最後の壁画は、ここオルコ・パチャを描いたもの。
サカ・トラルへの出征で多くの同胞を喪った祖先たちは、
故郷であるこの山へと戻ってきました。
実直なヨカフイ族 : そもそも、私たちが戦い続けていたのは、
このオルコ・パチャの平和を護るためだったのです。
実直なヨカフイ族 : 遙か昔、ヨカフイ族の始祖は、この大陸に我らとは違う見た目、
違う考え方を持った部族がいると知りました。
そしていつか彼らが、私たちのもとへ攻めてくると考えた。
実直なヨカフイ族 : 故に、先にこちらから打って出ることにしたのです。
ですが、そうして戦い続ければ戦い続けるほど、
本当に欲しかった平和は遠ざかっていった……。
実直なヨカフイ族 : そして、サカ・トラル出征が失敗に終わって故郷に戻ったとき、
祖先たちは……ようやく気づいたのです。
実直なヨカフイ族 : 私たちが望んだものは、始めからここにあったのだ、と。
生まれ育った場所で、記憶を石に刻みながら生きる。
それこそが私たちにとっての真の平和だったのです。
ウクラマト : 戦い続けるかぎり、
目の前の平和に気づくことができない……。
実直なヨカフイ族 : 私の話はこれで終わりです。
我らヨカフイ族の歴史、おわかりいただけましたか?
ウクラマト : お前たちが、これまでどうやって生きてきたのか……
そして、これからどうやって生きていきたいのか……
同じ国に生きる同胞として、たしかに受け取った!
実直なヨカフイ族 : ならば今こそ明かしましょう。
祭司長は、かの霊峰……ウォーコー・ゾーモーの山頂にて、
あなたがたをお待ちしています。
ウクラマト : へっ……やっぱあの山を登ることになんのかよ。
上等だぜ、それでこそ王を決める試練だ!
実直なヨカフイ族 : ウォーコー・ゾーモーへの入口は、ここを出て南に進んだ先。
山頂までの道には、獰猛な獣や魔法生物が多く生息しています。
どうかお気をつけて。
ウクラマト : ああ、ありがとよ!
壁画について教えてくれたこともな!
ウクラマト : それじゃ行こうぜ。
目指すはここから南にある「ウォーコー・ゾーモー」だ!
実直なヨカフイ族 : ヨカフイ族の歴史を知ろうとしてくださったこと……
感謝いたします。
アリゼー : ふぅ、さすがにこれだけの山道となると、
空気が薄いこともあって息が上がるわね……。
アリゼー : って、あなたいつからそこに?
言っとくけど、ぜんぜん疲れてなんかないから!
アリゼー : ほらほら!
アルフィノたちに追いていかれないよう、先に進むわよ!
アリゼー : 山頂を目指す道中で、
バクージャジャたちと出くわすかもしれないわね。
そのときは、コザマル・カでの借りを返してあげないと!
クルル : これが、ウォーコー・ゾーモー……
近くで見ると、その高さに圧倒されるわね。
アルフィノ : ウクラマトには簡単な治癒魔法をかけておいたよ。
ここまでの険しい山道で、
足腰に限界がきていたみたいだからね。
エレンヴィル : 今回ばかりは、俺のガイドは期待しないでくれ。
秘境であるウォーコー・ゾーモーについて書かれた文献は、
トライヨラにも、ほとんど存在しないんだ。
ウクラマト : 壁画の語り部が言ってたよな。
戦い続ければ戦い続けるほど、本当に欲しかった平和は、
遠ざかっていった……ってさ。
ウクラマト : ゾラージャ兄さんも「墓の試練」に挑んでるなら、
きっと同じ話を聞いてるはずだよな。
ウクラマト : だったら、戦を以て、人々に平和の価値を思い起こさせる……
なんて考えは、思い直してくれねぇかなぁ。
祭司長グーフールー
ウクラマト : うはぁー! めちゃくちゃ高ぇな!
今からこれを登んのか!!
ヴォーポーロー : 確認だ。
お前たちは、トライヨラから、来たのか?
エレンヴィル : ところどころしか聞き取れないが、
ヨカフイ族の古語のようだ。
ヴォーポーロー : やはり、通じんか。
反吐が出そうだが、貴様らにもわかるよう、
トライヨラ公用語を使ってやろう。
ヴォーポーロー : 貴様ら、継承の儀とやらの参加者だな?
ウクラマト : お……?
まあ、そうだけど。
ヴォーポーロー : ならば貴様らを亡き者とすれば、
トライヨラは次代の為政者を失うということか。
ウクラマト : なーんか感じ悪ぃじゃねぇか。
これまで出会ったヨカフイ族とは、違う事情がありそうだな。
ヴォーポーロー : グルージャジャの下僕となった恥知らずどもと、
一緒にしてもらっては困る。
ヴォーポーロー : 我ら、チーワグー塩田を拠点とするヨカフイ族は、
再び大陸の覇者となり、かつての栄華を取り戻すべく戦う、
偉大な一族だ!
アルフィノ : 「ウォーラーの残響」に暮らすヨカフイ族とは、
別の一派ということか。
ウクラマト : あいつらは軟弱者じゃねぇし、オヤジの下僕でもねぇよ。
ウクラマト : ただ気づいただけだ。
本当にほしかった平和は、最初からここにあったんだってな。
ヴォーポーロー : それこそ軟弱者の言い訳に過ぎん!
千年以上も受け継がれてきた悲願から目をそらし、
先祖たちの想いを忘れ去った恩知らずどもだ!
ヴォーポーロー : もはや奴らを当てになどしておらん。
一族の悲願は、我がこの手で掴み取る。
ヴォーポーロー : 忌むべきトライヨラの王女である貴様の命を、
反撃の狼煙としてな!
ウクラマト : やめろ! できれば戦いたくねぇ!
ヴォーポーロー : なら…………大人しく死ね。
ヴォーポーロー : クッ……ウォーコー・ゾーモーの怪鳥め!
騒ぎを聞きつけて、我らを狩りにきたか!
ヴォーポーロー : 降りてこい!
先に貴様から始末してやろう!
ウクラマト : 間に合ったぜ!
ヴォーポーロー : どういうつもりだ。
ウクラマト : どうもこうもねぇよ。
勝手に身体が動いただけさ。
ウクラマト : それに、お前らが死んじまったら、二度と話せねぇだろ。
話せなきゃお前らのことを知ることもできなくなっちまう。
アタシはお前らのことが知りてぇんだ。
ヴォーポーロー : 知る……だと?
何のためにだ。
ウクラマト : 何のためにって、そりゃ……
ウクラマト : 同じ大陸で生きるお前らのことを、好きになりてぇからだよ。
ウクラマト : そいつの具合はどうだ?
アルフィノ : 命に別状はないよ。
しかし、歩けるようになるまでもう少しかかりそうだ。
ウクラマト : よし、ならアルフィノはそいつの治療を続けててくれ。
アタシらはウォーコー・ゾーモーを目指す。
アルフィノ : ああ、わかった。
気をつけて行ってきてくれ。
ヴォーポーロー : こんなことで、我らは悲願を捨てたりはせんぞ。
ウクラマト : それでいいさ。
アタシを殺してぇなら、いくらでも受けて立ってやる。
だから、お前も一族の長なら、今は仲間の心配をしろ!
エレンヴィル : これだけの山ともなれば、
俺の知らない生き物も多く生息してるはずだ。
露払いは頼んだぞ。
ウクラマト : 行くぞ!
こいつを登った先に、グーフールーがいるはずだ!
ヴォーポーロー : 一族の悲願を叶える、
その先駆けとしてトライヨラの王女の命を奪うはずが、
逆に助けられるとは、何たる不覚……。
ヴォーポーロー : この借りを返さないうちには、
貴様らの仲間に手を出しはせん。
アルフィノ : 彼の手当ては任せてくれ。
「墓の試練」の方は皆に頼んだよ。
エレンヴィル : わかってると思うが、俺は戦えないんでね。
せいぜい、邪魔にならないように後方をついていくさ。
ウクラマト : 待ってろよ、グーフールー!
クルル : さっきの鳥の魔物は、
この山を縄張りにしているのかもしれないわ。
注意しておきましょう。
アリゼー : イフイカ・トゥムではエレンヴィルの護衛役だったけど、
今回は存分にやらせてもらうわ!
凪の露営地の封鎖まであと15秒
リョコー・テーテ : おやおや旅人サンなんて、珍しい!
……遊んで遊んで!
凪の露営地が封鎖された!
リョコー・テーテ : ゆきゆき集まれ、ミンナで遊ぼ!
リョコー・テーテ : ミンナ凍って、カッチコチ!
ローロ・テー : コッチーン!
リョコー・テーテの魔法で子分たちが凍りついた……!
ローロ・テー : ヒエヒエ~ピタッ!
コォーロ・テー : カッチーン!
コォーロ・テー : コッチーン!
リョコー・テーテ : ゆきゆき集まれ、全員集合!
ローロ・テー : ヒエヒエ~ピタッ!
ローロ・テー : カッチーン!
コォーロ・テー : キャハハッ!
コォーロ・テー : コッチーン!
ゾラージャ : お前たちに追いつかれようとは、
遊びが過ぎたか……。
ゾラージャ : チッ……強すぎたか……。
ゾラージャ : 行く手を阻むつもりはなかったが、これも時の運、
せいぜい、ほかの路を探すことだ……。
グーフールー : 王の器を示してみせろ……!
グーフールー : 石に刻まれし歴史を知れ……!
カーリョー陵墓が封鎖された!
グーフールー : 古の記録よ……すべてを飲み込む濁流を……!
グーフールー : 古の記録よ……荒ぶる山々の憤怒を……!
グーフールー : お前たちの力、この拳でも測らせてもらおう!
グーフールー : 大いなる山より、この身に力を……!
グーフールー : ヨカフイの魂よ、轟き渡れ!
グーフールー : この技に耐えるとは……!
グーフールー : 古の記録よ……無慈悲なる嵐を……!
グーフールー : 改めて、名乗っておこう。
オレがヨカフイ族の祭司長にして「連王の選者」、
グーフールーだ。
ウクラマト : 村の連中よりも、ずいぶんでかいんだなぁ!
グーフールー : かつては、すべてのヨカフイ族がこうだったという。
だが、一族に病が広まってからというもの、
オレのような体躯で生まれてくる者は稀になった。
エレンヴィル : 千年前のサカ・トラル出征で患ったという、
伝染病のことだな。
壁画にも記されていたが……。
グーフールー : そしてその病こそが、黄金郷の伝説とも繋がっている。
クルル : トラル大陸に広まっている黄金郷の噂は、
あなたたちヨカフイ族が出処だと聞いたわ。
まず、それは確かかしら……?
グーフールー : 正確には、オレたちの祖先の幻視が発端だがな。
グーフールー : サカ・トラル出征の少し前のことだ。
祖先たちは、夢の中で黄金に輝く国を視たという。
グーフールー : 永遠を生きる人々が、争いも貧しさもなく、
ただ幸せのうちに暮らす理想の世界だ……。
グーフールー : この夢を視たのがひとりなら、ただの笑い話で終わっただろう。
だが、同時期に数十、数百の祖先たちが同じ夢を視たことで、
当時の祭司たちは、神からの啓示だと考えた。
クルル : そんなことって……。
グーフールー : サカ・トラルへの出征は、黄金郷探索という意味もあったのだ。
支配下に置いていた各部族も駆り出して、
大規模な捜索が行われたらしい。
エレンヴィル : なるほどな……。
そこに巻き込まれた奴らが黄金郷について語り継いだから、
どの部族にも似た伝説が伝わってたわけだ。
グーフールー : 次の継承候補者が現れたか……。
ならば、お前たちの力も測らせてもらうぞ。
サンクレッド : 準備は万全、というわけか。
グーフールー : 見事……その力、とくと見せてもらった。
ウクラマト王女ともども、「墓の試練」を超えた証を授けよう。
Owen Stusから「ウォーラーの残響」へのテレポ勧誘を受けました。
ウクラマト : これで、残りはあと3つ……!
ウリエンジェ : これなる天嶮で、あなた方と競い合えればよかったのですが……
バクージャジャの襲撃をかわしながらでは、望むべくもなく。
ウクラマト : あの野郎、また汚ねぇ真似を!
コーナ : しかし、手出ししてきた割に、
こちらが応戦してみせたら、あっさりと退いていった。
いったい何が目的だったのやら……。
コーナ : 目的と言えば、試練の場として、
ウォーコー・ゾーモーの山頂を選ばれた理由も気になります。
コーナ : 今回の試練は、あなたを探す過程で、
ヨカフイ族の歴史を知るような構成になっていました。
そうであれば、この場所にも意味があるのでしょう?
グーフールー : ああ。
ここはオレたちにとって、特別な場所なのだ。
アリゼー : 周りにあるのって、お墓……よね?
グーフールー : この山頂に祀られているのは、歴代のヨカフイ族の祭司長。
そして、80年前にこのオルコ・パチャを襲った災厄、
ヴァリガルマンダと勇敢に戦った猛者たちだ。
ゾラージャ : 道理で数が多いわけだな。
ウクラマト : ゾラージャ兄さん、やっぱり先に着いてたのか……。
サレージャ : おや、ウクラマト様。
ご壮健のようで何よりです。
ウクラマト : サレージャ、てめえよくも!!
グーフールー : ここをどこだと思っている。
罵り合いで場を乱すようなら、出ていってもらうぞ。
ウクラマト : あっ、そうだったな……悪い。
ゾラージャ : ほかの候補者を待つ必要は、もうあるまい。
父上の生前墓とやらまで案内しろ。
ウクラマト : オヤジの墓……?
グーフールー : これがヴァリガルマンダを封印した者たちの生前墓だ。
グルージャジャの名も刻まれている。
ウクラマト : 『武と理を以て平和をもたらした覇者、グルージャジャ』……。
エレンヴィル : 意外な名前も刻まれてるな。
『世界の広さを知る航海者、ケテンラム』
アリゼー : ケテンラムって、
トラル大陸に初めて渡ったリムサ・ロミンサの探検家よね?
彼も連王と一緒に旅をしてたってこと!?
エレンヴィル : 『未知を追い求める探求者、カフキワ』
……まさか、この名前まで刻まれてるとはな。
グーフールー : ヨカフイ族以外の者が生前墓を建てることなど、
異例のことであったが……
彼らは、それに相応しい偉業を成したのだ。
ウクラマト : 『武と理を以て平和をもたらした覇者』か……
やっぱ、オヤジはすげぇや。
ゾラージャ : ……武によって覇道を進む者か。
コーナ : ヴァリガルマンダを封印することができたのは、
氷の魔力を暴走させた理があってこそだけどね。
ウクラマト : 武と理……か。
ウクラマト : 武に関しちゃ、武のオヤジの技を継いだ、
ゾラージャ兄さんには敵わねぇ。
ウクラマト : 理だって、理のオヤジの知識を継いだ、
コーナ兄さんの方が優れてる。
ウクラマト : なら、アタシがオヤジから受け継いだものって、
いったいなんなんだ……。
ウクラマト : アタシがオヤジから継ぐべきもの……。
ウクラマト : ……そうか!
ウクラマト : アタシは、オヤジから平和を愛する心を受け継いだ。
トラル大陸に生きるみんなのことが好きだって気持ち、
こればっかりは、誰にも負ける気がしねぇ!
ウクラマト : アタシはアタシのやり方で、平和を護ってみせるぜ!
ウクラマト : なんだなんだ!?
アルフィノ : 皆、大変だ!
すぐに「ウォーラーの残響」へと戻ってきてくれ!
アルフィノ : ヴァリガルマンダの封印が解かれたんだ!!
サンクレッド : 今の轟音に関する報告か?
グーフールー : なんだと、ヴァリガルマンダが!?
ウクラマト : とにかく、急いで戻るぞ!
サレージャ : ほっほっほっほ、これは好都合。
ほかの候補者たちに先行する好機ではありませんか。
アルフィノ : 君も戻ったか。
アルフィノ : この状況を説明したいのはやまやまだが、
急激なエーテルの高まりを感じて戻ってきたときには、
すでにヨカフイ族たちが倒れていたんだ。
アルフィノ : 今、皆が手分けしてヨカフイ族の手当をしている。
ウォーコー・ゾーモーから戻ったばかりで疲れているだろうが、
準備が出来次第、君の力も貸してくれ。
騒乱の残響
アルフィノ : 準備が出来ているなら、
怪我をしたヨカフイ族たちに声をかけて回ってもらいたい。
もしも意識のない者がいたら、私を呼んでくれ。
アルフィノ : それでは、私も治療に向かうよ。
ひととおり見終えたら、またこの場所で集まろう。
ヨーゲーウォー : お前は、さっきの……?
ヨーゲーウォー : 一瞬、辺りが赤い光に包まれたかと思ったら、
身体中が熱くなって思うように動かなくなってな。
いったい、何が起こったと言うのだ……?
ゼーボーロー : うぅ……。
ゼーボーロー : 傷はたいしたことないんだが、やたらと喉が渇いてな……。
まるで、身体中の水分が蒸発してしまったような気分だよ。
ゼーボーロー : まさか、我らが外つ国の者に助けられるとは……。
アルフィノ : ヨカフイ族たちの救助がひととおり終わったら、
先ほどの場所で集まろう。
ズーフェーラー : いてて……。
ズーフェーラー : 肌が焼けるように熱くてね……布が触れただけでも激痛さ。
とはいえ、命に関わるような状態じゃないから、
ほかの人の治療を優先してあげてほしい。
ズーフェーラー : 君たちがいてくれて助かったよ。
ウリエンジェ : ヴァリガルマンダの封印が解けたことは気がかりですが、
今は何より、怪我人の治療が先決です。
サンクレッド : 火傷を負ったヨカフイ族が多いようだが、
石造りの建物が多いせいか、火災には至らなかったようだ。
その点は不幸中の幸いと言えるかもな……。
コーナ : ウリエンジェによると、ウォーラーの残響一帯に、
強い火属性のエーテルが漂っているとのこと。
ここでいったい何が……?
ヨーゲーウォー : 状況はわからないが、今は傷を癒やさなければ。
アルフィノ : そちらは終わったようだね。
意識を失っている重傷者はいなかったかい?
アルフィノ : そうか……!
それならひと安心だよ。
ウクラマト : こっちも怪我人の手当てが終わったぜ。
クルル : 負傷者の大半が、多かれ少なかれ火傷を負っていたわ。
いったい、この集落で何があったというの?
アルフィノ : 詳しいことは、私にも……。
アルフィノ : ウォーコー・ゾーモーに現れたヨカフイ族……
ヴォーポーローの、負傷した部下の治療を終えたあと、
エーテルの高まりを感じて急行したら、この惨状でしたから。
アルフィノ : 集落の負傷者に声をかけたところ、
ヴァリガルマンダの封印が解けたとうわごとを言っていてね。
至急、君たちに連絡を入れたのさ。
アリゼー : そういうことなら、状況を詳しく確認したいところね。
ウクラマト : ああ、ヴァリガルマンダを封印してた、
カーリョーザー祭拝殿に行ってみようぜ!!
「祭拝殿の門番」と話せば、中に入れてくれるだろ!
ディアドコス・スレイヤーポレインをはずした。
ゾーモー・スレイヤーボトムを装備した。
アルフィノ : いっそ、何かの間違いであってくれればいいのだが……
この状況では望むべくもなさそうだ。
クルル : 封印に綻びが生じているとは聞いていたけれど、
あと数年は保つだろうと思っていたわ。
なのに、どうして……。
アリゼー : あれこれ推測していても仕方がないわ。
まずは祭拝殿の中を見てみましょう。
エレンヴィル : 祭司長グーフールーもここに戻ってきてるはずだ。
何かしら情報を得られてるといいが。
ウクラマト : いったい何が起きたのか、
祭拝殿に行けばはっきりするはずだ!
ヤージョーズー : おのれ……このような事態になろうとは……。
祭拝殿の門番 : 祭司長はすでにお戻りになっています。
さあ、どうぞ中へ……!
ウクラマト : これは!?
コーナ : 本当に、封印が解かれたというのか……。
グーフールー : 祭司ズームーウー。
状況を……。
ズームーウー : 先刻のこと、
継承候補者のひとりが訪ねてきたのですが……
ズームーウー : 何者です?
ズームーウー : おや、あなたも継承候補者でしたか。
戦のバクージャジャ : はァ~、こいつが噂のヴァリガルマンダってやつか。
ズームーウー : 然り。
トラル大陸の歴史において、過去幾度も覚醒し、
生ける天災として恐れられたトラルヴィドラール……。
戦のバクージャジャ : ゲッグッグッグ……可愛い奴だ。
戦のバクージャジャ : オレサマの役に立つために、
今日まで眠っていてくれたんだからなァ!
ズームーウー : どういう意味だ?
魔のバクージャジャ : なるほどね……
こいつの氷の魔力を暴走させて、自らを氷漬けにさせたんだ。
さすがはグルージャジャ様、アッタマイイ!
魔のバクージャジャ : ハァ~……
これを破るのは、とても一筋縄じゃいかないよ。
魔のバクージャジャ : この氷を溶かしきるだけの火の魔法と、
眠れるヴァリガルマンダの魂に火を灯す魔法を、
ふたりの術者が、まったく同時に放つ必要があるんだから。
魔のバクージャジャ : そんな離れ技ができる息の合った術者は、
武王グルージャジャ様と理王グルージャジャ様……
魔のバクージャジャ : そして、オイラと兄者だけだよ!
ズームーウー : やめろォ……!
魔のバクージャジャ : いやいや、もうやっちゃったし……。
魔のバクージャジャ : さあ、おねんねは終わりだよ。
戦のバクージャジャ : あっちィなァ、ちょいとやりすぎちまった。
ズームーウー : ……なぜ、こんな馬鹿なことを!?
戦のバクージャジャ : オレサマが王になるために決まってるだろうが!
ズームーウー : それだけのために、災厄を解き放ったと!?
また多くの人が死ぬことになってもか!!
戦のバクージャジャ : せいぜい、大暴れしてくれよォ。
伝説のトラルヴィドラールくん。
ズームーウー : トライヨラには、すでに使者を向かわせました。
やがて、トラル勇連隊から討伐部隊が送られてくるでしょう。
到着がいつになるかは、わかりませんが……。
ウクラマト : バクージャジャの野郎……
アタシらの邪魔をするためにしちゃ、度が過ぎてるぜ!
今回ばかりは、許しちゃおけねぇ!!
アリゼー : 一応聞いておくけど、どうする?
ウクラマト : ヴァリガルマンダを放っておいたら、
また多くの人が死んじまう。
ウクラマト : それを見捨てて王になったって、
フォンジャンテーンや、アタシを応援してくれたみんなに、
胸を張ることなんてできねぇ!
ウクラマト : だからアタシは……ヴァリガルマンダを討つ!!
ウクラマト : 相手はあのオヤジが倒しきれなかったほどの敵だ。
アタシひとりで太刀打ちできるとは思えねぇ。
ウクラマト : 継承の儀への協力者として呼んだお前らに、
そんな義理はねぇのはわかってる、けど……!
ウクラマト : アタシとともに、ヴァリガルマンダと戦ってくれ!
このオルコ・パチャの平和を護るために!!
ウクラマト : こんなときでも戦いを楽しめるなんて、さすがだな。
相手は伝説の「生ける災厄」だ。
きっとお前を満足させてくれるだろうさ。
アリゼー : 今さら、見て見ぬフリなんてしないわよ。
仲間が困ってるんだもの。
ウクラマト : 仲間……。
ウクラマト : へへ、そっか……。
いいな、仲間って!
ウクラマト : 一緒に戦ってくれる奴がいるだけで、
こんなにも心強い気持ちになるんだからさ……!
サンクレッド : 俺たちはどうする。
コーナ : 継承の儀に勝つことを優先するなら、
ここは先に進むべき……でしょうね。
エレンヴィル : ヴァリガルマンダを倒すにしても、
まずは奴がどこへ向かったかを調べないとな。
ウクラマト : へっ、そこは幼なじみをあてにしてるぜ!
グーフールー : 急ぎ、ペルペル族にも警告しておけ……。
場合によってはオルコ・パチャから退避せよ、とな。
エレンヴィル : まったく……ガイド役を任されはしたが、
ヴァリガルマンダの追跡なんて聞いてないぞ。
奴を放っておくわけにはいかないってことには、同意するが。
アルフィノ : 生ける天災とも呼ばれる存在を解き放つ者が、
王位を得てしまったら、この国はどうなるか……。
アリゼー : バクージャジャの奴……
どこまでもやり方が汚いんだから!
何が祝福の兄弟よ!
クルル : ふたりの術者がまったく同時に火の魔法を放つ……
そんなこと、同じ身体を共有する双頭でもなければ不可能だわ。
ウクラマト : それで、エレンヴィル。
ヴァリガルマンダを追う方法はねぇのか?
エレンヴィル : 目撃情報と地形その他を照らし合わせながら、
移動ルートを推測する方法が、もっとも確実だが……
その分、時間はかかる。
エレンヴィル : あとはもうひとつ……。
あまり確実とは言えないが、上手くいけば、
より早く奴の足取りを掴めるかもしれない手がある。
エレンヴィル : ヴァリガルマンダは、
種の限界を超えたトラルヴィドラールではあるが、
それでも、俺たちと同じ生物であることに違いない。
エレンヴィル : つまり、奴の身体にもエーテルが宿っていて、
固有の属性バランスを帯びてるはず……。
なら、こいつが使えるかもしれん。
ウクラマト : おい、なんだよそれ!
指の人形なんか出して、こんなときにふざけてんのか!?
エレンヴィル : ふざけちゃいない。
こいつは、エーテルを検知する魔法人形……
生き物を扱うグリーナーの、立派な仕事道具だ。
ウクラマト : へ、へえ……便利なもん持ってるじゃねぇか……。
エレンヴィル : こいつなら、特定の属性の生体エーテルを追跡できるが……
ヴァリガルマンダは、火、氷、雷の3つの属性を操ると言う。
問題は、どの属性に限定して追わせるか……。
アルフィノ : 思い出してみてくれ。
ヨカフイ族たちは、一様に火傷を負っていた。
アルフィノ : つまり、ヴァリガルマンダは強烈な火属性の魔力を、
放射した可能性が高い、ということだ。
アルフィノ : 氷漬けにされたヴァリガルマンダを目覚めさせるために、
バクージャジャは、火属性の魔力を高めさせたのだろう。
エレンヴィル : なら、火属性のエーテルに絞って追跡させよう。
エレンヴィル : ただし、この魔法人形は万能ってわけじゃない。
今回は追跡対象の情報を、予め入力できてはいないし、
火属性の生体エーテルなら、どんなものにも反応しちまうはずだ。
クルル : 確実だけど時間のかかる、情報をもとにした追跡方法と、
上手くいけば早期発見が可能な、魔法人形に頼った方法……
ここは、ふたつのやり方を並行して進めるのが良さそうね。
ウクラマト : どっちかが上手くいけばいいってわけだな!
エレンヴィル : だったら、おたくは俺と来てくれ。
魔法人形は火属性の魔物や魔法生物にも反応する可能性がある。
万が一のときのために、戦える奴がほしい。
アリゼー : なら、残りの面子は集落で聞き込みね。
目撃情報が多ければ多いほど、追跡の確度も高まるはずだもの。
アルフィノ : 私は、ヨカフイ族の治療を続けていても構わないだろうか?
大怪我を負っている者は少ないようだが、
ヴァリガルマンダから受けた傷となれば油断しないほうがいい。
アルフィノ : 異変が生じてもすぐに対応できるよう、
この場に留まって、経過を観察しておこう。
ウクラマト : それじゃ、みんな頼んだぞ!
エレンヴィル : 俺たちも行くとするか。
追跡! エーテルシーカー
エレンヴィル : さっそく、魔法人形に火属性のエーテルを追わせよう。
集落の外に出たら、検出を開始させるぞ。
エーテルシーカー : 検出対象 火属性ニ 設定シマシタ!
エレンヴィル : 検出対象を火属性のエーテルに指定した上で、
ウォーラーの残響を感知エリア外にしておいた。
集落にはまだ、奴のエーテルの残滓が色濃く残ってるからな。
エレンヴィル : よし、出発するぞ。
準備はいいな?
「出発する」を選ぶと、
エレンヴィルが「同行」状態になると同時に、
エーテルシーカーが「先導」を開始します。
エレンヴィルを連れた状態で、
エーテルシーカーを離れすぎないように追いかけ、
目的地を目指しましょう。
エレンヴィルと同行状態を解除した場合や、
エーテルシーカーを見失った場合は、
この場所から再挑戦することができます。
エーテルシーカー : 了解シマシタ!
火属性えーてる ノ 検出ヲ 開始シマス!
エーテルシーカーが先導を開始した!
エレンヴィル : もたもたしてると、魔法人形を見失うぞ。
エーテルシーカー : ピピピ……
火属性えーてる 反応地点 ニ 到達シマシタ!
追跡ヲ 終了シマス!
エレンヴィル : どうやら、あれに反応してしまったみたいだな。
エレンヴィル : 放っておいたら追跡の邪魔になる。
悪いが、討伐してくれ。
エーテルシーカー : 検出スル えーてる ノ 属性ヲ
指定シテクダサイ!
エレンヴィル : 手間かけたな。
エレンヴィル : もう一度、火属性のエーテルに絞って追跡してくれ。
エーテルシーカー : 了解シマシタ!
火属性えーてる ノ 検出ヲ 開始シマス!
エーテルシーカーが先導を開始した!
エレンヴィル : もたもたしてると、魔法人形を見失うぞ。
エーテルシーカー : ピピピ……
火属性えーてる 反応地点 ニ 到達シマシタ!
追跡ヲ 終了シマス!
エレンヴィル : 今度はあいつか……。
エレンヴィル : もう一度、討伐を頼めるか?
エーテルシーカー : 検出スル えーてる ノ 属性ヲ
指定シテクダサイ!
エレンヴィル : まさしくこの状況が、魔法人形を使う方法の弱点だ。
はまれば一生、火属性の魔物を追いかける羽目になる。
エーテルシーカー : 検出スル えーてる ノ 属性ヲ
指定シテクダサイ!
エレンヴィル : 助かった。
今の戦闘で負傷したりは……おたくにかぎってはあり得ないか。
エレンヴィル : 火属性のエーテルの追跡を再開する。
そろそろ成果を挙げてくれよ。
エーテルシーカー : 了解シマシタ!
火属性えーてる ノ 検出ヲ 開始シマス!
エーテルシーカーが先導を開始した!
エーテルシーカー : ピピピ……
火属性えーてる 反応地点 ニ 到達シマシタ!
追跡ヲ 終了シマス!
エレンヴィル : 約80年前……
ヴァリガルマンダが暴れたときに穿たれたというクレーターか。
この消えない火が、生体エーテルとして検知されるとはな。
エレンヴィル : トライヨラ叙事詩では、奴が暴走すると、
火は燃え続け、氷は溶けず、雷は止まなくなると詠われていた。
連王はそれを逆手にとって、溶けない氷の中に封印したわけだ。
エレンヴィル : 前にも言ったが、この火は本当の自然現象ではなく、
今も発動し続けてる魔法のようなもの……。
叙事詩の内容は脚色じゃなく、事実だったってことだ。
エレンヴィル : ヴァリガルマンダが生んだ火が生体エーテルと判定されるなら、
魔法人形に読み込ませれば、検知精度も高まるはず。
少し待っててくれ。
エーテルシーカー : 提示サレタ さんぷるヲ 読ミ取リマシタ!
検出対象 ノ 属性ばらんす ヲ 再設定シマス!
エレンヴィル : 読み込みは完了した。
これでヴァリガルマンダのエーテルに絞って追跡できるはずだ。
エレンヴィル : ……最初からこの火の可能性に気づいてれば、
おたくを何度も戦わせることもなかったな。
エレンヴィル : 悪かった、これは素直に俺の知識不足だ。
次はもっと上手くやる……
ガイド役だって、この旅から学んでるんだ。
最強のトラルヴィドラール
エレンヴィル : 次からは、ヴァリガルマンダのエーテルに向かって、
追いかけてくれるはずだ。
エレンヴィル : 記憶したエーテルをもとに、追跡を再開しろ。
エーテルシーカー : 了解シマシタ!
火属性えーてる ノ 検出ヲ 開始シマス!
エーテルシーカー : ピピピ……
設定サレタ ばらんす ノ 火属性えーてるヲ 検出シマシタ!
速ヤカニ 追跡ヲ 開始シマス!
ギアセット13「リーパー」を登録しました。
エーテルシーカー : ピピピ……
火属性えーてる 反応地点 ニ 到達シマシタ!
追跡ヲ 終了シマス!
エレンヴィル : よし、同じヴァリガルマンダの火に反応してくれたな。
設定した値が正しかったってことだ。
エレンヴィル : この属性バランスを保ったまま、
検出するエーテルの濃度を高く設定するぞ。
これでヴァリガルマンダ本体を、見つけ出せるはずだ。
エーテルシーカー : 検知えーてる量ヲ 再設定シマシタ!
火属性えーてる ノ 検出ヲ 開始シマス!
エーテルシーカー : ピピピ……
前方方向ヨリ 火属性えーてるヲ 検知!
エレンヴィル : 反応は洞窟の先に続いてるみたいだ。
進んでみよう。
エーテルシーカー : ピピピ……
火属性えーてる ノ 反応 消失シマシタ!
エレンヴィル : 反応はここで途絶えてるみたいだ。
エレンヴィル : もしかして、このあたりで、
ヴァリガルマンダの生体エーテルが切り替わったのか……?
あいつは、3つの属性を操るトラルヴィドラールらしいからな。
エレンヴィル : 何にしても……
この先の「ウォーコー・ラァ・ドー」方面へ向かったのは、
間違いないだろう。
エレンヴィル : 居場所の見当もついたことだ。
みんなに連絡しよう。
アリゼー : アルフィノは、ヨカフイ族の避難を手伝ってるわ。
怪我人も出ているなら、癒やし手がいたほうがいいだろうって。
ウクラマト : それで、ヴァリガルマンダは!?
エレンヴィル : ウォーコー・ラァ・ドー。
様々な属性のクリスタルを含んだ地層が、幾層にも成ることで、
虹色の輝きを放つ奇景が出来上がったと言われている。
エレンヴィル : 80年間も封印されて、さぞ空腹だっただろうからな。
餌場を探して飛び回った挙げ句、
あの山のエーテルに惹かれた、ってとこだろ。
クルル : つまり、ヴァリガルマンダは、
エーテルを補給しようとしている……。
ウクラマト : なら、一刻も早く……
???? : 待て!
ヴォーポーロー : あの山はヨカフイ族の聖地。
何人たりとも立ち入ることは許さん。
ウクラマト : そうだったのか……
悪い、お前らの聖地に無断で入ろうとしたことは謝る!
ウクラマト : だけどよ、この先には、
覚醒したヴァリガルマンダがいるはずなんだ!
ウクラマト : あいつを倒さなきゃ、昔みたいに多くの人が死ぬ!
アタシらは、それを止めるために来た!
だから、お前らの聖地に立ち入ることを認めてくれねぇか!
ヴォーポーロー : できぬ相談だな。
ヴォーポーロー : そもそも貴様らだけで、
あのヴァリガルマンダを倒せるとも思えん。
騒ぎに乗じて聖地を荒らそうとしているだけではないのか?
???? : 頭数が足りないというなら、これでいかがです?
コーナ : 父上の生前墓に刻まれていた、
ヴァリガルマンダを封じた英雄たちの名は7つ。
これで、僕たちも7人です。
ヴォーポーロー : ……軟弱者がいくら増えたところで。
ウクラマト : ゾラージャ兄さんまで来てくれたのかよ!
サレージャ : やれやれ、私は反対したのですよ。
皆様がヴァリガルマンダの対応に追われている今こそ、
先行する好機だと。
ゾラージャ : この程度の迂回では、我が勝利は揺るがん。
ゾラージャ : そんなことよりも……
父上が倒しきれなかったというトラルヴィドラール、
興味がある。
ウクラマト : へへっ、兄さんたちがいれば百人力だぜ!
ヴォーポーロー : 我らを差し置いて盛り上がるな。
まだ一言も、通すとは言っていない。
ウクラマト : やめろ、兄さん!
民に刃を向ける気か!
サレージャ : これは異なことを。
チーワグー塩田の者どもは、
トライヨラには属さぬ一派だったはず。
サレージャ : ならば、我が国の民とは言えぬでしょう。
ウクラマト : 関係ねぇよ!
トライヨラがトラル大陸にあるただひとつの国なら、
そこに生きる奴らが、アタシらと無関係であるはずがねぇ!
ウクラマト : もし手だそうってんなら、アタシが相手になってやる!
ヴォーポーローの手下 : あいつ、ウォーコー・ゾーモーの怪鳥、俺、かばった。
今、そのとき、同じ眼。
本気、俺たち、守る眼。
ヴォーポーロー : たしかに、余計な借りを作ったままだったな。
ヴォーポーロー : これで、貸し借りはなしだ。
ヴォーポーロー : だが、思い違いはするな。
我らは、今後もトライヨラには従属しない。
ウクラマト : ああ、わかった。
継承の儀が終わったら、ゆっくり話そうぜ!
ヴォーポーロー : ……名を聞いておこう。
ウクラマト : アタシはウクラマト!
トライヨラの平和を護る王……になる女だ!
アリゼー : 立場や主張が違う相手とだって、
話し合いを続けていけば、いつかわかりあえる……
私はそう信じてるし、実現させてみせるわ。
ウクラマト : 同感だ。
アタシだって、絶対に諦めねぇぜ。
サレージャ : せいぜい、頑張ってください。
私のような老体は、
ここで我が王の帰りをお待ちしていますよ。
コーナ : 昔から何考えてるかわからなかったけど、安心したよ。
さすがの兄さんも、この危機を差し置いて、
継承の儀を進んだりはしないんだね。
ゾラージャ : 民とは、国という砦を築くための石だ。
失うほどにトライヨラは弱く、脆くなる。
ゾラージャ : 石くれの如き命にも、利用価値はあるということだ。
ウクラマト : コーナ兄さん、ゾラージャ兄さん!
今だけは継承の儀のことは忘れて、ふたりの力を貸してくれ!
ウクラマト : 生ける災厄だかなんだか知らねぇが、
いっちょ、アタシらでやってやろうぜ!
サンクレッド : コーナなら、ヴァリガルマンダを放って、
先を急いだりはしないと信じていたさ。
ウリエンジェ : あなた方と、こうして共闘すること……
無性に懐かしく感じております。
トラル大陸に来てからの日々が濃密であった証でしょう。
コーナ : 兄さん、何を考えている……?
ゾラージャ : 馴れ合うつもりはない。
サレージャ : 我が王の気まぐれには困ったものだ。
ウクラマト : たとえ、オヤジが倒せなかったヴァリガルマンダが相手でも……
アタシたちならやれるはずだ!
クルル : ここまでの強敵との戦いは初めてだけど、
足手まといにはならないわ!
アリゼー : 相手が相手なだけに、
戦闘中はゾラージャ王子を警戒してる余裕なんてなさそうね。
何か企んでないことを祈るわ。
エレンヴィル : おたくらは、天の果てまで行って帰ってきたぐらいだからな、
今さら心配はしてない。
だが、十分に気をつけて……無事に戻ってこいよ
ウクラマト : たとえ、オヤジが倒せなかったヴァリガルマンダが相手でも……
アタシたちならやれるはずだ!
ウクラマト : いくぜ、みんな!
絶対に仕留めるんだ!
コーナ : くれぐれも
無茶はしないでくれよ
ヴァリガルマンダの周囲に風が集う……
クルル : 周囲に風が…!?
ウクラマト : へっ…上等だぜ!
ヴァリガルマンダが力を溜めている……
サンクレッド : この位置はまずいな…
ゾラージャ : フン…
所詮は獣か…
コーナ : 何度も同じ手には…!
ヴァリガルマンダが口腔に魔力を込めた……
ウリエンジェ : 来ます…!
アリゼー : くっ…
やってくれるわね…!
ウクラマト : な、なんだぁ!?
クルル : 凄まじいエーテルね…!
強大な魔力が、周囲に幻影を紡ぎ出す……
コーナ : なっ…
周囲の景色が…!?
ゾラージャ : フン、虚仮威しを…
南東から雪崩の音が近づいてくる……
サンクレッド : この音は…
皆、斜面に注意を!
ウクラマト : 地鳴り…なのか?
ウクラマト : うおおおっ!?
アリゼー : 巻き込まれていたら
マズかったわね…
氷漬けになるがいい……!
ウリエンジェ : 氷の力が…
皆さん、動き続けるのです!
アリゼー : 氷漬けはごめんよ…!
南東から雪崩の音が近づいてくる……
ヴァリガルマンダが氷の魔法陣を展開した……
ウクラマト : 当たるもんかよ!
クルル : いい動きね…!
ウクラマト : 周りの景色が
元に戻ったぞ!?
クルル : 環境エーテルへの
干渉が止まったのね
コーナ : また環境エーテルに…!
ウクラマト : もう驚かねぇぞ!
強大な魔力が、周囲に幻影を紡ぎ出す……
アリゼー : 雷気が満ちてきたわね…
クルル : これが生ける天災の力…
雷が降り注ぐ……
クルル : 風の力が満ちた場所に
気をつけて…!
ウクラマト : ああ、クソッ!
やっかいな力だぜ…!
ヴァリガルマンダが雷の魔法陣を展開した……
ウリエンジェ : お次は側面からですか…
アリゼー : 凌いでみせるわ!
サンクレッド : 嫌な気配を
漂わせてるじゃないか…
災厄の徴に力が集う……!
ウクラマト : とにかくブッ壊す!
集中攻撃だ!
サンクレッド : 来るぞ、構えろ…!
コーナ : くっ…!
ウリエンジェ : 耐え抜くのです…!
クルル : こ、このくらい…!
アリゼー : 凌いでみせる…!
ウクラマト : うおおおお…!
負けねぇぇ…!
ゾラージャ : この程度で…!
炎が身体を蝕む……
クルル : みんな無事ね!?
ウクラマト : へっ…当然だ!
アリゼー : それじゃあ
反撃開始ね…!
強大な魔力が、周囲に幻影を紡ぎ出す……
クルル : まだ環境に
干渉する力が…!
アリゼー : 生ける天災の
本領発揮ってわけ?
ウクラマト : それでも勝つのは…
アタシたちだッ!
ウクラマト : 本当に……勝っちまった……。
伝説のトラルヴィドラールに……!!
ウクラマト : あのオヤジですら倒せなかった……ヴァリガルマンダに!!
ウクラマト : うおぉぉぉぉー!! やったぞー!!!
コーナ : だからと言って、
僕たちが父上を超えたわけじゃないけどね。
コーナ : 長き封印によって、
力が削がれていたからこその結果さ。
完全復活を果たしていたら、こうはいかなかった。
ウクラマト : そうは言ってもよ、あいつちゃんと強かったぞ!?
80年前は、こんなもんじゃなかったってことか?
ウクラマト : ハハ、やっぱオヤジはすげぇや……。
ウクラマト : へへっ、ありがとよ!
あんなに強い奴を倒せただけでも、アタシら頑張ったよな!
ウクラマト : いつか、オヤジのことだって超えてみせるぜ!
ゾラージャ : やはり、あれを倒したところで「奇跡」の証明にはならんな。
クルル : さて、戻ってエレンヴィルさんと合流しましょう。
ウクラマト : そうだな。
サレージャとふたり残されて、うんざりしてるかも……。
ウリエンジェ : ヴァリガルマンダほどの存在が目覚めて、
目立った被害もなく済んだのは僥倖でしたね。
アリゼー : ゾラージャ王子……武は連王を超えてると言われるだけあって、
さすがの戦いぶりだったわね。
サンクレッド : どうだ、うちの王子様もなかなかやるだろ?
クルル : 言ったでしょう?
足手まといにはならない……って!
ウクラマト : へへっ……嬉しすぎてまだ興奮してるぜ……。
コーナ : 結果的には、我が国にとっては最良の状況となりました。
もう二度と、生ける天災が猛威を振るうことはないのですから。
エレンヴィル : その様子だと、本当に倒してきたみたいだな。
ここまで来れば、大げさに驚きはしないが。
エレンヴィル : ゾラージャ王子は戻ってくるなり、
サレージャを連れて姿を消した。
馴れ合うつもりはない、という意思表示なのかもな。
ウクラマト : ま、ゾラージャ兄さんらしいぜ。
ウクラマト : 先に行った、と言えば……
ヴァリガルマンダ覚醒を企てた、バクージャジャもだよな。
アタシらを足止めしてる間に、どこまで先行してるやらだ。
ウクラマト : まったくあの野郎は、どこまで卑怯なんだ……!
もしもアタシらがヴァリガルマンダを倒せなかったら、
オルコ・パチャどころか、トラル大陸中に被害が出てたはずだぞ!
ウクラマト : やっぱり、バクージャジャを王位に就けるわけにはいかねぇ。
絶対に追いついて、秘石を奪い返してやる!
封の試練
エレンヴィル : それにしても、サレージャとふたり残された時間は苦痛だった。
無視しても、お構いなしに嫌味を浴びせられ続けてな……
危険でもおたくらに同行すればよかったとすら思ったぞ。
サンクレッド : ヨカフイ族の連中は、
いまだヴァリガルマンダの脅威に怯えていることだろう。
サンクレッド : 戻って事の次第を伝えて、安心させてやったらどうだ。
アルフィノも待ってるだろうしな。
ウクラマト : ああ、そうだな!
ウォーラーの残響に戻ろうぜ!
コーナ : ヴァリガルマンダの覚醒で忘れていたけど、
ウォーラーの残響では、まだ「封の試練」が残ってるはず……。
サンクレッド : 今ごろバクージャジャの奴は、
先行して次の試練に挑んでいるかもしれないな。
ウリエンジェ : 私たちがヴァリガルマンダと戦ってる間も、
アルフィノ様がヨカフイ族の治療をしてくださったようですね。
アルフィノ : やあ、おかえり。
無事に戻ってくると信じていたよ。
アリゼー : ウォーコー・ゾーモーの登頂からぶっ続けで、
ヴァリガルマンダと戦闘なんて……さすがに疲れたわね。
クルル : 集落内は思ったよりも落ち着いているみたい。
きっとアルフィノ君のおかげね。
エレンヴィル : ウクラマトから継承の儀のガイド役を頼まれたときは、
まさかヴァリガルマンダと戦う事態になるとは思わなかったぞ。
ウクラマト : まずはグーフールーに報告しなきゃだな!
ウクラマト : んじゃ、祭拝殿に行くか。
???? : その必要はない。
新たな偉業を成し遂げた猛者たちよ。
グーフールー : よくやってくれた、お前たち。
まさか本当に、ヴァリガルマンダを倒してしまうとはな。
ズームーウー : 本来、この集落では、
もうひとつの試練が行われるはずだったのですが……
此度の騒ぎで、すべてが台無しになってしまいました。
ウクラマト : どういうことだ?
ズームーウー : 「封の試練」として、
ヴァリガルマンダの封印強化を課そうと考えていたのですよ。
ズームーウー : 祭司長、どうしたものでしょうか?
グーフールー : 頭が固いな、ズームーウー。
この者らはヴァリガルマンダを倒し、多くの命を救ったのだぞ。
グルージャジャの後継者として、相応しくないはずがなかろう。
Umiは帰還した。
グーフールー : もうひとりも揃ったな。
お前たち3人に、「封の試練」を超えた証として、
この秘石を授ける。
アルフィノ : 「封の章」の秘石も手に入れて、これで5つ目……
残るはあとふたつだね。
ウクラマト : 5つのうちひとつは、バクージャジャに奪われたままだけどよ。
あいつ、封印を破るなんて、
とんでもねぇことしてくれやがって……!
グーフールー : この山に永遠の平穏を取り戻してくれたこと……
我らヨカフイ族はお前たちに感謝している。
グーフールー : 新たなトライヨラに栄光があらんことを、
この山から願い続けよう!
ウクラマト : ったく、ゾラージャ兄さんは相変わらずか。
ウクラマト : 気が向いたら、王都に遊びにこいよ。
お前らが受け継いできた願いや想いを、
みんなにも知ってもらいてぇんだ!
グーフールー : フッ……
お前たちふたりのどちらかが玉座に着いたら、考えよう。
コーナ : では、連王宮からの便りをお待ちください。
僕から招待状を送るつもりですので。
グーフールー : 珍しい来客もあったものだ。
ヴォーポーロー : ウクラマト、だったか。
ヴォーポーロー : 貴様らがヴァリガルマンダを倒したというのは、
まことのようだな。
ヴォーポーロー : あのトラルヴィドラールを放っておけば、
いずれ我らの同胞たちの命も脅かされていただろう。
帳消しにしたはずが、新たな借りを作ってしまった。
ウクラマト : そんなもん、こっちがやりたくてやったことだ。
ヴォーポーロー : 我らがそう感じている以上、借りは借りだ。
返さなければ夢見が悪い。
ウクラマト : うーん……でも、何をしてもらえばいいんだ……?
クルル : なら、彼らの祖先が見たという、
黄金郷の夢について、聞かせてもらうのはどうかしら?
ウクラマト : あ、それいいな!
どのみち、教えてもらいに行くつもりだったんだ!
ヴォーポーロー : 黄金に輝く国の夢か……
たしかに、サカ・トラルへの進出の直前に、
そのような夢を視たという記録が残っている。
クルル : それはどんな夢だったの?
ヴォーポーロー : 一面が黄金に輝く、天上に創られし国。
そこでは、まるで神々のように永遠の時を生きる人々が、
悩むことも争うこともなく、幸せのうちに暮らしているという。
ヴォーポーロー : 宮殿と見紛うほど壮麗な建造物が並び、
その中央には、ヨカフイ族すら仰ぎ見なければならぬほど、
巨大な女神の像が鎮座していたそうだ。
クルル : 女神像、というのは初耳ね……。
アルフィノ : これまで聞いてきた抽象的な噂と違って、
ずいぶん具体的なイメージが含まれているね。
ヴォーポーロー : その夢を視た者たちは、取り憑かれたように、
黄金の国を探すことに躍起になり……
多くがサカ・トラルへの出征で命を落とすことになった。
クルル : ウケブさんが教えてくれた、
「黄金郷を探しにいった者は、生きて帰ってはこない」って話……
この歴史的な事件を発端としているのかも。
ヴォーポーロー : さあな、真実がどこにあるのかはわからん。
祖先があの森を去ったころから、黄金郷の夢を視る者も、
いなくなったというからな……。
クルル : えっ、どういうこと?
ヴォーポーロー : そもそも件の夢を視たのは、
ヤクテル樹海で採石に携わっていた者たちだと聞く。
ヴォーポーロー : だが、風土病と出生の減少により、勢力を後退させたことで、
かの森からも去らねばならなくなった。
ヴォーポーロー : こうして根拠地たるオルコ・パチャに退いてからというもの、
我らも黄金の国の夢を視ることはなくなったのだ。
クルル : 特定の地域にいたヨカフイ族だけが同じ夢を……
なんとも不思議な話ね。
ウクラマト : アタシらも、これからヤクテル樹海に行くんだ。
旅を続けていけば、なにかわかるかもしれねぇぜ。
ウクラマト : いろいろ聞かせてくれて、ありがとよ。
ヴォーポーロー : 礼を言われる筋合いはない。
借りを返したに過ぎないのだからな。
ヴォーポーロー : 我らの道が交わることも、今後はないだろう。
さらばだ……。
アルフィノ : 残る秘石はあと2つというところまで来て、
黄金郷に関する噂が具体的になってきたね。
アリゼー : ヴァリガルマンダの封印を強化するはずが、
まさかそのものを倒すことになるなんてね。
エレンヴィル : ヨカフイ族がヤクテル樹海にいたころに見た夢、と言ってたな。
話の真相を確かめる機会は、案外すぐに来るかもしれない。
クルル : 「一面が黄金に輝く、天上に創られし国」……か。
ズームーウー : チーワグー塩田の者が、ウォーラーの残響を訪れるなど……
ここしばらくはなかったことです。
いったい、何が起こったのやら。
グーフールー : ヴォーポーローの奴、ウクラマト王女にあてられたようだな。
まるでかつてのオレを見ているようだ。
ウクラマト : ヴォーポーローたちとの関係が、
すぐに変わるようなことはねぇだろうな。
ウクラマト : だけどさ、何も変わらねぇわけじゃねぇんだ。
それがわかって良かったぜ!
ウクラマトの平和
ウクラマト : さあ、次の連王の選者を探そうぜ!
エレンヴィル : いったんトライヨラに戻るぞ。
ウォーコー・ゾーモーの登頂にヴァリガルマンダの討伐ときて、
さすがのおたくらでも休息が必要だろ。
エレンヴィル : それに、次なるトライヨラ叙事詩の舞台を巡るにしても、
どのみち相応の準備がいるからな。
アルフィノ : その提案に賛成だ。
連続で試練を超えた今こそ、休息もしっかりとるべきだよ。
トライヨラの、フォルアード・キャビンズに向かうとしよう。
ズームーウー : チーワグー塩田の者が、ウォーラーの残響を訪れるなど……
ここしばらくはなかったことです。
いったい、何が起こったのやら。
カード対戦エリアに入った!
アルフィノ : お言葉に甘えて、少し休ませてもらうとしよう。
アリゼー : 試練はあと2つも残ってるんだから、
今のうちに体力を回復しておかなくちゃね。
クルル : トライヨラに戻ってきた途端、どっと疲れが……。
ウクラマト : 今なら、足を止めて考えごとをする良い機会か……。
エレンヴィル : それじゃ、いったんここで解散としよう。
休息をとったあと、またここに集まってくれ。
エレンヴィル : 俺は少しやることがあるから街に出てくるが……
おたくは、ゆっくり身体を休めておけよ。
エレンヴィル : ところでウクラマトは連王宮に戻るのか?
エレンヴィル : ……おい、ウクラマト。
エレンヴィル : 何を物思いに耽ってるのやら。
まあいい、俺は諸用を済ませてくるから、
また後でな……。
ペシェカ : 鍵をお開けしますので、
お部屋の前にいる「シュバラール族の従業員」にお声がけを。
それでは、ごゆっくりおくつろぎくださいませ……。
ウクラマト : アタシなりのやり方……。
ペシェカ : 継承の儀の旅で、さぞお疲れでしょう。
お休みの際は「シュバラール族の従業員」にお声がけください。
ゾーモー・スカウトサルエルを試着した。
リバーズブレス・スレイヤーペルトの染色2をカララント:スノウホワイトを使って染色しました。
シュバラール族の従業員 : Tet’li様、おかえりなさいませ。
どうぞごゆっくりお休みください!
ウクラマト : よっ……邪魔するぜ。
ウクラマト : あのさ、お前に聞いてもらいてぇ話があるんだけどよ……。
ウクラマト : その……あれだ……
ウクラマト : だぁぁぁぁぁ!
ウクラマト : ふたりきりだと、なんか照れくせぇな!
ウクラマト : 外、出ようぜ!
散歩がてら身体を動かしたら、すっきりするはずだ!
ウクラマト : 休んでたのに連れ出しちまって悪い。
でも、部屋にふたりきりだとなんか話しづらくてよ……。
ウクラマト : ……そうだ、
アタシがトライヨラで一番好きな場所まで案内するぜ!
あそこなら、落ち着いて話ができそうだ!
ウクラマト : そうと決まればまずは、
「翼鏡の街」の辺りを目指して坂を登るぞ!
ペシワ : あら、あなたウクラマト王女の……!
ウクラマト : ペシワのばあちゃん、もう起きて平気なのかよ。
腰は良くなったのか?
ペシワ : ええ、もうすっかり。
それに、王女様が継承の儀を頑張ってるのに、
寝てばかりもいられないよ。
ペシワ : 私は信じてるのさ。
王女様が、この平和なトライヨラを護っていってくれるって。
ペシワ : 何せ大好きだからね、この国が。
ウクラマト : へへっ……その笑顔を見ちまったら、やるしかねぇよな!
ペシワ : ふふふ。
足りなければ、ほかにも連れてくるわよ。
この国には、まだまだ笑顔が溢れてるからね。
ウクラマト : ばあちゃんの分だけで十分、力がもらえたぜ。
ありがとよ!
ペシワ : こちらこそ。
継承の儀、頑張ってね。
ウクラマト : 笑顔……か。
ウクラマト : 悪い悪い、立ち話に夢中になっちまった。
ウクラマト : ……継承の儀を進めてきたらさ、
なんだか、この街のみんなといつもみたいに話すことさえ、
特別に感じられるようになったんだ。
ウクラマト : なあ、よかったらこの辺をゆっくり散歩していかねぇか?
折角の機会だし、そのあと目的の場所に向かおうぜ。
ウクラマト : ……やっぱ落ち着くな。
ウクラマト : 子どものころ、悩んだときは、よくここに来てたんだよ。
トライヨラの街並みを眺めてると、頑張ろうって気になるからさ。
ウクラマト : ウォーコー・ゾーモーの山頂……オヤジの生前墓の前で、
アタシはこう言ったよな。
ウクラマト : オヤジから平和を愛する心を受け継いだアタシが、
アタシなりのやり方で平和を護ってみせる、って。
ウクラマト : あれから、ずっと考えてたんだ。
ウクラマト : そもそも、平和って何なんだ。
争いがないことだけが平和なのか、ってな。
ウクラマト : そうやって考えてるうちに、
これまでの旅路での出来事が、頭の中に浮かんできてさ。
ウクラマト : 気づいたんだよ。
アタシは、みんなの笑顔が好きなんだ。
ウクラマト : 生きてりゃつらいことだって、悲しいことだってあるけど、
家族や仲間、知り合って好きになった連中と、
笑い合うことができたら乗り越えられる。
ウクラマト : 単純な話にも思えるかもしれねぇけど、
笑顔で暮らせるってのは、平和の証だと思うんだよ。
ウクラマト : へっ、嬉しいこと言ってくれるぜ。
ウクラマト : 自分なりのやり方を模索した結果、たどり着いた答えだ。
アタシらしいってのは、これ以上ない、褒め言葉さ。
ウクラマト : だからよ……
ウクラマト : アタシは王になって、創ってみせるぞぉー!
みんなが、笑顔で暮らせる国をなぁー!!
ウクラマト : 前に「朋友の灯火」で野営したとき、クルルが言ってたろ。
ウクラマト : 聞いて、感じて、考えて……
そうして積み重ねていけば、明日のアタシは、
今日のアタシより、理想に近づいていけるだろう、って。
ウクラマト : この旅をとおして、
どれだけ成長できたかなんて、自分じゃわからねぇ。
だけど、ひとつだけハッキリ言えることがある。
ウクラマト : 隣を歩いてくれるのが、お前らで良かったってことだ!
ウクラマト : お前らが一緒に聞いて、感じて、考えてくれるから、
アタシは多くのことを知ることができた。
ウクラマト : 残る秘石はあとふたつ……
この先の旅路に何が待ってるかはわからねぇが、
継承の儀っていう路を、アタシと一緒に進んでくれるか?
ウクラマト : へへ、ありがとな。
ウクラマト : よし、話したいことは全部話した!
アタシは連王宮に寄っていくから、
先に宿に戻っててくれ。
アルフィノ : なんだか、嬉しそうな顔をしているね。
良い休息になった、ということかな。
アルフィノ : 皆がそろったら、旅を再開しよう。
ヤクテル樹海に翔べ!
アルフィノ : そろそろ集まってもいい頃合いだと思うが……
ああ、来たみたいだね。
アルフィノ : 皆が集まったところで、
あらためて、現在の状況についておさらいしよう。
アルフィノ : まず、各継承候補者の秘石の入手状況についてだが……
ゾラージャ王子とコーナ王子は、ここまですべての試練を超え、
5つの秘石を手にしている。
アルフィノ : ウクラマトも本来ならば同じ状況のはずだが、
「壺の秘石」をバクージャジャに奪われているから、
手元の秘石は4つだ。
アリゼー : あいつはその後、
ヨカフイ族の「墓の試練」と「封の試練」には参加してない。
最大でも秘石は3つしか手に入れてないはずよ。
ウクラマト : どうせまた奪えばいいと思ってんだろうけど、そうはいくか!
盗られた秘石は、絶対に取り返してやるぜ!
アルフィノ : ただし、奪還だけでは済まない可能性もある。
バクージャジャは、ヴァリガルマンダを覚醒させてまで、
あえて次の試練に先行した。
アルフィノ : おそらく、新たな秘石を手に入れつつ、
後発の我々を妨害する策を、張り巡らせるつもりだろう。
アルフィノ : バクージャジャが、直接ほかの陣営を狙うような行動に出れば、
全員で秘石の争奪戦に発展してしまうこともありえる。
ウクラマト : ……正直、ほかの奴らとやり合うのは気が進まねぇ。
ウクラマト : だけど、みすみす王位を譲るつもりもねぇよ!
そうしなきゃトライヨラのみんなの笑顔を護れねぇってんなら、
アタシは戦うぜ!
エレンヴィル : 秘石の嵌まっていない石板は、あと2つ。
シュバラール族とマムージャ族の戦争終結を描いた「食の章」、
そして外つ国からの訪問者を描いた「友の章」だ。
エレンヴィル : 前者は、ヤクテル樹海にあるシュバラール族の村、
「イクブラーシャ」が舞台となってる。
ウクラマト : ヤクテル樹海のイクブラーシャは、アタシの生まれ故郷だが、
幼いころにオヤジに引き取られたから、まったく覚えてねぇんだ。
その後も、一度も行ったことねぇしな。
エレンヴィル : 一方、後者の「友の章」の舞台については諸説あってな。
叙事詩では、連王のもとへ外つ国よりやってきた探検家が、
謁見を求めてきた……としか記されていないんだ。
アルフィノ : エオルゼアで語られるケテンラムの逸話も、似たようなものだ。
彼はマムージャ族の石造都市で、
連王と呼ばれる双頭の王に謁見し、親密になった。
アルフィノ : その後は、幾度もトラル大陸を訪れたが、
あるとき最後の航海に出たあと、行方がわからなくなった、と。
ウクラマト : 石造都市に連王……
だったらケテンラムが来たのは、
この王都トライヨラのことなんじゃねぇか?
エレンヴィル : ケテンラムがトラル大陸に上陸したとされるのは、約80年前。
当時、ここにはヨカフイ族の遺跡があるだけで、
とても都市と呼べる状態じゃなかったはず。
エレンヴィル : そうか……もしかするとケテンラムがたどり着いたのは、
トライヨラ建国以前までマムージャ族の本拠地とされていた、
「マムーク」の方かもしれない。
クルル : マムーク……それはどこにあるの?
エレンヴィル : シュバラール族の集落、イクブラーシャと同じ……
ヤクテル樹海だ。
アリゼー : なら、やるべきことは変わらない……
ヤクテル樹海を目指せばいいってわけね。
エレンヴィル : だが、徒歩で行くには道が険しすぎる。
気球発着場にいる「発着場の従業員」と話して、
気球を使わせてもらうつもりだ。
ウクラマト : 実を言うと、気球には乗ったことねぇんだ……
船より怖くねぇ……よな?
エレンヴィル : 搭乗手続きを済ませたら、乗りこむぞ。
クルル : ヤクテル樹海……
かつて、ヨカフイ族が黄金郷の夢を視たという地……。
アリゼー : バクージャジャには要警戒ね。
絶対に、ろくでもないことを仕掛けてくるはずよ。
アルフィノ : 気球に乗るのは私もこれが初めてだよ。
仕組みは飛空艇よりもずっと簡潔だが、
だからこそ少しだけ緊張もしているかな。
ウクラマト : うぅ……ぶるぶる……。
発着場の従業員 : もうすぐヤクテル樹海行きの気球が出発しますよ。
搭乗される方は手続きをお願いします。
ウクラマト : ……落ちたりしねぇよな……?
ウクラマト : お前らよく平気だよな、空を飛ぶんだぜ!?
浮き上がったら降りるまで、逃げ場がねぇんだぞ!
ウクラマト : って、別にビビってねぇからな!
ちょっと心配になっただけだ!
ウクラマト : ……いや、本当はめちゃくちゃ怖ぇしビビってる。
なぁ、アタシが気球から落ちねぇように、手握っててくれるか?
ウクラマト : ありがとよぉ……!
無事に到着するまで、絶対離さないでくれよな……!!
???? : ういうい!
ちょっといいかな、王女様?
ウクラマト : お前らは……マーブル、それにトーブリも!
マーブル : ごめんね、急に呼び留めちゃって。
でも、わかったんだよ!
クルルさんがつけてる、耳飾りの発祥が!
クルル : 本当!?
アルフィノ : 前に聞いたお話では、昔ヨカ・トラルで流行った品で、
今では旅のお守りとして、定番商品になっているとか。
マーブル : ういうい!
最初にあの耳飾りを作って売ったっていう、
年かさの行商人を見つけだして、由来を聞いてみたんだ。
マーブル : 彼は約20年前に、行商先で異国の魔道士と出会ったんだって。
そのとき、魔道士が持ってた珍しい意匠の耳飾りを気に入って、
模倣品を販売したら完売したそうだよ、あっという間に!
クルル : 異国の魔道士……きっとおじいちゃんだわ。
その人とどこで出会ったかわかるかしら?
トーブリ : ヤクテル樹海……
その気球が向かう先ですよ、ええ。
クルル : だとしたら、この旅先で、
耳飾りとおじいちゃんのことがわかるかもしれない……。
クルル : それにヤクテル樹海と言えば、
ヨカフイ族が黄金郷の夢を視た地でもある……これは偶然なの?
アリゼー : 俄然、ヤクテル樹海に行くのが楽しみになってきたわね!
クルル : ふたりとも、わざわざ教えに来てくれてありがとう。
マーブル : 王女様も頑張ってね、継承の儀!
ウクラマト : お、おう……
そんな話を聞いたあとに、気球が怖いとか言ってられねぇぜ!
発着場の従業員 : ヤクテル樹海行きの気球、そろそろ出発です!
マーブル : 私……見てみたいよ、王女様が王様になるところを。
トーブリ : ヤクテル樹海は、
ヨカ・トラルでもっとも激しい戦いが行われていた場所。
トーブリ : かの地の歴史を知ることは欠かせないでしょう……
王となる者にはね、ええ。
クルル : ウクラマトさん、大丈夫?
ウクラマト : た、高いところも怖い……。
アルフィノ : この森は、コザマル・カよりも木々が鬱蒼としているね。
エレンヴィル : 上ばかり見てると、セノーテに落ちるぞ。
アリゼー : セノーテって?
エレンヴィル : 地面に開いた穴に、雨水や地下水が溜まってできた泉のことだ。
大昔のことだが、ここら一帯には隕石が降ったと言われてる……
それで、土地が大きく抉れたんだとか。
エレンヴィル : 長い年月が経って跡地は埋まっていったものの、
地質が脆いもんだから、なにかの拍子にぽっかり穴が開くわけだ。
……それなりに深いから、落ちたら上がるのに苦労するぞ。
エレンヴィル : 絶対に落ちるなよ。
ウクラマト : わ、わかってるっつーの。
アルフィノ : 「食の章」の舞台となったシュバラール族の集落は、
ここから近いのかい?
エレンヴィル : ああ、この先の分かれ道を西に進んですぐだ。
ウクラマト : うし、いつまでもビビったままでいられるか!
とっとと行こうぜ!
ウクラマト : ったく、エレンヴィルの野郎……
アタシをバカにしやがって……!
アリゼー : ここまで旅をしてきたんだもの、もうわかってる。
おそらくウクラマトはセノーテに落ちかけるでしょうから、
私とクルルで目を光らせておくわ。
アルフィノ : 気球は思いのほか揺れなかったね。
風が穏やかだったこともあって、ゆったりと空の旅を楽しめたよ。
クルル : これだけ森が広がっていると、
トライヨラから歩いてくるのは至難の業ね。
コーナ王子が気球を持ちこむまで、どうしていたのかしら。
エレンヴィル : アルフィノが言ってたように、
この森は鬱蒼としていて道に迷いやすい。
まずは、発着場を出て南へ道なりに進むぞ。
アルフィノ : 向こうに見えるのが、もしや……?
アリゼー : コザマル・カより見通しが悪そうだから、
はぐれないように注意しましょ。
クルル : たしかに緑豊かな森だけれど……
どの辺りが「青の森」なのかしら?
ウクラマト : ほら、落ちてねぇだろ?
……まぁ、途中よそ見をしながら歩いてたら、
クルルとアリゼーに引っ張られたけどよ。
エレンヴィル : ちゃんと全員そろってるな。
エレンヴィル : この道を西に進めば、
シュバラール族の集落、「イクブラーシャ」だ。
さあ行くぞ。
クルル : セノーテの底は、いったいどうなってるのかしら?
アリゼー : 言っとくけど、押したら怒るからね。
ウクラマト : へんっ!
これでも、トライヨラじゃ何度も海に落ちて溺れかけてんだ。
そう簡単に落ちるかっての!
エレンヴィル : ヤクテル樹海が「青の森」と呼ばれる所以は……
ま、そのうちわかるだろ。
アルフィノ : ここに来る途中でも見かけたが……
エレンヴィルの言うとおり、セノーテはかなりの深さだね。
万が一落ちたら、這い上がるのに苦労しそうだ。
エレンヴィル : ご理解いただけて何よりだが、
今は試練を受けるのが最優先だろう?
気が済んだら行くぞ。
森の狩人、シュバラール族
アルフィノ : シュバラール族が暮らす集落、イクブラーシャか……
どんな場所なのだろうね。
エレンヴィル : ヤクテル樹海が「青の森」と呼ばれる所以は……
ま、そのうちわかるだろ。
ウクラマト : んじゃ、そろそろイクブラーシャに入るぞ。
アルフィノ : さて、さっそく連王の選者を探してみよう。
すでに試練が締め切られていなければいいんだが……。
穏やかなシュバラール族の男性 : ウクラマト王女御一行だね。
ウクラマト : ああ、アタシがウクラマトだ。
この村にいるはずの連王の選者を探しにきた。
穏やかなシュバラール族の男性 : ならば、村の奥にある「星覚えの園庭」までお越しいただこう。
皆、君の到着を待ちわびているのでね。
ウクラマト : みんなって……?
クルル : 試練はどうなったのかしら。
アルフィノ : とにかく、あとを追いかけよう。
サレージャ : ようやく、いらっしゃいましたか。
戦のバクージャジャ : せっかくヴァリガルマンダを使って足止めしたってのによ……!
これじゃ意味ねェじゃねェか!
ウクラマト : てめぇバクージャジャ……
どんだけ汚ねぇ真似をしたら気が済むんだ!
落ち着いたシュバラール族の男性 : すまないが、先に試練の話をさせてもらおう。
フンムルク : 私の名はフンムルク。
シュバラール族の族長であり、
此度の継承の儀で、「連王の選者」を務めている。
フンムルク : 「食の試練」では、候補者の4人が揃っている必要があってね。
君たちの到着を待っていたのさ。
フンムルク : さあ、王女は舞台上へ。
フンムルク : これまで君たちは、互いに試練を競い合ってきたことと思うが、
この「食の試練」では、協力し合う姿も見せてもらいたい。
2人1組でチームを組むことによってね。
戦のバクージャジャ : ハァァァ!?
このオレサマが、劣等種のこいつらと組めってかァ!?
フンムルク : 先に言っておくが、
「食の秘石」を得られるのは、勝った側の1組のみだ。
せいぜい、仲良くやってくれたまえ。
フンムルク : その壺の中に、色の異なる木の実がふたつずつ入っている。
同じ色の実を引いた者同士で組んでもらうよ。
アリゼー : バクージャジャと組むことになったら、複雑ね。
ウクラマトをさらったことも、ヴァリガルマンダのことも、
まだカタがついてないもの。
フンムルク : 全員引き終わったようだね。
それぞれ色を確認してくれ。
コーナ : 僕は赤の実です。
ゾラージャ : 青だ。
フンムルク : ゾラージャ王子とコーナ王子が分かれたか。
では、残るふたりの実はどうだ?
ウクラマト : アタシは赤、ってことは……
コーナ : フッ、こんなに早くまた共闘することになるとはね。
ウクラマト : コーナ兄さんが味方なら、この勝負もらったようなもんだな!
ウリエンジェ : 私たちが組んだということは、あちら側は……。
戦のバクージャジャ : ハァァァ……まさかのヒトツアタマかよ……。
フンムルク : では、「食の試練」の課題を発表しよう。
フンムルク : 君たちには、私たちシュバラール族に伝わる伝統料理、
シャブルク・ピビルを作ってもらいたい。
サレージャ : 料理を作れとは……
ここに来て、またふざけた試練ですか。
ウクラマト : そりゃ、一見、王位とは関係なさそうな試練かもしれねぇけど、
きっとこれにも意味があんだろ。
コーナ : ああ、父上が意味のないことをさせるとは思えない。
国の未来がかかっているとなれば、なおさらだ。
サンクレッド : 頼もしくなってきたな、うちの王子たちは。
アルフィノ : それに、彼らの伝統料理を作るというこの試練、
サレージャが言うほどふざけたものとも思えない。
アルフィノ : 食文化には、その土地の文化や歴史が、
色濃く反映されるものだからね。
アリゼー : ガレマルドの料理には、
農耕民としてのガレアンの文化が反映されてたわね。
寒いから煮込み料理が多かったのも覚えてるわ。
ウクラマト : 言われてみればたしかに……!
これまで会ってきた連中も、
みんな違ったものを食べたり飲んだりしてたよな。
ウクラマト : 魔力を維持するために葦を食べてたハヌハヌ族……。
いろんな飲み物を作ってたペルペル族は、
それを商売の種にもしてた。
ウクラマト : そうか……食事を知るってことは、
そこに生きる奴らを知るってことでもあるんだな。
コーナ : 思えば、継承の儀は学びの連続だった……。
試練を超えようとするたびに、
その土地の歴史や文化について知識が深まっていったんだ。
コーナ : それこそが、この旅を企図した父上の狙いだったのか……。
コーナ : だが、トライヨラの未来を豊かにするのは、
旧来の文化じゃなく、新たな技術であるはずだ。
父上ほどの御方なら、それをわかっているはずなのに……。
フンムルク : さて、それでは細かい決まりを伝えておこう。
フンムルク : この試練の目的は、シャブルク・ピビルを再現することだ。
味、見た目、調理方法のいずれかが間違っていた場合は、
何度でも作り直してもらう。
フンムルク : 調理の準備が整ったら、そこの炊事場を使うといい。
私が認めるシャブルク・ピビルを先に作り、
完食した組の候補者に秘石を進呈しよう。
フンムルク : では、「食の試練」を開始する。
ウクラマト : シャブルク・ピビルなんて料理、今まで聞いたことがねぇぜ。
いったい、どんな食いモンなんだ……?
アリゼー : 今回の組み合わせって、ラッキーだと思わない?
だって、あのふたりが仲良く料理する姿なんて、
想像できないもの!
クルル : 今回の試練で秘石を得られるのは、ふたりだけ。
この勝負、絶対に負けられないわね。
アルフィノ : まずは、コーナ王子たちと相談して試練の進め方を決めよう。
ウクラマト : シャブルク・ピビルか……
トライヨラにある美味い食いモンは全部食ってきたアタシでも、
聞いたことがねぇ料理だぜ……。
エレンヴィル : ゾラージャ王子とバクージャジャは手強いが、
料理を作れというなら、腕っぷしは関係ない。
俺たちにも勝ち目があるはずだ。
サンクレッド : ここで競い合うのも一興と思ったんだが、
組むなら組むで、これ以上の相手はいないからな……。
全力で勝ちに行くぞ。
ウリエンジェ : 4組の中から、私たちが組むことになろうとは……
きっとこれも星の巡り合わせなのでしょう。
コーナ : ヴァリガルマンダの封印を解いて、
僕たちを妨害しようとしたバクージャジャが、
足止めを喰らっているとは、皮肉なものだ。
ウクラマト : 悪行への報いってやつだろ!
護るべき民を危険に晒したあの野郎を、アタシは許さねぇ!
ウクラマト : でも、なんだってバクージャジャは卑怯な真似ばかり……。
そんなことしなくたって、十分強ぇはずなのによ。
ウクラマト : そうしなきゃならないほど、王位を求める理由でもあんのか?
コーナ : ……さっそくですが、僕たちの勝利を確実なものとするために、
この試練をどう進めていくか、方針を決めておきましょう。
幸いにも、こちらには向こうに勝っている点がある。
ウクラマト : ははーん、アタシがいることだって言いてぇんだな?
コーナ : そのとおりさ。
エレンヴィル : あなたが言おうとしてたのは、人数のことでしょう。
エレンヴィル : 向こうはゾラージャ王子、サレージャ、バクージャジャ、
それとバクージャジャの手下が3人……合わせて6人だ。
エレンヴィル : 対するこっちは9人……数じゃ勝ってる。
この状況を利用しない手はない。
アルフィノ : 料理を完成させるための知識も材料も、
これだけの人数で手分けして当たれば、その分早くそろうだろう。
ウクラマト : なんだ、楽勝じゃねぇか!
クルル : 油断しちゃだめよ。
数さえ多ければ何事も上手くいくってわけじゃないんだから。
コーナ : シャブルク・ピビルがどんな料理なのかわからないことには、
必要な材料や調理道具をそろえることもできません。
まずは、情報を集める必要があります。
コーナ : 手分けしてイクブラーシャの中を見て回りましょう。
直接の答えを得られなくとも、伝統料理ということならば、
生活の中に手がかりが残されていることもあるはずです。
コーナ : ひととおり見回ったら、またここに集まってください。
フンムルク : 準備が出来次第、炊事場を使って調理を始めてくれて構わない。
君たちが作るシャブルク・ピビル、楽しみにしていよう。
ブルカコー : ここは星覚えの園庭……まあ、集会場みたいなものさ。
俺たちイクブラーシャの者たちは、ここに集まって、
星覚えから星々の物語を聞くんだ。
ブルカコー : 継承の儀で使うなら、せっかくだし今後も使えるようにと、
炊事場としても整えたからね。
これから、ますます集まる機会が増えそうだよ。
エーテライトに到達した!
広域交易商 ラルルック : なんだ、何か入用か?
ちょうど商品を仕入れたところでな、
アンタさえよけりゃあ「バイカラージェム」で取引といこう。
このエリアの広域交易商と取引可能になりました!
「バイカラージェム」と引き換えに、様々な品を入手できます。
なお、広域交易商が取り扱う商品の品揃えは、
該当エリアのF.A.T.E.達成回数に応じて、増えていきます。
積極的に、F.A.T.E.に挑戦してみましょう。
チャカト : 狩りってのは、命をいただく行いだ。
だからこそ、あたしらは獲物の肉も血も骨も余さず使う……
病や呪いを持っていない限りはね。
シュバラール族の調理師 : ふふ、この時間が楽しいんだよ。
うち捨てられたバナナの皮は、
これまでに見たことがない色をしている……。
さらに、近くの地面から白い煙が立ち上っているのが見える。
シュバラール族の調理師 : ああ、それは私が食べたバナナの残りさ。
シャブルク・ピビルに必要なのは葉の方だから、
実を食べながら出来上がりを待つんだよ。
快活なシュバラール族女性 : さて、調合を始めようかしら!
チャタツテイ : ああ、まだ飯はできてないぜ。
……って、飯を取りにきたわけじゃないのか?
そりゃ悪かった、催促されたのかと思っちまってね。
複数のスパイスとハーブが入っている。
中には、これまで見たことのない種類のものもあるようだ。
快活なシュバラール族女性 : ふふっ、ベニノキの種を見るのは初めて?
料理を鮮やかな紅色に色付けできるし、
薬代わりにも使われる、便利なものなのよ!
点検中のシュバラール族男性 : シャブルク・ピビルのことを教えてほしいって?
点検中のシュバラール族男性 : 教えてやりたいのは山々なんだけど、
フンムルクから口止めされてるんだよ。
ま、それも試練の一環ってことなんだろ。
点検中のシュバラール族男性 : ああ、シャブルク・ピビルのことを話してたら、
俺も食いたくなっちゃったよ。
帰りに猪肉を調達していかないとな。
チャタソジ : 俺たちは、この森とともに暮らしている。
森を統べる獣、ブラーシャの名を背負ってな。
フビゴ族の槍勇士 : ったく、バクージャジャのお頭にも困ったもんだ。
ブルキネン : おや、旅の方ですか。
何かご質問があれば、お答えしますよ。
ブルキネン : 私は塗装職人をしております。
鮮やかに赤く塗った建物は、この村の特徴でしてね。
ブルキネン : 森の木々の隙間にあっても、埋もれないように……
村を離れても、迷わず自分の家に戻ってこられるようにと、
祈りを込めながら、定期的に塗り直しているのですよ。
ブルキネン : ここは「イクブラーシャ」。
森に棲まう獣、赤き血潮持つブラーシャを祖と祀る、
古くからのシュバラール族の村です。
ブルキネン : 80年ほど前まではマムージャ族との戦争が続いていたのですが、
グルージャジャ様が争いを止めて以後は平穏そのもの。
森の恵みに感謝しながら、日々を過ごしていますよ。
ブルキネン : あなたがたは継承の儀のために来られたんですよね?
この村での時間が楽しいものとなるよう、
陰ながらに祈っておりますよ。
フビゴ族の剣勇士 : バクージャジャのお頭、いったい何を考えてるんだか……。
こんなかったるい試練なんて放っておいて、
先にマムークへ行けば良いものを。
フビゴ族の槍勇士 : 馬鹿、秘石もそろってねぇのに帰ったら、あの人が何て言うか。
どのみちお頭は、真面目に試練なんざ受ける気はねぇよ。
いざとなったら、「壺の秘石」のときみてぇに……
フビゴ族の槍勇士 : て、てめぇはウクラマト王女の!
お前と話すことなんかねぇんだよ!
さっさとお仲間のところに帰りな!
ウクラマト : 悪い、遅くなった!
コーナ : では、集めた情報を整理しよう。
アルフィノ : シャブルク・ピビルの調理法に関しては箝口令が敷かれていたが、
調理する行為そのものは禁じられていないようだったね。
アルフィノ : 彼らにとっては日常的に食べる料理のようだから、
集落で見かけた光景が、調理法の手がかりになりそうだ。
クルル : 私は、複数のスパイスやハーブを調合中のご婦人を見かけたわ。
その中にあった見覚えのない木の実についても、話を聞けたの。
クルル : ベニノキの種らしいんだけど、
この村の料理には欠かせないものだそうよ。
コーナ : なるほど……
もしもそれがシャブルク・ピビルに使うスパイスだとすれば、
味付けに関係してきそうですね。
ウリエンジェ : 私は、地面より立ち上る白い煙を見ました。
そばにいた調理師の方によれば、バナナの葉で包んだ何かを、
地面に埋めて蒸し焼きにしているのだとか……。
ウクラマト : それなら、アタシも隣で見てたから覚えてるぜ。
でもよ、蒸すって言っても、
何を調理して食う料理なんだろうな?
コーナ : 思わず村人が漏らしたひと言を聞き逃さないとは。
お手柄ですね。
コーナ : これまでの情報を総合すると……
ベニノキの種など複数のスパイスで味付けした猪肉を、
バナナの葉で包んで地中で蒸し焼きにした料理、となりますね。
アルフィノ : 仮に、この推測が正しいとして、
問題は材料の調達先だが……。
エレンヴィル : 俺はサンクレッドに協力してもらって、
このあたりの植生や動物について調べてきた。
日常的に食べる料理なら、材料も近場でそろうと踏んでな。
エレンヴィル : 付近の森には、スパイスの素となる木の実が多く成っていて、
ホッグの近縁種、イブルクの姿も確認できた。
スパイス類や猪肉なら、どれも調達できそうだぞ。
ウクラマト : 良い情報を持ってくるじゃねぇか!
でかしたぜ、エレンヴィル!
コーナ : あとは、調理器具も必要ですね。
どなたかに調達をお願いできると助かりますが……。
クルル : 私が探してくるわ。
アルフィノ : 私もそちらに回ろう。
器具に加えて、蒸し焼きにするためには、
多くの薪が必要だろうからね。
ウリエンジェ : では、私もお付き合いいたしましょう。
サンクレッド : なら、調達する食材についても担当を決めておこう。
俺はスパイスとハーブを集めてくる。
複数種類となると、森を駆け回る必要があるだろうからな。
エレンヴィル : 猪肉は俺が行こう。
アリゼーも手を貸してくれるか?
コーナ : そうなると、残りはバナナの葉ですね。
それぐらいなら、僕ひとりで事足りそうだ。
エレンヴィル : いや、バナナの葉はこのあたりじゃ手に入りませんよ。
ここよりも標高の低い下の森、ジャティーカ央森でしか、
栽培できないと聞いたことがある。
コーナ : あそこまで行っていては、かなりの時間をロスしてしまう。
あるいは、トライヨラに戻れば手に入るかもしれませんが……。
コーナ : まずは確実な方法として、
この村の住人に譲っていただけないか交渉しましょう。
コーナ : ラマチ、Tet’liさん。
ふたりも、バナナの葉探しにお付き合いください。
ウクラマト : へへっ、腹を減らすのにちょうどいいぜ!
あぁ、早くシャブルク・ピビルを食ってみてぇなぁ!
コーナ : では皆さん、それぞれ担当の作業に当たってください。
コーナ : ……別に、この担当分けに他意はありませんよ。
ウクラマト : よっしゃ!
とっととバナナの葉を手に入れて、
シャブルク・ピビルを作ろうぜ!
ウクラマト : そんで、ゾラージャ兄さんやバクージャジャのバカに勝って、
秘石を手に入れるんだ!
無知ゆえに争い、知りて絆を結ぶ
ウクラマト : シャブルク・ピビル、どんな味なんだ……
美味ぇといいなぁ……。
コーナ : さっそく、バナナの葉の調達に向かいましょう。
コーナ : たしかウリエンジェの話では、
シュバラール族の調理師がバナナの葉を使っていたのでしたね。
譲っていただけないか聞いてみましょう。
ウクラマト : こいつがウリエンジェの話してた調理師だ!
コーナ : たしかに、地中で蒸し焼きにした跡がありますね。
シュバラール族の調理師 : おや、私に何か用かい?
シュバラール族の調理師 : なるほど、バナナの葉をお探しかい。
シュバラール族の調理師 : だが、手持ちの分はすべて調理に使ってしまってね。
どうしてもほしいなら、下の森に行くしかないよ。
シュバラール族の調理師 : 私たちが使ってるバナナは、稀に王都で見かける野生種と違って、
下の森にあるゴルマジーカ蜜園で品種改良されたものなんだ。
野生種よりも葉が分厚くて、いろいろと都合が良いのさ。
コーナ : そうですか……。
時間効率の観点から避けたかったのですが、
ジャティーカ央森に行くしかないようですね……。
???? : それは無理というものだ。
フンムルク : 現在、ジャティーカ央森へと繋がるティーンベク洞道が、
土砂崩れで埋まってしまってね。
先日の大嵐で土が緩んでいたのだろう。
ウクラマト : えぇっ!?
それじゃバナナの葉を調達できねぇってことか!
コーナ : フンムルク殿が、土砂崩れのことを把握していてなお、
試練を中止、あるいは題材を変えないということは……
ほかに入手方法があるのですね?
フンムルク : さて、どうかな……。
フンムルク : 「食の試練」のことで伝え忘れたことがあってね。
君たちを追いかけてきたら、先ほどの会話が聞こえて、
つい口を挟んでしまったのだよ。
ウクラマト : アタシらに伝え忘れたことって?
フンムルク : 完成したシャブルク・ピビルを食べる役目は、
王位継承者が担うことになっている。
満腹で試練に挑戦できないなどという事態は、避けてくれたまえ。
ウクラマト : へっ、アタシはハナからそのつもりだ!
ウクラマト : だけど、どうやってバナナの葉を探せばいいんだよ?
コーナ : ここまでの試練は一貫して、
その地域の風土や文化を知るための内容になっていた。
きっと、今回だってそうだ。
コーナ : となれば、シャブルク・ピビルそのものを知ることで、
何か手がかりが得られるかもしれない。
ウクラマト : なるほどな……調理法や材料についてはわかったけど、
誰が作ったのか、どうやって生まれたのかはさっぱりだ。
シュバラール族の調理師 : だったら、この地で起こった戦争について知るべきだよ。
ウクラマト : シュバラール族とマムージャ族の間に起こった戦いのことか?
シュバラール族の調理師 : 両部族の戦いは、開戦から何百年も続いた。
この森には、今もその爪痕が残ってるんだ。
シュバラール族の調理師 : それだけ激しかった戦いが、どう結末を迎えたのか……
知ることができれば、シャブルク・ピビルのこともわかるよ。
ウクラマト : 戦争とメシが、どう関係してくるんだ……?
コーナ : それを紐解くためにも、まずは戦いの歴史を調べてみよう。
遠回りになるのはもどかしくもあるが、
試練の目的を考えれば、間違った路ではないはずだ。
シュバラール族の調理師 : なら、東にある「イヨンアソの家々」を訪ねてごらん。
当時の戦争で滅んでしまった廃村のひとつだから、
何かわかるかもしれないよ。
ウクラマト : 「イヨンアソの家々」だな、教えてくれてありがとよ!
行ってみるぜ!
ウクラマト : まずは、イクブラーシャを出て東に進むぞ!
シュバラール族の調理師 : シャブルク・ピビルのことは口止めされてるが、
それ以外のことは個人の裁量に任されてるのさ。
ウクラマト : シュバラール族とマムージャ族の戦いか……
大まかな出来事は知ってるが、詳しく調べたことはねぇな……。
コーナ : 戦争で滅んだ村、「イヨンアソの家々」は、
イクブラーシャの東にあるという話でしたが……
まだそれらしい場所は見えませんね。
コーナ : もう少し、道沿いに歩いてみましょう。
コーナ : 集落が放棄されて、かなりの時間が経過しているようですね。
ウクラマト : この廃村が、イヨンアソの家々か……。
戦争の被害を受けるまでは、ここにも人が住んでたんだよな……。
???? : ええ、私の曾祖父も、もとはこの村の出身でした。
ウクラマト : ウケブじゃねぇか!
なんでこんなとこに!
ウケブ : 材木の調達でイクブラーシャに立ち寄った際、
ウクラマト王女がこの村へ向かったと聞きましてな。
ウケブ : このウケブにも、お役に立てることがあるかもしれないと、
馳せ参じた次第です。
ウクラマト : こいつは、ハヌハヌ族の「葦の試練」で世話になった、
船大工のウケブだ!
ウケブ : よろしく頼む。
君はウクラマト王女の新しい仲間かね?
コーナ : 一時的ですがね。
名をコーナと言います。
ウケブ : コーナ……はて、どこかで聞いたような……。
ウケブ : って、トライヨラの第二王子のコーナ様ぁぁぁぁぁ!?
ウケブ : このウケブ、日頃から礼儀の重要性を説いておきながら、
王族に対して何たる無礼な真似を!
どうかその銃で、私のこめかみをひと思いに……!!
ウクラマト : だから、いちいち怖ぇんだよ!
コーナ : 別に気にする必要はありませんよ。
ウケブ : そうですか、では気にしません。
ウクラマト : 相変わらず切り替えが早ぇ……。
ウケブ : 聞けば、シャブルク・ピビルのことをお調べとのこと。
フンムルク様の命により、調理法や材料はお伝えできませんが、
我らの歴史なら、お教えいたしましょう。
ウクラマト : ありがてぇ!
頼むぜ、ウケブ!
ウケブ : シュバラール族とマムージャ族の戦争は、
端的に申しますと土地を巡る争いとなります。
ウケブ : マムージャ族が棲まう下の森は、
日照量が少なく、地力も弱いため実りが少ない……。
ゆえに日の当たる土地を求め、戦いを挑んできたのです。
ウケブ : しかし、高地に陣取る側に地の利があるのは必定、
しばらくはシュバラール族優勢の戦いが続きました。
コーナ : それでも、この村が滅びるほどの何かが……
戦況を変える出来事が起こったのですね?
ウケブ : ええ……マムージャ族が劣勢を覆すに至った要因、
それは、おふたりもよく知る存在が誕生したことです。
ウケブ : 当時のマムージャ陣営は一枚岩とは言えず……
フビゴ族、ブネワ族、ドプロ族の三部族が、
主導権を争っていました。
ウケブ : そんな状態で我らとの戦争が始まったものですから、
戦場でさえ手柄を奪い合う有様であったとか。
ウケブ : しかしあるとき、フビゴの族長が部族間の連携を強化しようと、
ブネワの族長に、互いの子らを婚姻させる政略結婚を申し出た。
それが運命を思わぬ方向へと導きます。
ウケブ : その時代には、同じマムージャ族であっても、
異部族同士では、子を成せないと思われていました。
ウケブ : ところが生まれてしまったのです。
両部族の血を引いた異形の存在……双頭が。
ウケブ : そして、双頭は、
頑強な肉体と高い魔力を兼ね備えた戦士として成長……。
やがて「祝福の兄弟」と呼ばれ、三部族を束ねる王となった。
コーナ : その力がどれほどのものか、僕たちはよくわかっていますよ。
ウケブ : 双頭の台頭によって結束したマムージャ族が、
シュバラール族に猛攻を加えたのは、言うまでもないこと。
以後、戦は激化の一途を辿ることになります。
ウケブ : ここを南へ進んだ先に、
当時の戦場となった「ショブリト灰戦場(はいせんじょう)」があります。
続きはそこでお話ししましょう。
ウクラマト : いったい、ここで何が起きたんだ……?
コーナ : この惨状は……。
ウケブ : ここが、シュバラール族とマムージャ族の戦いにおいて、
主戦場となった「ショブリト灰戦場」です。
コーナ : 文字どおり灰燼に帰した、この土地を見れば、
どれだけ苛烈な戦いだったのか、察することができますね。
ウケブ : 一族の伝承によれば、
ヨカフイ族が去った500年ほど前から、
森の支配権をかけた争いが始まったのだとか……。
ウケブ : 以来、400年以上にもわたり、幾度もの大戦と、
数えきれない小競り合いが繰り返されてきました。
コーナ : そんな歴史的な戦いを、80年ほど前に、
この地を訪れた父上が終わらせた。
ウケブ : グルージャジャ様は、たった6人の仲間とともに、
シュバラール族とマムージャ族の陣営を相手取った。
結果、見事に戦場を制圧したのです。
ウクラマト : さすがは全盛期のヴァリガルマンダを封印した連中だぜ……。
ウケブ : そうして半ば強引に戦いを中断させたグルージャジャ様は、
争い合う両部族を集めて、会談の場を設けたといいます。
武のグルージャジャ : 先祖が争っていたからというだけで、
お前たちは何百年も飽きずに戦ってきたわけだが……
今日限りで終いにしてもらうぞ!
猛々しいシュバラール族 : その言葉は、我らが森を奪わんとするトカゲ野郎に言え!
こやつらさえいなければ、我らは平穏に暮らしていけるのだ!
剛健なフビゴ族 : 臆病者が……!
そんなに戦いたくないのなら、
大人しく森を明け渡し、尻尾を巻いて逃げ去るがいい!
理のグルージャジャ : どちらか一方が決定的な勝利を得て、もう一方を排除したとて、
いずれまた、次の侵略者が現れるだけです。
理のグルージャジャ : あなたがたは、この海の外にほかの大陸が存在し、
いくつもの国々が覇を競い合っていることをご存知ですか?
理のグルージャジャ : 無理もありません。
大洋を越える方法を持たぬわたくしどもには、
その事実を知る術がありませんでしたからね。
理のグルージャジャ : しかし……やってきたのですよ。
大海原を渡り、この大陸(トラル)へとたどり着いた、
外つ国からの来訪者が。
猛々しいシュバラール族 : ふむ、トナワータ族の大男かと思っていたが、
よく見てみれば、違うようだな……。
剛健なフビゴ族 : なぁ……俺は海を見たことがあるが、
見渡す限り水ばかりで、ほかの大陸なんて見えなかったぞ!
見えないほど遠くにあるなら、どんな船があれば渡れるんだ?
理のグルージャジャ : 問題は、そのような船を我らは作れないという点ですよ。
わたくしどもよりも優れた技術を持つ国が存在し、
トラルの存在を知ったのです。
理のグルージャジャ : 彼らのうちの、いずれかの国がトラルに目をつけて、
支配しようと欲望を燃やしたら……どうなると思いますか?
理のグルージャジャ : おわかりになりましたか?
外つ国の侵略者が、いつ現れるとも限らないということが。
理のグルージャジャ : そうならぬために肝要なのは、
トラルに生きる人々がひとつに団結し、隙を見せぬこと。
もはや小さな部族同士で争っている場合ではありません。
武のグルージャジャ : オレらひとりひとりの力など、たかが知れてる。
だが、互いを知り、手を取り合うことで、
ヴァリガルマンダほどの大きな力にだって対抗できるんだ。
剛健なフビゴ族 : あのヴァリガルマンダに……!?
剛健なフビゴ族 : 言葉だけでは到底信じられないが、
戦場で、お前たちに敗れた今となっては……。
猛々しいシュバラール族 : ああ……こいつらの連携は見上げたものだ……。
弩砲を守るために怪力のヨカフイ族の足元を狙ったら、
ペルペル族の奴に素早く阻まれた。
猛々しいシュバラール族 : すかさず距離を取ってそいつを弓で射抜こうとしたら、
今度はハヌハヌ族が風の魔法で矢をはたき落としてくる……。
互いの弱点を、互いの長所で補う戦いぶりは圧巻だった。
理のグルージャジャ : それが、多部族が手を取り合うことによって生まれる強さ……
わたくしどもが興そうとしているのは、そういう国なのですよ。
猛々しいシュバラール族 : ……しかし、これまで殺し合ってきた相手と、
どうやって手を取り合えというのだ。
武のグルージャジャ : 騙されたと思って、ひと晩だけ付き合え。
ウケブ : そうして始まったのが、伝説の酒宴……。
ウケブ : むろん殺し合いを続けていた部族同士が、
いきなり肩を組んで酒を酌み交わせるはずもなく、
長い沈黙が続いたのだとか。
ウケブ : ここでグルージャジャ様が一計を案じました。
シュバラール族の肉料理と、マムージャ族の蒸し料理、
これを交換させて、互いに食わせたのです。
ウケブ : 相手の伝統料理の美味さに思わず目をみはる両部族を見て、
彼は満足そうに笑うと、ひとつの提案をしたそうです。
ウケブ : ふたつの料理をかけ合わせるぞ、と……。
そして、皆に手伝わせて調理を始めました。
ウクラマト : それが、シャブルク・ピビルってことか!?
ウケブ : あの料理は、
シュバラール族とマムージャ族の文化を合わせて生まれました。
いわば、両部族が初めて手を取り合った証なのです。
ウケブ : 当初交わしたひと晩だけという取り決めは、どこへやら。
新たに生まれた料理の美味さに、両部族の仲はほぐれ、
その宴は三日三晩も続いたのだとか……。
ウケブ : かくして宴の終わりに、両部族は和議を結びました。
このとき、グルージャジャ様が語ったとされる言葉は、
今なお我らの道筋を照らしています。
理のグルージャジャ : 無知ゆえに争い……
武のグルージャジャ : 知りて絆を結ぶ。
ウクラマト : ハハハハハハハハ!!
ウクラマト : いや、悪い悪い。
ウクラマト : この旅でさ、知らなかった奴らのことを知るほどに、
好きになっていく自分に気づいてたんだ。
オヤジたちも同じだったんだって思ったら、おかしくてさ。
コーナ : 「無知ゆえに争い、知りて絆を結ぶ」……か。
ウケブ : さて、これでおわかりいただけましたかな。
両部族に起こった戦いの結末と、
シャブルク・ピビルという料理にこめられた意味を。
ウクラマト : ああ、バッチリだ!
教えてくれてありがとな、ウケブ!
ウクラマト : なんだ、どうかしたのか?
ウクラマト : だれかが近くにいた……?
コーナ : もしかすると、サレージャかバクージャジャあたりが、
また何かを企んでいるのかもしれないですね。
ウクラマト : ったく……あいつらにこそ、今の話を聞かせてやりてぇぜ。
コーナ : まさか、シャブルク・ピビルの誕生に父上が絡んでいたとは……。
ウケブ : ウクラマト王女のお役に立てたなら何より。
ウクラマト : オヤジも旅を通して、
トラル大陸のみんなのことを知っていったんだな……。
ウクラマト : そうか、だからオヤジは継承の儀を……。
食の試練
ウクラマト : ウケブのおかげで、この森で起こった戦いの歴史がわかったぜ。
ウクラマト : 思い返せば、「葦の試練」で神輿を直そうとしなかったら、
ウケブと出会うこともなかったかもしれないんだもんな。
巡り合わせってのは、不思議なもんだ。
コーナ : シャブルク・ピビルがどういう経緯で生まれたのか、
ウケブ殿のおかげで知ることができました。
コーナ : しかし、肝心のバナナの葉の入手方法について、
手がかりとなる情報は得られませんでしたね……。
コーナ : もしかして、このショブリト灰戦場に、
当時の和平会談の痕跡などが残っていたりするのでは?
ウケブ : ええ、おっしゃるとおりです。
ご案内しましょう。
ウクラマト : コーナ兄さん、何をするつもりなんだ?
コーナ : 僕の考えが正しければ、この辺りにあるはずなんです。
ウケブ : こちらが、コーナ王子がお探しの物です。
ウケブ : この二振りの武器は、
和平会談に際して両部族の代表が停戦の意思を示すため、
突き刺したものだと伝えられています。
コーナ : シャブルク・ピビルの誕生秘話を「知る」上で、
この灰戦場は要となる場所でしょう。
だからこそ、試練を超えるための手がかりがあるかもしれない。
コーナ : ほかの試練のときのように、
「実際に訪れた者にしかわからない」何かがね。
コーナ : ラマチ、それとTet’liさん……
手を貸していただけますか?
周囲に何か気になる点がないか、見回ってみましょう。
ウクラマト : よしきた!
コーナ : やはり……
地面に掘り返されたような跡がある。
ウクラマト : お、なんか小箱が埋まってるぜ!
コーナ : 箱の中に、真新しいバナナの葉が入っていますね。
入手方法の手がかりでも残されていればと思っていましたが、
まさか、現物が入っているとは……。
コーナ : 我々がここに来ることを見越して、
フンムルク殿が仕込んだのでしょう。
ウクラマト : へっ、手の込んだことをしやがるぜ……!
ウクラマト : ウケブ、ありがとよ。
バナナの葉を見つけることができたのは、
お前のおかげだ。
ウケブ : それは何よりです。
ウケブ : コーナ王子の前で申し上げるのは恐縮ですが、
私はハヌハヌ族の「葦の試練」を見届けて、確信したのです。
あなたこそ、我らを率いていくに相応しい王の器であると。
ウケブ : あの折、継承候補者の皆々は一様に葦の不作を解決してみせた。
しかし、試練とは無関係なハヌハヌ族の文化的な問題を見抜き、
イヒーハナ祭を復活させたのは、あなただけだ。
ウケブ : ウクラマト王女ほど、この国に生きる者のことを心から考え、
過去より継がれてきた想いに寄り添える御方はおられません。
ウケブ : また語り部が必要なときはお声がけください。
船大工という本業の傍ら、あなたの力となりましょう。
ウケブ : では、失礼。
コーナ : そんなこと……
コーナ : ともかく、これでバナナの葉が手に入りました。
イクブラーシャに戻りましょう。
ウクラマト : ウケブの奴、船大工と語り部、
どっちが本業なのかわかったもんじゃねぇな。
コーナ : 僕たちが任された仕事は、無事完了ですね。
ほかの皆さんが戻ってくるまで、ここで待ちましょう。
ウクラマト : あぁ~……歩き回ってもう腹ぺこだぜ!
コーナ : 僕たちが任された仕事は、無事完了ですね。
ほかの皆さんが戻ってくるまで、ここで待ちましょう。
ウクラマト : ウケブの奴、船大工と語り部、
どっちが本業なのかわかったもんじゃねぇな。
コーナ : これで全員そろいましたね。
さっそく、状況を確認しましょう。
ウクラマト : こっちはバナナの葉を手に入れたぜ!
ウケブのおかげでな!
クルル : ウケブさんと会ったの?
私も挨拶したかったわ。
ウクラマト : ああ、あいつが教えてくれたんだ。
この森で起こった戦いの歴史と、
シャブルク・ピビルが生まれたきっかけを……。
アルフィノ : シュバラール族とマムージャ族の戦いを終わらせたのが、
グルージャジャ殿というのは納得だが……。
まさか、シャブルク・ピビルの誕生にまで関わっていたとは。
ウクラマト : 相変わらず、滅茶苦茶なオヤジだよな。
それで、そっちはどうだった?
クルル : 私は、ウリエンジェさんと集落を回って、
シャブルク・ピビル作りに必要そうな調理器具を借りてきたわ。
アルフィノ : 蒸し焼きにするための薪もそろったよ。
この森は良い薪が拾えるね。
アリゼー : すっかり、薪拾いのエキスパートね……。
アリゼー : 私はエレンヴィルと、シャブルク・ピビルのメイン食材である、
イブルクを捕まえてきたわ!
エレンヴィル : イブルクは、近縁種のホッグと比べてずいぶんと活きが良い。
罠まで追い込む役の誰かさんが、
勢い余って、セノーテに落ちるほどにな……。
アリゼー : ちょっと、それは言わない約束だったでしょ!
サンクレッド : スパイスの方も、ひととおりそろってるぞ。
要になるベニノキの種子も採ってきた。
ウリエンジェ : 調合割合については、村の炊事場で調理器具を借りがてら、
確認してまいりました。
コーナ : これで食材と調理器具は、すべて手に入ったようですね。
さっそく、シャブルク・ピビルを作りたいところですが、
どなたか調理経験のある方は……?
クルル : 私が引き受けるわ。
自分のために料理する程度のものでよければ、
多少は経験があるから。
クルル : あなたも手伝ってくれる?
調理師としての腕もたしかだって噂を、
聞いたことがあるもの。
ウクラマト : ああ、早くシャブルク・ピビルを食ってみたいぜ!
クルル : 少し待っていて。
すぐに調理を開始するわ!
ウクラマト : 頼むぜ、お前ら……。
サレージャ : ふぅ、どうやら、間に合ったようですな。
急ぎ調理に取り掛かります。
戦のバクージャジャ : ヒトツアタマと組まされたときは、どうなるかと思ったが、
ネコちゃんの飼育係に比べれば、幾分マシだったなァ。
ウクラマト : ごちゃごちゃ言ってねぇで、大人しく待っとけ。
魔のバクージャジャ : フン。
いきがったって、この試練に勝つのはオイラたちだよ。
クルル : できたわ!
クルル : お待たせ。
これがシャブルク・ピビルで間違いないはずよ。
ウクラマト : おお、めちゃくちゃ美味そうだなぁ!
クルル : シャブルク・ピビルは、
シュバラール族が好む香辛料を使った肉料理と、
マムージャ族伝統の調理法を掛け合わせた料理……。
クルル : 数百年続いた戦いの終わりに、
ふたつの部族が手を取り合ったことで生まれた、融和の証よ!
フンムルク : 材料も調理法も正しかったようだが、さて……。
フンムルク : この香り、味、食感……間違いない。
まさにシャブルク・ピビルだ。
フンムルク : この料理は、ふたつの部族の架け橋……。
そのきっかけを作ってくださったのが、君たちのお父上さ。
フンムルク : ただ材料を揃え、レシピを調べるだけでも、作ることはできる。
だが君と仲間たちは、その製法に加えて、
ヤクテル樹海に刻まれた戦いの歴史まで知ろうとした。
フンムルク : 世代を超えて、悲しき歴史を学ぶ……。
それこそまさに、次代の王とその仲間として、
相応しい行いと言える。
フンムルク : あとは、シャブルク・ピビルを平らげさえすれば、
「食の試練」は君たちの勝利だ。
実際に食べなければ、「知った」とは言えないからね。
ウクラマト : よっしゃ、食うのは大得意だぜ!
サレージャ : まだ、私たちの敗北が決まったわけではありますまい。
サレージャ : さあ、検めていただきましょうか。
これがシャブルク・ピビルであることを。
フンムルク : やはりな……。
フンムルク : 確かに、見た目や製法はシャブルク・ピビルそのものだが……
ウクラマト王女たちのものと比べて、香りが足りない。
サレージャ : そ、そんなバカな!
サレージャ : イブルクの肉を香辛料に漬け込み、
地面に掘った穴を釜代わりにして蒸し焼きにする。
これぞ、シャブルク・ピビルでしょう!?
フンムルク : なるほど。
ジャティーカバナナの葉が手に入らなかったのか。
戦のバクージャジャ : 仕方ねェだろうが!
てめェが根回ししたせいで、
どこにもありゃしねェんだからよ!
フンムルク : だが、ウクラマト王女とコーナ王子は手に入れたようだが?
私たちのことを、より知ろうとすることでね。
戦のバクージャジャ : ……だからなんだっつーの!
葉っぱひとつなくたって、大した違いはねェだろ!
フンムルク : マムージャ族の文化を象徴する要素のひとつを欠いたのだ。
この「食の試練」を完遂したとは言えまい。
残念だが、君たちは試練に失敗した。
魔のバクージャジャ : フン……どうでもいいよ、くだらない。
クルル : 感じる……最初のときより、ずっと強烈で仄暗い意志……
とても、家族に向けるようなものじゃ……。
戦のバクージャジャ : ケッ、こんな試練に意味なんてねェ!
秘石なんざ、あとでいくらでも奪えばいいんだからなァ!
ウクラマト : うめぇー!
ウクラマト : ホロホロになるまで煮込んだイブルクの肉に、
香辛料とジャティーカバナナの葉の香りが染み込んで……
クセになる美味さだぜ!
ウクラマト : こいつは、ふたつの部族が平和を築いた象徴。
それを知ろうともせず、力や謀(はかりごと)に訴えるような奴らには、
シャブルク・ピビルの美味さはわからねぇだろうさ。
魔のバクージャジャ : そんなの、わかりたくもないね。
フンムルク : さあ、すべて平らげてこその「食の試練」だ。
ウクラマト : 言われなくたって、全部いただくぜ!
ウクラマト : はぁ~、美味かったぁ~。
ウクラマト : 最高だったぜ、お前の作ったメシ。
冒険者だけじゃなくて、宮廷料理人って道もあるんじゃねぇか?
コーナ : ……意外と、悪くありませんでしたね。
フンムルク : 見事「食の試練」を超えた君たちに、
その証として秘石を贈ろう。
ウクラマト : ついに、試練もあとひとつか……。
コーナ : じゃあ、僕たちは行くよ。
コーナ : 組んだのが、皆さんで……
いえ、ゾラージャ兄さんやバクージャジャではなくて良かった。
サンクレッド : 素直じゃないにもほどがある。
ウクラマト : みんなも、ありがとな!
おかげで6つ目の秘石が手に入ったぜ!
ウクラマト : あっ、大事なことを忘れてた!!
ウクラマト : あのさ……おかわりはねぇのか?
あれだけじゃ、物足りなくて……。
Sizuは帰還した。
フンムルク : 君たちが作ったシャブルク・ピビル、実に絶品だったよ。
この先も期待している。
アルフィノ : ここまですべての秘石を手に入れてきたうちのひとりである、
ゾラージャ王子をここで負かせたことは大きいよ。
アリゼー : そろそろ、
バクージャジャに奪われた秘石をどうにかしたいわね……。
エレンヴィル : 最後の試練は、いったいどんな内容なのやら……。
ウクラマト : それにしても、シャブルク・ピビル……美味かったなぁ!
ウクラマト : クルルが、残った材料でおかわりを作ってくれたから、
お前の分も渡しておくぜ!
ウクラマト : もっと欲しけりゃ、出店を覗いてみるといいんじゃねぇか?
シュバラール族が日常的に食ってる料理なんだし、
「食の試練」も終わった今なら、作ってもらえるだろうさ。
ふたりの父
ウクラマト : んじゃ、「友の試練」に向かうとするか!
アルフィノ : さて、残る試練はあとひとつ。
トライヨラ叙事詩「友の章」の舞台である、
「マムーク」へと向かいたいところだが……。
エレンヴィル : 土砂崩れで塞がったティーンベク洞道の復旧が、
まだ終わってないらしい。
クルル : 別のルートはないの?
エレンヴィル : ああ、唯一の路だ。
集落の連中が、すでに復旧作業を始めてるらしいから、
しばらく待てば、そのうち開通するだろうさ。
アルフィノ : では、復旧作業が終わるまでの間、
各々自由行動としよう。
アルフィノ : 私はもう少し、この辺りを見て回りたい。
エレンヴィル、案内を頼めるかい?
エレンヴィル : ま、ほかにやることもないしな。
アリゼー : それなら私も行くわ!
クルル : 私はおじいちゃんについて調べてみるわ。
マーブルさんの話では、ヤクテル樹海に来ていたそうだから。
ウクラマト : お、じゃあアタシも付き合うぜ!
ウクラマト : Tet’liもどうだ?
ただ待ってるだけってのも退屈だろ!
アルフィノ : それでは、頃合いを見計らって、
再びこの場所に集まろう。
クルル : さて、あらためて情報を整理しておくわね。
おじいちゃんがこの樹海を訪れたのは、20年ほど前だから、
見かけた可能性があるとすれば、成人している人たちよ。
クルル : この村でそれなりに年を重ねている人を探して、
異国から来た魔道士と会ったことがないか、尋ねてみましょう!
ウクラマト : このおっさんから話を聞いてみようぜ!
クルル : おじいちゃんについて、何か知ってるといいのだけれど……。
壮年のシュバラール族 : 約20年前に、この森で異国の魔道士を見かけなかったかって?
急にそんなことを聞かれても、さて、どうだったかな……。
壮年のシュバラール族 : 思い出したぞ、たしかにそんな男がこの村に来たことがあった。
年端もいかない女の子を抱いていたのが、印象的だったよ。
壮年のシュバラール族 : しかし、彼の正体や目的まではわからない……。
知っているとすれば、当時から族長を務めていた、
フンムルクくらいのものだろう。
クルル : 女の子……それってもしかして……。
クルル : お話を聞かせてくれて、ありがとうございます。
フンムルクさんのところに行ってみますね!
壮年のシュバラール族 : あの異国の魔道士と君たちの関係は知らないが、
フンムルクから詳しい話が聞けるといいな。
ウクラマト : アタシが生まれる前から、
フンムルクがシュバラール族の族長だったんだな。
クルル : ここに来てついに、
おじいちゃんのことを聞けるかもしれないのね……。
フンムルク : おや……まだ私に何か?
クルル : 20年ほど前に、この集落に異国の魔道士がやってきたはず……
彼について何かご存じであれば、教えてくれませんか?
フンムルク : ……なぜ、あの男のことを知ろうとする?
クルル : その魔道士こそ、私のおじいちゃんかもしれないから……。
フンムルク : 君の祖父……だと?
クルル : ええ、血は繋がっていなくとも、
おじいちゃんは、私にとって大切な家族です。
フンムルク : たしかに、異国の魔道士がこの村を訪れたことがある。
名を、ガラフといったか……。
フンムルク : その反応から察するに、
どうやら、ガラフ殿が君の祖父で間違いないようだね。
フンムルク : だが、すまない。
それ以上のことは話せないのだ。
ウクラマト : やっぱ、黄金郷が絡んでるのか?
フンムルク : ……察してくれ。
これ以上、私から言えることはない。
クルル : 気にしないでください。
あとは、自分の力で答えにたどり着いてみせますから。
クルル : せっかくですから、もうひとつ質問させてください。
この森に、かつてヨカフイ族が住んでいたと聞きました。
彼らの拠点があったのはどの辺りでしょうか?
フンムルク : ……たしかに500年ほど前まで、
ここヤクテル樹海は、ヨカフイ族が支配していた。
当時は下の森……ジャティーカ央森に居を構えていたと聞く。
フンムルク : サカ・トラルの出征を経た後に、
ひとり残らず根拠地のオルコ・パチャへ退いたようだがね。
クルル : ジャティーカ央森……そこで彼らは黄金郷の夢を……。
クルル : それだけ聞ければ十分です。
ありがとう、フンムルクさん。
フンムルク : ……今、君が歩もうとしている路に間違いはない。
黄金郷の謎を追っていけば、わかることもあるはずだよ。
フンムルク : 家族のことを知りたいと願う、君の気持ちはよくわかる。
協力できないのはもどかしいが……
真実にたどり着けることを祈っているよ。
フンムルク : ときにTet’li殿、
少しばかり、時間をもらえるだろうか?
フンムルク : ちょっとした昔話に付き合ってもらいたいのだ。
ウクラマト : んじゃ、アタシらはこの広場で待ってるぜ。
フンムルク : 残ってもらってすまないね。
フンムルク : さっそくだが、この村の裏手にあるセノーテ……
「シャダータラト・ゾユ」まで来てくれるかい?
サーセネット・ストライカーチェストラップを試着した。
フンムルク : 本当は、何も言わずに、
君たちを見送ろうと思っていたのだがね。
どうやら、クルル殿の姿に感化されてしまったようだ。
フンムルク : ウクラマト王女が、君のような心を許せる仲間と出会えたこと、
同族としてとても喜ばしく思っている。
だからこそ、知っておいてもらいたい話があってね。
フンムルク : だが本題に入る前に、よければ聞かせてくれないか。
ここまで、彼女とどんな旅路を歩んできたのかを……。
フンムルク : フフ……そんなこともあったのか。
どうやらこの継承の儀は、
彼女にとってとても実りある旅となっているようだね。
フンムルク : 教えてくれて感謝する。
私には、ウクラマト王女を知りたいと願えども、
こうしてコソコソと聞くことしかできないのだから……。
フンムルク : では、次は私が話す番だ。
かつて我がもとにいた、娘のことを……。
フンムルク : シュバラール族に、女性が生まれることは稀だ。
だから、彼女の誕生は大きな喜びとなったのだが……
16年前にセノーテに落ち、若い命を散らせてしまった。
フンムルク : ……表向きはな。
だが、真実はまったく異なっている。
フンムルク : 愛すべき我が幼き娘は、
何者かに突き落とされたのだよ……。
フンムルク : 犯人は未だに発見されていないが、目撃者がいるのだ。
怪しい人影が、ジャティーカ央森へ走り去って行ったのを。
フンムルク : ジャティーカ央森と言えば、
マムージャ族の根拠地たるマムークがある場所だが……
彼らと結んだ融和を、疑いたくはない。
フンムルク : しかし、族長の子を……
シュバラール族の未来を担う女性を狙う意味は大きい。
一族を根絶やしにしようという思惑が潜んでいるからだ。
フンムルク : 故に私は、ふたたび命が狙われぬよう、
娘の死を偽装して、養子に出すことにしたのだ。
フンムルク : 連王グルージャジャ様のもとにね……。
フンムルク : その娘の名前は、ウクラマト……
シュバラール族の次期族長として生まれ、
現在はトライヨラの第一王女として、王位につかんとする者だ。
フンムルク : この事実を知る者は、私と連王以外にいない。
ではなぜ、君に明かしたのか……。
フンムルク : あくまで疑惑に過ぎないが、もしも娘の命を狙った者が、
マムークと関わりのある人物だったとすれば……。
その者はシュバラール族に対して、黒い感情を抱いているはず。
フンムルク : ウクラマトがセノーテに突き落とされたときのように、
何かが起こってからでは遅い。
フンムルク : 君にはこの先、注意深く目を光らせておいてもらいたいのだ。
すまないが、引き受けてくれるだろうか?
フンムルク : ありがとう。
念のため伝えておくが、これは連王の選者としてではなく、
かつて彼女の父だった者としての頼みだよ。
武王グルージャジャ : ここから先は、トライヨラの王としてじゃなくてよ、
ラマチのオヤジとして話がしたい。
悪いが、付き合ってくれるか?
フンムルク : その表情の意味はわからないが、引き受けてくれて助かるよ。
私とウクラマト……いや、ウクラマト王女の関係は、
ここだけの秘密にしておいてくれ。
笑顔を護るための戦い
フンムルク : 昔を思い出して、少し感傷的になってしまった。
フンムルク : 私はもう少しここでセノーテを眺めているとするよ。
君は先に「星覚えの園庭」まで戻るといい。
フンムルク : 君と話して、少しすっきりしたよ。
ありがとう。
クルル : フンムルクさんとのお話は済んだの?
これより物語が大きく進展するため、
クエストバトルに続けて、カットシーンが連続して再生されます。
十分にプレイ時間を確保して進めることを、お勧めいたします。
ウクラマト : よう、何の話だったんだ?
ウクラマト : ま、いいけどな。
通りがかったシュバラール族に聞いた話じゃ、
ティーンベク洞道の復旧には、まだ時間がかかるみたいだぜ。
クルル : それなら、私は少し休ませてもらうわね。
ウクラマト : んじゃ、アタシも……
???? : おっと、お待ちくだせぇ。
ウクラマト : お前は、バクージャジャの手下の……。
アタシに何か用か?
フビゴ族の剣勇士 : 一緒に来てもらいましょうか、王女。
嫌なら断ってくれてもいいですが、
そのときは、あんたの大事な人がどんな目に遭うか……。
ウクラマト : アタシの大事な人だって?
いったい何のことだ。
フビゴ族の剣勇士 : お仲間の方は、心当たりがおありでしょう?
フビゴ族の剣勇士 : さすがは王女、ものわかりがいいようで。
それじゃ、大人しくついてきてくださいよ。
ウクラマト : どこまで連れていくつもりだ?
それに、アタシの大事な人って……
ウクラマト : フンムルク!?
なんでお前が……!
ウクラマト : バクージャジャ、てめぇどういうつもりだ!
アタシの秘石を奪うために、無関係な奴を巻きこむんじゃねぇ!
戦のバクージャジャ : 無関係だと?
この男ほど、お前と関係がある奴はいないだろうぜ!
戦のバクージャジャ : なんせ、このフンムルクこそ……
お前の、実の父親なんだからなァ!
魔のバクージャジャ : オイラたちの言うことは信じられないかい?
だけど、これは事実なのさ!
さっき、そこの冒険者と話してるのを聞いちゃったんだからッ!
ウクラマト : ホントなのか、フンムルクがアタシのオヤジだって……。
ウクラマト : そうか……お前が否定しないってことは、
事実なんだろうな……。
戦のバクージャジャ : 理解できたなら、持ってる秘石を賭けて、
オレサマとサシで勝負してもらうぜェ!
戦のバクージャジャ : もし、そこの冒険者が余計な邪魔をすれば……
戦のバクージャジャ : お前の父親を殺す!
ウクラマト : 汚い真似ばかりしやがって……
ウクラマト : 本当の父親とか、そんなことは関係ねぇ!
そこにいるのが誰だろうが、人質とられて黙ってられるか!!
ウクラマト : 来やがれバクージャジャ!
今日こそ、てめぇをぶっ飛ばしてやる!!
魔のバクージャジャ : 相変わらず、威勢だけはいい王女サマだ。
魔のバクージャジャ : 人質を丁重にお連れしろ。
取り戻そうなんていう、無粋な真似ができないようにね……。
魔のバクージャジャ : ……ちなみに、メスネコちゃんが負けたときも、
パパネコちゃんを殺すよう命じてあるんだ。
だって、その方が盛り上がるからねェ!!
ウクラマト : 心配すんな。
ここまで、お前と一緒に旅路を歩んできたんだ。
今さら、あんな野郎に負けるアタシじゃねぇさ。
ウクラマト : 安心しろよ、ビビリ兄弟!
お望みどおり、そっちは「ふたつ」、こっちは「ひとり」だ。
そうじゃなきゃ怖くて戦えないんだろ!?
戦のバクージャジャ : 誰がビビってるってェ……!?
戦のバクージャジャ : メスネコちゃんの飼育係の分際で、
このオレサマをコケにするのかッ!?
戦のバクージャジャ : 殺す、ころす、コロスゥ!!
戦のバクージャジャ : 後悔するなよ、冒険者ァ!!
お前の目の前で、メスネコちゃんを切り刻んでやるゥ!!
ウクラマト : おいおい……お前の相手は、このアタシだろ?
ウクラマト : 卑怯な真似しかできねぇビビリ野郎なんかに、
今さら負けてられるかよ!
ウクラマト : アタシはオヤジの跡を継いで、
みんなの笑顔を護る王になるんだ!
このクエストバトルは、「ウクラマト」を操作して行います。
ウクラマトは、敵の攻撃にうまく対処することで、
リミットゲージを大きく増やすことができます。
ウクラマト専用のリミットブレイクは、
敵に大ダメージを与えつつ、HPの回復にも利用できるので、
積極的に活用していきましょう!
戦のバクージャジャ : 劣等種のメスネコちゃんが……せいぜい遊んでやるぜ!
戦のバクージャジャ : 切り刻むぜェ!
強き想いが力となる……!
魔のバクージャジャ : メスネコちゃん相手なら、この程度の魔法で十分さ!
戦のバクージャジャ : 吹き飛んじまいな!
強き想いが力となる……!
ウクラマト : 劣等種とかどうでもいい!
お前はアタシが倒す!
戦のバクージャジャ : いつまでその威勢が続くだろうなァ?
魔のバクージャジャ : メスネコちゃんの奴……なんか前と違うよ!
限界を突破せよ!
ウクラマト : アタシは、継承の儀をとおして知った……
ウクラマト : この国のこと、みんなのこと、自分のことを!
戦のバクージャジャ : そらそらそらァ!
魔のバクージャジャ : ほらほら、こんなのはどうだい?
魔のバクージャジャ : どれか本物か、メスネコちゃんにわかるかなァ?
強き想いが力となる……!
限界を突破せよ!
ウクラマト : 平和とは何か……
その意味がやっとわかった。
ウクラマト : みんなが笑顔で生きられる国を作ることなんだ!
戦のバクージャジャ : チィッ! しぶといだけの劣等種が!
魔のバクージャジャ : そろそろ殺っちゃおうよ、兄者!
バクージャジャ : これで終わりだ、劣等種!!
強き想いが力となる……!
戦のバクージャジャ : ぶっ潰してやるぜェ!
限界を突破せよ!
ウクラマト : オヤジの跡を継ぐってことは、ただ王になるだけじゃねぇ。
ウクラマト : オヤジが愛したすべてを、受け継いでいくってことだ!
戦のバクージャジャ : 劣等種ごときが、しつこいんだよォ!!
戦のバクージャジャ : こうなりゃ、全力で抹殺してやる!!
ウクラマト : アタシは王になるんだ!
みんなの……笑顔を護るために!!
強き想いが、限界を超えた力を紡ぐ……!
ウクラマト : だからこんなところで……
お前なんかに、負けてたまるかぁぁぁ!!
戦のバクージャジャ : バ、バカな……
オレサマの全力だぞ!?
フビゴ族の剣勇士 : もう見てられませんぜ!
俺たちも加勢します!
強き想いが力となる……!
戦のバクージャジャ : オレサマとメスネコちゃんの決闘だぞ!
魔のバクージャジャ : オイラたちに恥をかかせるつもりかい!?
フビゴ族の槍勇士 : うるせぇ!
これはあんただけの戦いじゃねぇんだ!
フビゴ族の槍勇士 : こんなところで負けてもらっちゃ困るんだよ!
ウクラマト : 今さら仲間割れかよ!
たいした優等種様だぜ!
ウクラマト : 何人でかかってこようが、アタシは負けねぇ!
ウクラマト : アタシの勝利を、信じてくれてる奴がいるからだ!
強き想いが力となる……!
強き想いが力となる……!
ドプロ族の妖賢士 : この自信……
いったい、何が彼女を変えたんだ!?
フビゴ族の槍勇士 : ぜぇ、ぜぇ…
フビゴ族の剣勇士 : グゥ…つええ…
限界を突破せよ!
ウクラマト : 盗られた秘石は、たしかに返してもらったぜ。
戦のバクージャジャ : バ、バカな……
このオレサマが、劣等種に力負けした……!?
魔のバクージャジャ : しかも、手下の加勢を受けてなお、
たったひとりのメスネコちゃんを相手に……。
ウクラマト : お前はこれまで、汚い手段を何度も使ってきたな。
ウクラマト : 神輿を奪おうとリヌハヌたちを脅したり、
ヴァリガルマンダの封印を解いたり……
アタシだけならまだしも、まわりを危険に晒してきた!
ウクラマト : だが、その卑劣な行いもここまでだ!
もう二度と、みんなの笑顔は奪わせねぇ!
フビゴ族の剣勇士 : そっちの道はアンタが塞いだの、忘れたのかよ……。
ウクラマト : なに?
あれはバクージャジャの仕業だったのか!
フビゴ族の剣勇士 : 叙事詩に描かれている連王の旅路で、
まだ行ってないのは「友の章」の舞台であるマムークだけ。
フビゴ族の剣勇士 : だから、マムーク方面に行くための洞窟を塞いでおけば、
立ち往生したアンタらを、こうして誘いだせる。
残りの秘石を奪うためにね。
ウクラマト : そういうことか……
って、そんなべらべら喋っていいのかよ?
フビゴ族の剣勇士 : 構いやしませんよ。
どうせ、俺たちの負けなんだから……。
フビゴ族の剣勇士 : 約束どおり、人質は解放しましょう。
フンムルク : すまない、手間をかけさせたね。
ウクラマト : 怪我とかしてねぇか?
ウクラマト : あのさ……お前がアタシのオヤジだってのは……
フンムルク : それにしても、あのバクージャジャを打ち破るとは!
さすがは「グルージャジャ様のご息女」だ!
フンムルク : トライヨラの第一王女、ウクラマト様。
今日までのあなたの成長を、私も誇らしく思っております。
ウクラマト : ……ああ。
アタシの名はウクラマト。
ウクラマト : 連王グルージャジャの娘であり、この国の王となる者だ!
ウクラマト : んじゃ、みんなのところに戻るか!
アルフィノ : そろそろティーンベク洞道が復旧する頃合いだろう。
アリゼー : 何か嬉しいことでもあったの?
だって、やけに口元が緩んでるように見えたから。
クルル : ウクラマトさん、一見疲れてるみたいだけれど、
どこか晴れ晴れとした爽やかな表情をしてるようにも見えるわ。
ふたりで何をしていたの?
エレンヴィル : 双子に付き合って、上の森……
「ウトォームの地平線」を隅々まで案内させられたぞ。
ウクラマト : みんなもう戻ってきてる……アタシらが最後だったみたいだな。
ウクラマト : それにしても、バクージャジャの手下連中が加勢に来たとき……
アタシの勝利を信じて見守っててくれて、ありがとよ。
ウクラマト : バクージャジャのように、誰かの笑顔を奪おうとする奴は、
きっとこの先も現れる。
ウクラマト : そのとき、お前がそばにいてくれるとは限らねぇ。
だから、アタシひとりで戦えるってことを証明したかったんだ。
ウクラマト : ま、雲行きが怪しくなったら、
素直にお前に泣きつくつもりだったけどな!
ティーンベク洞道を抜けて
コーナ : マムークに通じる道は、まだ塞がったままのようです。
最後の試練に備えて、今は身体を休めておきましょう。
コーナ : ……ラマチじゃありませんが、お腹が空きましたね。
あとで炊事場を借りて、シャブルク・ピビルでも作りますか。
ウリエンジェ : どうやら、お気に召したようですね。
ウリエンジェ : 恥ずかしがる必要はありません。
馴染みなき事物に触れ、知りて魅力に気づき、好ましく思う。
それはとても自然なことです。
コーナ : そう、僕は無知すぎたんですよ……。
これまでトライヨラの人々が守り続けてきたものや、
これからも受け継いでいこうとしているもののことを……。
コーナ : 父上は、トライヨラ叙事詩の旅路をとおして、
この大陸に生きる人々と絆を結んでいった。
それがのちのトライヨラの建国に繋がったのです。
コーナ : なのに、僕は……
外つ国の技術で、トライヨラを変えることに夢中になるあまり、
そこに生きる人々のことを見ようとしてこなかった。
コーナ : こんな僕が王になったところで、
民と絆を結ぶことなど、できるとは思えません。
サンクレッド : 絆を結ぶってのは、相手を認め、相手に認められるってことだ。
サンクレッド : それは決して簡単なことじゃないが……
ひとつだけ、俺たちからお前に助言してやれることがある。
サンクレッド : まずは、相手にお前のことを知ってもらうんだ。
何を見て笑い、何を見て悲しみ、何に対して怒りを覚えるのか。
心の内を知れば、自然と距離も縮まるもんさ。
コーナ : 「無知ゆえに争い、知りて絆を結ぶ」……。
コーナ : ですが、どうやって僕のことを知ってもらえば……
ウリエンジェ : 私も、他人に想いを伝えることが酷く苦手です。
それゆえに、あなたには親近感を覚えもするのですが、
これだけは申し上げたい。
ウリエンジェ : 覚束ない言葉であろうと、伝えてこそ始まるものもあるのです。
サンクレッド : 初めて会ったとき、王を目指す理由を尋ねたよな。
すると、お前はこう答えた。
サンクレッド : 「外つ国の技術を使い、人々を豊かにしたい。
それが孤児だった自分を王子として遇し、
留学させてくれたことへの恩返しになるはずだから」とな。
サンクレッド : 俺は、何をしたいのかって計画じゃなく、
何故そうしたいのかって理由で、お前を気に入ったんだ。
サンクレッド : トライヨラの連中にも同じように伝えてやれ。
そうすりゃ、気づいてもらえるはずさ。
サンクレッド : その仏頂面の下に隠した想いをな。
コーナ : 今後はもう少しだけ、努力してみます。
想いを言葉に……乗せられるように。
エレンヴィル : 双子に付き合って、上の森……
「ウトォームの地平線」を隅々まで案内させられたぞ。
アルフィノ : そろそろティーンベク洞道が復旧する頃合いだろう。
アリゼー : 何か嬉しいことでもあったの?
だって、やけに口元が緩んでるように見えたから。
クルル : ウクラマトさん、一見疲れてるみたいだけれど、
どこか晴れ晴れとした爽やかな表情をしてるようにも見えるわ。
ふたりで何をしていたの?
ウクラマト : それで、ティーンベク洞道の復旧には、まだかかりそうなのか?
エレンヴィル : さあな。
開通次第、フンムルクが連絡をくれるとは言っていたが。
クルル : いよいよ次が最後の試練よ。
黄金郷を見つけるためには、バクージャジャに奪われた秘石も、
取り戻しておく必要があるけれど……。
ウクラマト : ああ、それならさっき取り返してきたぜ。
クルル : ど、どういうこと!?
アルフィノ : 私たちの知らないところで、いったい何があったんだい?
ウクラマト : ……ってわけで、
バクージャジャの野郎をぶっ倒して秘石を奪い返したのさ。
アリゼー : ひとりでバクージャジャと戦って勝つなんて……
あなた、やるじゃない。
ウクラマト : へへっ……
お前らといっしょに旅路を歩んできたおかげさ。
フンムルク : 皆、そろっているようだな。
復旧作業にあたっていた者たちから、
ティーンベク洞道が無事に開通したと報せがあってね。
エレンヴィル : これで、「友の章」の舞台であろうマムークへと進めるわけだな。
アリゼー : マムーク……たしか古くからマムージャ族が暮らす街で、
バクージャジャの故郷って話だったわね。
アルフィノ : 秘石が嵌まっていない最後の石板に描かれているのは、
エオルゼアの冒険家ケテンラムが、連王に謁見している光景。
その舞台となったのが、マムークだという話だが……。
フンムルク : マムークに行くのならば気をつけたまえ。
フンムルク : シュバラール族とマムージャ族の戦いが終わりを迎えたあと、
両部族は連王のもと融和を図り、友好的な関係を築くに至った。
フンムルク : 当時、融和に肯定的だったマムージャ族の大半は、
その後、ほかの部族との共存を受け入れ、王都へと居を移した。
フンムルク : 一方で、マムークに残った者たちは争いこそ起こさないが、
下の森に閉じこもって、他部族を遠ざけている。
いったい、何を考えているやら……。
ウクラマト : マムークがどんなところで、どんな奴らが暮らしてるのか……
行ってみりゃわかるさ。
トライヨラの王になるなら、どの道知らなきゃならねぇことだ。
ウクラマト : んじゃ、アタシらはもう行くよ。
同族であるシュバラール族の歴史や、
シャブルク・ピビルの美味さを知ることができてよかったぜ。
ウクラマト : あばよ、フンムルク!
また会おうぜ!
エレンヴィル : まずはショブリト灰戦場を越えよう。
ウクラマトがバクージャジャと戦ったという場所だ。
分かれ道が多いから、迷わないように気をつけてくれ。
フンムルク : 本当に、大きくなったものだ……。
アルフィノ : ここでバクージャジャから秘石を取り戻したあと、
彼はティーンベク洞道の方へ走り去ったと聞いた。
やはりマムークへ向かおうとしたのだろうか……?
アリゼー : ふたつの部族を相手取って戦いを終わらせるなんて、
本当すごい人よね、連王って。
ウクラマト : イクブラーシャを出るときに、
たっぷりシャブルク・ピビルを買いこんだのによ……
気づいたら、あとひとつしか残ってねぇ!!
クルル : ゾラージャ王子やコーナ王子は、
すでにマムークへ向かったのかしら……。
エレンヴィル : ジャティーカ央森へと続くティーンベク洞道は、
この道を進んだ先だ。
エレンヴィル : さあ、行くぞ。
クルル : この先、大きく道が曲がっているから気をつけてね。
私も注意しながら進むわ。
アルフィノ : 途中、復旧作業にあたっていた人とすれ違ったのだが……
彼によると、少し前に突然バクージャジャがやってきて、
最後に残っていた倒木を、ひと蹴りで粉砕して行ったという。
アルフィノ : やはり、双頭の力は侮れない。
そんな相手にたったひとりで勝利したウクラマトは、
見事というほかないよ。
アルフィノ : バクージャジャはティーンベク洞道を通って、
ジャティーカ央森へと向かったようだ。
念のため、気をつけながら進んでくれ。
アルフィノ : 「友の試練」の舞台がマムークだとすれば、
先行したバクージャジャと再び争うことが予想される。
今のウクラマトならば、何の心配もないけれどね。
アリゼー : かつてマムージャ族が、上の森へと攻め入る際に掘ったのが、
このティーンベク洞道だそうよ。
大昔にこれだけの穴を掘るなんて、すごい執念よね。
ウクラマト : すげぇ、なんだよこの光ってる大岩は!?
エレンヴィル : おたくも、この輝きを帯びた岩が気になるのか?
エレンヴィル : なら、この石を……
「グリーナーの磁鉄鉱」を近づけてみるといい。
エレンヴィル : 「グリーナーの磁鉄鉱」を、
輝きを帯びた岩に近づけてみろ。
この岩について知るには、そうするのが早い。
輝きを帯びた岩に「グリーナーの磁鉄鉱」を近づけると、
強い力で引っ張られ、くっついてしまった。
エレンヴィル : 磁鉄鉱がくっついただろ。
つまり、その岩には鉄が含まれてるってことだ。
一説では、大昔に天から降り注いだ隕石らしい……。
エレンヴィル : しかも、この隕石は、
今なお異質なエーテルを放射してるらしくてな。
周辺の植物が、青く発光する原因になってるそうだ。
ウクラマト : これが隕石……
こんなもんが天から落ちてくるなんて、おっかねぇぜ……。
ウクラマト : お、追いついてきたか。
クルル : この色……!
まさしく「青の森(ヤクテル)」だわ!
アルフィノ : イクブラーシャがあった上の森とは、
趣がまったく異なるね。
ウクラマト : 南に見えるのが「マムーク」みてぇだな。
あそこに行けば、もっとこの森を知ることができるはずだ。
ここまでの旅で、そうしてきたようにさ!
ウクラマト : よっしゃ、行こうぜ!
最後の試練を超えて、黄金郷を見つけるんだ!
アルフィノ : 友好的なマムージャ族は、
ほとんどがトライヨラへ居を移したというが……。
アリゼー : なんだか、静かな街ね……。
ウクラマト : よし、さっそく連王の選者を探すか!
クルル : ここで、最後の秘石を得るための試練が待っているのね。
エレンヴィル : 俺も実際に来るのは初めてだが、
ここがマムークで間違いない。
エレンヴィル : フンムルクの話もある。
あまり騒ぎ立てない方がいいだろう。
樹海の民、マムージャ族
エレンヴィル : どう動くか、ウクラマトと決めてくれ。
ウクラマト : まずは連王の選者を探さねぇとな。
集落内を歩き回ってみるか。
アルフィノ : 私たちが今いる広場から、
ふたつの路が伸びているようだね。
アルフィノ : アリゼーとクルルさんは南側の通路で、
連王の選者について聞き込みを頼みたい。
私とエレンヴィルで、その路の先を調べてみよう。
アルフィノ : Tet’liはウクラマトとともに、
北側の通路を探してくれ。
では、行動開始だ。
エーテライトに到達した!
ベーリジャ : …………。
固く口を閉ざしている。
何も話すつもりはないようだ。
クロージャ : ………………。
ぶっきらぼうなブネワ族 : …………。
こちらの声は聞こえているようだが、
返事をする気はないようだ。
話しかけようとした途端、立ち去ってしまった……。
ウクラマト : くうう……どいつもこいつも無視ときた!
Tet’li、そっちはどうだった?
ウクラマト : ひとりもまともに話を聞いてくれねぇなんて、
マムークの連中は、どうなってるんだよ……。
ウクラマト : すぐそこに商店みたいな建物があったから、そこに行こうぜ。
さすがに客相手に無視したりしねぇだろ!
フビゴ族の商人 : ……………………。
ウクラマト : よう、ちょっと話を聞かせてくれねぇか?
フビゴ族の商人 : ……同胞以外と話す舌は持たぬ。
ウクラマト : 同胞って……
マムージャ族じゃない奴とは話したくねぇってことか?
ウクラマト : まいったな……。
話すらできねぇんじゃ、連王の選者を探すことも、
マムークのことを知ることもできねぇぜ……。
アルフィノ : 皆、聞こえるかい。
街の西側に大きな石造りの建物がある。
急いでそこまで来てくれ!
アリゼー : この上よ!
ゾラージャ : 私では超えられんというのか……幻影すらも……!!
ウクラマト : ゾラージャ兄さん、それに……オヤジ!?
アルフィノ : あのグルージャジャ殿は、本人ではない。
全盛期の彼を、呪具で再現した幻影のようだ。
コーナ : あの壺のような呪具を操る彼こそがマムークの長であり、
最後の「連王の選者」でもあるゼレージャ……。
ゼレージャ : トライヨラでは最強の武人と呼ばれているらしいが、
ヒトツアタマなんぞに、「双頭を超える」ことなどできぬわ。
せめて、素直に付き人の加勢を認めれば良かったものを。
アルフィノ : グルージャジャ殿の幻影を倒して、
双頭を超える存在であることを証明せよ……
それこそが、彼が課した試練らしい。
アルフィノ : そして、ゾラージャ王子は単身で試練に挑み、敗北した。
だが、真の問題はそのあとの振る舞い……。
彼はただ負けただけではなく……
ゼレージャ : 愚か者め。
敗北を認めていれば「友の試練」の失格だけで済んだものを、
私に刃を向けるとはな……。
ゼレージャ : 継承の儀から追放となった貴様は、継承候補者にあらず。
どこへなりとも消えるがよい。
サレージャ : まだ終わってはおりませんぞ。
黄金郷にたどり着くのは、この私です……。
コーナ : 「友の試練」に失敗した兄さんは、
ゼレージャに斬りかかって秘石を奪おうとしたのさ。
だが、それも阻まれた……父上の幻影によってね。
ゼレージャ : おお、愛しい息子よ。
よく来たな。
ゼレージャ : 連王グルージャジャを超えられるのは、
「祝福の兄弟」たる双頭として生まれた者だけ。
この試練は、お前のためにあつらえたようなものだ。
ゼレージャ : さあ、試練を始める前に、
ここまでの旅で得た素晴らしい成果を、父に見せてくれ。
ゼレージャ : どういうことだ……なぜ秘石が揃っていない!?
ゼレージャ : これまで何をしていたのだ、バクージャジャ!
ゼレージャ : まあよい、お前にも事情があったのだろう。
案ずることはない、足りなければ奪えばよいのだから。
ゼレージャ : たとえば……そこのふたりからな。
戦のバクージャジャ : 奪おうとしたさ……けど、負けちまった。
何度やったって、オレサマじゃ王女には勝てねェ。
ゼレージャ : 最高の双頭になるべく育てられたお前が、
あのような劣等種に負けた……だと?
ゼレージャ : もはや、ここにお前の居場所はない。
ゼレージャ : ほかの兄弟たち同様、私の目の前から消えろ!
この失敗作が!!
魔のバクージャジャ : ……行こう、兄者。
ゼレージャ : この継承の儀で!
我らが王権を手にするはずだったのに!
あの出来損ないめ!
ゼレージャ : いや……すべての継承候補者が敗退すれば、
グルージャジャとて、玉座に座り続けるしかあるまい。
さすれば、いずれ改めて継承の儀が行われるはず……。
ゼレージャ : そのときに備え、新たな器を用意せねば。
ああそうだとも、残りもとっとと幻影に倒させて……。
ウクラマト : 試練は受けねぇぞ。
ゼレージャ : なに?
継承の儀を辞退するつもりか?
ウクラマト : ここまでの試練をとおして、アタシはその土地に住む人々や、
そいつらが大事にしてる文化に触れてきた。
ウクラマト : きっとこのマムークにも、
アタシが知らなきゃならないことがあるはずだ。
ウクラマト : 自分が治める国のことを知らないような奴に、
オヤジが王位を譲るわけがねぇからな。
試練を受けるのは、それからだ。
コーナ : 僕も同意見です。
父上があなたを連王の選者に任命したことを考えると、
ここにも、僕たちが知るべき何かがあるはずです。
ゼレージャ : せいぜい、ありもしない意味を探すがよい。
いずれにせよ、グルージャジャの幻影と戦い、
倒してみせねば、それまでだがな。
フビゴ族の女性 : あの……お話が……
西の街外れにお越しください。
エレンヴィル : ……トライヨラの酒場で聞いたことがある。
エレンヴィル : マムージャ族のある一族が、
古くより特殊な呪具を継承してるらしい、とな。
なんでも吐き出した煙の中で、自在に幻影を創れるらしい。
クルル : ゾラージャ王子のお付きの賢士……サレージャと言ったかしら。
彼、「黄金郷にたどり着くのは、この私だ」と呟いていたわ。
クルル : ゾラージャ王子ではなく、「この私」ね……。
深い意味がなければいいのだけれど。
ウクラマト : あのゾラージャ兄さんが負けた……?
アリゼー : ここに来て、とんだ大波乱ね……。
アルフィノ : これまで出会ってきた連王の選者たちは、
一癖も二癖もある個性的な人物ばかりだったが、
皆、次代の王を選ぼうとする気概があった。
アルフィノ : しかし、あのゼレージャという選者は違う。
双頭以外が王になることを、ハナから認める気がないようだ。
アルフィノ : そのような公平性に欠けた人物を、
なぜグルージャジャ殿は選者に任命したのだろう。
ウクラマト : ここで悩んでても埒が明かねぇ。
まずは、さっき声をかけてくれたフビゴ族と話してみようぜ。
ここじゃ、会話する気がある奴自体珍しいしな。
ウクラマト : たしか、西の街外れとか言ってたよな?
行ってみようぜ!
エレンヴィル : ブネワ族のゼレージャといた、フビゴ族の女性、
となれば……。
アリゼー : さっき、あのゼレージャとか言う選者と一緒にいた人よね。
信用していいのかしら。
クルル : どんな話が聞けるのかしらね……。
アルフィノ : こんなところに呼び出すということは、
誰かに聞かれたくない話なのだろうか。
ウクラマト : とっとと話を聞いてみようぜ!
ミーラジャ : 来てくれてありがとう。
私はミーラジャ。
ミーラジャ : ここなら、あなたたちと話しているところを、
マムークの人たちに見られることはないわ。
ウクラマト : それで、話ってのは?
ミーラジャ : あなたたちは……この街をどう思う?
ウクラマト : どうって言われてもな。
まともに話ができねぇ状態だから、
マムークについて何か言えるほど知っちゃいねぇよ。
ミーラジャ : 彼らが言葉を交わそうとしないのは、
今も街に残っている者が皆、「双血の教え」の信奉者だからよ。
ミーラジャ : 力と魔力を併せ持つ双頭こそ、
トラル大陸の人々を導くべき優れた種であるという思想よ。
加えて、他部族を劣等種と蔑み、見下し、拒んでいる。
アリゼー : バクージャジャも似たようなことを言ってたわ。
彼も「双血の教え」の信奉者だったってことなのね。
ミーラジャ : ……私はもう、疲れてしまったの。
「双血の教え」を信じ続けることに。
ミーラジャ : マムークの一部にも、私と同じように考えている人たちがいる。
皆、声を上げることができないだけでね。
ミーラジャ : けれど今なら、「双血の教え」に疑いを持つ人々の背中を、
押すことができるかもしれない。
ミーラジャ : あなたが、
双頭のバクージャジャに打ち勝った事実を知らせることで。
ミーラジャ : だって、「双血の教え」が劣等種と謳うシュバラール族の子が、
優れた種である双頭を、たったひとりで打ち負かしたんだもの。
ウクラマト : ま、次も勝てるとは限らねぇけどな。
あいつ、めちゃめちゃ強いし。
ウクラマト : そう、バクージャジャは強ぇんだよ。
正々堂々と戦えば、かなりの実力のはずなのに……
なんでか汚い真似ばっかりしやがってさ。
ミーラジャ : ……それは、あの子だけが悪いわけじゃないの。
ミーラジャ : これまでも、戦いに敗れた双頭はいた。
光鱗戦闘団を率いて外つ国へと繰り出した、
モラージャジャが最たる例よ。
ミーラジャ : なのに、どうして「双血の教え」の人々は、
双頭を信奉し続けているのだと思う?
ウクラマト : ……オヤジか。
ミーラジャ : トラル大陸の頂点に立った史上初の存在は、
双頭のマムージャ族だった。
その事実が、彼らに双頭という夢を見せ続けている。
ミーラジャ : 私はそれを止めたいの。
マムークの人々に、「双血の教え」を捨てさせたい……。
ウクラマト : そりゃ、ほかの部族を見下すような考えは、良くねぇけどよ……
お前は、なんでそこまでして……。
ミーラジャ : あなたたちにも、知ってもらうのがいいでしょうね。
双頭を生み出すということが……どういうことなのかを。
双血の教え
ウクラマト : 双頭のこと、アタシは知らなきゃならねぇ。
オヤジの娘として。
アルフィノ : グルージャジャ殿という傑出した存在が、
「双血の教え」の信奉者たちに夢を見せ続けているとは。
当の本人は、部族の壁を超えた国を作り上げたというのに。
アリゼー : バクージャジャが継承の儀に参加して、
王位を争っていたのは、「双血の教え」のためだった……?
クルル : 双頭を「生み出す」って……フビゴ族とブネワ族が、
異部族婚を結ぶ以上の何かがあるということ?
ミーラジャ : 私がなぜ「双血の教え」を終わらせようとしているのか……
それを知ってもらうためにも、連れていきたい場所があるの。
ミーラジャ : 目的地は、この道を西へずっと進んだ先よ。
さあ、ついてきて。
エレンヴィル : あっちを見てみろ、この森ならではの光景だぞ。
ウクラマト : あの木……
隕石を取り込んでんのか?
エレンヴィル : ああ。
かつて天より降り注いだという隕石の欠片……
この森に満ちる異質なエーテルの根源だろう。
エレンヴィル : あれが生態系に与えた影響については興味あるが……
ほかの連中は、ミーラジャとさらに西へと進んだようだ。
置いていかれないように急ぐぞ。
クルル : 巨木の枝葉に遮られて、
ほんの少しの木漏れ日さえ届かないのね……。
アリゼー : ここは狩猟キャンプみたいね。
クルル : 本当ならマムージャ族の狩人から、
暮らしぶりや伝統なんかを尋ねたいところだけど……。
今はミーラジャさんの話を聞くのが先よね。
クルル : みんなは、さらに西に進んでいるわ。
私たちも追いかけましょう。
モサージャ : ………………。
アルフィノ : それにしても、マムージャ族が、
これほど暗い森の中で暮らしていたとは……。
大半がトライヨラに移ったというのも頷ける話だよ。
アリゼー : いったい何を見せようっていうのかしら。
エレンヴィル : こんな洞窟があるなんて、これまで聞いたことがない。
マムークの連中は他部族が下の森に来るのを厭ってるようだし、
あえて語ってこなかったんだろうな……。
クルル : これは洞窟かしら?
ずいぶん深くまで伸びているようだけれど……。
ミーラジャ : だいぶ歩かせてしまって、ごめんなさいね。
でも、目的の場所まではもうすぐよ。
ウクラマト : 見せたい場所ってのは、この洞窟のことか?
ミーラジャ : 正確には、この洞窟を抜けた先よ。
ミーラジャ : ここから先は「双血の教え」の信奉者すら、
立ち入ることが許されない禁足地。
けれど心配しないで、すべての責任は私が取る。
ミーラジャ : あなたたちには、知ってもらいたいの。
これまで秘せられてきた双頭の真実を……。
ミーラジャ : さあ、行きましょう。
ウクラマト : ひぇぇ……高ぇなぁ……。
ミーラジャ : セノーテの中に、
石造りの桟橋のようなものが見えるでしょう?
目的地はあそこよ……。
アルフィノ : わざわざ、あんな場所に……
相当な労力をかけて造ったのだろうね。
ミーラジャ : あれは、ヨカフイ族が大昔に造った遺構だと聞いているわ。
その入口を、私たちの祖先が飾り直したそうなの……。
クルル : いったい何のために……?
ミーラジャ : ……見てもらった方が早いでしょうね。
私たちが使役する飛獣がいるから、
それを使って降りましょう。
ウクラマト : バクージャジャ、なんでこんなところに……。
戦のバクージャジャ : ……こっちの台詞だ。
ブザマに負けたオレサマを笑いにでも来たか?
ミーラジャ : 昔から悲しいことがあると、いつもここで泣いていたわね。
戦魔のバクージャジャ : 母上……!?
ミーラジャ : マムークのことを知ろうとしてくれた、ウクラマト王女なら……
私たちが背負ってきた罪を、終わらせてくれるかもしれない。
そう思って、ここに連れてきたの。
ミーラジャ : 話してもいいかしら。
あなたのことを。
戦のバクージャジャ : ……わかった。
だったら、オレサマの口から話す。
「双血の教え」が犯した罪の、これ以上ない当事者だからな。
戦のバクージャジャ : これを見ろ。
戦のバクージャジャ : この壺に入っているのは、双頭の赤子……その亡骸だ。
戦のバクージャジャ : あの遺構はな、死んだ赤子たちの魂が、
化けて死霊になっちまわねェように用意された慰霊堂なのさ。
魔のバクージャジャ : キミたちは、双頭がどうやって生まれてくるのか知ってるかい?
クルル : たしか、茶色い鱗のフビゴ族と、
青い鱗のブネワ族の異部族婚によって、生まれてくるって……。
魔のバクージャジャ : もともとは、シュバラール族との戦いが劣勢に陥った際、
内輪揉めを繰り返してきたマムージャの異部族同士が、
結束力を高めるために始めた婚姻関係だったんだ。
魔のバクージャジャ : すると、思いもよらなかったことが起きた。
フビゴ族とブネワ族が夫婦の契りを結んだ結果、
ふたつの頭を持ち、強大な力を持った子どもが生まれてきたのさ。
戦のバクージャジャ : その双頭の子が長じて戦士たちを率いるようになると、
シュバラール族との戦いでも、勝ちが続いてな。
一気に上の森まで戦線を押し上げちまったのよ。
戦のバクージャジャ : これに味を占めた一部の連中は、
さらなる双頭を求めて異部族婚を繰り返したってわけだ。
……それが、罪の始まりになるとも知らずにな。
戦のバクージャジャ : それから多くの卵が産み落とされたが……
ほとんどの赤子は、殻を破ることができず死んじまった。
魔のバクージャジャ : 無事に孵化する卵は、
百にひとつだなんて言われてるくらいさ。
戦のバクージャジャ : オレサマだってそうだ。
数えきれないほどの兄弟たちの命を犠牲にして、生まれてきた。
マムークの一族を、トラル大陸の頂点に立たせるために。
ウクラマト : 大人の都合で……酷すぎるだろ……。
戦のバクージャジャ : ああそうだ、酷いよな!
でも、取り返しなんてつきやしない……
オレサマは最初から、残骸の中に生まれたんだよッ!
戦のバクージャジャ : だから、オレサマは、負けるわけにはいかなかった!
殻の中で死んでいった兄弟たちの命に報いるために!
たとえどんな手を使ってでも、勝たなきゃならなかったんだ!
戦のバクージャジャ : なのに、結局このザマだ……みんなの命を無駄にした……。
戦のバクージャジャ : ……オレサマなんて、
いっそ生まれてこない方が良かったのかもなァ。
ウクラマト : それは違う……。
ウクラマト : 双頭として生まれたのも、
多くの赤子が犠牲になっていたのも、
お前自身が選んだことじゃねぇだろ……。
ウクラマト : 全部、「双頭」という妄執に取り憑かれた連中が、
やったことだろうが!
ウクラマト : そいつらの罪を、お前が背負うことはねぇんだ!
言えよ! 本当はどうしたいかって!
戦のバクージャジャ : もう……終わりにしてェ。
戦のバクージャジャ : これ以上、兄弟たちが犠牲になるのは……イヤだ。
Billeは帰還した。
ウクラマト : お前の願い、聞き届けた!
「双頭」を生みだし続ける奴らを、アタシが止めてやる!
アルフィノ : 「双血の教え」の信奉者たちが双頭を求めるのは、
トラル大陸の頂点に立つためだったね。
アルフィノ : ではなぜ、大陸の覇者を目指すのか。
その裏にある想いがわかれば、あるいは……。
クルル : ええ、それを知るためにも、
彼らと対話できるようになるといいのだけれど……。
戦のバクージャジャ : オレサマを連れていけ。
父上はともかく「双血の教え」を信じる連中にとって、
双頭の言葉は絶対だ。
ミーラジャ : ダメよ。
追放されたあなたが、まだ近くにいると知れば、
ゼレージャは黙っていないはず。
ミーラジャ : あなたの名前を使って、
皆をモシュトラル・ズージャに集めましょう。
そこで、王女様が知りたいことを、聞いてもらえばいい。
戦のバクージャジャ : なら、オレサマの鱗を持ってけ。
ちょうど、弟との継ぎ目あたりの鱗には、
フビゴ族の茶色と、ブネワ族の青色が混じってる。
戦のバクージャジャ : だからこそ、双頭に認められた者の証になる。
マムークにいる連中にこいつを見せれば、
呼び出しには応じるだろうよ。
戦のバクージャジャ : 今まで……悪かった。
言ったことも、やったことも。
今さら、許されるとは思っちゃいねェが……
ウクラマト : そうするほどの理由があったって、知れてよかった。
ウクラマト : だからよ……今はそんなに嫌いじゃねぇぜ?
戦魔のバクージャジャ : ありがとう、ウクラマト……。
アリゼー : ま、嫌いなままでいるより、
好きになれるなら、その方がずっと良いわよね。
アルフィノ : では、マムークの人々に声をかけてみよう。
バクージャジャに譲ってもらった鱗を見せながらね。
ウクラマト : よし……無事に上がってこられたな。
お前とふたりで話したくてさ、
みんなには先に行ってもらったんだ。
ウクラマト : ……アタシさ、バクージャジャのことが本気で嫌いだった。
ウクラマト : だってよ、神輿を奪おうとしたことに始まり、
川上りでは妨害され、「壺の秘石」は奪われて……
挙句の果てには、ヴァリガルマンダの封印を解いたんだぜ?
ウクラマト : もう絶対、許すもんかって思ってたんだ。
ウクラマト : でもさ、あいつがどんな想いで戦ってきたのかを知ったら、
今までのムカついてた気持ちが吹っ飛んじまった。
本当に「知る」ってことは大切なんだな。
ウクラマト : ああ、わかってる。
あいつの事情と、あいつが犯した罪は別の話だ。
その処遇については、王位に就いたらしっかり考えるさ。
ウクラマト : たけど、今は……
これ以上、バクージャジャみたいな奴を生みださないために、
アタシにできることをやるぜ。
ウクラマト : さあて、お前に話を聞いてもらったら、
なんだか覚悟が固まってきた……。
マムークに戻ろうぜ!
エレンヴィル : 双頭の誕生に、あれほど暗い真実が隠されてたなんてな。
おそらくは、王都に住んでるマムージャ族たちも、
この真実を知らないんだろう……。
アルフィノ : 兄弟たちの命に報いるべく、か……。
しかし、バクージャジャはそのための手段を誤ってしまった。
アルフィノ : 自らの誤りに気づいたときに、何ができるか……
今後の振る舞いにこそ、彼の真価が問われるだろう。
かつての私が、そうだったように……。
アリゼー : 綺麗ごとすぎるかもしれないけど、
相手を許して手を取り合って、前に進んでいけたらいいと思う。
とても難しいとわかっているから、なおのことね。
クルル : どんな相手とも、真っ直ぐに心を通わせることができるのは、
ウクラマトさんのすごいところよね。
ウクラマト : バクージャジャに譲ってもらったこの鱗は、
双頭に認められた証であり、あいつと絆を結んだことの証だ。
ウクラマト : こいつとともに託された、バクージャジャの想い……
絶対に応えてみせるぜ。
託された絆
ウクラマト : 双頭を生み出す「双血の教え」を止めるには、
あいつらが、どうして双頭を求めるのかを知る必要がある。
バクージャジャから託された鱗を使って話を聞こうぜ!
アルフィノ : では、マムークの住人たちに声をかけ、
しかるべき場所に集まってもらうように働きかけよう。
アルフィノ : ミーラジャ殿が奨めてくれた場所は、モシュトラル・ズージャ……
マムークから北西に進んだところにある廃墟で、
普段は誰も寄りつかないそうだ。
アルフィノ : 声かけは、ゼレージャ殿に知られる前に済ませる必要がある。
そこで、この街に来たときと同じ形で、手分けをしないかい?
ウクラマト : ああ、賛成だ!
バクージャジャの鱗は何枚か預かってるから、みんなに渡しとく。
これを住民たちに見せて、交渉してみてくれ。
ウクラマト : ほら、Tet’li、お前にも。
アタシたちの担当は北側の通路だったよな……
さっそく行こうぜ!
フビゴ族の商人 : 何度来てもらったところで、
同族以外と話すことは許されていない。
悪いが、それが教えだからだ……。
フビゴ族の商人 : これは、バクージャジャ様の鱗……
この街の者以外が、双頭に認められるとは……。
用件は買い物でいいのか?
フビゴ族の商人 : バクージャジャ様が、モシュトラル・ズージャで話があると?
この現状を変えるような、先行きの明るい話だといいが……
とにかく、行ってみよう。
ぶっきらぼうなブネワ族 : …………。
ぶっきらぼうなブネワ族 : その鱗は、双頭に認められた者の証……
ならば、お前を拒む理由もない。
ぶっきらぼうなブネワ族 : それで、私に何か用でもあるのか?
ぶっきらぼうなブネワ族 : バクージャジャ様が、
モシュトラル・ズージャで呼んでいると?
ぶっきらぼうなブネワ族 : なぜあのような廃村に、という疑問はあるが……
双頭は私たちの願いのために戦っている。
ならば我らも、その想いに報いなければ。
ウクラマト : よう、そっちはどんな調子だ?
ウクラマト : おお、ふたりも誘導できたのか!
こっちもちょうど今から、
モシュトラル・ズージャに向かってもらうところだ!
ウクラマト : 今の奴が言うには、
ここから北西に「ゴルマジーカ蜜園」って農園があるらしい。
悪ぃんだけど、そこで働いてる奴にも声をかけてきてくれるか?
ウクラマト : アタシも一緒に行きたいけど、ちょっと探してる人がいてな。
お互い用が済んだら、モシュトラル・ズージャで落ち合おうぜ!
ハポージャ : ……悪いが、外から来た奴に話せることはないね。
蜜園のブネワ族 : よそ者ですか……。
蜜園のブネワ族 : 突然、見慣れない方が現れて驚きましたが……
モシュトラル・ズージャに集まるよう、
伝えに来てくださったのですね。
蜜園のブネワ族 : わかりました。
その鱗を持つ者の言葉であれば従いましょう。
蜜園のブネワ族 : どうしてバクージャジャ様は、
よそ者のあなたに鱗を与えたのでしょう……。
フビゴ族の商人 : バクージャジャ様は、
なぜ我らをこのような廃村に集めたのだ……?
ぶっきらぼうなブネワ族 : どのような用件かは知らないが、
バクージャジャ様のため、私にできることがあるなら本望だ。
アリゼー : ウクラマトは?
ウクラマト : みんな、待たせたな!
アルフィノ : コーナ王子にも声をかけてきたのか。
コーナ : 我が妹ながら、何を考えているやら……。
これは黄金郷に至るための最終試練なんだよ?
コーナ : 僕は、マムークの人たちと満足に話すらできなかったんだ。
放っておけば、君が先行する好機だっただろうに。
ウクラマト : ふたりの方が確実だろ?
コーナ : 協力して、試練を突破しようということかい……?
ウクラマト : 違う違う、試練なんて関係ねぇよ。
マムークのみんなの問題を解決するには、
コーナ兄さんの知恵が必要になるかもしれねぇ。
ウクラマト : そのためにも、兄さんにも聞いておいてもらいたかったんだ。
マムークのみんなが何を願い、何を求めているのかをさ。
コーナ : まったく、君は……。
そういうことなら、耳を貸すし知恵も出すよ。
ウクラマト : みんな、集まってくれてありがとな。
アタシはトライヨラ第一王女、ウクラマトだ。
ぶっきらぼうなブネワ族 : トライヨラの王女だって?
バクージャジャ様の使いじゃなかったのか!
フビゴ族の商人 : 私たちを騙したのか!
???? : そいつは、お前らを騙したりなんかしねェよ!
戦のバクージャジャ : 安心しろ。
こいつが持ってた鱗は、正真正銘、オレサマのもんだ。
フビゴ族の商人 : なぜ、彼らに双頭の鱗を渡したのですか……?
戦のバクージャジャ : ……オレが認めたからだ。
ウクラマト王女は、信頼に足る奴だってな。
ウクラマト : マムークに来て初めて知ったぜ。
双頭が、たくさんの命を代償にして生まれてくることを。
ウクラマト : アタシはここまでの旅で、
それぞれの部族が受け継いできた文化をたくさん見てきた。
どれも変わってて、面白いもんばっかりだったよ。
ウクラマト : 文化ってのは、その土地や暮らしから生まれるもんだから、
何が良くて、何がダメだなんて、誰かが決めるもんじゃねぇ。
だけどな……
ウクラマト : 双頭を生みだす代わりに、
何の罪もない子どもの命が犠牲になるなんて……アタシは嫌だ。
ウクラマト : もしも、お前らの中に、少しでも同じ想いがあるなら、
「双血の教え」を終わらせるために、手を貸してくれ。
戦のバクージャジャ : オレからも頼む。
これ以上、兄弟たちを犠牲にしたくねェんだ。
フビゴ族の商人 : そりゃあ、私たちだって……!
フビゴ族の商人 : ですが、双頭に願いを託さなきゃ、生活は苦しくなる一方だ。
私たちに、どうやって生きろと言うんですか!?
魔のバクージャジャ : まずは、王女サマに伝えてみようよ。
不安や悩みを、包み隠さずにさ。
彼女は、オイラたちのことを心から知ろうとしてくれてるんだ。
フビゴ族の商人 : 私たちのことを……心から……?
フビゴ族の商人 : それが本当なら……私はウクラマト王女と話してみたい。
ミーラジャ : 皆、あなたの前じゃ言いづらいこともあるでしょう。
しばらく、この場を離れてなさい。
アリゼー : ここに集まってることがゼレージャに知られたら面倒ね。
近づく人がいないか、私たちで見張りましょう。
ウクラマト : Tet’liは、
アタシと一緒に話を聞いてくれ。
これから「知る」想いを、決して聞き漏らさないようにさ。
コーナ : あのバクージャジャと心を交わすとは……
我が妹ながら、無茶苦茶だ。
アルフィノ : 民の願いを叶えるためならば、試練が不利に働くことも厭わず、
コーナ王子に助力を求める……
ウクラマトらしいが、なかなかできることじゃないよ。
クルル : みんな、戸惑っているようだけれど、
バクージャジャのことは信じているみたいね。
エレンヴィル : 問題はここからだぞ。
ミーラジャ : 本当ならあの子も、
ここでウクラマト王女の話を聞きたいのでしょうね。
でも、双頭の前では、皆が本音を言いづらいでしょうから……。
戸惑った様子のブネワ族 : バクージャジャ様が認めたとはいえ、
トライヨラの王女と言葉を交わすなんて……。
フビゴ族の商人 : もうずっと、胸に渦巻く苦しみを、双頭への期待に代えてきた。
それを誰かが……王女が、本当に聞いてくれるなら……!
蜜園のブネワ族 : 「双血の教え」を終わらせる……?
ぶっきらぼうなブネワ族 : いったい何が何だか……。
ウクラマト : お前と別れたあと、
コーナ兄さんたちを探して歩き回ってたんだよ。
ウクラマト : ここに来るまでの道すがら、「双血の教え」のことや、
バクージャジャから聞いた話は共有しておいた。
きっと手を貸してくれるって信じてたからな。
ウクラマト : みんなで力と知恵を合わせれば、
双頭を巡る悲劇を終わらせることができるはずだ!

